*【鎖ビート】 [#v2c386c9] #contents **[[デッキ]]の概要 [#c2570cbe] [[《鎖付き爆弾》]]や[[《鎖付きブーメラン》]]を採用した[[ビートダウン]][[デッキ]]。~ 現在では[[装備カード]]となる[[罠カード]]を使う[[デッキ]]の雛型であり、[[【装備ビート】]]とは対をなす[[デッキ]]と言える。~ 上記2枚は、[[罠カード]]なので速攻には不向きであるが、[[ダメージステップ]]に[[発動]]できるため奇襲性が高く、[[発動]]した時に[[除去]]を受けにくいのが利点である。~ また、[[装備カード]]として[[フィールド]]上に残る限り、[[装備モンスター]]を[[強化]]し続けられる所が[[《突進》]]等の使い捨て[[強化]][[カード]]より優れている。~ ただし、[[《鎖付き爆弾》]]や[[《鎖付きブーメラン》]]の[[攻撃力]]上昇値は500ポイントと高くはないため、活躍できるのは[[環境]]次第である。~ [[【罠ビート】]]や[[【カウンタービート】]]と同じように、[[伏せカード]]を多用する[[デッキ]]であるため、[[《大嵐》]]等への対策も不可欠になる。~ -[[《E・HERO エアーマン》]]が登場したことが追い風となり[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]の環境で結果を残した。~ これは対抗馬となる[[【ダークゴーズ】]]の主力が[[《暗黒界の武神 ゴルド》]]や[[《暗黒界の軍神 シルバ》]]等、処理しやすい[[攻撃力]]だったことも関係しているだろう。~ -現在の[[環境]]では、より[[攻撃力]]の高い[[モンスター]]が出てきやすくなっているため、採用[[モンスター]]の選考は難しくなっている。~ 上昇値が高い[[《幻獣の角》]]を採用できる[[【ビースト】]]・[[【獣戦士族】]]・[[【獣族】]]等、より専門化した方が構築はしやすいだろう。~ **[[デッキ]]構築に関して [#cea0eb3e] ***[[モンスターカード]]について [#c87505fb] [[《鎖付き爆弾》]]や[[《鎖付きブーメラン》]]の[[攻撃力]]上昇値は余り高くないため、[[攻撃力]]を重視した採用をした方がよい。~ [[《ヴェルズ・オピオン》]]等[[効果]]による[[除去]]や[[弱体化]]が効きにくい[[モンスター]]を倒せる[[攻撃力]]を持つことが、一つの採用基準となる。~ また、[[アドバンス召喚]]の時点で[[ディスアドバンテージ]]を負う[[上級モンスター]]ともコンセプトが合わない。~ [[半上級モンスター]]等の[[リリース]]を必要としないものを採用することになるだろう。~ //その[[ディスアドバンテージ]]を軽減したり、[[戦闘]]によって[[アドバンテージ]]を稼いでいける[[モンスター]]を採用していきたい。~ [[環境]]の影響を受けやすく、以下のように例を挙げることはできるが、[[モンスター]]の固定化は難しい。~ -相性の良い[[モンスター]]は以下の通り。 --1900の[[攻撃力]]と厄介な[[エクシーズモンスター]]や[[シンクロモンスター]]への牽制となる[[《ライオウ》]]~ --実質1900の[[攻撃力]]を持ち、[[相手]]の[[魔法・罠カード]]に加え自身の[[《鎖付き爆弾》]]を[[破壊]]できる[[《魔導戦士 ブレイカー》]] --[[再度召喚]]を行うことで、[[除去]]能力を得る[[《エヴォルテクター シュバリエ》]] --[[強化]]によって[[リクルート]]を行い易くなり、[[シンクロ召喚]]・[[エクシーズ召喚]]で布陣を固められる[[《フレムベル・ヘルドッグ》]] --[[手札]]が1枚以下ならば、[[攻撃力]]が2000まで引きあがる[[《ブレイドナイト》]] --[[レベル]]4のうち、[[デメリット]]なしで最も高い[[攻撃力]]を持つ[[《ジェネティック・ワーウルフ》]]、[[《アレキサンドライドラゴン》]] --[[特殊召喚]][[効果]]を持ち、2100の[[攻撃力]]を持つ[[《フォトン・スラッシャー》]]~ --[[手札]]が0ならば、[[攻撃力]]が2400まで引きあがる[[《サイバネティック・サイクロプス》]] --[[手札]]が他になければ[[リリース]]なしで[[召喚]]できる[[《疾風の暗黒騎士ガイア》]] --[[レベル]]4で[[《鎖付きブーメラン》]]や[[《鎖付き爆弾》]]を[[バウンス]]できて[[攻撃力]]2000を持つ[[《霞の谷のファルコン》]] //--[[《鎖付きブーメラン》]]の[[表示形式]]変更[[効果]]と相性のよい[[貫通]][[効果]]を持つ[[《イグザリオン・ユニバース》]]、[[《ツイン・ブレイカー》]] //--[[ハンデス]]効果を持つ[[《首領・ザルーグ》]] //-[[上級モンスター]]~ //--[[貫通]][[効果]]と[[戦闘ダメージ]]によって[[アドバンテージ]]を稼ぐ効果を持ち、低めの[[攻撃力]]を鎖によってカバーできる[[《天空騎士パーシアス》]]、[[《地獄将軍・メフィスト》]] //--[[《終焉の焔》]]で召喚をサポートでき、[[貫通]][[2回攻撃]]が可能な[[《ダークネス・デストロイヤー》]] ***[[魔法・罠カード]]について [#k45ba778] [[ダメージステップ]]に[[発動]]すれば鎖が[[魔法・罠除去]]に、[[装備モンスター]]が[[モンスター除去]]に[[除去]]されることはない。~ しかし、同じく[[ダメージステップ]]に[[発動]]できる[[相手]]の[[《収縮》]]・[[《禁じられた聖槍》]]によって返り討ちにされてしまう可能性はある。~ 各[[コンバットトリック]]の枚数は良く吟味したい。~ [[【カウンタービート】]]同様、[[モンスター]]を守る必要があるため、[[《神の宣告》]]や[[《我が身を盾に》]]、[[コンバットトリック]]としても利用できる[[《禁じられた聖槍》]]や[[《禁じられた聖衣》]]を利用していく。~ [[ドロー]]は非常に痛いが[[《魔宮の賄賂》]]ならば[[伏せ除去]]にも強い。~ あるいは[[《鎖付き爆弾》]]がこちらに強い点を利用し、[[《スキル・サクセサー》]]や[[《ブレイクスルー・スキル》]]といった[[破壊]]されても被害の少ない[[魔法・罠カード]]をメインにしてしまうのも手である。~ [[フィールド]]に出ている[[カード]]が多くなる関係上[[《ブラック・ホール》]]や[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]をカウンターできる[[《スターライト・ロード》]]は相性が良い。~ [[《ダブル・サイクロン》]]も[[伏せ除去]]を行いつつ[[《鎖付き爆弾》]]の[[効果]]を[[発動]]させることができるため相性がいい。~ [[モンスター]]に影響を与える[[速攻魔法]]や[[罠カード]]をあらかじめ潰せるため、[[ライフコスト]]を要求する[[カウンター]]を温存できるのも大きい。~ //その他[[コントロール奪取]]も怖いため、[[《強制脱出装置》]]や[[《八式対魔法多重結界》]]が採用されることもある。~ **デッキの種類 [#g197c74e] ***[[【ビースト】]]軸 [#i781a059] 装備系罠と同様に強力な戦闘補助罠[[《幻獣の角》]]を用いて妨害されにくい[[ダメージステップ]]時の[[強化]]により[[アドバンテージ]]を稼いでいく。~ [[《TG ワーウルフ》]]・[[《TG ラッシュ・ライノ》]]や[[《輪廻天狗》]]は[[除去]]に強く、戦線を維持しやすい。~ [[《フレムベル・ヘルドッグ》]]や[[《激昂のミノタウルス》]]や[[《イグザリオン・ユニバース》]]といったものは[[強化]]の恩恵が強く、[[シナジー]]が見込める。~ [[《霞の谷のファルコン》]]を用いれば、[[装備カード]]を使いまわすことも可能。~ [[獣戦士族]]に絞るならば[[炎舞]]を利用する事もできる。~ 【ビースト】も参照のこと。 //***[[《天空騎士パーシアス》]]軸 [#y269a0da] //優秀な[[ドロー]][[効果]]を持つ[[《天空騎士パーシアス》]]を主軸とする[[デッキ]]。~ //[[《天空騎士パーシアス》]]は[[デッキ]]からは専用[[リクルーター]][[《コーリング・ノヴァ》]]、[[手札]]からは[[《神の居城−ヴァルハラ》]]や[[《コート・オブ・ジャスティス》]]、[[除外]]ゾーンからは[[《奇跡の光臨》]]と、豊富に[[特殊召喚]]ルートを持つ。~ //その効果でターボして[[モンスター]]を守り、上位種の[[《天空勇士ネオパーシアス》]]をフィニッシャーとする。~ //構築は必然的に[[【天使族】]]寄りとなり、[[光属性]]を含む豊富なサポートカードが投入できる。~ //鎖ビートである必要を感じられない。 ***[[《聖刻龍−ドラゴンヌート》]]軸 [#ta69a4a1] [[《聖刻龍−ドラゴンヌート》]]の[[誘発即時効果]]を装備系罠によって[[ダメージステップ]]で[[発動]]させる事で、[[弱体化]]した状態で[[リクルート]]される[[モンスター]]への[[攻撃]]を回避し、[[シンクロ召喚]]・[[エクシーズ召喚]]を狙う。~ [[《聖刻龍−ドラゴンヌート》]]は[[《召集の聖刻印》]]によって[[サーチ]]が可能であり、[[戦闘破壊]]を条件とする[[《聖刻龍−ドラゴンゲイヴ》]]と共存できる。~ [[リクルート]][[対象]]の[[《アレキサンドライドラゴン》]]は、[[ドロー]]してしまっても安定した[[アタッカー]]になり、[[墓地]]にあっても構わないため、フルに積んで[[《レスキューラビット》]]と併用する事もできる。~ [[《ガード・オブ・フレムベル》]]は、消費を考えるとやや効率が悪いものの、鎖や[[ランク]]4[[エクシーズモンスター]]で対応できない[[モンスター]]のいくらかを[[《A・O・J カタストル》]]で処理できるようになる。~ [[ドラゴン族]]ゆえに[[《忍者マスター HANZO》]]と[[《成金忍者》]]を採用し、[[《忍法 超変化の術》]]による[[除去]]を狙いつつ[[罠カード]]を後者の[[手札コスト]]に充てる事も可能である。~ [[シナジー]]はやや弱いが、この型でも[[《霞の谷のファルコン》]]で[[装備カード]]や[[対象をとる(指定する)効果]]を持った[[永続カード]]を再利用したり、[[聖刻]]の[[効果]]で[[弱体化]]した[[ドラゴン族]]を[[手札]]に[[戻す]]事ができる。~ 消費は増えるが、[[《ライトニング・チューン》]]から[[《閃こう竜 スターダスト》]]や[[《メンタルスフィア・デーモン》]]などの[[耐性]]を持った[[シンクロモンスター]]に繋ぎ、これらと組み合わせるのも手である。 **この[[デッキ]]の弱点 [#pf0500eb] 当然ながら天敵は[[罠カード]]を[[無効]]化する[[《王宮のお触れ》]]。~ [[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]は[[召喚]]を[[無効]]化出来れば良いのだが、出来なかった場合は[[《収縮》]]等で早めに[[破壊]]したい。~ [[除去]][[カード]]にスペースを割き難いため、[[戦闘破壊]]し難い高[[攻撃力]]の[[モンスター]]にも弱い。~ [[《我が身を盾に》]]が[[腐る]]上、[[カウンター罠]]等の[[ライフ]]消費が痛手となる[[バーン]][[デッキ]]とも相性が悪く、[[サイドデッキ]]から[[《デス・ウォンバット》]]等を投入する等何らかの対策が必要となる。~ 装備した[[モンスター]]を[[除去]]されると厳しい他、有能な[[効果モンスター]]を[[強化]]するというコンセプトゆえ[[《スキルドレイン》]]もやや苦手。 **この[[デッキ]]の歴史 [#wcdfcba0] [[デッキ]]の概要にある通り、[[《E・HERO エアーマン》]]が[[無制限カード]]だった頃に活躍をしている。~ [[《E・HERO エアーマン》]]の影響により、[[攻撃力]]1800以下の[[モンスター]]が駆逐され、[[攻撃]]的な[[下級モンスター]]や[[半上級モンスター]]が多く採用されていた。~ また、当時の[[主流デッキ]]である[[【ダークゴーズ】]]の[[暗黒界]]の[[攻撃力]]2300を意識して構築されている。~ [[《E・HERO エアーマン》]]も装備すれば[[相打ち]]にできるラインなので、[[《鎖付き爆弾》]]や[[《鎖付きブーメラン》]]に白羽の矢がたったと言うことなのだろう。~ [[【罠ビート】]]の亜種であり、[[手札]]が少ない時に活躍できる[[モンスター]]が採用されたのも特徴の一つ。~ 現在では類似した[[モンスター]]で代用していくことになる。~ 以下の[[カード]]が、当時の代表的な[[モンスター]]である。~ -[[下級モンスター]]~ --[[《E・HERO エアーマン》]] --[[《ニュート》]] --[[《ブレイドナイト》]] -[[上級モンスター]]~ --[[《疾風の暗黒騎士ガイア》]] **代表的なカード [#f0791308] -[[《鎖付き爆弾》]] -[[《鎖付きブーメラン》]] **関連リンク [#o407e579] -[[デッキ集]] -[[【装備ビート】]] -[[【カウンタービート】]] -[[【罠ビート】]]