【種族操作】

  《DNA改造手術》を使い、自分と相手の種族を統一することによってメリットを得るデッキ

《DNA改造手術/DNA Surgery》
永続罠
発動時に1種類の種族を宣言する。
このカードがフィールド上に存在する限り、
フィールド上の全ての表側表示モンスターは自分が宣言した種族になる。

 《DNA改造手術》自体古くから存在し、使い道もいろいろ模索されていて、現在においても他にはないかなり強力な効果を持ったカードになっている。

 第一に、相手、または自分の種族を限定することでメリットを得るカードを使い相手を圧倒する。
 例えば《戦士抹殺》のような種族限定の殲滅カードを入れることで、フィールドを一掃できるようになる。

 第二に、相手がほぼ種族統一デッキであった場合に《DNA改造手術》でそれ以外の種族を指定することによって、フィールド上ではその恩恵を得られなくする。
 《竜魔人 キングドラグーン》《激昂のミノタウルス》永続効果《DNA改造手術》で生かせなくさせることで、相手はかなりの痛手になる。
 ただこのためだけに、《DNA改造手術》を入れるのは無駄なので、こちらでも何らかのコンボを組む必要はある。

デッキの構築について

 《DNA改造手術》自体はなんら攻撃能力も持たないので、これを発動した後どのような恩恵を得るのか、につきる。

デッキの種類

【昆虫族】

 【種族操作】のデッキと言ったらまず【昆虫族】だろう。
 古くは《インセクト女王》の時代から《DNA改造手術》とのコンボが考えられており、《寄生虫パラサイド》はそのためにこそ存在する、非常に変わった効果を持つカードである。

 最近では、《虫除けバリアー》《棘の妖精》《インセクト・プリンセス》が、《DNA改造手術》とのコンボで非常に強力である。

【戦士族】

 戦士族自体が恩恵を受け易い種族なのだが、これに統一することで《サイファー・スカウター》《お注射天使リリー》並の凶悪さを得る。
 当然《コマンド・ナイト》等でこちらのモンスター攻撃力の底上げも期待できる。
 【戦士族】自体よくあるデッキなのでそのメタとして《サイファー・スカウター》《DNA改造手術》を入れたデッキを作ったのがこのタイプ。
 【アンデット族】に組み込むと《龍骨鬼》が更に凶暴化する。
 《戦士抹殺》全体除去があることもうれしいが戦士族自体強力なので無理にこのコンボカードを入れる必要はないだろう。
 そして《パペット・プラント》が登場した事により、相手モンスター奪うことも可能になった。

【機械族】

 《リミッター解除》の恩恵を得るためがメイン。
 その後《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》が登場し、自ら機械族を積み込み《サイバー・ドラゴン》3枚、そして《プロト・サイバー・ドラゴン》までも積み込み、相手モンスター除去も兼ねて採用するタイプが登場。
 《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》が、相手モンスター召喚に巻き込めるので、強力な除去カードとなりうる。

 その他、《パーフェクト機械王》《キメラテック・オーバー・ドラゴン》などを手を付けられない攻撃力にすることも可能。
 他、《システム・ダウン》も、ライフコストがあるが除外《サンダー・ボルト》となりうる。
 又、《エレクトリック・ワーム》効果を使用しやすくもできる。

【悪魔族】

 《冥界の魔王 ハ・デス》《幻魔皇ラビエル》の恩恵を得るためのコンボとなる。
 悪魔族自体使いにくい種族ではないので、これらのモンスターを使うのなら自然に悪魔族に統一されるというもの。
 《悪魔払い》全体除去があるのもうれしい。

【ドラゴン族】

 サポートカードが豊富で《スタンピング・クラッシュ》による伏せ除去《竜の逆鱗》による貫通付加などが可能。
 《超魔導剣士−ブラック・パラディン》《バスター・ブレイダー》攻撃力増強にもなる。

 《スケープ・ゴート》《幻銃士》《ダンディライオン》《クリボー》《増殖》によるモンスターの大量展開から、《F・G・D》融合召喚することも可能。
 また、《超融合》の登場により、相手フィールドモンスター《F・G・D》の素材にすることも可能となった。
 この戦術をとる場合、《トーチ・ゴーレム》《おジャマトリオ》とも相性がいい。

魚族

 なぜ魚族なのかといえば、《永遠の渇水》全体除去が可能だからである。
 その点では魔法使い族での《魔女狩り》岩石族での《神の息吹》もそれに当たるが、これらは種族統一デッキが組めるため、《DNA改造手術》を逆に利用されかねない。
 そこであらゆるデッキでの種族メリット無効にするという意味で魚族に焦点を当てたのだ。
 ……しかし、《超古深海王シーラカンス》の登場により事態は一変する。
 レベル4以下の魚族で最強が1800の《レインボー・フィッシュ》なので《DNA改造手術》で他の攻撃力の高いモンスターを魚族にする事で《超古深海王シーラカンス》を生き残らせやすくする戦法が使われそうだ。

獣族鳥獣族獣戦士族

 この3つをひとまとまりにしたのは要は《激昂のミノタウルス》《暗黒のマンティコア》の恩恵にあずかる【ビースト】にしようというのである。
 《DNA改造手術》を採用し核になるモンスター《激昂のミノタウルス》《暗黒のマンティコア》以外は、種族にこだわらず強力なものを採用してしまおうというデッキとなる。
 《激昂のミノタウルス》永続効果なので《死霊騎士デスカリバー・ナイト》との共存も可能である。
 その他のギミックとして獣族にして《百獣大行進》《野性解放》《ポイズン・ファング》を採用する手や、鳥獣族にして《ゴッドバードアタック》を使う手も考えられる。

代表的なカード

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