第1期から存在する魔法カード《融合》を軸に戦うデッキ。
《融合》は非常に手札消費が多い魔法カードなので、それをいかに解消するかがこのデッキの肝である。
後にE・HERO等の融合召喚を軸としたカテゴリや、《未来融合−フューチャー・フュージョン》等の類似効果を持つカードが登場したため、デッキの派生も多様に存在する。
本ページを【融合召喚】としていないのは、融合召喚を行わずに融合モンスターを活用する【サイエンカタパ】などが聡明期に存在していたからである。
《融合/Polymerization》 通常魔法 (1):自分の手札・フィールドから、 融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、 その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
採用する融合モンスターと融合素材を何にするかを始めに決定したい。
続いて、常に《融合》(またはそれに代わるカード)を手札に保持できる様な構築を意識する。
融合モンスターに幅を出すためにも、縛りが緩い融合モンスターや融合素材代用モンスターも採用しておきたい。
―《融合》のサポートカード
《融合》をサーチ・サルベージできるモンスターはこのデッキでは必須。
融合素材と《融合》の調達という二役を同時にこなせる為、事故回避と手札消費の軽減に役立つ。
―融合・フュージョンのサポートカード
《融合》以外の融合召喚カードにもアクセスできるためより多彩な融合召喚が可能となる。
―融合素材代用モンスター
多種多様に存在するが、どれも一長一短であり、デッキコンセプトに合ったものを選択したい。
上記の《沼地の魔神王》の他には、以下のようなものが考えられる。
―融合モンスター
種類は実戦で扱いやすいものは限られやすい。
特定のモンスターのみを軸としたものに関しては、下記の派生デッキを参照。
―リンクモンスター
素材を手札や墓地に用意すれば良い融合召喚とは異なり、フィールドに表側表示で揃える必要があるため展開方法はよく考えておきたい。
汎用性が高いものやリンクマーカーが利用しやすいものを優先して採用すれば良いだろう。
直接的なサポートカードの他、融合召喚は手札消費が激しいため、それを補うものを採用したい。
なお、大前提として《融合》はフル投入が基本となる。
―《融合》以外の融合召喚を行えるカード
《融合》はサポートカードが豊富なものの、手札消費が激しい弱点を持つ。
使いまわせる永続カードや、墓地融合やデッキ融合が行えるカードで弱点である手札消費の軽減が図れる。
時には共存させ、時にはどちらかのみを採用し、プレイスタイルや環境に合ったデッキ構築を目指したい。
―その他
《沼地の魔神王》と《沼地の魔獣王》が《サルベージ》で回収できることに目をつけたデッキ。
《E・HERO バブルマン》や《ヒューマノイド・スライム》、《ひょうすべ》等の融合素材を採用すれば、ますます《サルベージ》が活躍する。
《E・HERO フォレストマン》や《融合呪印生物−地》が地属性である事に目を付けたデッキ。
両者とも《巨大ネズミ》からリクルートできるのにも注目したい。
《E・HERO プリズマー》と《融合呪印生物−光》が同じ光属性であり、《救援光》などのサポートが使える点に着目したデッキ。
《E・HERO The シャイニング》等、光属性の融合モンスターには強力なものも多く、《オネスト》が使える。
融合召喚を得意とするE・HEROを軸としたデッキ。
詳しくは当該ページを参照。
専用の融合モンスターを多数抱えるとともに、連続した融合召喚が可能なジェムナイトを軸としたデッキ。
詳しくは当該ページを参照。
《サイバー・ドラゴン》系統の融合モンスターを扱うデッキ。
《パワー・ボンド》や《未来融合−フューチャー・フュージョン》を使っての、1ターンキルを得意とした。
詳しくは当該ページを参照。
専用の融合召喚サポートを持ち、カードの効果で墓地へ送られた場合に発動する効果によってアドバンテージを失わずに融合召喚を繰り返す。
詳しくは当該ページを参照。
召喚条件は厳しいが、圧倒的なステータスを持つ《レインボー・ネオス》の融合召喚をメインとするデッキ。
詳しくは当該ページを参照。
場持ちが良く、サポートカードも豊富な《Dragoon D−END》の融合召喚をメインとするデッキ。
詳しくは当該ページを参照。
多様な効果を持つ《超魔導剣士−ブラック・パラディン》の融合召喚をメインとするデッキ。
詳しくは当該ページを参照。
最大の固定ステータスを持つ《究極竜騎士》の融合召喚をメインとするデッキ。
詳しくは当該ページを参照。
《融合》に関連するサポートカードを持つファーニマルと、それを融合素材とするデストーイを軸とするデッキ。
詳しくは当該ページを参照。
融合召喚をメインの戦術に組み込んだ【ペンデュラム召喚】の一種。
