展開補助・バーン・コントロール・トークン生成と多彩な効果を有する植物族モンスターを主軸としたデッキ。
基本は展開力を生かしたビートダウンとなるが、他にもさまざまなデッキタイプが存在する。
他のデッキではあまりお目にかかれない《ブラック・ローズ・ドラゴン》の後半の効果も使いやすい。
長らく「マイナー種族の代表格」と言われてきた植物族だったが、PHANTOM DARKNESSでの《ギガプラント》の登場と、CROSSROADS OF CHAOS以降の大幅強化を受け、様々な形で環境へ進出した。
【カウンタービート】色の強いビートダウン型を初めとして、特に【シンクロ召喚】全盛の第7期には【デブリダンディ】や【ジャンクドッペル】の中核を担う等、多様な活躍を見せた。
現在は展開の主力となる《ダンディライオン》と《ローンファイア・ブロッサム》がそれぞれ制限カードと準制限カード、高性能チューナーの《グローアップ・バルブ》が禁止カードに指定されている影響で、純正・派生型共にそのポテンシャルは大きく落ち込んでいる。
とはいえ多彩なサポートカードに恵まれた種族であることは変わらず、【ギガプラビート】等はエクシーズ召喚を取り入れた新たな運用法が見出されている。
必須カードは《ローンファイア・ブロッサム》くらいで、あとはデッキタイプ次第。
植物族には下記のもの以外にも《カースド・フィグ》等トリッキーな効果を持ったものが多数存在する。
デッキタイプによってはめざましい活躍をするものも多いので、それぞれの【植物族】の趣向に合ったものを適宜選んでいこう。
なお、そういったモンスターの一部を「その他の植物族モンスター」の項で挙げておく。
非常に多くの植物族専用サポートカードが存在しているが、中でも《増草剤》と《薔薇の刻印》が優秀。
以下、植物族のサポートカードの中で、特に使えるものを挙げていく。
《椿姫ティタニアル》や《ポリノシス》、そして各種カウンター罠を大量に使用する。
上記2枚のリリースコストとして有効な《ダンディライオン》を何度も使いまわし、相手の行動を封殺する。
《ナチュル・ローズウィップ》を守備表示で出しておけば、相手の攻め・防御をかなり鈍くさせることができるので、こちらも採用圏内。
戦闘面は《椿姫ティタニアル》1体でまかなうことができるので、他には除去効果を持った下級モンスターを入れておきたい。
また《カースド・フィグ》+《魔封じの芳香》等を採用すれば、より強力に相手の行動を阻害することができるだろう。
《強制転移》を投入すれば《カースド・フィグ》の効果も使い易く、《ライトロード・マジシャン ライラ》等は《魔封じの芳香》との相性が光る。
よりカウンター罠の比率を増やし、《豊穣のアルテミス》や《冥王竜ヴァンダルギオン》を採用するのもあり。
《種子弾丸》等を利用するバーンデッキ。
【植物バーン】・【プラントバーン】等と呼ばれ、《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》を中心としたものも存在する(後述)。
《種子弾丸》と相性が良い《ブラック・ガーデン》も投入することで、相手の行動を鈍らせつつハイペースで効果ダメージを与えていく。
またビートダウンと共存することも不可能ではなく、戦闘と効果ダメージの両方で相手のライフを削る戦術を取ることもできる。
微弱だが同じくバーン効果を持った《イービル・ソーン》を利用し、エクシーズ召喚や墓地肥やしに利用可能。
また、場持ちの良い《ナチュル・ビーンズ》を採用するのも悪くはないだろう。
《キラー・トマト》からリクルートできる《キャノン・ソルジャー》を利用すれば、【キャノンバーン】の要素を取り込める。
《ダンディライオン》1体で1500ポイント分のダメージとなり蘇生も容易。
《薔薇の刻印》によるコントロール奪取で攻撃後に射出する事もできる。
上記バーン軸より、さらに《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》の運用に特化したデッキで、【アマリリスバーン】等と呼称される。
墓地の植物族を絶やさず《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》の自己再生と自壊を繰り返す事で、戦線維持とバーンを両立する変則的な【ビートバーン】である。
