ザ・デュエリスト・アドベントで登場した幻奏と名のついた光属性・天使族を中心としたビートダウンデッキ。
特殊召喚されている場合に適用される効果を持つモンスターが多く、特殊召喚効果を併用することで強固な耐性を獲得し、フィールドを制圧する。
光属性・天使族に関連した制約を持つ幻奏が存在するため、光属性・天使族で固めるのが望ましい。
特に幻奏最上級モンスターの存在から幻奏ではない光属性・天使族も疑似的な耐性を持つ事が出来る点からも属性と種族は重要となる。
また、特殊召喚効果を持つカードも併用する関係上、特殊召喚できない状況をつくるカードは避けておきたい。
このデッキはエクストラデッキのモンスターに依存しないため、デッキ構築によって特殊召喚しやすいレベル帯のエクシーズモンスターを採用すれば良い。
デッキにチューナーを投入してシンクロモンスターを採用しても良い。
ただ幻奏最上級モンスターの制約から、できるだけ光属性モンスターで固めておきたい。
また、幻奏には融合モンスター以外のエクストラデッキのモンスターが現在存在しないので耐性を与えられない。
その為、それまで耐性で腐らせていた《奈落の落とし穴》等であっさり除去される可能性がある。
なので、幻奏融合モンスター以外のエクストラデッキのモンスターを使う際は慎重に動く必要がある。
幻奏モンスターは特殊召喚されている場合に効果が適用されるものが多いため、モンスターを特殊召喚するカードを多く入れておきたい。
また、モンスターに除去効果を持つものが少ないため、魔法・罠カードの効果で補っておきたい。
《幻奏の音姫プロディジー・モーツァルト》や《アテナ》などの特殊召喚効果でモンスターを並べ、相手を制圧する。
その中で耐性を発揮できる《幻奏の音女アリア》と《幻奏の音女エレジー》を並べ、強力な耐性を付与し、相手の反撃を封じるという動きとなる。
ただ、幻奏は攻撃力が低く、耐性を付与しても相手モンスターを倒せずダメージを与えられない状況に陥りやすい。
そのため、《幻奏の音女ソナタ》・《オネスト》の戦闘補助を併用して攻撃力を補ったり、《アテナ》のバーンを利用する必要がある。
時にはシンクロ召喚やエクシーズ召喚などで相手へ切り返していくことが重要となる。
《幻奏の歌姫ソプラノ》や各種融合召喚に関するカードを中心とした構築。
《幻奏の音姫マイスタリン・シューベルト》・《幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァ》の2つの融合モンスターを積極的に融合召喚していき相手のライフを削っていく。
融合素材の関係上、融合素材代用モンスターや《融合準備》によるサーチが使えないのが欠点だが、特殊召喚した際の幻奏モンスターの効果も相まって《融合解除》とは相性が良い。
《幻奏の華歌聖ブルーム・ディーヴァ》を軸とする場合は2回攻撃と魔法・罠カードへの耐性を付与する《幻奏のイリュージョン》も積極的に使用して高速でライフを削りたい。
融合素材に最上級モンスターを使用する関係上、《トレード・イン》や《七星の宝刀》などの手札交換カードも採用したい。
幻奏モンスターの中でも高い展開力と攻撃力を持つカードを融合素材に指定しているので、《融合解除》等による追撃で豪快な戦術を繰り出すことが出来る。
特殊召喚で適用される耐性のため、特殊召喚自体を封じられてしまうと耐性が得られず、効果も活かせない。
それだけでなく特殊召喚効果を持つカードを多く採用している為、幻奏以外の多くのカードも腐る。
また、展開しても制約のため光属性や天使族以外の使用が難しくなり、天使族に除去効果を持つものが少ない点を補いにくい。
高打点を大量展開されたり、耐性持ちを出されると突破できなくなる可能性もある。
また、種族・属性を変更された場合、制約に引っ掛かり、展開しにくくなってしまう。
《スキルドレイン》等の対象を取らない無効化に最も弱く、耐性付与や多くの展開手段を完全に封じられた上に、弱小モンスターにされてしまう。
これらの弱点を補う為に、サイドデッキにも汎用性の高い除去カードや、《王宮のお触れ》《禁じられた聖杯》等の無効化カードをいくつか用意しておくと良いだろう。