*【三原式】 [#t5fc8546]

 三原王二郎氏の創作[[デッキ]]。~
 ※[[06/03/01>禁止・制限カード/2006年3月1日]]の[[制限改訂]]で[[《サイバーポッド》]]が[[禁止カード]]となり、実質的に消滅している。~
#contents

 [[デッキ切れ]]を勝利手段とするタイプの[[デッキ]]であり、[[【デッキ破壊1キル】]]の始祖。~
 当時[[【現世と冥界の逆転】]]が猛威を振るっていた中で、[[《手札抹殺》]]のみを切り札に据えた構築は目新しく、後に発展する[[【デッキ破壊1キル】]]や[[【MCV】]]などの構築のノウハウを作り上げた。~
 ([[自分]]の[[手札]]を減らすために、大きな[[手札コスト]]を持つ[[《最終戦争》]]まで採用したことも、注目を集めた一因となった)
**[[デッキ]]の概要 [#md5dd361]
 [[《サイバーポッド》]]や[[《メタモルポット》]]を使い回す[[デッキ破壊]][[デッキ]]。~
 当時[[【現世と冥界の逆転】]]が猛威を振るう中で、[[《手札抹殺》]]や[[《最終戦争》]]を採用した構築は珍しかった。~
 全盛期は[[【デッキ破壊1キル】]]といえばこれを指し、[[【サイエンカタパ】]]に次ぐ[[1ターンキル]][[デッキ]]として[[環境]]に君臨していた。~
 これが後の[[【デッキ破壊1キル】]]や[[【MCV】]]等の誕生の礎にもなっている。~

 その後[[《魔法石の採掘》]]や[[《連続魔法》]]などの、より相性の良い[[手札コスト]]カードが次々登場したことで完成度が高まり、全盛期には[[【デッキ破壊1キル】]]として知名度を上げ、[[【サイエンカタパ】]]に次ぐ[[1ターンキル]]として環境に台頭するにまで至った。
 [[デッキ]]名は創作者である三原王二郎氏の名前に由来する。~

 [[《浅すぎた墓穴》]]の[[裁定変更]](相手の[[墓地]]にも[[モンスター]]がいないと発動できない)の際には、[[《リバースソウル》]]が組み込まれた。~
 [[《硫酸のたまった落とし穴》]]と[[コンボ]]することで、「[[《サイバーポッド》]]の[[効果]]で[[《サイバーポッド》]]を[[セット]]する」という妙技もできた。
-[[06/03/01>禁止・制限カード/2006年3月1日]]に[[《サイバーポッド》]]が[[禁止カード]]となり、構築不能となった。~

 [[【MCV】]]の台頭に伴うルール改正(1[[ターン]]は3分間以内に済ませる)により、一転して廃れるのではないかと危惧された。~
 しかし[[《光の護封剣》]]や[[《和睦の使者》]]、[[《キラー・トマト》]]などで防御(時間稼ぎ)できる要素を加える事で、それに適応した。~
 元々初期はじっくりと[[相手]]の[[デッキ切れ]]を狙う形であったため、原点回帰したとも言えるだろう。
**[[デッキ]]構築に際して [#g51edb63]
 まずは[[《サイバーポッド》]]や[[《メタモルポット》]]を使いまわす方法を考える。~
 何らかの方法で[[墓地に送り>墓地に送る]]、そこから[[蘇生]]・[[サルベージ]]するのが主な流れとなるだろう。~

