*【除外海産物】 [#zcc1dc95]

#contents

**デッキの概要 [#w609d1ee]
 [[除外]]に関する[[効果]]を持つ[[魚族]]・[[海竜族]]・[[水族]][[モンスター]]を中心とした[[コントロール]]型の[[ビートダウン]][[デッキ]]。~
 [[水属性]]が多くを占める[[種族]]としては珍しく、[[風属性]][[モンスター]]が多数存在しているのが特徴。~

 [[除外]]を基本戦術とし、一時的に[[フィールド]]から[[除外]]される[[モンスター]]を機軸に据える。~
 そして[[フィールド]]の[[モンスター]]が[[除外]]されたときに[[効果]]を発揮する[[モンスター]]を繰り返し活用したり、[[除外]]した[[カード]]を利用する[[カード]]を効率よく使っていく。~
 採用する[[カード]]にもよるが、各[[カード]]の[[効果]]や[[コスト]]・[[発動条件]]が複雑に作用しあうので、使いこなすには緻密なプレイングが要求される上級者向けの[[デッキ]]と言える。~
 また、[[モンスター]]の性質上[[フィールド]]ががら空きになりやすいので、そこをどう補うかが最低限の課題となる。

 《エアジャチ/Airorca》
 効果モンスター
 星3/風属性/海竜族/攻1400/守 300
 1ターンに1度、手札から魚族・海竜族・水族モンスター1体をゲームから除外する事で、
 相手フィールド上に表側表示で存在するカード1枚を選択して破壊する。
 その後、このカードを次の自分のスタンバイフェイズ時までゲームから除外する。

 《スカイオニヒトクイエイ/Skystarray》
 効果モンスター
 星3/風属性/海竜族/攻 600/守 300
 このカードは相手プレイヤーに直接攻撃する事ができる。
 このカードが直接攻撃を行ったバトルフェイズ終了時、
 このカードを次の自分のスタンバイフェイズ時までゲームから除外する。

 《ウイングトータス/Wingtortoise》
 効果モンスター
 星3/風属性/水族/攻1500/守1400
 自分フィールド上に表側表示で存在する
 魚族・海竜族・水族モンスターがゲームから除外された時、
 このカードを手札または自分の墓地から特殊召喚する事ができる。


**[[デッキ]]構築に際して [#pb5b9c34]
***[[モンスターカード]]について [#e9fd7d4c]
 後述する[[《エアジャチ》]]の[[コスト]]の関係から、[[デッキ]]に採用する[[モンスター]]は可能な限り[[海竜族]]・[[水族]]・[[魚族]]に絞るのが望ましい。~
 しかしながらそれを無視しても優秀な[[効果]]を持つ[[モンスター]]がいくつか存在するため、取捨選択が重要となる。

―自身を一時的に[[除外]]する[[モンスター]]~
 何らかの行動を[[トリガー]]に[[フィールド]]上の自身を[[除外]]し、次の[[自分]]の[[スタンバイフェイズ]]に[[帰還]]する[[モンスター]]たちである。~
 実質的に[[アドバンテージ]]を失わずに[[除外]]できるため、この[[デッキ]]の機軸となる。~
 以下の3種類が存在し、それぞれに異なる特性がある。

-[[《フライファング》]]~
[[貫通]][[効果]]を持つ[[ビートダウン]]向きの[[モンスター]]であり、3体の中では単体で[[アドバンテージ]]を得る可能性が最も高いのが利点。~
しかし肝心の[[攻撃力]]が中途半端なため、[[除外]]できない状況や[[除外]]できるか不確定な状況も多く、[[相手]]に依存しやすいのが難点。~
他の2体と違い[[《魔製産卵床》]]以外の[[サーチ]]に対応していない点にも注意。~

