《DNA改造手術》を使い、自分と相手の種族を統一することによってメリットを得るデッキ。
《DNA改造手術/DNA Surgery》 永続罠 発動時に1種類の種族を宣言する。 このカードがフィールド上に存在する限り、 フィールド上の全ての表側表示モンスターは自分が宣言した種族になる。
《DNA改造手術》自体古くから存在し、使い道もいろいろ模索されていて、現在においても他にはないかなり強力な効果を持ったカードになっている。
第一に、相手、または自分の種族を限定することでメリットを得るカードを使い相手を圧倒する。
例えば《戦士抹殺》のような種族限定の殲滅カードを入れることで、フィールドを一掃できるようになる。
第二に、相手がほぼ種族統一デッキであった場合に《DNA改造手術》でそれ以外の種族を指定することによって、フィールド上ではその恩恵を得られなくする。
《竜魔人 キングドラグーン》や《激昂のミノタウルス》の永続効果を《DNA改造手術》で生かせなくさせることで、相手はかなりの痛手になる。
ただこのためだけに、《DNA改造手術》を入れるのは無駄なので、こちらでも何らかのコンボを組む必要はある。
《DNA改造手術》自体はなんら攻撃能力も持たないので、これを発動した後どのような恩恵を得るのか、につきる。
【種族操作】のデッキと言ったらまず【昆虫族】だろう。
古くは《インセクト女王》の時代から《DNA改造手術》とのコンボが考えられており、《寄生虫パラサイド》はそのためにこそ存在する、非常に変わった効果を持つカードである。
最近では、《虫除けバリアー》《棘の妖精》《インセクト・プリンセス》が、《DNA改造手術》とのコンボで非常に強力である。
戦士族自体が恩恵を受け易い種族なのだが、これに統一することで《サイファー・スカウター》が《お注射天使リリー》並の凶悪さを得る。
当然《コマンド・ナイト》等でこちらのモンスターの攻撃力の底上げも期待できる。
【戦士族】自体よくあるデッキなのでそのメタとして《サイファー・スカウター》と《DNA改造手術》を入れたデッキを作ったのがこのタイプ。
【アンデット族】に組み込むと《龍骨鬼》が更に凶暴化する。
《戦士抹殺》の全体除去があることもうれしいが戦士族自体強力なので無理にこのコンボカードを入れる必要はないだろう。
そして《パペット・プラント》が登場した事により、相手モンスターを奪うことも可能になった。
《リミッター解除》の恩恵を得るためがメインとなることだろう。
《パーフェクト機械王》などを手を付けられない攻撃力にするのにも使われたりする。
また、《キメラテック・オーバー・ドラゴン》の追加素材にもできる。
他、《システム・ダウン》も、ライフコストがあるが除外版《サンダー・ボルト》となり、また、【未来オーバー】に対するメタカードとなりうる。
又、《エレクトリック・ワーム》の効果を使用しやすくもできる。
《冥界の魔王 ハ・デス》《幻魔皇ラビエル》の恩恵を得るためのコンボとなる。
悪魔族自体使いにくい種族ではないので、これらのモンスターを使うのなら自然に悪魔族に統一されるというもの。
《悪魔払い》の全体除去があるのもうれしい。
わざわざ《DNA改造手術》とコンボを組ませるかは微妙であったが《傀儡虫》の登場で株は上がったと思われる。
なぜ魚族なのかといえば、徹底的にマイナーでありサポートがほとんどないにも関わらず《永遠の渇水》で全体除去が可能だからである。
その点では魔法使い族での《魔女狩り》、岩石族での《神の息吹》もそれに当たるが、これらには種族統一のメリットが存在する。
そこであらゆるデッキでの種族のメリットを無効にするという意味で魚族に焦点を当てたのである。
《永遠の渇水》だけのためのコンボであるならば、モンスターは魚族を採用する必要すらなく、これら以外を【スタンダード】で構築してしまうのもいい。
ただ、【スタンダード】として考えれば、これらカードは手札に腐るカードとなりかねないので場持ちの良い物は採用すること。
もう一つ、【通常モンスター】として組む方法もある。
《絶対魔法禁止区域》とともに採用すると、効果モンスターをメインに使うデッキに対しては《永遠の渇水》がコスト無しの《ライトニング・ボルテックス》となる。
そう【通常モンスター】のギミックとしての採用を考えるわけである。
この3つをひとまとまりにしたのは要は《激昂のミノタウルス》と《暗黒のマンティコア》の恩恵にあずかる【ビースト】にしようというのである。
《DNA改造手術》を採用し核になるモンスター《激昂のミノタウルス》と《暗黒のマンティコア》以外は、種族にこだわらず強力なものを採用してしまおうというデッキとなる。
《激昂のミノタウルス》は永続効果なので《死霊騎士デスカリバー・ナイト》との共存も可能である。
その他のギミックとして獣族にして《百獣大行進》《野性解放》《ポイズン・ファング》を採用する手や、鳥獣族にして《ゴッドバードアタック》を使う手も考えられる。