*【次元召喚】 [#a58b16b2] [[《次元融合》]]や[[《異次元からの帰還》]]を利用した、[[除外]]された[[モンスター]]を[[帰還]]させ、フィールドにならべて勝負を決める[[デッキ]]。~ その他の[[除外]]された[[モンスター]]を[[召喚]]する[[デッキ]]としては[[【D・D・M】]]があり、これは[[除外]]した[[《混沌の黒魔術師》]]を再利用できるという[[メリット]]が目玉である。~ 《異次元からの帰還/Return from the Different Dimension》 通常罠 ライフポイントを半分払う。 ゲームから除外されている自分のモンスターを可能な限り自分フィールド上に特殊召喚する。 エンドフェイズ時、この効果によって特殊召喚されたモンスターを全てゲームから除外する。 《次元融合/Dimension Fusion》 通常魔法 2000ライフポイントを払う。 お互いに除外されたモンスターをそれぞれのフィールド上に可能な限り特殊召喚する。 この二つのカードの違いをまず考えてみる。~ [[《異次元からの帰還》]]の方が「自分だけ」フィールドに[[モンスター]]を展開できる分有利なのだが、[[通常罠]]であるがゆえ、[[セット]]して1ターン後に発動というタイムラグが問題となる。~ 一方で[[《次元融合》]]は両者ともにの[[特殊召喚]]である点と、固定の2000ライフコストであることが問題だが、魔法故いつでも発動できるのが強み。~ 発動後の確実性なら[[《異次元からの帰還》]]、発動の安定性なら[[《次元融合》]]だろう。~ ともかくこの違いは[[デッキ]]の構築で差が出てくる。~ **[[《異次元からの帰還》]]をメインに考える [#r5e3122c] ライフ半分のライフコストは、いつでも発動出来るという意味では楽だが、コストは大きい。~ 罠故にすぐに発動が出来ない不安定さがあるが、この部分の安定性さえあれば一方的に[[召喚]]できる。~ [[《次元融合》]]を軸にする場合より、[[除外]][[効果]]発動にナーバスにならなくても良いので、[[《マクロコスモス》]][[《次元の裂け目》]]のような自他ともに[[除外]]する効果でも安心して使えるのが強み。~ これはこれ以外の[[除去]]手段についても言えて、[[《異次元の女戦士》]][[《D.D.アサイラント》]]などを気兼ねなく入れられる利点は大きい。~ [[特殊召喚]]した[[モンスター]]は[[エンドフェイズ]]には[[除外]]される。~ [[《E・HERO ワイルドマン》]]と[[《天下人 紫炎》]]のような例外的にフィールドに居座り続ける[[モンスター]]もいるが、この制約故に、ほぼ[[1ターンキル]]を狙うべき[[デッキ]]への採用というのがメインとなるだろう。~ なお[[召喚]]した[[モンスター]]を[[融合]]などに使う場合はその限りではない。~ [[《異次元からの帰還》]]は[[《E・HERO バブルマン》]][[《バブルイリュージョン》]]で[[手札]]から発動可能なので[[E・HERO]][[デッキ]]とはある程度相性がよい。~ **[[《次元融合》]]をメインに据える [#y321057a] この場合、まずライフポイント2000以上を確保すること。~ [[《魔力倹約術》]]を発動することでこのコストをチャラにすることも可能。~ そして相手に[[除外]]された[[モンスター]]を[[召喚]]されてもひるまないような作戦を組む必要がある。~ -出来るだけ、強い[[モンスター]]を[[除外]]させないように心掛けるのが第一。~ [[《奈落の落とし穴》]][[《ブラック・コア》]]などは採用をしない方が良いだろう。~ 相手が[[除外]]した[[モンスター]]を[[墓地]]に戻すカードとして[[《異次元からの埋葬》]]があるので、これを使うことで多少の対策は出来る。~ -多数の敵[[モンスター]]が[[召喚]]されても苦にしない仕様にすること。~ [[《ギルフォード・ザ・ライトニング》]]の[[召喚]]などで[[モンスター]]を[[除去]]できるようにしたり、[[射出]]や[[貫通]]、[[直接攻撃]]などで相手にしない作戦も考えられるだろう。~ 特に[[【VWXYZ】]]などでは[[融合]]させるのにちょうど良いカードとなり、相手の[[召喚]]したカードを[[除去]]することも簡単である。~ [[召喚]]した[[モンスター]]は場に居座ることが出来るので、ライフコストさえ確保しておけば、気兼ねなく発動し、そのまま次のターンに渡してもいい所は少し楽である。