《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》は自己再生メインによる特殊召喚でフィールドに出すことになる。
基本的にフル投入が望ましいが、手札に来た場合は《フェニキシアン・シード》や《トレード・イン》、《手札断殺》や《サンダー・ブレイク》等で処理したい。
《ボタニティ・ガール》は《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》と《フェニキシアン・シード》の両方をサーチできる。
自己再生のコストとなる植物族には《ローンファイア・ブロッサム》はもちろん、《イービル・ソーン》や《ナチュル・チェリー》も適任。
《キラー・トマト》も自身や《プチトマボー》をリクルートすることで、墓地コストに充てつつ後続を呼び込みめる優秀なコストとなる。
炎属性の《コアキメイル・グラヴィローズ》・《姫葵マリーナ》等を交えれば、種族だけでなく属性サポートも共有可能。
特に《ヴォルカニック・カウンター》や《火霊術−「紅」》等の炎属性専用バーンカードは、このデッキの火力を底上げしてくれるだろう。
その他の墓地コストの確保として《クリバンデット》や《カードガンナー》、《針虫の巣窟》の採用が検討できる。
これらは不確定ながら大量の墓地肥やしができ、《クリバンデット》や《カードガンナー》の効果は手札の消費を補える。
その他、不足しがちな除去能力を補いつつ墓地肥やしができる《ライトロード・マジシャン ライラ》や《ライトロード・ハンター ライコウ》も優秀。
採用する場合、これらをサーチする《光の援軍》も併せて投入したい。
なお、除外には弱い一方で《D・D・R》・《異次元からの埋葬》を利用する機会も多く、ある程度損失を補うことは可能。
むしろ《星邪の神喰》を採用することで、あえて除外ギミックを投入していく構築も存在する。
この場合、《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》の除外コストに加え、能動的に除外していくカードを多めに採用することになる。
上記の植物族に加え、《スポーア》や《薔薇の刻印》等の種族サポートはもちろん、《ネクロ・ガードナー》も採用しやすい。
同様に除外をトリガーに使え、自身も墓地へ送れる《ヴォルカニック・カウンター》もメインからの採用が見込める。
これらは墓地で発動するカードを多用するため《スキルドレイン》との相性は良好。
《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》も自壊効果以外は問題なく発動できる。
帰還カードを多く確保し、《レスキューラビット》を使いまわして植物族通常モンスターを確保するという構築も存在する。
これに限らずレベル4モンスターを並べれば、《ラヴァルバル・チェイン》が利用できるので積極的に狙いたい。
罠カードによる妨害は上述のライトロードや《サンダー・ブレイク》等でできる限り対処したい。
※注意:《ローンファイア・ブロッサム》や《D・D・R》で《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》を特殊召喚することはできないので覚えておきたい。
《レクンガ》の効果で《妖精王オベロン》や《ロードポイズン》等を除外し、《異次元からの帰還》で大量展開を狙う。
水属性・植物族の《ボタニティ・ガール》が《レクンガ》をサーチできるため、キーカードを集めるのは比較的容易。
植物族以外の水属性モンスターには、《強制転移》と相性の良いリクルーター等がお勧め。
《グリズリーマザー》や《ハイドロゲドン》、他には除外コストを稼ぐ事ができる《スクリーチ》も相性が良い。
レクンガトークンの攻撃力は《妖精王オベロン》と《ウォーターワールド》で底上げでき、状況次第では1ターンキルも狙える。
自己再生した《ナチュル・パイナポー》をリリースして《ナチュル・バンブーシュート》を召喚するのが主な目的となるデッキ。
《ナチュル・パイナポー》を墓地へ送るのに《コアキメイル・グラヴィローズ》、《ナチュル・マロン》が役に立つ。