-[[《エアジャチ》]]~
[[手札]]の[[モンスター]]を[[コスト]]に[[発動]]する[[除去]][[効果]]を持つ。~
[[表側表示]]限定とはいえ、[[カード]]の種類を問わず[[破壊]]できるため、活躍する機会はかなり多い。~
[[手札コスト]]の[[縛り]]はこの[[デッキ]]ならあまり苦にならず、[[除外]]した[[カード]]も別の[[カード]]の布石にできるので、フル投入が望ましい。~
ただし、[[手札コスト]]が確保できなかったり[[破壊]]できる対象がいないと自身を[[除外]]できないので、その場合のフォローも必要。

-[[《スカイオニヒトクイエイ》]]~
[[直接攻撃]]能力を持つがその[[ステータス]]は貧弱で[[アドバンテージ]]を稼ぐことも難しく、単純な性能は3体中最弱。~
だが、この[[カード]]の真価は機軸となる3体の中で最も[[除外]]しやすい[[モンスター]]という点にある。~
[[戦闘ダメージ]]を与える必要がある[[《フライファング》]]や[[手札コスト]]が必要な[[《エアジャチ》]]に対し、この[[カード]]は自身の[[効果]]で[[直接攻撃]]するだけでいい。~
他の2体より[[《ウイングトータス》]]や[[《ギョッ!》]]などに繋げやすく、[[コンボ]]を行う上での息切れも起こしにくいためフル投入が強く推奨される。

―相性のいい[[魚族]]・[[海竜族]]・[[水族]][[モンスター]]~
-[[《ウイングトータス》]]~
[[フィールド]]からの[[除外]]に反応して[[特殊召喚]]される[[効果]]を持ち、この[[デッキ]]の主要な[[アドバンテージ]]源なので特殊な構築でない限りフル投入が確定する。~
ガラ空きの[[フィールド]]に[[壁]][[モンスター]]を出せるだけでも有用で、次の[[自分]][[ターン]]まで守れれば[[エクシーズ召喚]]や[[シンクロ召喚]]の[[コスト]]にもできる。~
この[[デッキ]]ではいかに早くこの[[カード]]に繋げられるかで被る[[ダメージ]]とその後の展開力が大きく変わるため、下記のような[[サーチ]]・[[リクルート]]の手段を多めに用意しておきたい。~
[[《エアジャチ》]]の[[コスト]]にしづらい点と、複数枚の[[《ウイングトータス》]]が存在していても1度の[[除外]]で[[蘇生]]できるのは1体だけということには注意しよう。

-[[《深海のディーヴァ》]]~
[[《エアジャチ》]]・[[《スカイオニヒトクイエイ》]]を[[リクルート]]できる。~
この2体のサポートとしては最も使いやすい[[カード]]で、[[種族]]面の[[シナジー]]に加え[[チューナー]]としての利点もあるのでぜひ採用したい。
[[《ウイングトータス》]]と共にそろった場合、[[モンスター]]を[[除外]]しつつ[[《ウイングトータス》]]との[[シンクロ召喚]]もできる。~
[[リクルート]]した[[モンスター]]を[[除外]]した結果、低[[攻撃力]]のこの[[カード]]が単体で[[フィールド]]に残されることがないように注意。

-[[《スノーマンイーター》]]~
高い[[守備力]]と[[リバース]]による[[破壊]][[効果]]を持つ。~
種族面でも[[シナジー]]があり、[[レベル]]3なので[[エクシーズ素材]]としても有力。

-[[《ニードル・ギルマン》]]~
[[《フライファング》]]や[[《スカイオニヒトクイエイ》]]にとってありがたい[[全体強化]][[効果]]を持つ。~
[[《深海のディーヴァ》]]によるサポートを[[《エアジャチ》]]・[[《スカイオニヒトクイエイ》]]と共有でき、[[レベル]]3であるため[[エクシーズモンスター]]にもつなげやすい。

-[[《キラー・ラブカ》]]~
[[攻撃]]を防ぎつつ[[除外]]できるが肝心の[[ダイレクトアタック]]には対応しておらず、[[《ウイングトータス》]]の[[トリガー]]にもならない。~
メインの[[モンスター]]たちとは微妙にかみ合わないが、[[モンスター]]を守れば[[エクシーズ召喚]]・[[シンクロ召喚]]への繋ぎになり、[[《フィッシュアンドキックス》]]を使う場合も便利。

