*【獣戦士族】 [#l3f164a2]
#contents
**説明 [#j1bbc5c1]
[[獣戦士族]][[モンスター]]を主体にした[[種族]]統一[[デッキ]]。~

モンスターを獣戦士族で統一することで得られるメリットを考えると以下のようになる。

+[[《激昂のミノタウルス》]]で[[貫通]][[効果]]を付与される。~
+[[《暗黒のマンティコア》]]を[[自己再生]]できる。~
+[[レベル]]4の[[通常モンスター]]限定であるが[[《ミノケンサテュロス》]]で[[リクルート]]できる。
+[[《コアキメイル・クルセイダー》]]や[[《コアキメイル・ウルナイト》]]を[[フィールド]]に維持できる。~
+[[《神聖なる森》]]の恩恵を受ける。~
+[[《草原》]][[《森》]]で[[全体強化]]できる。~
+[[《野性解放》]][[《魔性の月》]]で[[単体強化]]できる。~

 他の[[種族]]にも効果があるサポートカードが多く、[[獣戦士族]]だけをサポートするものは少ない。~
 [[コアキメイル]]2種も[[《コアキメイルの鋼核》]]や[[コアキメイル]][[モンスター]]と関連した[[効果]]しか持たず、[[攻撃力]]以外の利点はない。~
 専用のサポートと呼べるのは[[《ミノケンサテュロス》]]くらいのものである。~

 そもそも、[[獣戦士族]]は、単一の[[種族]]サポートが[[《魔性の月》]]のみという状況が続き、長い間[[獣戦士族]]に[[縛る>縛り]]必要が存在しなかった。~
 第3期の[[混沌を制す者]]で登場した[[《野性解放》]]や[[暗黒の侵略者]]で登場した[[《暗黒のマンティコア》]]・[[《激昂のミノタウルス》]]は[[獣戦士族]]以外にも恩恵があった。~
 特に[[獣族]]は上記のカード以外でも[[《森》]]や[[《神聖なる森》]]の恩恵を受け、サポートが被る傾向にある。~
 裏を返せば、他の[[種族]]を[[タッチ]]しやすいという[[メリット]]になるのだが、統一の利点が薄いことは[[デッキ]]の組みにくさにも直結した。~
 単体で有用な[[獣戦士族]]の数の乏しさから、[[獣族]]や[[鳥獣族]]を複合した[[【ビースト】]]が【獣戦士族】の前身である。~

 第6期の[[RAGING BATTLE]]にて登場した[[獣戦士族]]のみをサポートする[[《ミノケンサテュロス》]]を軸にするのが一つの形となっている。~
 [[通常モンスター]]専用[[カード]]によって生まれた[[アドバンテージ]]を、[[《暗黒のマンティコア》]]の[[コスト]]に回す戦術が【獣戦士族】の基盤となった。~
 しかしその直後の[[09/09/01>禁止・制限カード/2009年9月1日]]、上戦術の主要パーツである[[《生還の宝札》]]が[[禁止カード]]となったため、[[《暗黒のマンティコア》]]が扱い難くなってしまった。~

 一方で、[[【ビースト】]]に倣った高打点の[[下級モンスター]]でゴリ押しする方が以前扱いやすくはある。~
 一方で、[[【ビースト】]]に倣った高打点の[[下級モンスター]]でゴリ押しする方が依然扱いやすくはある。~
 [[RAGING BATTLE]]の後に[[ANCIENT PROPHECY]]で登場した[[《一族の結束》]]は他の[[種族]]を締め出す[[メリット]]を生み出した。~
 [[《激昂のミノタウルス》]]等が【獣戦士族】専用サポートとなるため、[[【ビースト】]]との差別化ができる。~

 《ミノケンサテュロス/Minoan Centaur》
 効果モンスター
 星6/地属性/獣戦士族/攻1800/守1000
 このカードは特殊召喚できない。
 このカードをリリースする事で、自分のデッキから
 獣戦士族・レベル4の通常モンスター2体を特殊召喚する。

