現世(げんせ)冥界(めいかい)逆転(ぎゃくてん)

デッキの概要

 《現世と冥界の逆転》を使い相手デッキを0にするデッキ破壊型の1ターンキルデッキ

《現世と冥界の逆転/Exchange of the Spirit》
通常罠
「現世と冥界の逆転」はデュエル中に1枚しか発動できない。
(1):お互いの墓地のカードがそれぞれ15枚以上の場合に1000LPを払って発動できる。
お互いのプレイヤーは、それぞれ自分のデッキと墓地のカードを全て入れ替え、
その後デッキをシャッフルする。

戦術

 まずは、《現世と冥界の逆転》発動条件を満たすことに専念する。
 お互い墓地に15枚ものカードが必要となるため、《手札抹殺》《轟雷帝ザボルグ》など、お互い墓地を同時に肥やすことができるカードを利用したい。

 準備ができたら、《現世と冥界の逆転》発動する。
 この際に、以下の行動を組み合わせることで相手デッキを0枚にでき、1ターンキルが成立する。

  1. 《現世と冥界の逆転》チェーンして《デビル・コメディアン》発動し、コイントスを当てる。
  2. 《轟雷帝ザボルグ》《エクシーズ・アヴェンジャー》などで相手墓地エクストラデッキカードのみにする。
  3. 《現世と冥界の逆転》チェーンして《戒めの龍》効果発動する。
    相手メインデッキに入るライトロードモンスターを採用している場合は0枚にできないが、コイントスの必要がない。
    《ファントム・オブ・カオス》《戒めの龍》効果をコピーすれば発動は容易になる。
    効果お互いに及ぶため、自分墓地ライトロードモンスターがいない場合、自滅する危険性があるので注意。

 1ターンキルに失敗した場合、《現世と冥界の逆転》発動条件を満たすために投入した、通常の【デッキ破壊】で用いる様なカードで残りのデッキを削ることになる。
 悠長にしていると墓地リソースを得た相手に逆転されかねないため、時間はかけすぎないようにしたい。
 無効にされることを考え、《現世と冥界の逆転》効果を利用できる《ジャンク・コレクター》《闇よりの罠》なども併用しておくとよい。

このデッキの歴史

登場〜06/03/01

 エラッタ前の《現世と冥界の逆転》テキストは以下の通り。

自分の墓地にカードが15枚以上ある時、1000ライフを払い発動。
お互いに自分の墓地と自分のデッキのカードを全て入れ替える。
その際、墓地のカードはシャッフルしてデッキゾーンにセットする。

 発動条件相手墓地が含まれないため、相手墓地が0枚の状態で発動することで、相手ドローが行えず敗北となる。
 これに加えて《処刑人−マキュラ》《王家の神殿》の存在から先攻ターン目でも《現世と冥界の逆転》発動でき、相手墓地を空にする手間もかけずに済んだ。
 当時のカードプールでは手札誘発墓地発動効果も少ないため妨害も難しく、何もできずに敗北する理不尽な1ターンキルデッキとして流行した。

 その後、キーカードの規制が進み、06/03/01制限改訂《現世と冥界の逆転》禁止カードとなったことで、完全に構築不能となった。

15/01/01以降

 《現世と冥界の逆転》制限復帰
 しかし、エラッタにより禁止カード化以前のような先攻1ターンキルは不可能となった。
 ただし、《デビル・コメディアン》とのコンボなどは活用できるため、1ターンキルデッキとしての構築自体は可能である。
 マキシマム・クライシスで登場した《灰流うらら》により、《現世と冥界の逆転》《デビル・コメディアン》等「相手カードデッキから直接墓地へ送る効果を持つカード無力化させることが簡単になった。
 また現環境ではデッキ破壊戦術そのものを封殺・妨害する強力な布陣を敷くデッキが主流となっていったことで対策され易くなったので安定して1ターンキルを行うことが出来なくなった。

代表的なカード

関連リンク