-[[《エア・サーキュレーター》]]~
[[手札]]交換[[効果]]と被[[破壊]]時の[[ドロー]][[効果]]を持ち、[[手札]]の調整に役立つ。~
[[種族]]・[[属性]]で[[シナジー]]があり、[[レベル]]3なので[[エクシーズ素材]]にも使うことができる。~
ただそのまま[[召喚]]すると[[攻撃力]]0で[[戦闘ダメージ]]が厳しくなるため、[[《忘却の海底神殿》]]などのフォローは必要。

―その他の[[モンスター]]~
-[[《クリッター》]]~
[[《ウイングトータス》]]のほかにも後述の[[《深海のディーヴァ》]]なども[[サーチ]]できる。~
[[汎用性]]は非常に高いが、[[エクシーズ素材]]にすると[[効果]]が活かせない点に注意。

-[[《ドラゴンフライ》]]~
[[《エアジャチ》]]・[[《スカイオニヒトクイエイ》]]・[[《ウイングトータス》]]を[[リクルート]]できる。~
[[《ウイングトータス》]]に繋げられるのは[[《深海のディーヴァ》]]にはない利点であり、守備の薄くなりがちなこの[[デッキ]]における[[壁]]としての運用も可能なので[[汎用性]]が高い。~
しかし[[発動条件]]が受動的でタイムラグや不確定さがあるうえ、[[種族]]面での[[シナジー]]が見込めない点には注意。~

-[[《A・ジェネクス・バードマン》]]~
[[フィールド]]上の[[モンスター]]を[[バウンス]]することで[[特殊召喚]]できる[[チューナー]]。~
[[バウンス]]は[[《深海のディーヴァ》]]を再利用したり、[[効果]]を使えない[[《エアジャチ》]]を一時退避させるのに有効。~
またこの[[デッキ]]には[[風属性]][[モンスター]]も多いので、[[自己強化]][[効果]]も利用しやすい。~

-[[《ネクロ・ガードナー》]]~
[[墓地]]のこの[[カード]]を[[除外]]して相手[[モンスター]]の[[攻撃]]を[[無効]]にする[[効果]]を持つ。~
[[属性]]と[[種族]]のシナジーは皆無だが[[レベル]]3のため、自身の[[効果]]で戻ってきた[[《エアジャチ》]]や[[《スカイオニヒトクイエイ》]]、[[蘇生]]させた[[《ウイングトータス》]]らと共に[[ランク]]3の[[エクシーズ召喚]]を狙える。~
また、[[《虚空海竜リヴァイエール》]]を活用する場合、[[エクシーズ素材]]になるのは勿論、[[効果]]で帰還させ再度[[エクシーズ素材]]などにして[[墓地]]に送れば再び[[墓地]]からの[[効果]]の発動を狙えるようになる。~
この[[デッキ]]では[[サーチ]]・[[リクルート]]の手段は少ないが、防御力の向上に一役かってくれるだろう。~

-[[戦闘破壊]][[耐性]]を持つ[[モンスター]]~
[[《ウイングトータス》]]が来ない場合の[[壁]]になれるのはもちろん、単体でも扱いやすい優良な[[モンスター]]。~
[[《スカイオニヒトクイエイ》]]がない場合は息切れを起こして[[《ウイングトータス》]]の[[効果]]を活かせない事もあり得るので、選択肢の一つとして有効である。

-[[シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]~
[[《深海のディーヴァ》]]1枚から[[シンクロ召喚]]可能な[[レベル]]5の[[モンスター]]は[[《A・O・J カタストル》]]・[[《TG ハイパー・ライブラリアン》]]を筆頭に多めに用意しておきたい。
反面[[チューナー]]の数は少なくなりやすいため、[[エクシーズモンスター]]の充実も重要となる。

