《魔導雑貨商人》で墓地を肥やし、《貪欲な壺》でデッキ回復とドローを行うターボデッキ。
《魔導雑貨商人》の特殊な墓地肥やし能力を生かすため、デッキ内のモンスターカードの比率は高くなる傾向にある。
《魔導雑貨商人/Magical Merchant》と《貪欲な壺/Pot of Avarice》とターボ/Turboの頭文字を取り【MPT】と呼ばれることもある。
これは登場した時期に、アルファベットでデッキ名を略すことが流行っていたためである。
当初は「新しい【ターボカオス】」として作られたが、名称が一人歩きし、【カオス】として呼ばれることは少なかった。
大量に墓地を肥やしつつ、墓地を参照する強力カードを連発するデッキの開祖であり、【ライトロード】に似た立ち位置のデッキと言える。
現在では能動的に墓地を肥やす手段が増えたことで《魔導雑貨商人》の影が薄くなり、《貪欲な壺》も規制と緩和を繰り返しているため、実質的に過去のデッキとなっている。
《魔導雑貨商人/Magical Merchan》 効果モンスター 星1/光属性/昆虫族/攻 200/守 700 リバース:魔法・罠カードが出るまで自分のデッキをめくり、 そのカードを手札に加える。 それ以外のめくったカードは全て墓地へ送る。
《貪欲な壺/Pot of Avarice》 通常魔法(制限カード) (1):自分の墓地のモンスター5体を対象として発動できる。 そのモンスター5体をデッキに加えてシャッフルする。 その後、自分はデッキから2枚ドローする。
《手札断殺》を用いて墓地を肥やし、《貪欲な壺》の発動を狙う。
詳しくは、該当ページを参照。
06/03/01にて、《貪欲な壺》が制限強化された頃に作られたタイプ。
《貪欲な壺》を《ホープ・オブ・フィフス》に置き換え、【E・HERO】の要素を取り入れている。
単独で使えるカードが非常に少ないため、手札事故が多いのが弱点であった。
墓地に落ちたモンスターをコストに、《カオス・ソーサラー》や《ダーク・シムルグ》を特殊召喚し、フィールドを制圧する。
《ダーク・シムルグ》は墓地からも特殊召喚できるので、《貪欲な壺》すら採用せず《大寒波》のみで1ターンキルを狙う事も可能。
大量のモンスターが落ちるギミックを利用し《究極時械神セフィロン》の特殊召喚を狙う。
ある程度天使族モンスターを入れておく必要があるが、いきなり1ターンキル圏内のモンスターを並べられる点は魅力。
ELEMENTAL ENERGYにて、《貪欲な壺》が登場。
初期には魔法・罠カードを《貪欲な壺》と《強欲な壺》に限定し、ハンド・アドバンテージの確保に特化したタイプが存在した。
この頃は【カオス】やその派生が主流デッキであり、このデッキも【リクル貪欲カオス】に《魔導雑貨商人》追加した形で登場した。
他に、墓地肥やしを行える《THE トリッキー》や、優秀な手札交換手段である《サンダー・ドラゴン》が活躍している。
また、防御手段として闇属性である《クリボー》が使われた。
一方で魔法・罠カードを極力減らすため《王宮のお触れ》は余り採用されず、代わりに《大寒波》を採用される事があった。
《貪欲な壺》が一時は制限カードにまで制限強化されたものの、後に制限解除される。
しかしそれと同時にENEMY OF JUSTICEの全体除外カードや、《D.D.クロウ》が新たな天敵として登場。
《魔導雑貨商人》の天敵である《抹殺の使徒》も制限解除、切り札である《カオス・ソーサラー》が制限強化されたため、相対的に弱体化してしまった。
《カオス・ソーサラー》が準制限カードからやがて制限解除となり、このデッキも再び無理なく組めるようになった。
とはいえ【ライトロード】の登場により、《魔導雑貨商人》の墓地肥やしも強力な利点とはいえなくなった。
かつての《クリボー》の役割は、《ネクロ・ガードナー》へと受け継がれている。
《貪欲な壺》が再び制限カードに指定され、手札を爆発的に稼ぐことは難しくなった。