~ **[[デッキ]]構築に関して [#c05ca3de] ***[[除外]] [#v2e0befd] やはり[[除外]]カードを何にするかが問題となるだろう。~ [[《マクロコスモス》]][[《次元の裂け目》]][[《閃光の追放者》]][[《光の追放者》]]の4つは恒常的な[[除外]]をする強力な[[効果]]を持つ。~ 主要なる[[リクルーター]]がほとんど機能しなくする意味でこれらのカードは強力であるし、[[除外]]を[[メリット]]として捉える構築にしてあれば、強力な[[永続効果]]である。~ ただし、[[《次元融合》]]を後に使う場合を考えると、特に相手[[モンスター]]も[[除外]]するという点に大きな問題が生じることは忘れてはならない。~ そこで、特に[[《次元融合》]]を使うことを考えるならば、選択的に[[除外]]できる方が都合がよい。~ [[墓地]][[除外]]で[[召喚]]できる[[モンスター]]や、[[《放浪の勇者 フリード》]][[《魂を喰らう者 バズー》]]のように[[除外]]することで[[メリット]]を得る[[モンスター]]を採用することである。~ [[《魂の解放》]]も非常に使いやすく、自分の[[墓地]]の[[モンスター]]を積極的に[[除外]]しつつ、相手の[[墓地]]の魔法などを削除しておくといいだろう。~ その他[[《死霊の巣》]]も[[モンスター]][[除外]]数に関しては申し分ないが、やや安定性に欠ける。~ ***[[帰還]]をして… [#db9e3889] [[除外]][[アドバンテージ]]を貯めた後、一気に[[帰還]]をするにしても、何を[[メリット]]にするかである。~ [[通常モンスター]]・[[ドロー]]加速・[[《最終戦争》]]の[[シナジー]]を利用した[[【最終次元】]]や、[[【岩石族】]]などはその代表例だろう。~ [[《混沌の黒魔術師》]]は自ら[[除外]][[効果]]もあることもすばらしく、[[召喚]]しただけで、魔法を[[墓地]]から拾ってくることが出来るので、それを使った[[コンボ]]を画策できる。~ 例えば、[[《混沌の黒魔術師》]]+[[《次元融合》]]+[[《キャノン・ソルジャー》]]([[《マスドライバー》]][[《カタパルト・タートル》]]に同じ)+[[《魔力倹約術》]]が回ってしまえばループさせる[[1ターンキル]]などである。~ [[【VWXYZ】]]はまさにこの[[融合召喚]]のためのある意味必須な[[コンボ]]である。~ [[【E・HERO】]]では[[《ミラクル・フュージョン》]]で[[除外]]されやすいことからさらなる[[融合素材]]の確保のために【次元召喚】のような構成を狙うこともあるだろう。~ 同様に必要なカードをフィールドに一気に[[召喚]]させる手段として使うならば、[[《ゲート・ガーディアン》]]や[[《マシンナーズ・フォース》]]、[[《大革命》]]などでも、正規にフィールドや[[手札]]に並べるよりは楽であることもある。~ ***その他 [#z71c03d2] 相手フィールドをがら空きにしての[[ビートダウン]]ならば、各種[[除去]]カードが要求される。~ [[《冥府の使者ゴーズ》]][[《クリボー》]]などが脅威となることも忘れてはならない。~ [[《激流葬》]]はもちろんのこと、[[《奈落の落とし穴》]]も一斉の[[特殊召喚]]した[[モンスター]]は全て[[除外]]されてしまうことも注意。~ この[[デッキ]]の苦手とするカードとしては、まず[[【墓守】]]そして[[《霊滅術師 カイクウ》]]である。~ [[除外]]の基本は[[墓地]]からであり、その[[除外]]を阻害されるのは厳しい。~ [[《霊滅術師 カイクウ》]]の[[除外]]効果はむしろ歓迎といえるが、それはこちらの作戦がばれていないときまで。~ [[除外]]をしてもらうにしても1800の[[攻撃力]]は馬鹿には出来ない。~ [[墓地]]からの[[除外]]が封鎖される[[効果]]に関しては、恒常的な[[除外]]を行う[[永続効果]]でフォローは可能である。~ [[《昇霊術師 ジョウゲン》]][[《虚無魔人》]][[《王宮の弾圧》]]はあらゆる[[デッキ]]の[[メタ]]として存在しうるカードだが、[[【次元召喚】]]にとっても致命的である。~ **[[デッキ]]の種類 [#zb15879d] ***[[【ドラゴン族】]] [#e8218958] [[《龍の鏡》]]の登場によって、[[ドラゴン族]]の[[除外]]機会が増えた。~ [[融合素材]][[モンスター]]も高い[[攻撃力]]のものも多く、[[除外]]から[[召喚]]によって、ずらりと重厚な[[ドラゴン族]]を展開することも可能。