 末期の[[1ターンキル]]率はかなり低く、[[1ターンキル]][[デッキ]]とは呼べないほどだった。(「スロー三原式」と呼称することもあった)~
 しかしそれでも4〜6[[ターン]]目には決まる可能性が高いため、油断する[[プレイヤー]]を食い物にするシーンが良く見られた。~
 [[墓地]]から[[セット]]できる[[《浅すぎた墓穴》]]は特に相性が良い。~
 [[相手]]の[[墓地]]にも[[モンスター]]が存在しなければ[[発動]]できない[[裁定変更]]がなされるまでは、先攻1[[ターン]]目から使えたので、尚更である。~
 [[裁定変更]]後は、[[《リバースソウル》]]が代用されたり、[[発動]]する前に[[《手札抹殺》]]を使うようになった。~
 速度は遅くなるが、一度[[相手]]の[[ターン]]に回すのもありである。~
 多少回りくどくはなるが、[[蘇生]][[カード]]と[[《月の書》]]を組み合わせる手もある。~
 [[手札]]は膨大な枚数になるので、こうした[[手札]]消費も気にならない。~
 [[セット]]した後は、[[《硫酸のたまった落とし穴》]]や[[《太陽の書》]]等で能動的に[[破壊]]し、[[リバース効果]]を[[発動]]しよう。~

 [[06/03/01>禁止・制限カード/2006年3月1日]]の[[制限改訂]]で一番重要な[[キーカード]]である[[《サイバーポッド》]]が禁止となったため、事実上構築不可能になった。~
 もっとも、現在は使ったところで[[《D.D.クロウ》]]や[[《緑光の宣告者》]]などの天敵も増えており、いっそう勝率は落ちているだろう。~
 [[墓地に送る]]手段としては[[《手札抹殺》]]の他に、[[《おろかな埋葬》]]や[[《苦渋の選択》]]が使われた。~
 [[《苦渋の選択》]]で[[《死者転生》]]×3+[[《サイバーポッド》]]+[[《メタモルポット》]]を選べば、確実に[[ドロー]]手段を確保できる。~

-この[[デッキ]]名は、初期製作者のハンドルネームに由来する。~
[[デッキ]]内容とは一切関係しない点に注意。~
[[デッキ]]名の読みは「みはらしき」であり「さんげんしき」ではない。~
 単純に[[手札]]に[[加える]]手段として、[[コンボ]][[デッキ]]の定番である[[《リロード》]]や[[ドロー]]系[[通常魔法]]を採用しても良いだろう。~

**基本的な動かし方 [#g612bf0f]
 [[相手]]の[[モンスター]]が[[墓地]]にいなければ[[《浅すぎた墓穴》]]が使えないため、1[[ターン]]待って[[相手]]が[[モンスター]]を[[セット]]してから[[《サイバーポッド》]]を使う。~
 それが出来ないような[[相手]]であれば、[[《手札抹殺》]]を使うなりして意地でも[[墓地]]に落とす。
 そうして[[相手]]の[[デッキ]]を削りきった後は、[[《手札抹殺》]]でトドメを刺す。~
 [[自分]]の[[デッキ]]まで[[デッキ切れ]]を起こさないよう、[[手札]]枚数を調整するために[[《最終戦争》]]が使われていた。~
 後には[[《手札抹殺》]]や[[《浅すぎた墓穴》]]を使いまわす目的も兼ね、より効率の良い[[《魔法石の採掘》]]や[[《連続魔法》]]が採用されている。~
 [[《サイバーポッド》]]で[[手札]]は異常な枚数になるので、これらも気にならない。

 はっきり言って、初手に[[《サイバーポッド》]]か[[《メタモルポット》]]が存在すればまず勝てた。~
 [[《おろかな埋葬》]]や[[《苦渋の選択》]]もあり[[《サイバーポッド》]]が[[手札]]にくる[[確率]]がかなり高かったため、異常な勝率を誇った。~
 [[《苦渋の選択》]]で[[《死者転生》]]×3+[[《サイバーポッド》]]+[[《メタモルポット》]]を選べば確実に[[ドロー]]手段を確保できる。~
 そして[[《サイバーポッド》]]を使いまわし、[[相手]]の[[手札]]枚数が[[相手]]の[[デッキ]]枚数を上回るようにする。~
 [[《サイバーポッド》]]で[[手札]]が異常なほどの枚数になるため[[《魔法石の採掘》]]が苦にならない。~
 基本的に[[《浅すぎた墓穴》]]3枚で使いまわすのだが[[《魔法石の採掘》]]と[[《魔法再生》]]があったため5回でも6回でも使いまわしが可能だった。~
 しかるのちに[[《魔法石の採掘》]]と[[《魔法再生》]]を繰り返して自分の[[手札]]をなくし、最後は[[《手札抹殺》]]でフィニッシュする。~
 相手が[[手札]]に[[カウンター]]を抱えていた場合でも、[[手札]]を2枚残し[[《魔法石の採掘》]]を伏せることで2回[[《手札抹殺》]]が打てるためさほど苦にならなかった。~
 ルール変更により[[相手]][[ターン]]へ回る可能性が高いため、[[《光の護封剣》]]などで[[相手]]の妨害をする。~
 [[《連続魔法》]]つき[[《手札抹殺》]]を使うことで高速大量[[デッキ破壊]]の礎となるので、[[相手]]の[[ドロー]]したカードは気にしなくてよい。
 この他、ルール変更により[[相手]][[ターン]]へ回る可能性が高まってからは、[[《光の護封剣》]]等で[[相手]]の妨害をするようになっている。~