最上級モンスターを採用する場合、アドバンス召喚補助ができ防御にも使える《エネミーコントローラー》が使える。
奪ったモンスターや《ナチュル・パイナポー》をドローに換える《フレグランス・ストーム》、永続魔法ながら自壊するためフィールド上に残りにくい《超栄養太陽》も採用できる。
植物族と獣族以外が墓地に存在すると自己再生が阻害される関係上、大半のシンクロモンスター・エクシーズモンスターは気軽には使えない。
使うならば獣族レベル4チューナーを素材にした《スプレンディッド・ローズ》、《魔轟神獣ケルベラル》を素材にした《魔轟神獣ユニコール》がそれなりに使いやすい。
《ナチュル・マロン》の効果でデッキに戻せば問題ない、と考えるなら《ナチュル・パルキオン》と《ナチュル・ランドオルス》も採用圏内である。
カード名に「姫」の文字があるレベル8の植物族4体を中心としたデッキであり、「植物姫」とはそれらの通称である。
4体はいずれも単体で高いステータスを誇るため戦闘には強く、それぞれをフィールドに揃えれば互いの効果により相互に強化されていく。
手札に固まると事故になるので《トレード・イン》などの手札交換カードは是非採用したい。
《薔薇恋人》は墓地から除外することで手札の「植物姫」を特殊召喚でき、更に罠カードへの耐性も付与してくれるために非常に相性が良い。
《コピー・プラント》も高レベルシンクロモンスターや高ランクエクシーズモンスターを呼び出せるので戦線強化に繋がる。
単体でのステータスの高さを活かして《スキルドレイン》を採用しても面白いだろう。
採用するモンスターは若干偏るものの、植物族にとって最重要カードである《ローンファイア・ブロッサム》は影響を受けないので運用は十分に可能である。
《アイヴィ・シャックル》や《ブラック・ガーデン》、《強制転移》等で相手のモンスターをコントロールして戦うデッキ。
《世界樹》や《フレグランス・ストーム》等、【植物族】の中でもこのデッキならではのカードが多く投入できるのが最大の特徴。
《群雄割拠》等を採用すれば、さらなる安定性が望める。
このデッキの派生形として、《ローズ・テンタクルス》と《憎悪の棘》を使った1ターンキルデッキにすることもできる。
安定度は落ちるが、コンボ性が非常に高いため、見事決まった時の爽快感は凄まじいものになるだろう。
植物族には《スキルドレイン》の影響下でも効果を使えるカードが多いことに着目した【スキルドレイン】の派生デッキの1つ。
自身をリリースすれば、《スキルドレイン》の影響下でも効果を使える《ローンファイア・ブロッサム》がデッキの核。
その効果で《椿姫ティタニアル》を特殊召喚し、《群雄割拠》等と併用して高い攻撃力でフィールドを制圧する。
《椿姫ティタニアル》も自身をリリースする場合は効果が使えるので、《スキルドレイン》を除去から守りやすい。
当然【スキルドレイン】を組む大きな動機ともなる《神獣王バルバロス》も可能な限り投入しておこう。
攻撃力3000で簡単に出せる《神獣王バルバロス》は、【植物族】の弱点を克服するには最高のモンスター。
さらに《椿姫ティタニアル》と同じレベル8なので、ドローソースとして《トレード・イン》も採用しやすくなる。
こちらのデッキを回転させるというよりも、相手の行動を大きく制限しつつこちらは普段通りの【植物族】として戦えるのが魅力のデッキ。
《スキルドレイン》への依存度は他の【スキルドレイン】に比べると高くないため、いざとなれば通常の【植物族】としても戦える。
ただし《ギガプラント》等は普段より少なくし、《思い出のブランコ》より《増草剤》を優先して投入した方がいいだろう。
【デュアル植物】とも呼ばれる。
豊富な蘇生カードで何度も《ギガプラント》を使い回すビートダウンデッキ。
植物族と通常モンスター専用の豊富な蘇生効果をもったサポートカードで《ギガプラント》を何度も特殊召喚する。
普通の【植物族】に比べると【デュアル】軸の性格が強く、通常モンスターの専用蘇生や、他のデュアルモンスターも絡ませることができる。
《思い出のブランコ》・《スーペルヴィス》あたりはほぼ必須カードとなる。
装備魔法の《薔薇の刻印》、《D・D・R》、《スーペルヴィス》を用いたデッキタイプ。
《薔薇の刻印》、《スポーア》、《スプレンディッド・ローズ》、《ブラック・ローズ・ドラゴン》等のコストで除外したカードを《D・D・R》で特殊召喚するのが基本的な流れ。