ペンデュラムモンスターを融合素材にすることで消費を抑えることが出来る。
詳しくは当該ページを参照。
闇属性・植物族の捕食植物を主力とし、専用の融合モンスターや3種類のフュージョン・ドラゴンの融合召喚をメインとするデッキ。
専用の融合召喚サポートカードと捕食カウンターを用いた独特な戦術により、相手フィールドのモンスターを融合素材にすることを得意とする。
詳しくは当該ページを参照。
獣戦士族のムーンライトを主力としたデッキ。
専用の融合召喚カードも持つが、《融合》を指定したサポート効果も多く、またサーチ・サルベージに長けており融合召喚を軸としたデッキの中ではアドバンテージを維持した戦いが得意。
詳しくは当該ページを参照。
通常モンスターを融合素材とし、そのサポートカードの《凡骨の意地》で手札消費を補う。
詳しくは当該ページを参照。
《召喚師アレイスター》と《召喚魔術》による、召喚獣モンスターの融合召喚をメインとするデッキ。
召喚獣はその性質上、メインデッキの枠を取りづらく、既存デッキと混成させやすいため、派生も多く存在する。
詳しくは当該ページを参照。
《心眼の女神》が光属性・天使族、《破壊神 ヴァサーゴ》が闇属性・悪魔族であることに目をつけ、天魔神を織り交ぜたデッキ。
自身が光属性・天使族であり、融合素材がそれぞれ光属性・天使族と闇属性・悪魔族である《聖女ジャンヌ》が相性がよい。
強力な耐性と攻撃力上昇、無効効果を持つ《超魔導竜騎士−ドラグーン・オブ・レッドアイズ》を手早く融合召喚することで、相手を妨害していくコントロールデッキ。
型によって幾つかの構築が存在し、第10期末の環境では出張としても利用された(詳細は【ドラグーンビート】を参照)。
トークンを大量に生み出して融合素材に利用する。
詳しくは当該ページを参照。
《超融合》を内蔵したような効果を持ち、多数のサポートカードに対応する《アルバスの落胤》を中心としたデッキ。
詳しくは当該ページを参照。
墓地肥やしを得意とし、手札・デッキ・フィールドからデッキに戻す融合召喚を行う。
詳しくは当該ページを参照。
《轟雷帝ザボルグ》で敵味方問わずエクストラデッキを破壊し、自分は大型モンスターを墓地融合することで優位に立つ【帝王】。
《合成獣融合》およびそのサポートカードと《有翼幻獣キマイラ》の同名カード扱いになる融合モンスターを採用した【正規融合】。
《ミラー ソードナイト》・《コーンフィールド コアトル》でキーカードを集め、《大翼のバフォメット》・《幻爪の王ガゼル》を融合素材として活用する。
《幻獣王キマイラ》・《幻獣魔王バフォメット》を中継してアドバンテージを稼ぎ、《幻想魔獣キマイラ》をフィニッシャーとする。
幻想魔族が中心のデッキになるが、《合成獣融合》は《イリュージョン・シープ》や《破壊神 ヴァサーゴ》を採用すれば多くの融合モンスターに使用可能となるため、【悪魔族】・【獣族】の要素を織り交ぜることもできるのがポイント。
「魔法カードを用いてエクストラデッキから融合召喚を行う」という基本の動きを阻害されると脆い。
具体的には魔法カードを妨害する《ナチュル・ビースト》、エクストラデッキを破壊する《轟雷帝ザボルグ》、特殊召喚そのものを封じる《大天使クリスティア》など。
メインデッキのモンスターを融合素材中心で組んだ場合は弱小モンスターの集まりになりやすいため、上記の動きを阻害されるとジリ貧となりやすい。
またピンポイントではあるものの気を付けておきたいのが、《超融合》すらも封じる《融合禁止エリア》の存在。
特にマッチ2戦目以降は【融合】デッキと知った相手がサイドデッキからこのカードを使ってくる事も考えられるため、魔法・罠除去手段に乏しいと一方的に融合召喚を封じられて最悪の場合そのまま完封負け、という事態も十分起こりうる。
最大の欠点と言えるのは手札事故率の高さ。
手札・フィールドに融合素材と融合召喚カードをバランス良く揃えなければならないため、どちらかだけが初手に集中した場合、下手をしたら何もできずに敗北する事すら起こりうる。
また、《融合》を用いての融合召喚は手札消費が非常に荒く、持久力が求められる長期戦は苦手。
これら2つの問題を解決するためにもサーチ・サルベージカードは必須であり、同時にこれを《ライオウ》などで妨害されると機能不全に陥りかねない。
第6期のマスタールールにてエクストラデッキの枚数に制限ができた。
そのため、【E・HERO】 等融合モンスターの種類や枚数が元々多いデッキはかなりの影響を受けた。
更にシンクロ召喚・エクシーズ召喚の登場により融合召喚というシステムそのものの立場が危ぶまれる時期も続いた。
第9期以降は融合召喚のサポートカードもかなり実践的なものが増えた事もあり追い風となった。
第10期の新マスタールールにて連続融合召喚に一工夫必要になったことで再び逆風を受けるものの、第11期のルール改定によりその点の懸案は解消されている。