手札の確保がしやすいバニラ関係のカードを主軸に、《次元の裂け目》《最終戦争》《次元融合》の3つのカードを使って8000オーバーの戦闘ダメージを叩き出すデッキ。
*【最終次元】 [#top]

#contents

《凡骨の意地/Heart of the Underdog》
永続魔法
ドローフェイズにドローしたカードが通常モンスターだった場合、
そのカードを相手に見せる事で、自分はカードをもう1枚ドローする事ができる。
《次元の裂け目/Dimensional Fissure》
永続魔法
墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かずゲームから除外される。
《最終戦争/Final Destiny》
通常魔法
手札を5枚捨てる。フィールド上の全てのカードを破壊する。
《次元融合/Dimension Fusion》
通常魔法
2000ライフポイントを払う。
お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚する。
 このデッキのコンセプトは、以下のコンボに収束する。
 《次元の裂け目》を発動した直後に《最終戦争》を発動し、5体の攻撃力1600以上のモンスターをコストとして捨て除外ゾーンへ。
 《最終戦争》によってフィールドを空にしたら、《次元融合》でフィールド上に先ほど捨てたモンスター達を帰還させ、8000オーバーの戦闘ダメージを叩き出す。
**[[デッキ]]の概要 [#abstract]
 [[【通常モンスター】]]にて[[《次元の裂け目》]]・[[《最終戦争》]]・[[《次元融合》]]の3枚を使い、[[1ターンキル]]を行う[[デッキ]]。~

-[[08/09/01>禁止・制限カード/2008年9月1日]]の[[制限改訂]]において、[[《次元融合》]]が[[禁止カード]]となり、構築不能となった。~

 このコンボについて突っ込みがあったので詳しく解説する。
 コストは「効果の発動前に支払われる」ので、《最終戦争》の効果によってフィールドのカードが全て破壊される前。
 つまり《次元の裂け目》がまだフィールド上に存在する状態で捨てられるので、コストとして捨てられた5体のモンスターは《次元の裂け目》によって除外される。
 その後、コストが支払われた事で《最終戦争》の効果が発動し、その効果によってフィールド上の全てのカードが破壊される。
 この時《次元の裂け目》も一緒に破壊されるため、「《最終戦争》の効果によって破壊されるカード」は墓地へ送られるのである。
 《次元の裂け目/Dimensional Fissure》
 永続魔法
 (1):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
 お互いの墓地へ送られるモンスターは墓地へは行かず除外される。

 《最終戦争/Final Destiny》
 通常魔法
 手札を5枚捨てて発動する。
 フィールド上に存在するカードを全て破壊する。

 何はともあれ、上記魔法カードをいかに高速で揃え、「一撃必殺」を達成するかが勝負となる。
 まず展開出来れば一気にドローを加速してくれる《凡骨の意地》と、《凡骨の意地》をリスタートさせる事が出来る《リロード》は三枚積み確定。
 手札の事故率が高いという理由でも、《リロード》はかなりの確率でデッキに貢献してくれる。
 手札に10枚以上のモンスターが溜まっているときに使えば莫大な利益を生み出す《手札抹殺》も必須。
 こちらも同じく事故の修正にも役立ち、非常に便利である。
 《天使の施し》も即座に手札交換出来ることから採用の優先度は高い。
 また、《次元融合》のコストを消してくれる《魔力倹約術》も出来れば欲しい。
 デッキの都合上防御手段がほぼ皆無の為、ライフが2000を切ってからカードが揃う場面が多いのだ。
 《メタモルポット》は即効性が薄いため微妙なところだが、一応あっても損はしない。事故や思うように《凡骨の意地》が回らない時の保険になるだろう。
 《次元融合/Dimension Fusion》
 通常魔法(禁止カード)
 2000ライフポイントを払う。
 お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚する。

**[[デッキ]]構築に際して [#introduction]
 できる限り余分な[[魔法・罠カード]]は採用せず、[[通常モンスター]]を多く採用したい。~
 とはいえ[[【通常モンスター】]]を参考に、[[《ジャスティブレイク》]]等の[[除去]][[カード]]を採用し、安定性は高めたい。~

