*【鎖ビート】 [#top]
#contents
**[[デッキ]]の概要 [#abstract]
 [[《鎖付き爆弾》]]や[[《鎖付きブーメラン》]]を採用した[[ビートダウン]][[デッキ]]。~
 現在では[[装備カード]]となる[[罠カード]]を使う[[デッキ]]の雛型であり、[[【装備ビート】]]とは対をなす[[デッキ]]と言える。~

 上記2枚は、[[罠カード]]なので速攻には不向きであるが、[[ダメージステップ]]に[[発動]]できるため奇襲性が高く、[[発動]]した時に[[除去]]を受けにくいのが利点である。~
 また、[[装備カード]]として[[フィールド]]上に残る限り、[[装備モンスター]]を[[強化]]し続けられる所が[[《突進》]]等の使い捨て[[強化]][[カード]]より優れている。~

 ただし、[[《鎖付き爆弾》]]や[[《鎖付きブーメラン》]]の[[攻撃力]]上昇値は500ポイントと高くはないため、活躍できるのは[[環境]]次第である。~
 [[【罠ビート】]]や[[【カウンタービート】]]と同じように、[[伏せカード]]を多用する[[デッキ]]であるため、[[《大嵐》]]等への対策も不可欠になる。~

-[[《E・HERO エアーマン》]]が登場したことが追い風となり[[06/09/01>禁止・制限カード/2006年9月1日]]の環境で結果を残した。~
これは対抗馬となる[[【ダークゴーズ】]]の主力が[[《暗黒界の武神 ゴルド》]]や[[《暗黒界の軍神 シルバ》]]等、処理しやすい[[攻撃力]]だったことも関係しているだろう。~

-現在の[[環境]]では、より[[攻撃力]]の高い[[モンスター]]が出てきやすくなっているため、採用[[モンスター]]の選考は難しくなっている。~
上昇値が高い[[《幻獣の角》]]を採用できる[[【ビースト】]]・[[【獣戦士族】]]・[[【獣族】]]等、より専門化した方が構築はしやすいだろう。~

**[[デッキ]]構築に関して [#introduction]
***[[モンスターカード]]について [#monster]
 [[《鎖付き爆弾》]]や[[《鎖付きブーメラン》]]の[[攻撃力]]上昇値は余り高くないため、[[攻撃力]]を重視した採用をした方がよい。~
 [[《ヴェルズ・オピオン》]]等[[効果]]による[[除去]]や[[弱体化]]が効きにくい[[モンスター]]を倒せる[[攻撃力]]を持つことが、一つの採用基準となる。~
 また、[[アドバンス召喚]]の時点で[[ディスアドバンテージ]]を負う[[上級モンスター]]ともコンセプトが合わない。~
 [[半上級モンスター]]等の[[リリース]]を必要としないものを採用することになるだろう。~
//その[[ディスアドバンテージ]]を軽減したり、[[戦闘]]によって[[アドバンテージ]]を稼いでいける[[モンスター]]を採用していきたい。~
 [[環境]]の影響を受けやすく、以下のように例を挙げることはできるが、[[モンスター]]の固定化は難しい。~

-相性の良い[[モンスター]]は以下の通り。
--1900の[[攻撃力]]と厄介な[[エクシーズモンスター]]や[[シンクロモンスター]]への牽制となる[[《ライオウ》]]~
--実質1900の[[攻撃力]]を持ち、[[相手]]の[[魔法・罠カード]]に加え自身の[[《鎖付き爆弾》]]を[[破壊]]できる[[《魔導戦士 ブレイカー》]]
--[[再度召喚]]を行うことで、[[除去]]能力を得る[[《エヴォルテクター シュバリエ》]]
--[[強化]]によって[[リクルート]]を行い易くなり、[[シンクロ召喚]]・[[エクシーズ召喚]]で布陣を固められる[[《フレムベル・ヘルドッグ》]]
--[[手札]]が1枚以下ならば、[[攻撃力]]が2000まで引きあがる[[《ブレイドナイト》]]
--[[レベル]]4のうち、[[デメリット]]なしで最も高い[[攻撃力]]を持つ[[《ジェネティック・ワーウルフ》]]、[[《アレキサンドライドラゴン》]]
--[[特殊召喚]][[効果]]を持ち、2100の[[攻撃力]]を持つ[[《フォトン・スラッシャー》]]~
--[[手札]]が0ならば、[[攻撃力]]が2400まで引きあがる[[《サイバネティック・サイクロプス》]]
--[[手札]]が他になければ[[リリース]]なしで[[召喚]]できる[[《疾風の暗黒騎士ガイア》]]
--[[レベル]]4で[[《鎖付きブーメラン》]]や[[《鎖付き爆弾》]]を[[バウンス]]できて[[攻撃力]]2000を持つ[[《霞の谷のファルコン》]]