もちろん《封印の黄金櫃》の相性もいい。
《ギガプラント》と《スーペルヴィス》を絡めることで【ギガプラビート】のように動かすこともできる。
装備魔法は《アームズ・ホール》、《パワー・ツール・ドラゴン》等でサーチする。
状況次第では、《シューティング・クェーサー・ドラゴン》のシンクロ召喚も狙える。
《霞の谷の神風》、《魔天使ローズ・ソーサラー》を用いるデッキタイプ。
風属性の植物族には《コピー・プラント》がいるため、《No.11 ビッグ・アイ》のエクシーズ召喚を狙えるのが強み。
エクシーズ素材となった《魔天使ローズ・ソーサラー》は自身の効果では除外されず墓地へ送られるので、《増草剤》で使い回せる。
《魔天使ローズ・ソーサラー》と相性のいいカードには、相方ともいえる《コピー・プラント》、通常召喚を温存できる《ヴェルズ・マンドラゴ》、風属性・植物族のアタッカーである《ローズ・バード》が存在する。
手札に来てしまった《コピー・プラント》は《ハーピィ・ダンサー》を間に挟むことで効率よくエクシーズ召喚に使うことができる。
《デブリ・ドラゴン》と《ダンディライオン》を軸とした【シンクロ召喚】の一種。
《デブリ・ドラゴン》や各種蘇生カードによって《ダンディライオン》を使い回し、そこに自己再生チューナーである《グローアップ・バルブ》・《スポーア》を絡めることで、様々なレベルのシンクロモンスターのシンクロ召喚が可能となる。
また、《デブリ・ドラゴン》以外は召喚権を必要としないことや、《ダンディライオン》の使い回しによって生成される綿毛トークンから、アドバンス召喚を組み込みやすいのも特徴。
《ローンファイア・ブロッサム》とともに植物族上級モンスターを投入することで、余った綿毛トークンの処理や《スポーア》のレベル変更効果に幅を持たせることができる。
同名カードを含み大量のリクルートを行える《プチトマボー》を中心としたコントロールデッキ。
属性が共通する《キラー・トマト》や、《イービル・ソーン》を加える事で【闇属性】の要素を組み込みつつ、フィールドコストカード等を利用可能。
《超栄養太陽》を経由し《ローンファイア・ブロッサム》をリクルートすれば、《椿姫ティタニアル》での制圧はもちろん、シンクロ召喚・エクシーズ召喚の柔軟性も増す。
闇属性ではないが、類似したリクルートおよび展開能力を持つチューナーとして《ナチュル・チェリー》を利用したり、非チューナーのアタッカーとして《ローズ・バード》や《ボタニカル・ライオ》を利用するのも良い。
チューナーを確保しやすく、代わりにレベルの高めな非チューナーが不足しやすいため、リクルーターを能動的に利用できる《強制転移》や、《薔薇の刻印》によるコントロール奪取が有効。
動き方の1つとして連続自爆特攻による《トマボー》展開からの《狂植物の氾濫》というものがあり、隙あらば1ターンキルを狙う激しい戦術を取ることも可能である。
デッキトップを操作して戦う、森羅と名のつくカード群を主力とするデッキ。
詳細は当該ページを参照のこと。
植物族に強力なモンスターはなく、植物族に関連する効果も《森の住人 ウダン》しか存在しなかった。
物語で植物族を使用するデュエリストもおらず、マイナーな種族であった。
PHANTOM DARKNESSより《ギガプラント》が登場した。
ただし、この時点の蘇生対象となる優秀な植物族は、《ボタニカル・ライオ》と《ダンディライオン》くらいしかいなかった。
CROSSROADS OF CHAOSより《椿姫ティタニアル》等の植物族モンスターや《ポリノシス》等の植物族サポートカードの登場で、植物族が大幅に強化された。
このパックの登場で、ようやく植物族であるメリットが増えてきた。
EXTRA PACK発売により《ローンファイア・ブロッサム》が登場。
それまでファンデッキに近かった植物族デッキのレベルを大きく引き上げた。
《ローンファイア・ブロッサム》が準制限カードに指定された。
《ダンディライオン》が準制限カードに制限緩和された。
《ローンファイア・ブロッサム》が制限カードに制限強化された。
《グローアップ・バルブ》と《スポーア》が禁止カードに指定された。
《ローンファイア・ブロッサム》が準制限カードに制限緩和された。