**戦術 [#g612bf0f]
 まずは[[《サイバーポッド》]]を使い回し、[[相手]]の[[手札]]枚数が[[デッキ]]枚数を上回るようにする。~
 そして[[《魔法石の採掘》]]と[[《魔法再生》]]を繰り返して[[自分]]は[[手札]]をなくし、[[《手札抹殺》]]で勝負を決める。~

-[[《サイバーポッド》]]の使い回しは[[《浅すぎた墓穴》]]が基本だが、「[[蘇生]]+[[《月の書》]]」という手もあった。~
この[[デッキ]]における膨大な[[ドロー]]の前では、このやや回りくどい[[手札]]消費も何とかなるレベルなのである。~
もっとも[[《魔法石の採掘》]]で十分だったが。~
一度[[《太陽の書》]][[《硫酸のたまった落とし穴》]]で[[リバース効果]]を[[発動]]させれば、最大で5枚も[[手札]]が増えるのだから。
 高速で[[デッキ破壊]]を行うため、[[相手]]の[[ドロー]]した[[カード]]はあまり気にしなくとも良いが、何らかの[[カウンター]]手段を抱えている可能性もある。~
 万一を考え[[手札]]を2枚残し[[《魔法石の採掘》]]を伏せれば、2回[[《手札抹殺》]]が打てるので、妨害される可能性も減るだろう。~

-[[《サイバーポッド》]]は、[[《リロード》]]や[[ドロー]]系[[通常魔法]]で[[手札]]に持ってくる。~
[[《王家の神殿》]]があれば、[[《無謀な欲張り》]]等の[[ドロー]]系[[通常罠]]を[[通常魔法]]のように使うことができたので、手詰まりにはなりにくかった。~
もっとも、[[手札]]に[[《サイバーポッド》]]が無くとも、[[《おろかな埋葬》]]で迅速に[[墓地]]に落とせば[[コンボ]]が開始できた。
**[[デッキ]]の歴史 [#qd6f65f9]
 [[【MCV】]]の台頭に伴い、「1[[ターン]]は3分間以内に済ませる」とルール改正され、廃れるのではないかと危惧された。~
 しかし[[《光の護封剣》]]や[[《和睦の使者》]]、[[《キラー・トマト》]]等で防御手段を加え、それに適応した。~
 元々は長期戦を狙う形であったため、原点回帰したとも言えるだろう。

 末期の[[1ターンキル]]率は低く、【スロー三原式】と呼ばれるほどであった。~
 しかしそれでも4〜6[[ターン]]目には勝負が決まり、油断する[[プレイヤー]]を食い物にするシーンが良く見られた。~

**代表的なカード [#bf8f987b]
-[[《サイバーポッド》]]
-[[《手札抹殺》]]
-[[《連続魔法》]]
-[[《最終戦争》]]

**関連リンク [#d3ccfb3d]
-[[【デッキ破壊1キル】]]

-[[デッキ集]]
-[[デッキ集/バーン・デッキ破壊・特殊勝利]]

**外部リンク [#n6aba530]
-[[デッキ破壊(三原式)>http://web.archive.org/web/20051030025449/http://www16.plala.or.jp/Mizu-HP/text/deck_sample13.html]]