--[[ランク]]3の[[エクシーズモンスター]]~
[[エクシーズ素材]]には[[《ウイングトータス》]]を使用し、それを[[コスト]]としてすぐ[[墓地へ送れ>墓地へ送る]]ば無駄がない。~
その他の機軸となる[[モンスター]]もいずれも[[レベル]]3であるため、[[除外]]できない[[《エアジャチ》]]のフォローとしても有効。~
[[《虚空海竜リヴァイエール》]]は[[除外]]した[[モンスター]]を[[帰還]]させることができるが、[[攻撃力]]が低いので使いどころを選びたい。~
[[《次元幽閉》]]や[[《奈落の落とし穴》]]などの汎用[[除外]][[カード]]を採用することで、[[相手]]の[[モンスター]]を展開することもできる。~
[[攻撃力]]の高い[[《No.17 リバイス・ドラゴン》]]は多くの場面で活躍できる。~

--[[ランク]]2の[[エクシーズモンスター]]~
[[《深海のディーヴァ》]]同士で[[エクシーズ召喚]]が可能。~
[[レベル]]5の[[シンクロモンスター]]に比べて性能はいまいちだが、選択肢の一つとして悪くない。~
[[《ガチガチガンテツ》]]と[[《ダイガスタ・フェニクス》]]は特性が異なるが、どちらも[[《フライファング》]]・[[《スカイオニヒトクイエイ》]]との相性が良い。~

***[[魔法・罠カード]]について [#q9cecf64]
―[[除外]]に関する[[サポートカード]]~
-[[《フィッシュアンドキックス》]]~
[[発動条件]]さえ満たせば強力かつ[[汎用性]]の高い[[除去]][[カード]]。~
ただし、[[攻撃]]前に[[除去]]を済ませておきたいこの[[カード]]の性質は、[[攻撃]]後に[[除外]]される[[《フライファング》]]・[[《スカイオニヒトクイエイ》]]の特性とかみ合っていない。~
その点[[《エアジャチ》]]との相性は比較的良く、しかも3枚必要な[[除外]][[カード]]のうち2枚を揃えられるが、逆に他の2体のみでは[[発動条件]]を満たすことが難しい。~
多用する場合[[《エアジャチ》]]だけではうまく賄えない場合も多いので、[[《忘却の海底神殿》]]や[[墓地]]の[[カード]]を[[除外]]する[[《魂の解放》]]などを併用してみよう。

-[[《魂吸収》]]~
この[[デッキ]]は1枚の[[カード]]を何度も繰り返し[[除外]]していくので、想像以上の[[回復]]量を得られる。~
[[《ウイングトータス》]]がない場合の延命手段にもなるのはもちろん、[[《ウイングトータス》]]や防御系[[カード]]と併用できた場合は[[相手]]にかなりのプレッシャーを与えられる。

-[[《魔製産卵床》]]~
[[《ウイングトータス》]]や[[《深海のディーヴァ》]]といった[[キーカード]]をはじめ、ほぼ全ての[[モンスター]]を[[サーチ]]できる点が魅力。~
しかし[[トリガー]]となる[[モンスター]]の[[効果]]はボード[[アドバンテージ]]を失いやすく、特に序盤では安全に発動する機会が得られないことも多い。~
[[罠カード]]ゆえの遅効性もあるので、[[《ウイングトータス》]]以外の防御手段を用意して安全に発動できる機会を作りたい。

-[[《忘却の海底神殿》]]~
基本的には「タイミングを選ばずに[[自分]]の[[フィールド]]上の[[モンスター]]を[[除外]]することができる[[カード]]」としてのみの運用となる。~
[[帰還]]するタイミングが[[自分]]の[[エンドフェイズ]]であるために機軸の[[モンスター]]の[[除外]][[効果]]とはかみ合わず、[[除去]]の回避としては使いづらい。~
[[帰還]]後に再び[[除外]]することで実質的に[[除外]]されっぱなしにすることができるのが利点で、[[《フィッシュアンドキックス》]]などの[[発動条件]]を満たすのにも使える。~
[[《コダロス》]]を併用すると[[《エアジャチ》]]よりも強力な[[除去]]ができ、この[[カード]]を[[トリガー]]に[[《魔製産卵床》]]で[[サーチ]]すると[[効果]]的。~