~ [[《ロード・オブ・ドラゴン−ドラゴンの支配者−》]]を出して高笑いしよう。~ ***[[【岩石族】]] [#qda0163f] [[《ギガンテス》]]や[[《岩の精霊 タイタン》]]そしてなにより、[[《メガロック・ドラゴン》]]の召喚によって[[岩石族]][[モンスター]]大量[[除外]]が可能。~ その後の[[帰還]]にこのギミックが組み込まれることがある。~ [[《メガロック・ドラゴン》]]こそが切り札なのか。~ さにあらず、[[《高等儀式術》]]によって[[通常モンスター]]を[[墓地]]に送りやすくなり、更に[[除外]]から一挙に[[帰還]]が出来るのならば、[[《磁石の戦士マグネット・バルキリオン》]]が[[召喚]]しやすく、狙ってみるのも面白い。~ ***[[【天使族】]] [#rc8d8fc7] [[除外]]と[[天使族]]は意外と近い関係にある。~ [[《次元融合》]]や[[《異次元からの帰還》]]はメインには使わず[[《救済のレイヤード》]]と[[《奇跡の光臨》]]で[[天使族]][[モンスター]]を[[帰還]]する[[デッキ]]。~ [[《光神機−桜火》]]と[[《光神機−轟龍》]]を[[妥協召喚]]するとターン終了時には[[破壊]]される。~ その克服を狙った一つの方法が[[【門前払い光神機】]]だが、ここで紹介するのは、別の克服方法。~ [[《マクロコスモス》]]など恒常的に[[除外]]をする[[効果]]を発揮させ[[《救済のレイヤード》]]で[[手札]]復帰、[[《奇跡の光臨》]]で[[帰還]]させるのである。~ 特に[[《奇跡の光臨》]]による[[特殊召喚]]は[[自壊]][[効果]]は発動しないのが強み。~ ***[[【戦士族】]] [#xac24281] [[《神剣−フェニックスブレード》]]という[[墓地]]の[[戦士族]]を[[除外]]するカードを主軸に据えることが出来る。~ [[【エアブレード】]]などがこの[[メリット]]を最大限に生かした[[デッキ]]。~ [[装備魔法]]としても役に立つが、[[除外]][[効果]]と、[[手札]]に魔法として戻って来る[[効果]]がうれしい。~ [[《賢者ケイローン》]][[《大邪神 レシェフ》]][[《召喚僧サモンプリースト》]] [[《D・D・M》]]などのコストに使うと良いだろう。~ [[《大邪神 レシェフ》]]は[[《高等儀式術》]]に[[戦士族]]を[[墓地]]に送ればちょうど良いコストになるし、[[《D・D・M》]]は[[除外]]した直後にその[[戦士族]]の[[召喚]]も可能。~ 自他共に[[除外]]を積極的に行い、[[《次元融合》]]による[[帰還]]後、[[《ギルフォード・ザ・ライトニング》]]の[[召喚]]によって相手[[モンスター]]を一掃できる利点があることも忘れてはならない。~ ***[[【機械族】]] [#m9f946c9] [[【未来オーバー】]]後に[[機械族]]を[[帰還]]させ、引き続き[[ビートダウン]]を狙う。~ [[【未来オーバー】]]自体が[[1ターンキル]]をもくろんでいる故に、このギミックはその失敗後の後始末と言うところだろうが、[[【未来オーバー】]]自体ライフコストがないため、2の矢としてはかなり強力な部類である。~ 発動失敗のことを考えて多少[[墓地]]の[[モンスター]]を[[除去]]できるカードを入れて、反撃用に準備しておいてもよい。~ ***[[【恐竜族】]] [#a363800c] [[除外]]された[[恐竜族]]の数だけ[[攻撃力]]が上がる[[《ディノインフィニティ》]]を主軸にする。~ [[除外]]には[[《次元融合》]]のライフコストを得易く、一気に[[墓地]]の[[恐竜族]]を[[除外]]できる[[《生存本能》]]を使う。~ [[《ディノインフィニティ》]]は[[攻撃力]]の上昇数値が多いので、上手く[[墓地]]に[[モンスター]]を送ればとてつもない[[攻撃力]]を叩き出すことができる。~ [[恐竜族]]の[[上級モンスター]]には、[[《超伝導恐獣》]]や[[《究極恐獣》]]などの強力で[[特殊召喚]]が可能な物が多く、[[《次元融合》]]で呼び出し易く、また[[《究極恐獣》]]は相手の場に[[蘇生]]された[[モンスター]]を一掃できるので、[[《ディノインフィニティ》]]の[[直接攻撃]]を成功させ易くできる。~ ***[[【VWXYZ】]] [#p1a79089] [[除外]]型の[[融合]]故に、[[融合素材]]の再利用が課題であったが、[[帰還]]によって繰り返しの[[融合]]が可能。