ストラクチャーデッキR−巨神竜復活−で登場したレベル7・8のドラゴン族モンスターやその蘇生カードを中心とした【ドラゴン族】のビートダウンデッキ。
墓地肥やしと蘇生カードを駆使して高い打点を持つモンスターを並べるハイビートが特色。
なお、デッキ名についてだが、カテゴリやシリーズカードではないため呼び方は人それぞれであり、【フェルグラデッキ】等と呼ばれることもある。
公式サイトでは【巨神竜】と名付けられているので、当wikiでもそれに準ずることにする。
《巨神竜フェルグラント》 効果モンスター 星8/光属性/ドラゴン族/攻2800/守2800 (1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合、 相手のフィールド・墓地のモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを除外しこのカードの攻撃力・守備力は、 除外したモンスターのレベルまたはランク×100アップする。 (2):このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した場合、 「巨神竜フェルグラント」以外の自分または相手の墓地の レベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを自分フィールドに特殊召喚する。
《アークブレイブドラゴン》 効果モンスター 星7/光属性/ドラゴン族/攻2400/守2000 (1):このカードが墓地からの特殊召喚に成功した場合に発動できる。 相手フィールドの表側表示の魔法・罠カードを全て除外し、 このカードの攻撃力・守備力は、この効果で除外したカードの数×200アップする。 (2):このカードが墓地へ送られた次のターンのスタンバイフェイズに、 「アークブレイブドラゴン」以外の自分の墓地の レベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。
《復活の福音》 通常魔法 (1):自分の墓地のレベル7・8のドラゴン族モンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを特殊召喚する。 (2):自分フィールドのドラゴン族モンスターが戦闘・効果で破壊される場合、 代わりに墓地のこのカードを除外できる。
何と言っても墓地からドラゴン族を蘇生させるのが最重要のデッキなので、蘇生効果を持つカードは十分に用意しておきたい。
同時に、墓地を肥やすカードや、蘇生時にアドバンテージが取れる、あるいはサポートカードに恵まれて蘇生させやすいレベル7・8のドラゴン族も重要な要素を占める。
ただし、手札に特定の種類のカードばかりが来ると手札事故になってしまうため、蘇生カード・墓地肥やし・最上級ドラゴン族をバランスよく採用していきたい。
後述の通り、蘇生可能なレベル7・8のドラゴン族を中心としたデッキとの混合構築も可能である。
―上記以外で相性の良いモンスター
―エクシーズモンスター
ランク7・8のモンスター及びそこから繋げられるモンスターが中心となる。
レベル4モンスターの数次第では、汎用性の高いランク4を少数入れておいても良いだろう。
―シンクロモンスター
墓地に送られ?ても蘇生可能なレベル7・8のドラゴン族が好相性。
【青眼の白龍】軸では《青眼の精霊龍》などのレベル9も採用しておくとよい。
―手札を墓地に落とせるカード
墓地に高レベルのドラゴン族を用意しておきたいので、手札に来たそれらのカードを墓地に送る?役割も果たせる。
―上記以外で相性の良いカード
先述の通り、墓地を肥やしで墓地にドラゴン族を次々と送り、蘇生カードでそれらを展開していくのが基本戦術となる。
特に《巨神竜フェルグラント》・《アークブレイブドラゴン》の2体は蘇生時の効果が強力なので、早めに墓地に送り?何度も使いまわしたい。
この2体が墓地に存在している状況ならば、《リビングデッドの呼び声》・《竜魂の幻泉》がフリーチェーン除外となるため大抵のデッキ相手に有利に動ける。
また、《アモルファージ・イリテュム》を少なくともサイドデッキに用意しておけば、エクストラデッキを中心とするデッキ相手にマッチ戦2戦目以降に有利になる。
それ以外の個々の構築の特異な動きについては下記を参照のこと。
《青眼の白龍》を中心とした【青眼の白龍】との混合デッキ。
サポートカードの中でも上記に挙げた《白き霊龍》・《青眼の亜白龍》は必ず採用しておきたい。
それ以外では、ドラゴン族のため墓地に送りやすい《太古の白石》・《伝説の白石》も有力な採用候補となる。
一方で、魔法使い族の青き眼チューナーの枚数は通常の構築より抑え気味となり、召喚しただけでアドバンテージが稼げる《青き眼の賢士》か、防御の役割も果たせる《青き眼の乙女》だけでも事足りる。
なお、墓地を肥やすカードを多く採用するということはその分サーチ・リクルート効果が腐る可能性も上がるということであり、その辺りのバランスには気を付けたい。
《銀河眼の光子竜》を中心とした【ギャラクシー】との混合デッキ。
通常の【ギャラクシー】では《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》の墓地肥やし効果が活かしづらかったが、混合デッキにすることでその効果を最大限に活かせるのが大きな利点。