-[[《ギョッ!》]]~
条件次第では実質ノー[[コスト]]で[[発動]]できる[[《天罰》]]で、[[《エアジャチ》]]の[[コスト]]で[[除外]]した[[モンスター]]も有効活用できる。~
[[《スカイオニヒトクイエイ》]]で1度[[攻撃]]するだけでも[[発動条件]]を満たせ、[[《フィッシュアンドキックス》]]に比べかなり[[発動]]しやすい。~
[[デッキ]]に戻すとはいえ、[[《ドラゴンフライ》]]や[[《深海のディーヴァ》]]などで再び[[リクルート]]することが可能。~
総じてかなり強力かつ扱いやすい[[カード]]であり、可能な限り投入したい。

―その他の[[魔法・罠カード]]~
-[[《浮上》]]~
[[エクシーズ素材]]や[[シンクロ素材]]の確保として有効な[[カード]]。~
[[《エアジャチ》]]を使いまわして[[除外]]させるのにも有効だが、[[守備表示]]で[[特殊召喚]]されるため他の2体を[[除外]]させる目的では扱いづらい。

-[[《サルベージ》]]~
この[[デッキ]]のメインとなるのは[[風属性]][[モンスター]]だが、上記のように採用できる[[水属性]][[モンスター]]は多いのでこの[[カード]]も採用可能。~
[[《深海のディーヴァ》]]の[[効果]]を繰り返し使える点と、[[《エアジャチ》]]の[[効果]]2発分の[[コスト]]を確保できるのが利点。~
ただし、この[[カード]]は[[《浮上》]]に比べて[[腐る]][[確率]]がかなり高く、[[手札事故]]の可能性も考慮して採用枚数はよく考えること。

-[[《おろかな埋葬》]]~
[[デッキ]]内の[[《ウイングトータス》]]を最も速く、そして確実に[[サーチ]]できる[[カード]]。~
加えて、1[[ターン]]に2体以上のフィールド[[モンスター]]を[[除外]]できる状況ならば、2体目以降の[[《ウイングトータス》]]をサーチすることで1ターンの展開力をさらに高めることも可能。~
ただしこの状況を安定させるのは意外と難しいため、[[《浮上》]]や[[《キラー・ラブカ》]]を併用して[[《ウイングトータス》]]以外の[[サーチ]]対象を用意したい。

-[[《モンスター・スロット》]]~
[[自分]][[ターン]]まで[[除外]]される[[モンスター]]が多いため選択する[[モンスター]]を用意するのは容易であり、それらの全てが[[レベル]]3なので[[特殊召喚]]できる可能性も高い。~
また[[墓地]]の[[モンスター]]を[[除外]]することで間接的に[[《ギョッ!》]]や[[《フィッシュアンドキックス》]]のサポートにもなる。~

-[[《デザートストーム》]]~
風属性モンスターの全体強化[[フィールド魔法]]。機軸となる[[モンスター]]達は全体的に低めな[[攻撃力]]のため相手の[[攻撃力]]を下げる[[《強者の苦痛》]]より優先して採用できるだろう。~
このカードが場にあれば[[《スカイオニヒトクイエイ》]]の与えるダメージが約2倍になり、[[《フライファング》]]の貫通ダメージも底上げすることができる他、[[《ウイングトータス》]]が何度も[[蘇生]]してくる[[攻撃力]]2000のアタッカーとして運用できるようになる。

-[[《風霊術−「雅」》]]~
[[蘇生]]した[[《ウイングトータス》]]を[[リリース]]することで、実質ノーコストで使用可能。~
[[除外]]できなかった[[《フライファング》]]、[[《エアジャチ》]]も[[コスト]]に適任で、この[[デッキ]]に不足しがちな防御力をカバーできる。

