【現世と冥界の逆転】

 ※06/03/01の制限改訂で《現世と冥界の逆転》《処刑人−マキュラ》《王家の神殿》禁止カードとなり、消滅している。

 先攻1ターン目に《処刑人−マキュラ》《王家の神殿》の効果を利用して《現世と冥界の逆転》を使い、相手のデッキを0にして勝つデッキ。

《現世と冥界の逆転》
通常罠(禁止カード)
自分の墓地にカードが15枚以上ある時、1000ライフを払い発動。
お互いに自分の墓地と自分のデッキのカードを全て入れ替える。
その際、墓地のカードはシャッフルしてデッキゾーンにセットする。
《デビル・コメディアン/Fiend Comedian》
通常罠
コイントスで裏表を当てる。
当たりは相手の墓地のカードを全てゲームから除外する。
ハズレは相手の墓地のカードの枚数分、
自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。

 《デビル・コメディアン》は成功すれば万々歳だし仮に失敗しても《現世と冥界の逆転》の効果で何とかなる。
 当然、《セカンド・チャンス》があるともっとやりやすい。

 全盛期には《第六感》が3枚投入されていたので恐ろしいほどの成功率を誇っていた。
 相手の墓地にカードが落ちた場合《魂の解放》除外して相手の墓地を0にする。
 それでも足りない場合は《手札抹殺》などで追い討ちをかけよう。

 《第六感》が制限、禁止されてからは【サイエンカタパ】【デッキ破壊1キル】に追い越された。
 その後06/03/01《現世と冥界の逆転》が禁止カードとなり【デッキ破壊1キル】とともに消滅したのであった。
 もっとも、現在は使ったところで【宣告者パーミッション】に「絶対」といっていいほど勝ち目が無い。


 ちなみに、2002年3月21日発売のPharaonic Guardian −王家の守護者−《太陽の書》が登場した直後は以下のような構成のデッキも存在した。

モンスター19魔法13
《処刑人−マキュラ》《王家の神殿》《現世と冥界の逆転》
《サイバーポッド》《浅すぎた墓穴》《硫酸のたまった落とし穴》
《メタモルポット》《太陽の書》《強欲な瓶》
《ファイバーポッド》《手札抹殺》《無謀な欲張り》
《成金ゴブリン》《王家の財宝》
《苦渋の選択》
《強欲な壺》
《天使の施し》

動きは、単純である。

  1. 《苦渋の選択》《処刑人−マキュラ》×2+《サイバーポッド》+《メタモルポット》+《ファイバーポッド》を選ぶ。
    こうして罠を手札から発動できるようにしつつ、《サイバーポッド》サーチする。
    《苦渋の選択》が手札に来なかった場合でも、12枚ものドローカードや《手札抹殺》《メタモルポット》で手札を回転させる。
  2. 《サイバーポッド》《太陽の書》《硫酸のたまった落とし穴》)がそろったらコンボスタート。
    《サイバーポッド》の効果でデッキから5枚めくって手札を補充する。
    さらに、《浅すぎた墓穴》で墓地から《サイバーポッド》特殊召喚し、《サイバーポッド》を何回も再利用する。
    (この頃は、相手の墓地にモンスターがいなくとも《浅すぎた墓穴》を発動できた)
  3. 双方の手札がふくれあがり、残りデッキ枚数よりも多くなったら《現世と冥界の逆転》を発動。
    その後で《手札抹殺》を発動してゲームセット。
  4. このサンプルには入っていないが、《魂の解放》を使用し、相手墓地のカードを0枚にする方法もあった。
    この場合《現世と冥界の逆転》によって相手のデッキ枚数が0枚になるため、ターンを譲るだけで勝利できた。

 先攻1キル率が非常に高く、後攻でも《王宮の勅命》程度でしか対策できず、歴代のコンボデッキの中でもトップクラスだった。
 しかし、02/05/01の制限改訂でキーカードがことごとく制限カードに指定され、その短い命を終えた。

 だが、《成金ゴブリン》《手札抹殺》《メタモルポット》《現世と冥界の逆転》《無謀な欲張り》などが禁止カードになった訳ではなかった。
 ギミックが生き残ったため、その後も速攻デッキデス系デッキは1ターンキルの筆頭に長らく君臨し続ける事となった。

代表的なカード

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