~ ***[[【E・HERO】]] [#k1b875c0] 展開スピードも速く、[[《ミラクル・フュージョン》]]によって[[除外]]機会が多い。~ [[帰還]]させた[[モンスター]]をまた[[融合]]に使うもよし、[[ビートダウン]]に使うもよし。~ ギミックの一つとして準備しておいて損はないだろう。~ ***[[《フュージョン・ゲート》]]軸 [#uae705b1] [[融合]]の際に[[除外]]をし、その素材を改めて[[帰還]]させる戦術。~ [[【ドラゴン族】]]が単純に強力な[[融合モンスター]]が多い故に使いやすい。~ また[[【機械族】]]で[[《ガトリング・ドラゴン》]][[《ブローバック・ドラゴン》]][[《リボルバー・ドラゴン》]]を3体並べるなどの無茶も可能。~ やや[[ファンデッキ]]に偏る傾向はあるだろうが、様々な無茶の実現を予期させる。~ ***[[【D・D・M】]] [#f3413641] [[《D・D・M》]]で[[モンスター]]をピンポイントで[[帰還]]する[[デッキ]]。~ (詳しくは[[【D・D・M】]]を参照。)~ ***[[【最終次元】]] [#uab3c869] [[《次元の裂け目》]][[《最終戦争》]][[《次元融合》]]の3枚を[[手札]]に持ってくるために、[[通常モンスター]]を大量に積み込み[[《凡骨の意地》]]で[[ドロー]]加速する[[デッキ]]。~ [[《次元融合》]]を使った[[コンボ]][[1ターンキル]]を代表する[[デッキ]]。~ 安定性に関してはともかく、相手の[[手札]]が脅威となる。~ [[《冥府の使者ゴーズ》]][[《クリボー》]]の存在如何だろう。~ ***[[【速攻の黒い忍者】]] [#x7b5d864] [[【闇属性】]]においての[[【次元召喚】]]の一つの完成型だろう。~ [[墓地]][[除外]]を必要とするので全体[[除外]]が天敵となる。~ ***【次元バーン】 [#k060eab7] [[除外]][[アドバンテージ]]を得た後、[[《次元融合》]]で可能な限り[[召喚]]した[[モンスター]]を[[ダメージ]]ソースとして使う[[バーン]]。~ 全体[[除外]]で積極的に[[除外]]し[[《D.D.ダイナマイト》]][[《墓荒らしの報い》]]などで[[ダメージ]]を蓄積する。~ フィニッシュに[[《次元融合》]]から[[《停戦協定》]]、[[《破壊輪》]]を用意する[[デッキ]]。~ [[《プロミネンス・ドラゴン》]]3体[[帰還]]させれば[[エンドフェイズ]]に1500[[ダメージ]]。~ その他[[《溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム》]][[《火霊術−「紅」》]]、[[《仕込みマシンガン》]]など、相手共々[[除外]][[アドバンテージ]]を貯めることが出来てしまえばほぼ[[1ターンキル]]である。 **代表的なカード [#a6f130f2] 下記はあくまで代表。~ それ以外は「[[除外]]」の[[除外]]対応のカードリストを参照。 ―フィールドの自分の[[モンスター]]を[[除外]]する、またはできる。~ -[[《契約の履行》]] -[[《再融合》]] -[[《ビッグバン・シュート》]] -[[《ブラック・コア》]] -[[《冥界流傀儡術》]] -[[《光のピラミッド》]] ―フィールドの自分と相手の[[モンスター]]を[[除外]]する、またはできる。~ -[[《異次元の女戦士》]] -[[《異次元の戦士》]] -[[《D.D.アサイラント》]] -[[《破壊竜ガンドラ》]] -[[《異次元の落とし穴》]] ―自分の[[墓地]]の[[モンスター]]を選択的に[[除外]]できる。~ -[[《覚醒戦士クーフーリン》]] -[[《速攻の黒い忍者》]] -[[《ダーク・カタパルター》]] -[[《魂を喰らう者 バズー》]] -[[《放浪の勇者 フリード》]] -[[《闇・道化師のペーテン》]] -[[《レクンガ》]] -[[《ワイトキング》]] -[[《古代の機械工場》]] -[[《クイズ》]] -[[《神剣−フェニックスブレード》]] -[[《魂の解放》]] -[[《死霊の巣》]] -[[《生存本能》]] ―自分の[[モンスター]]とともに相手の[[モンスター]]も[[除外]]する。 -[[《魂粉砕》]] -[[《大火葬》]] **関連リンク [#d5232586] -[[デッキ集]] -[[【未来オーバー】]] -[[【除外ビートダウン】]] -[[【次元ビートダウン】]] -[[【エアブレード】]]