-防御用[[カード]]~
[[モンスター]]が[[除外]]されることで[[フィールド]]ががら空きになりやすいため、防御用[[カード]]の需要は高い。~
[[《くず鉄のかかし》]]は[[除外]]できなかった[[《エアジャチ》]]を継続的に守ることができ、[[除去]]に繋げやすい。~
[[《次元幽閉》]]や[[《奈落の落とし穴》]]などの汎用[[除外]][[カード]]は単に[[除外]]が強力なだけでなく、[[《虚空海竜リヴァイエール》]]の[[効果]]に繋げることもできる。~
[[《激流葬》]]は、機軸の[[モンスター]]が[[相手]][[ターン]]には[[除外]]されていることが多い性質上被害を受けにくいので、必ず採用しておきたい。~
[[ロック]][[カード]]を用いるのも有効で、特に[[《レベル制限B地区》]]は[[《フライファング》]]のサポートにもなり、[[エクシーズ召喚]]すれば[[自分]]が被害を受けることもない。

**戦術 [#u814fbe5]
 この[[デッキ]]は序盤の立ち回りが非常に重要であり、まずは[[《ウイングトータス》]]を場に出すことを最優先する。~
 [[《ドラゴンフライ》]]での[[リクルート]]や[[《おろかな埋葬》]]、あるいは[[《魔製産卵床》]]と防御用カードの併用で素早く呼び出したい。~
 それらも不可能な場合は各種[[罠カード]]や[[壁]][[モンスター]]、[[《深海のディーヴァ》]]からの[[シンクロモンスター]]などで時間を稼ごう。~
 最初から[[《ウイングトータス》]]を使える場合はそれを[[壁]]にしつつ、[[《エアジャチ》]]で[[除去]]をしかけたり、[[《スカイオニヒトクイエイ》]]で[[攻撃]]していく。~

 [[《エアジャチ》]]は[[手札コスト]]の支払いが厳しく、[[セット]]で対処されることで容易に[[除外]]を妨害されてしまうので1、2回程度[[効果]]を使ったら[[コスト]]にするのが基本となる。~
 [[《スカイオニヒトクイエイ》]]は安定して[[除外]]できるが、パワー不足は否めない。~
 [[ビートダウン]][[相手]]には押し切られやすく切り返しも不得意なので、安定した運用を行うには防御手段が必要となる。~
 [[エクシーズモンスター]]や[[シンクロモンスター]]は、役目を終えた[[《エアジャチ》]]の処理にも[[《スカイオニヒトクイエイ》]]を使用する場合の戦線維持にも使えるので特に有効である。~
 [[罠カード]]で[[《ウイングトータス》]]を守ったり、[[《深海のディーヴァ》]]などを活用して無駄なく繋げたい。

 なお、この[[デッキ]]には明確な[[フィニッシャー]]となる[[モンスター]]が存在しない。~
 各種[[シンクロモンスター]]や[[《No.17 リバイス・ドラゴン》]]あたりは[[フィニッシャー]]として活躍しうるが、本分はあくまでもその[[ステータス]]で戦線を維持することにある。~
 基本的には小回りのきく[[《エアジャチ》]]での[[除去]]や[[《ウイングトータス》]]での展開によって徐々に[[アドバンテージ]]を稼ぎつつ[[ダメージ]]を与えていくのである。~
 如何にすれば[[相手]]により多くの損失を与えられるか、[[自分]]の損失を最小限に抑えられるかを常に考慮したプレイングを心がけよう。~
 ちなみにこの性質が最も色濃く表れている[[モンスター]]が[[《エアジャチ》]]であり、[[《エアジャチ》]]はまさしくこの[[デッキ]]を象徴する[[モンスター]]と言える。