//--[[《鎖付きブーメラン》]]の[[表示形式]]変更[[効果]]と相性のよい[[貫通]][[効果]]を持つ[[《イグザリオン・ユニバース》]]、[[《ツイン・ブレイカー》]]
//--[[ハンデス]]効果を持つ[[《首領・ザルーグ》]]

//-[[上級モンスター]]~


//--[[貫通]][[効果]]と[[戦闘ダメージ]]によって[[アドバンテージ]]を稼ぐ効果を持ち、低めの[[攻撃力]]を鎖によってカバーできる[[《天空騎士パーシアス》]]、[[《地獄将軍・メフィスト》]]
//--[[《終焉の焔》]]で召喚をサポートでき、[[貫通]][[2回攻撃]]が可能な[[《ダークネス・デストロイヤー》]]

***[[魔法・罠カード]]について [#spell_trap]
 [[ダメージステップ]]に[[発動]]すれば鎖が[[魔法・罠除去]]に、[[装備モンスター]]が[[モンスター除去]]に[[除去]]されることはない。~
 しかし、同じく[[ダメージステップ]]に[[発動]]できる[[相手]]の[[《収縮》]]・[[《禁じられた聖槍》]]によって返り討ちにされてしまう可能性はある。~
 各[[コンバットトリック]]の枚数は良く吟味したい。~

 [[【カウンタービート】]]同様、[[モンスター]]を守る必要があるため、[[《神の宣告》]]や[[《我が身を盾に》]]、[[コンバットトリック]]としても利用できる[[《禁じられた聖槍》]]や[[《禁じられた聖衣》]]を利用していく。~
 [[ドロー]]は非常に痛いが[[《魔宮の賄賂》]]ならば[[伏せ除去]]にも強い。~
 あるいは[[《鎖付き爆弾》]]がこちらに強い点を利用し、[[《スキル・サクセサー》]]や[[《ブレイクスルー・スキル》]]といった[[破壊]]されても被害の少ない[[魔法・罠カード]]をメインにしてしまうのも手である。~

 [[フィールド]]に出ている[[カード]]が多くなる関係上[[《ブラック・ホール》]]や[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]をカウンターできる[[《スターライト・ロード》]]は相性が良い。~
 [[《ダブル・サイクロン》]]も[[伏せ除去]]を行いつつ[[《鎖付き爆弾》]]の[[効果]]を[[発動]]させることができるため相性がいい。~
 [[モンスター]]に影響を与える[[速攻魔法]]や[[罠カード]]をあらかじめ潰せるため、[[ライフコスト]]を要求する[[カウンター]]を温存できるのも大きい。~

//その他[[コントロール奪取]]も怖いため、[[《強制脱出装置》]]や[[《八式対魔法多重結界》]]が採用されることもある。~

**デッキの種類 [#decktype]
***[[【ビースト】]]軸 [#decktype1]
 [[装備カード]]化する[[罠カード]]の[[《幻獣の角》]]を用いて[[ダメージステップ]]時に[[強化]]、さらに[[戦闘破壊]]時の[[ドロー]]により[[アドバンテージ]]を稼いでいく。~
 [[《TG ワーウルフ》]]・[[《TG ラッシュ・ライノ》]]や[[《輪廻天狗》]]は[[除去]]に強く、戦線を維持しやすい。~
 [[《フレムベル・ヘルドッグ》]]や[[《激昂のミノタウルス》]]や[[《イグザリオン・ユニバース》]]といったものは[[強化]]の恩恵が強く、[[シナジー]]が見込める。~
 [[《霞の谷のファルコン》]]を用いれば、[[装備カード]]を使いまわすことも可能。~
 [[獣戦士族]]に絞るならば[[炎舞]]を利用する事もできる。~
 【ビースト】も参照のこと。

//***[[《天空騎士パーシアス》]]軸 [#decktype2]
//[[ドロー]][[効果]]を持つ[[《天空騎士パーシアス》]]を主軸とする[[デッキ]]。~
//[[《天空騎士パーシアス》]]は[[デッキ]]からは専用[[リクルーター]][[《コーリング・ノヴァ》]]、[[手札]]からは[[《神の居城−ヴァルハラ》]]や[[《コート・オブ・ジャスティス》]]、[[除外]]ゾーンからは[[《奇跡の光臨》]]と、豊富に[[特殊召喚]]ルートを持つ。~
//その効果でターボして[[モンスター]]を守り、上位種の[[《天空勇士ネオパーシアス》]]をフィニッシャーとする。~
//構築は必然的に[[【天使族】]]寄りとなり、[[光属性]]を含む豊富なサポートカードが投入できる。~
//鎖ビートである必要を感じられない。