墓地にギャラクシーアイズエクシーズモンスターが落ちても、《銀河零式》で蘇生すれば即座に《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》に繋げられるため、複数回のエクシーズ召喚も容易である。
相手のデッキ内のモンスターが少なければ、《No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》を何度もエクシーズ召喚するだけで壊滅的な被害を与えられる。
《真紅眼の黒竜》を中心とした【真紅眼の黒竜】との混合デッキ。
この構築ではレベル7の《アークブレイブドラゴン》が特に相性が良く、《真紅眼の黒竜》と共にランク7の素材として使用できる。
《巨神竜の遺跡》の(2)の効果のコストに《黒鋼竜》を使用することで、特殊召喚された巨竜トークンを使ってサーチした《レッドアイズ・ダークネスメタルドラゴン》を即座に特殊召喚できる。
《伝説の黒石》とも相性の良い《金華猫》を使えばコストも用立てしやすい。
また、《ロード・オブ・ザ・レッド》や《オッドアイズ・グラビティ・ドラゴン》とも相性が良い。
前者は墓地のレッドアイズをコストに使える《レッドアイズ・トランスマイグレーション》とサーチカードの《儀式の下準備》、後者はデッキ内の《真紅眼の黒竜》を使える《高等儀式術》で儀式召喚が狙いやすい。
レベルが7であり、サポートが共有できる《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン》や《オッドアイズ・ドラゴン》を採用した構築。
《天空の虹彩》と《巨神竜の遺跡》のそれぞれ(2)の効果の発動条件が似ており、お互いにトリガーになるので相性が良い。さらに、巨竜トークンは光属性であるため、《オッドアイズ・セイバー・ドラゴン》の特殊召喚のためのコストとして有用である。
また、《アークブレイブドラゴン》を装備カードとした《巨竜の聖騎士》や《巨竜の守護騎士》をリリースして特殊召喚した場合、《アークブレイブドラゴン》のモンスター効果による《オッドアイズ・ドラゴン》の特殊召喚も狙いやすい。
さらに、《貴竜の魔術師》のモンスター効果を利用してシンクロ召喚できるモンスターはレベル7のドラゴン族モンスターなので、これまたサポートを共有できる。
《巨竜の聖騎士》・《光と闇の竜》・《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》の3枚を用いたループコンボにより、手札・デッキ内のレベル7・8のドラゴン族を可能な限り墓地に送る?ことを目的とした構築。
手順は以下の通り。
条件:フィールドに《光と闇の竜》を装備した《巨竜の聖騎士》と任意のモンスター1体、墓地に《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》
- 《巨竜の聖騎士》とフィールドのモンスター1体をリリースして(3)の効果を発動し、墓地の《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》を蘇生させる。
- 《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》の特殊召喚時、チェーン1で《巨竜の聖騎士》を対象にした《光と闇の竜》の強制効果が発動。
さらにチェーン2で《光と闇の竜》を対象に《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》の任意効果を発動させる。
- 《巨竜の聖騎士》の特殊召喚時、チェーン1で《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》を対象にした《光と闇の竜》の強制効果が発動。
さらにチェーン2で《巨竜の聖騎士》の(1)の任意効果を発動させる。
- 《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》の特殊召喚時、《光と闇の竜》を対象に効果を発動させ、《光と闇の竜》を装備カードとする。
- 1に戻る。
大量の墓地アドバンテージだけでなく、《アークブレイブドラゴン》が墓地に送られた時の効果によりボード・アドバンテージも大幅に稼げる。
なお、2体目以降の《光と闇の竜》を墓地に送る?場合は、その前に《ドラグニティアームズ−レヴァテイン》の2体目を墓地に送る?必要がある点に注意。
墓地と特殊召喚を多用するデッキなので、《マクロコスモス》の様な全体除外や特殊召喚を封じるメタカードには滅法弱い。
デッキ単位で言えば、《王家の眠る谷−ネクロバレー》を擁する【墓守】や、《ヴェルズ・オピオン》を擁する【ヴェルズ】などが特に苦手。
また、除去を行うのがモンスター中心なので、モンスター効果を受けない《始祖竜ワイアーム》などを相手に使われると停滞しがちになる。
最低でもサイドデッキにはモンスター除去かモンスター効果を無効にできる魔法・罠カードを何枚かは用意しておきたい。
《巨神竜フェルグラント》の蘇生効果は相手の墓地も対象に含むため、コントロール奪取や《死者蘇生》によって相手に利用されることが無いように警戒したい。
同様に、ミラーマッチの際は強力な武器と弱点を同時に兼ね備える存在になるため扱いに気を付けたい。
最大の難点は最上級モンスターを多く抱えるデッキにつきものの手札事故であり、初手が悪い時は何もできずに敗北することすら起こり得る。