 なお、構成の都合上《次元の裂け目》《最終戦争》《次元融合》の三枚は1枚ずつしか積むことが出来ない。
 2枚積むと《凡骨の意地》がストップする確率が向上し、更に同じキーカードを2枚引いてしまったりという事故がかなり多くなるためだ。
 しかし1枚ずつしか搭載しないため、ハンデスやデッキデスを相手にするときはそれによる弊害が起こる。
 1枚落ちた程度なら《魔法石の採掘》で回収することも可能だが、2枚以上落ちてしまうと回収手段が無いため手詰まりしてしまうためだ。
 そのためハンデス・デッキデスを相手にする機会が多い場合は《メタモルポット》を《聖なる魔術師》に入れ換えてみるのもいいかもしれない。
***[[魔法・罠カード]]について [#spell_trap]
-[[《次元の裂け目》]]・[[《最終戦争》]]・[[《次元融合》]]~
この[[デッキ]]の[[キーカード]]。~
[[《最終戦争》]]で[[捨てる]][[手札]]は[[コスト]]扱いである。~
そのため、[[効果処理時]]ではなく[[効果発動時]]に支払われる。~
また[[捨てる]]であって[[墓地へ捨てる]]ではないので、[[《次元の裂け目》]]に阻害されない。~
よって、[[自分]]の[[手札]]のみは[[除外]]され、[[フィールドのカード]]は[[《次元の裂け目》]]が[[破壊]]されたために[[墓地へ送られる>墓地へ送る]]。~
ゆえに、[[相手]]に[[《次元融合》]]を利用される可能性は低い。~
こうした[[コンボ]]がこの[[デッキ]]の[[1ターンキル]]を可能としているのである。~
これらをいかに[[手札]]に[[加える]]か、[[発動]]できる状態にするか、というのが[[デッキ]]構築・[[回転]]のポイントとなる。~

-[[《凡骨の意地》]]~
[[通常モンスター]]専用の[[ドローエンジン]]で、これで[[モンスターカード]]を溜めた後に[[《最終戦争》]]を[[発動]]するのが望ましい。~
[[【通常モンスター】]]軸にする事が推奨される理由の一つである。~
これに合わせ、[[《サンダー・ブレイク》]]や[[《マジック・ジャマー》]]等、多めに[[手札コスト]]を要する[[カード]]を採用しても良い。~

 また、このデッキは「コンボ完成を促進するカード」以外のカードを全く搭載しない。
 このコンボは決まれば勝てるのだから、戦線を補助するようなカードを搭載してその準備を遅延させていては意味が無いのだ。
 コンボの完成が遅くなればなるほど、相手に対抗策となるカードを引く機会を与えてしまい、敗率は上昇していく。
 《凡骨の意地》の破壊されやすさを考えても、やはり余計なカードは取り払って速急に揃えることが優先される。
 ボード・アドバンテージやライフ・アドバンテージを完全に度外視し、ひたすらコンボ完遂を目標とする。そんなデッキである。
-[[《リロード》]]・[[《手札抹殺》]]~
[[《凡骨の意地》]]で溜めた[[手札]]を最大限に活用しつつ、[[デッキ]]の[[回転]]が可能。~
速効性は劣るものの、[[《メタモルポット》]]も採用圏内。~

-[[《凡人の施し》]]~
[[手札事故]]を回避しつつ、[[除外]]ゾーンを肥やせる。~

普段は使用できないけどかっこいい青眼の白龍?なんかが使える点は高評価。

代表的なカード †
《最終戦争》 
《次元融合》 
《次元の裂け目》 
《凡骨の意地》 
《リロード》 
《手札抹殺》

関連リンク †
【バニラ】 
【凡骨ビート】
デッキ集
-[[《魂の解放》]]~
持続性はないものの、[[《次元の裂け目》]]の代わりになりうる。~
[[《マクロコスモス》]]は[[罠カード]]ゆえに速効性に欠けるため、[[1ターンキル]]を狙うこの[[デッキ]]ではオススメできない。~