***[[《聖刻龍−ドラゴンヌート》]]軸 [#decktype3]
 [[《聖刻龍−ドラゴンヌート》]]の[[誘発即時効果]]を装備系罠によって[[ダメージステップ]]で[[発動]]させる事で、[[弱体化]]した状態で[[リクルート]]される[[モンスター]]への[[攻撃]]を回避し、[[シンクロ召喚]]・[[エクシーズ召喚]]を狙う。~
 [[《聖刻龍−ドラゴンヌート》]]は[[《召集の聖刻印》]]によって[[サーチ]]が可能であり、[[戦闘破壊]]を条件とする[[《聖刻龍−ドラゴンゲイヴ》]]と共存できる。~
 [[リクルート]][[対象]]の[[《アレキサンドライドラゴン》]]は、[[ドロー]]してしまっても安定した[[アタッカー]]になり、[[墓地]]にあっても構わないため、フルに積んで[[《レスキューラビット》]]と併用する事もできる。~
 [[《ガード・オブ・フレムベル》]]は、消費を考えるとやや効率が悪いものの、鎖や[[ランク]]4[[エクシーズモンスター]]で対応できない[[モンスター]]のいくらかを[[《A・O・J カタストル》]]で処理できるようになる。~
 [[ドラゴン族]]ゆえに[[《忍者マスター HANZO》]]と[[《成金忍者》]]を採用し、[[《忍法 超変化の術》]]による[[除去]]を狙いつつ[[罠カード]]を後者の[[手札コスト]]に充てる事も可能である。~
 [[シナジー]]はやや弱いが、この型でも[[《霞の谷のファルコン》]]で[[装備カード]]や[[対象をとる(指定する)効果]]を持った[[永続カード]]を再利用したり、[[聖刻]]の[[効果]]で[[弱体化]]した[[ドラゴン族]]を[[手札]]に[[戻す]]事ができる。~
 消費は増えるが、[[《ライトニング・チューン》]]から[[《閃こう竜 スターダスト》]]や[[《メンタルスフィア・デーモン》]]などの[[耐性]]を持った[[シンクロモンスター]]に繋ぎ、これらと組み合わせるのも手である。

**この[[デッキ]]の弱点 [#weakpoint]
 当然ながら天敵は[[罠カード]]を[[無効]]化する[[《王宮のお触れ》]]。~
 [[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]は[[召喚]]を[[無効]]化できれば良いのだが、出来なかった場合は[[《収縮》]]等で早めに[[破壊]]したい。~
 [[除去]][[カード]]にスペースを割き難いため、[[戦闘破壊]]し難い高[[攻撃力]]の[[モンスター]]にも弱い。~
 [[《我が身を盾に》]]が[[腐る]]上、[[カウンター罠]]等の[[ライフ]]消費が痛手となる[[バーン]][[デッキ]]とも相性が悪く、[[サイドデッキ]]から[[《デス・ウォンバット》]]等を投入する等何らかの対策が必要となる。~
 装備した[[モンスター]]を[[除去]]されると厳しい他、有能な[[効果モンスター]]を[[強化]]するというコンセプトゆえ[[《スキルドレイン》]]もやや苦手。

**この[[デッキ]]の歴史 [#history]
 [[デッキ]]の概要にある通り、[[《E・HERO エアーマン》]]が[[無制限カード]]だった頃に活躍をしている。~
 [[《E・HERO エアーマン》]]の影響により、[[攻撃力]]1800以下の[[モンスター]]が駆逐され、[[攻撃]]的な[[下級モンスター]]や[[半上級モンスター]]が多く採用されていた。~

 また、当時の[[主流デッキ]]である[[【ダークゴーズ】]]の[[暗黒界]]の[[攻撃力]]2300を意識して構築されている。~
 [[《E・HERO エアーマン》]]も装備すれば[[相打ち]]にできるラインなので、[[《鎖付き爆弾》]]や[[《鎖付きブーメラン》]]が選ばれたと言うことなのだろう。~
 [[【罠ビート】]]の亜種であり、[[手札]]が少ない時に活躍できる[[モンスター]]が採用されたのも特徴の一つ。~
 現在では類似した[[モンスター]]で代用していくことになる。~

 以下の[[カード]]が、当時の代表的な[[モンスター]]である。~

-[[下級モンスター]]~
--[[《E・HERO エアーマン》]]
--[[《ニュート》]]
--[[《ブレイドナイト》]]

-[[上級モンスター]]~
--[[《疾風の暗黒騎士ガイア》]]

**代表的なカード [#keycard]
-[[《鎖付き爆弾》]]
-[[《鎖付きブーメラン》]]

**関連リンク [#link]
-[[デッキ集]]

-[[【装備ビート】]]
-[[【カウンタービート】]]
-[[【罠ビート】]]