 《暗黒のマンティコア/Manticore of Darkness》
 効果モンスター
 星6/炎属性/獣戦士族/攻2300/守1000
 このカードが墓地に送られたターンのエンドフェイズ時に発動する事ができる。
 獣族・獣戦士族・鳥獣族のいずれかのモンスターカード1枚を
 手札または自分フィールド上から墓地に送る事で、
 墓地に存在するこのカードを特殊召喚する。

 《激昂(げきこう)のミノタウルス/Enraged Battle Ox》
 効果モンスター
 星4/地属性/獣戦士族/攻1700/守1000
 このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
 自分フィールド上の獣族・獣戦士族・鳥獣族モンスターは、
 守備表示モンスターを攻撃した時にその守備力を攻撃力が
 越えていれば、その数値だけ相手に戦闘ダメージを与える。

**[[デッキ]]構築に際して [#h3e5deef]
 [[《ミノケンサテュロス》]]は、[[リリース]]を要する代わり、[[デッキ]]内の[[通常モンスター]]に割くスペースを圧縮できる。~
 [[特殊召喚]]後[[墓地]]に落ちた[[通常モンスター]]を[[蘇生]]し、[[《ミノケンサテュロス》]]の[[リリース]]に用いることで、キーカードを戦線を崩さずに引きやすくする事ができる。~
 これらの[[モンスター]]の動きを阻害せず、一方的に[[相手]]の戦力を奪う[[カード]]として、[[《スキルドレイン》]]は最も効果的。~
 [[獣戦士族]]の得意な[[下級モンスター]]の殴り合いに持ち込みやすくなる。~

***[[モンスターカード]] [#qb003028]
 [[《ミノケンサテュロス》]]の[[効果]]は[[デッキ]]のみであるため、[[《ジェネティック・ワーウルフ》]]に加え、[[《ブラッド・ヴォルス》]]・[[《剣闘獣アンダル》]]をいくらか投入することが考えられる。~
 基本的には[[守備力]]が高く、[[《御前試合》]]の影響を受けにくい[[《剣闘獣アンダル》]]が優先されるが、[[コントロール奪取]]から[[剣闘獣]][[融合モンスター]]を[[特殊召喚]]されるというパターンが無いわけではない。~
 しかしこれは自分からも狙えるので、結局は周囲の環境次第といったところか。~

 [[《スキルドレイン》]]との併用から[[《神獣王バルバロス》]]も[[アタッカー]]として有効。~
 この場合[[通常モンスター]]サポートを共有できる[[《千年原人》]]を投入することで、[[《トレード・イン》]]を投入できる。~
 コンセプト自体は安定性より回転力を求めたものなので、思い切って入れるのも手だが、[[《神獣王バルバロス》]]自体は[[墓地]]より[[手札]]にあるほうが都合が良い点は留意しておこう。~

 [[リリース]]を確保しやすい構成ならば、小回りの利く[[《風帝ライザー》]]も有効。~
 [[手札]]で腐っても一応[[《暗黒のマンティコア》]]の[[コスト]]にできるが、[[《スキルドレイン》]]との相性は良くない。~
 ただし、この[[デッキ]]は[[《スキルドレイン》]]が無い場合で、それほど動きが変わるわけでもないので、[[《クロス・ソウル》]]や[[《大寒波》]]といった他の[[カード]]とのシナジーを期待したい。~

***[[魔法・罠カード]] [#k9a5a65d]
 [[デッキ]]の[[通常モンスター]]の比率を低くすることから、[[《凡骨の意地》]]による[[手札]]増強、[[《決戦の火蓋》]]による展開はあまり期待できない。~
 [[アドバンテージ]]上では[[《闇の量産工場》]]が強力だが、二体の[[上級モンスター]]の存在を考慮すると、[[《正統なる血統》]]・[[《思い出のブランコ》]]による[[蘇生]]が中心となる。~
 [[通常モンスター]]を扱う他の[[デッキ]]と比較して、[[《生還の宝札》]]の[[効果]]を使いやすいが、[[除外]]に弱くなる点には注意。~