-[[《魔法石の採掘》]]~
[[ハンデス]]・[[デッキ破壊]]対策となる。~
[[キーカード]]が[[魔法カード]]なので[[サーチ]]・[[サルベージ]]手段が乏しい事は念頭に置いておきたい。

-[[《思い出のブランコ》]]~
[[通常モンスター]]を多く採用する[[デッキ]]なので、採用の余地はある。

**戦術 [#strategy]
 [[《次元の裂け目》]]を[[発動]]した状態で[[《最終戦争》]]を[[発動]]し、[[モンスター]]の[[攻撃力]]の合計が8000以上になるように[[除外]]する。~
 その後[[《最終戦争》]]で[[リセット]]を行ったら、[[《次元融合》]]でそれらを[[帰還]]させる。~
 あとは[[直接攻撃]]をしかけるだけである。~
 なお、[[相手]]の[[除外]]ゾーンが肥えるのを避けるため、[[《次元の裂け目》]]は[[キーカード]]が揃うまで[[発動]]してはならない。~
 [[《異次元からの埋葬》]]を採用し、[[相手]]の[[除外]]ゾーンの[[モンスター]]を減らすのも手か。

-[[《青眼の白龍》]]等の専用[[デッキ]]以外では使いにくい[[通常モンスター]]も採用しやすい。~
かつては[[《次元融合》]]で[[ドラゴン族]]3体と[[《青眼の白龍》]]2体を展開し、[[《ヴィクトリー・ドラゴン》]]を[[生け贄召喚]]することで[[マッチキル]]も狙えた。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#weakpoint]
 こちらの[[直接攻撃]]を防ぐ[[《冥府の使者ゴーズ》]]や[[《クリボー》]]に注意。~
 [[相手]]の[[手札]]は無傷なので、[[1ターンキル]]に失敗して立て直されたら勝つ見込みはない。~
 対策として、安定性は落ちるが[[攻撃力]]の高い[[最上級モンスター]]を何枚か投入する対策もある。~
 [[《冥府の使者ゴーズ》]]と[[トークン]]が[[召喚]]されても[[1ターンキル]]まで持ち込める。~
 [[攻撃力]]が低い[[モンスター]]から[[攻撃]]することは基本として、[[《冥府の使者ゴーズ》]]が[[召喚]]されても必要[[ダメージ]]まで到達するか気を配ると良い。

**[[デッキ]]の派生 [#variation]
***【最終天使】 [#Tethys]
 [[《凡骨の意地》]]を[[《光神テテュス》]]で代用する。~
 [[《光神テテュス》]]は[[ドローフェイズ]]以外でも[[ドロー]]加速を行えるので、より素早く[[キーカード]]を集められる。~
 また[[通常モンスター]]を採用する必要がないので、[[コンボ]]が決まるまである程度[[戦闘]]をこなせる。~

***【最終融合】 [#Fusion]
 戦術を[[【凡骨融合】]]へ丸ごと変える。~
 [[除外]]を行う必要が無くなるため、[[《次元の裂け目》]]なども不採用になる。~

**備考 [#etc]
-コナミのゲーム作品において―~
[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#WCS2007]]では、[[《異次元の女戦士》]]が使用してくる。~
[[デッキ]]名も「Final D.D(最終異次元)」とこの[[デッキ]]を思わせる命名がされている。~
しかし、CPUが操作するため[[《次元の裂け目》]]を手当たり次第に[[発動]]したり、[[《最終戦争》]]や[[《次元融合》]]を単独で使用したりとプレイングはこの[[デッキ]]とは程遠い。~

**代表的なカード [#keycard]
-[[《最終戦争》]]
-[[《次元融合》]]
-[[《次元の裂け目》]]

**関連リンク [#link]
-[[【凡骨ビート】]]

-[[デッキ集]]