**この[[デッキ]]の弱点 [#m539a24f]
 [[モンスター]]の[[除外]][[効果]]を活用する点から[[効果]]を封じる[[《スキルドレイン》]]が天敵である。~
 [[《深海のディーヴァ》]]の[[リクルート]]も使えなくなるため[[シンクロモンスター]]でのごり押しすら難しくなる。~
 さらに[[攻撃力]]に不安が残る[[エクシーズモンスター]]にとっても大打撃で、[[メタ]]としての[[汎用性]]から採用率が高いことが厄介。~
 採用率は低いが、[[《王宮の鉄壁》]]も[[除外]]を封じるために多くの[[カード]]が腐ってしまう。
 これらは何が何でも[[破壊]]したいので、[[《砂塵の大竜巻》]]などの汎用[[除去]][[カード]]を数枚用意しておくに越したことはない。~

 それ以外となると大抵の[[カード]]は[[《エアジャチ》]]で対策できてしまうので、致命的と言える弱点は少ない。~
 だが全く影響がないわけではなく、[[《王宮の弾圧》]]などの[[特殊召喚]]封じは[[《ウイングトータス》]]や[[《深海のディーヴァ》]]を封じてしまうので厄介。~
 また、[[《群雄割拠》]]や[[《御前試合》]]も上記の[[カード]]を封じるため苦戦を強いられることもある。~
 総じて、[[《エアジャチ》]]が使える場合とそうでない場合とで展開が大きく分かれてしまうので、[[デッキ]]の安定性が損なわれてしまう。~

 また、この[[デッキ]]は全体的に[[モンスター]]の打点が低く、[[戦闘]]で[[モンスター]]を[[破壊]]するのは難しい。~
 そのため、[[除去]][[カード]]を多用または[[エクシーズ召喚]]や[[シンクロ召喚]]にうまく繋げる必要があり、比較的高度なプレイングを要求される。~
 これに関連し、[[《エアジャチ》]]で対策できない[[《アルティメットサイキッカー》]]などの[[効果]][[破壊]]に[[耐性]]を持つ大型[[モンスター]]に対しても苦戦を強いられる。~
 ただし、最も遭遇率の高い[[《スターダスト・ドラゴン》]]は[[《ギョッ!》]]で容易に対策できるのであまり怖くない。~
 他にも[[《フィッシュアンドキックス》]]を用いたり、[[《次元幽閉》]]などの汎用[[除外]][[カード]]に任せてもいいだろう。~

**[[デッキ]]の派生 [#q3049cdb]
***【次元海産物】 [#y5fabbd6]
 [[《次元の裂け目》]]や[[《マクロコスモス》]]を中心に運用していく型。~
 多数の[[デッキ]]にメインから[[メタ]]を張ることができる一方、[[自分]]は[[除外]]をメインに据えているためあまり影響を受けない。~
 また、[[モンスター]]を自身の[[効果]]で[[除外]]することができなくても、[[《フィッシュアンドキックス》]]が使いやすくなり、[[《スピアフィッシュソルジャー》]]も[[アタッカー]]に据えられる。~
 ただし、その性質上[[《ウイングトータス》]]を筆頭とした墓地利用[[カード]]は不採用となる。~
 有力な[[壁]][[モンスター]]が少ないので、上記の防御用[[魔法・罠カード]]で身を守りたい。~
 [[サーチ]][[カード]]も[[《深海のディーヴァ》]]・[[《魔製産卵床》]]のみになってしまうので、枚数を増やすなどして戦線を維持していこう。~
 [[《次元の裂け目》]]下であれば[[エクシーズ素材]]は[[墓地へ送られる>墓地へ送る]]ため、[[エクシーズ素材]]に限定すれば[[《ウイングトータス》]]は決して使用不可能ではないが、それでも1枚が無難といったところだろう。

**代表的な[[カード]] [#tf728a2a]
-[[《エアジャチ》]]
-[[《スカイオニヒトクイエイ》]]
-[[《ウイングトータス》]]

-[[《フィッシュアンドキックス》]]
-[[《ギョッ!》]]

**関連リンク [#m8a2cd5d]
-[[【風属性】]]

-[[【魚族】]]
-[[【海竜族】]]
-[[【水族】]]
//3種族混合デッキという立ち位置なら全て記載するのが自然だと思う

-[[デッキ集]]