 性質上[[上級モンスター]]との[[戦闘]]に弱いため、[[《強制脱出装置》]]や[[《強者の苦痛》]]などで対処することになる。~
 前者は、[[フリーチェーン]]ながら[[アドバンス召喚]]や[[シンクロ召喚]]した[[モンスター]]に大きな痛手を与える事ができ、後者は[[《スキルドレイン》]]を利用される恐れのある[[《神獣王バルバロス》]]や、[[【ドラゴン族】]]や[[【天使族】]]などの[[《群雄割拠》]]の影響下でも[[上級モンスター]]を並べてくるような[[デッキ]]に有効である。~
 どちらも直接[[アドバンテージ]]を得ることは出来ないが、その分は本分の[[戦闘]]で取り戻したい。~
 さらに[[《神の宣告》]]が全体除去を止める役割も兼ねる点は、[[ハイビート]]系の共通項目と言える。~
 [[《スキルドレイン》]]・[[《強者の苦痛》]]など、守るべき対象が増える場合は[[《魔宮の賄賂》]]も検討する。~

  必然的に[[墓地]]に[[モンスター]]を置く必要があるため、[[獣戦士族]]のみの構成であれば[[《一族の結束》]]もなかなか強力。~
 [[【六武衆】]][[【恐竜族】]]ほどの爆発力はないにせよ[[デッキ]]の殆どの[[モンスター]]が[[最上級モンスター]]級の[[攻撃力]]となり、[[《暗黒のマンティコア》]]も有効に働く。~
 同様に[[種族]]を統一する際は[[《群雄割拠》]]によって大量展開を抑え、単体での[[戦闘]]に持ち込みやすくすることができる。~
 ただしこれら二枚は他の[[種族]][[デッキ]]にも当てはまり、[[《スキルドレイン》]]と比較して【獣戦士族】と特別相性が良いわけでもないので[[メタ]]を読んだ上で投入を検討したい。~

 [[《洗脳−ブレインコントロール》]]に加え[[《クロス・ソウル》]]の投入も考えられるか。~
 [[攻撃]]不可の[[デメリット]]は大きいが、[[罠>罠カード]]などに妨害され難いため、[[《ミノケンサテュロス》]]が[[特殊召喚]]不可な[[上級モンスター]]である点を利用した確実性の高い[[除去]]として活用できる。~
 投入時は[[《暗黒のマンティコア》]]は勿論、前述の通り[[《風帝ライザー》]]も考えられる。~

 [[《禁じられた聖杯》]]は、打点の高さから[[相手]]に使っても[[戦闘]]で負けにくく攻防共に使えるが、[[上級モンスター]]との差までは埋められない点に注意。~
 基本的に[[《神獣王バルバロス》]]専用、もしくは[[相手]][[モンスター効果]]への[[カウンター]]と考えてよい。~

 [[【アンデット族】]]ほど有効活用はできないが、[[蘇生]]が可能な状況での[[通常モンスター]]や[[《暗黒のマンティコア》]]を活かせる[[《サンダー・ブレイク》]]も充分採用範囲だろう。~

