※06/03/01の制限改訂で《強欲な壺》が禁止カード、《貪欲な壺》が制限カードとなり、実質的に消滅している。
《魔導雑貨商人》と《貪欲な壺》のコンボによるターボデッキ。
《魔導雑貨商人/Magical Merchant》と《貪欲な壺/Pot of Avarice》《強欲な壺/Pot of Greed》とターボ(Turbo)の頭文字を取って【MPT】と呼ばれることもある。
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《魔導雑貨商人/Magical Merchant》 効果モンスター 星1/光属性/昆虫族/攻 200/守 700 リバース:自分のデッキを上からめくり、 一番最初に出た魔法か罠カード1枚を自分の手札に加える。 それ以外のカードは墓地へ送る。
《貪欲な壺/Pot of Avarice》 通常魔法(制限カード) 自分の墓地からモンスターカードを5枚選択し、デッキに加えてシャッフルする。 その後、自分のデッキからカードを2枚ドローする。
2005年8月11日から2006年2月28日までの環境下でのターボデッキの代表格。
《魔導雑貨商人》でモンスターカードを墓地に落とし《貪欲な壺》の発動条件を満たし、同時に《貪欲な壺》を含む魔法カード(極稀に罠カードも)手札を加え、《強欲な壺》《貪欲な壺》で大量ドローを狙う。
大抵はターボして得たハンド・アドバンテージと墓地アドバンテージを利用してモンスターの大量展開するギミックが組み込まれることになる。
上記の環境下では【ターボカオス】の1種として活躍した。(詳しくは【雑貨貪欲カオス】へ)
※以下の記述は、当時の環境に即して書かれています。
現環境とそぐわぬ表記がある点を御留意ください。
どんなデッキであれ、《強欲な壺》を入れない人は居ないだろう。《貪欲な壺》も3枚積みは確定。
墓地に落とすと言う観点から《手札抹殺》もほぼ確定的と言える。
他の魔法カードは出来る限り厳選したい。
投入候補としては《ブラック・ホール》《大嵐》《サイクロン》《月の書》《強奪》《洗脳−ブレインコントロール》《強制転移》といった所だろうか。
(これらのパワーカードすら「候補」でしかない所がこのデッキ最大の特徴である)
多少の危険を伴うが、《大寒波》はこのデッキにおいては非常に使いやすいため一考の余地がある。
つぎは、デッキの中心となるモンスターを考えよう。
まず上級モンスターだが、《貪欲な壺》《強奪》《洗脳−ブレインコントロール》と合わせて《サンダー・ドラゴン》3枚と《THE トリッキー》複数は是非欲しい。
墓地にカードを溜めやすく、《サンダー・ドラゴン》《魔導雑貨商人》が共に光属性であることから《カオス・ソーサラー》も2枚は欲しいだろう。
伏せ除去と必殺の火力として《氷帝メビウス》も必須だ。現環境で大流行中の《サイバー・ドラゴン》だが、このデッキならば1〜2枚でも十分。
モンスターカードが場に出ている事が多いため、出番は他デッキと比較すると少ないだろう。
下級モンスターは《魔導戦士 ブレイカー》を筆頭に必須系を。加えて、闇属性を稼ぐために《キラー・トマト》《ニュードリュア》《魂を削る死霊》も欲しい。
魔法カードを厳選してあるが故に《聖なる魔術師》も強力だ。また、効果発動すればゲームエンドも可能な《サイバーポッド》《メタモルポット》は必須となるだろう。
罠カードは著しく速度を阻害するため不要。《王宮のお触れ》ぐらいだろうか。《リビングデッドの呼び声》《激流葬》の必須2種すら投入の余地は無いと思われる。
《魔導雑貨商人》によって自分の墓地を肥やすと同時に魔法カードをサーチ。
《強欲な壺》《貪欲な壺》を引いた場合は、それらを発動し、カード・アドバンテージを稼いでいく。
手札を展開しきったら《大嵐》《氷帝メビウス》で伏せカードを除去し、通常召喚プラス《カオス・ソーサラー》《THE トリッキー》の同時複数召喚で1ターンで決めてしまおう。
展開速度の代償として犠牲となったのが速攻魔法と罠。つまり、相手のターンを凌ぐ方法が無く、非常に打たれ弱いデッキという事だ。
(地味に相手の伏せ除去カードを腐らせるという利点もあるが、このデメリットの前では些細)
速攻ができるというよりは、速攻で決めるしかないという認識が正しいのではないだろう。
また、《ミスティック・ソードマン LV2》や《抹殺の使徒》といったリバース効果を無効にするカードに《魔導雑貨商人》が狩られるとかなり厳しい。
特にデッキ投入率が非常に高く、デッキから全ての《魔導雑貨商人》を除外してしまう《抹殺の使徒》の回避は至上命題となる。
ピンポイントでの《キラー・トマト》《魂を削る死霊》伏せなど、プレイングで対抗しよう。
これができない場合、このデッキを扱うことは難しい。
総じてプレイヤースキルを要求するデッキである。
しかし、回った時の爆発力と展開力は使っているだけで面白い。
一度使ったらその速度に病みつきになるのではないだろうか。
除外による墓地対策パック『ENEMY OF JUSTICE』の登場で弱体化が懸念されたが、06/03/01の制限改訂で《強欲な壺》が禁止カード化。
さらに《貪欲な壺》が制限カードに指定され、弱体化どころかデッキそのものが組めない状態になってしまった。無念。