獣戦士族モンスターを主体にした種族統一デッキ。
この種族で統一する主なメリットは以下のようなものがある。
また、レベル4、あるいはレベル4以下のモンスターは加えて下記の恩恵を受けられる。
上記サポートカードの一部は獣族なども対象となるため、併用しやすい。→【ビースト】
あちらとの差別点は長らくクセの強い《ミノケンサテュロス》であったり、【メタビート】・ハイビート要素と《一族の結束》・《群雄割拠》を組み合わせられる点に留まっていたが、COSMO BLAZERにて多くのサポートカードを獲得し、単一種族のメリットを活かしやすくなった。
無論、《一族の結束》・《群雄割拠》を用いないのであれば、獣族を補助的に併用する事も可能であるため、無理に締め出す必要性はない。
この場合デッキとしては比率の差のみに思えるが上記固有のサポートカードを活用しやすい点で【ビースト】とは異なった動きになる。
獣戦士族は攻撃力の高いレベル4モンスターの層が厚く、《炎舞−「天キ」》および《魁炎星王−ソウコ》で後続を確保しやすい。
また、反対に上級モンスターや特殊召喚モンスターの展開に手間がかかり、爆発力も極端に大きいものではないため、炎舞など各種サポートカードの使い分けを考慮する意味でも、下級モンスターを軸とした構築が安定する。
元々の攻撃力の高さに加え、炎舞による全体強化の蓄積や《スキルドレイン》等メタカードを搭載しやすい点からも前述の【メタビート】・ハイビート的戦術に秀でる。
―レベル4モンスター
《魁炎星王−ソウコ》に繋げられるため、継続戦闘能力が高い。
役割としてアタッカーに比率が偏りがちなので、併用する魔法・罠カードによって取捨選択していきたい。
炎舞の全体強化のお陰で、一般的なデッキと比較して攻撃力1900未満のものも利用しやすい。
―レベル3以下のモンスター
戦闘能力に欠けるため、他のカードを利用したコンボやシンクロ召喚などを絡める必要がある。
この面から《スキルドレイン》などの全体に影響を及ぼすメタカードとは相性が悪いものが多い。
―上級・最上級モンスター
特殊召喚には比較的小さくないコストを要求するものも多く、下級モンスター分でカバーしやすいものの、単純な併用では固有のメリットも見出しにくい。
アドバンス召喚も《炎舞−「天枢」》を絡めるだけでなく《捷炎星−セイヴン》をリリースに使う等、アドバンス召喚故の損失の軽減を意識する必要がある。
当然ながら、それぞれの性質毎に併用するものを選択していきたい。
―獣戦士族以外のモンスター
先述の通り、【ビースト】系列の獣族・鳥獣族とは連携を図りやすい。
ただし、獣戦士族自体の展開手段は他のカードに依存しやすいため、あまり数を増やすとデッキスペースを要求する炎舞などの都合で展開に支障を来たす恐れもある。
専用性の有無を問わず、相性の良いものは、基本的に獣戦士族になんらかの効果を付与し、あちらの得意とする戦闘面をさらに強調するものが多い。
爆発力は高くないが、堅実にアドバンテージを稼げる事から、メタを張る側に回って相手の起点を潰し、モンスター同士の殴り合いに持ち込むほうが立ち回りやすい。
―その他の魔法・罠カード
他の種族をタッチしやすいため、種族複合型の派生デッキが生まれやすい。
獣族や鳥獣族を複合したタイプ。
比率を偏らせる事でそれぞれの専用サポートカードが使いにくくなる一方、選択肢が広がる分個々のカードパワーは高く、《烏合の行進》の爆発力も増す。
詳しくは【ビースト】を参照。
機械族モンスターを採用することで、《獣神機王バルバロスUr》の特殊召喚を狙っていく。
《スキルドレイン》への依存が高いため、これを守るカウンター罠や、簡易《スキルドレイン》となる《禁じられた聖杯》がより重要となる。
場合によっては《愚鈍の斧》の採用も考慮できるか。
この際《アームズ・ホール》を共有できる《D・D・R》からの帰還も選択肢となる。
相性の良い機械族は、同じ妥協召喚モンスターである《可変機獣 ガンナードラゴン》、これらと《フューチャー・ヴィジョン》を共有できる《Sin サイバー・エンド・ドラゴン》、《スキルドレイン》を早くに呼び込める《カードカー・D》、フィールド魔法利用の際《歯車街》からの特殊召喚が可能で、《トレード・イン》を共有できる《古代の機械巨竜》など。