**[[デッキ]]の派生 [#e9b67d50]
 他の[[種族]]を[[タッチ]]しやすいため、種族複合型の派生[[デッキ]]が生まれやすい。~

***[[【ビースト】]] [#pe9bc863]
 [[獣族]]や[[鳥獣族]]を複合したタイプ。~
 詳しくは[[【ビースト】]]を参照。~

***【獣族複合】 [#ud73e3af]
 [[【ビースト】]]の亜種であり、[[獣族]]のみを採用するタイプ。[[【ビースト】]]の[[《野性解放》]]軸とほぼ同じ。~
 [[《森》]]や[[《神聖なる森》]]を採用しやすい。~

***【機械族複合】 [#f366405b]
 [[機械族]][[モンスター]]を採用することで、[[《獣神機王バルバロスUr》]]の[[特殊召喚]]を狙っていく。~
 [[《スキルドレイン》]]への依存が高いため、これを守る[[カウンター罠]]や、簡易[[《スキルドレイン》]]となる[[《禁じられた聖杯》]]がより重要となる。~
 相性の良い[[機械族]]が[[《可変機獣 ガンナードラゴン》]]以外に殆どいないという欠点を抱えるため、[[獣戦士族]]を中心とした構成になるもののシナジーに欠けており、また[[《獣神機王バルバロスUr》]]自体が単体で[[フィニッシャー]]と成り得ないことも構築難度を高くしている。~
 [[戦闘]]での強さを存分に発揮する前に[[除去]]を受けることも多いが、[[除去]]の手段を[[モンスター]]に依存する[[デッキ]]相手ならば、[[《無力の証明》]]によって対処できる可能性が高い。~

***[[【死皇帝の陵墓】]]型 [#r033e1cc]
 [[《死皇帝の陵墓》]]を採用した[[上級モンスター]]軸の【獣戦士族】。~
 [[《ミノケンサテュロス》]]が[[特殊召喚]]できない[[上級モンスター]]であるため、相性は良いが、逆に[[下級モンスター]]の有用性も落ちてしまうため、上記の【獣戦士族】とは若干異なり大量展開の手段として用いることになる。~
 [[《暗黒のマンティコア》]]以外の[[上級モンスター]]には、爆発力こそ高くないが[[《ジャッカルの霊騎士》]]、[[《ジャッカルの聖戦士》]]など[[戦闘]]から[[アドバンテージ]]を得られるものも存在する。~
 ただしこれらの[[上級モンスター]]はいずれも打点に難を抱えているため前述の[[戦闘]]補助や[[《超古代生物の墓場》]]といった[[カード]]も考慮したい。~
 [[獣戦士族]]は[[地属性]]が多いため、[[《死皇帝の陵墓》]]を使わせない意味でも[[《ガイアパワー》]]を投入し、[[《テラ・フォーミング》]]で使い分けるのも手。~
 [[《賢者ケイローン》]]の存在からある程度の[[手札事故]]は軽減できるためである。~
 [[《激昂のミノタウルス》]]とも相性が良いが、その範囲も含め、[[【ビースト】]]との境界が曖昧になりがちである。~

***[[【幻獣】]] [#u390a43a]
 [[幻獣]]と名のついた[[モンスター]]を中心に据えた[[デッキ]]。~
 詳しくは[[【幻獣】]]を参照。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#w321693c]
 [[デッキ]]からの[[特殊召喚]]や、[[蘇生]]を封じられると根底から崩れてしまう。~
 [[下級]][[アタッカー]]の存在から壊滅とまではいかないのが幸いだが、多くの[[カード]]が機能を奪われるのは大きな痛手。~
 最大の弱点は[[《王宮のお触れ》]]が使いにくく、[[モンスター効果]]による[[除去]]が行えないことによる[[罠>罠カード]]などへの掛かり易さである。~
 前述の通り単体では[[上級モンスター]]を複数展開する[[デッキ]]とも分が悪く、[[戦闘]]によって[[破壊されない]][[カード]]をも有する[[【帝コントロール】]]などはその最たる例である。~

**代表的なカード [#e32dd3a0]
-[[《暗黒のマンティコア》]]
-[[《ミノケンサテュロス》]]
-[[《ジェネティック・ワーウルフ》]]

-[[《スキルドレイン》]]

**関連リンク  [#ma5e3b4a]
-[[獣戦士族]]
-[[【ビースト】]]
-[[【幻獣】]]