汎用性を意識するならば《サイバー・ドラゴン》・《カードカー・D》あたりも候補となる。
《レスキューラビット》から一方の種族をリクルートし、エクシーズ召喚でもう一方を補うという手もある。
た獣戦士族のエクシーズモンスターには縛りが存在するので、《X−ヘッド・キャノン》などを採用する必要がある。
この場合は《セイクリッド・トレミスM7》に移行する事で余分に墓地コストを確保できる事も覚えておこう。
同様に機械族をシンクロ召喚可能なTGを利用しても良いだろう。
《速攻のかかし》や《増殖するG》を併用する場合は《スキルドレイン》とは噛み合わないものの《地霊神グランソイル》も利用できる。
腐った場合は《トレード・イン》や《獣神機王バルバロスUr》のコストに充てたい。
戦闘での強さを存分に発揮する前に除去を受けることも多いが、除去の手段をモンスターに依存するデッキ相手ならば、《無力の証明》によって対処できる可能性が高い。
破壊にしか対応しないが、《機皇帝ワイゼル∞》をメタとして組み込むのも手。
《死皇帝の陵墓》を採用した上級モンスター軸の【獣戦士族】。
《ミノケンサテュロス》が特殊召喚できない上級モンスターであるため、相性は良いが、逆に下級モンスターの有用性も落ちてしまうため、上記の【獣戦士族】とは若干異なり大量展開の手段として用いることになる。
《暗黒のマンティコア》以外の上級モンスターには、爆発力こそ高くないが《ジャッカルの霊騎士》、《ジャッカルの聖戦士》など戦闘からアドバンテージを得られるものも存在する。
ただしこれらの上級モンスターはいずれも打点に難を抱えているため前述の戦闘補助や《超古代生物の墓場》といったカードも考慮したい。
獣戦士族は地属性が多いため、《死皇帝の陵墓》を使わせない意味でも《ガイアパワー》を投入し、《テラ・フォーミング》で使い分けるのも手。
《賢者ケイローン》の存在からある程度の手札事故は軽減できるためである。
《激昂のミノタウルス》とも相性が良いが、その範囲も含め、【ビースト】との境界が曖昧になりがちである。
《ウィングド・ライノ》と《霞の谷の神風》のシナジーを利用するデッキ。
同じ風属性の獣戦士族には《輪廻天狗》がおり、こちらも《A・ジェネクス・バードマン》を含めたバウンスとコンボ可能。
また《レスキューラビット》の対象として《忍犬ワンダードッグ》が存在する。
《霞の谷のファルコン》を併用する事で、炎舞等の再利用や《烏合の行進》によるドローも狙える他、風属性レベル4が固まる事で《電光千鳥》のエクシーズ召喚が狙いやすい。
《ウィングド・ライノ》を能動的に利用する必要があるため、フリーチェーンの《八汰烏の骸》などを多く利用していきたい。
幻獣と名のついたモンスターを中心に据えたデッキ。
詳しくは【幻獣】を参照。
炎星と名のついたモンスターを中心に据えたデッキ。
詳しくは【炎星】を参照。
サーチを多用するためやはり《ライオウ》は不得手。
戦闘破壊は難しくないが、《次元幽閉》などでこれを死守された場合や、サーチにチェーンして《リビングデッドの呼び声》などを使われるとなかなかに対処しにくい。
また《マインドクラッシュ》発動の機会も頻繁に与える。
あまり見かけないが《デッキロック》は《レスキューラビット》までも封じられる。
《ナイト・ショット》や《大嵐》は構成次第では、他のデッキと同レベルの被害までに軽減できるが、どのような型でも炎舞や永続メタカードなどの多くを妨害する《サイクロン》には注意。
場合によっては《封魔の呪印》や《禁止令》でのメタも考慮する。
また前述の通り単体では上級モンスター・特殊召喚モンスターを複数展開するデッキとも分が悪く、特に魔法・罠除去能力も備えるものにはサポートカードを破壊→戦闘破壊といった流れを許してしまう。
《スキルドレイン》や《群雄割拠》、《神の警告》などで対処したいが、暗黒界などこれの影響を受けないものも存在する。