*【生け贄召喚】 [#k63c1b78]
#contents
**デッキの概要 [#r6945a12]
 [[生け贄]]を積極的に確保して[[最上級モンスター]]・[[上級モンスター]]を[[生け贄召喚]]する[[デッキ]]及びその総称。~
 [[《火之迦具土》]]や[[《古代の機械巨人》]]等の[[特殊召喚]]できない[[モンスター]]や、[[帝]][[モンスター]]等の[[生け贄召喚に成功した]]時に[[効果]]を[[発動]]する[[モンスター]]を主軸に、高い[[攻撃力]]とパワフルな[[効果]]で、[[相手]]を圧倒するパワー[[デッキ]]である。~


**[[デッキ]]構築に際して [#ud40403b]
 この[[デッキ]]では[[生け贄召喚]]の[[生け贄]]を確保する手段を作ることが最優先になる。~
 一般的には[[コントロール奪取]][[カード]]や[[壁]][[モンスター]]、そして[[特殊召喚]][[カード]]を使いサポートする。

 [[生け贄召喚]]は[[通常召喚]]の権利を使用しても、[[場のアドバンテージ>ボード・アドバンテージ]]を得られない。~
 [[下級モンスター]]を[[通常召喚]]するのと異なり、[[フィールド]]上の[[モンスター]]は増える事がなく、[[最上級モンスター]]を[[生け贄召喚]]した場合は逆に減ってしまう。~
 しかも、[[手札]]から[[カード]]を消費して場に[[モンスター]]を出すため、[[ハンド・アドバンテージ]]は確実に失ってしまう。~
 [[生け贄召喚]]は[[カード・アドバンテージ]]を確実に失う行為なので[[効果]]等によって[[アドバンテージ]]を得られるようにしたい。~
 また、[[上級モンスター]]は[[攻撃力]]や[[効果]]等は強力なので、確実に[[相手]]の[[モンスター]]を[[破壊]]したり、[[ライフ]]を削ることが重要。~
 [[カード・アドバンテージ]]を失う代わりに、[[ボード・アドバンテージ]]や[[ライフ・アドバンテージ]]を得ることが[[【生け贄召喚】]]の本質である。~

***[[《黄泉ガエル》]] [#rd4736e8]
 《黄泉ガエル/Treeborn Frog》
 効果モンスター(制限カード)
 星1/水属性/水族/攻 100/守 100
 自分のスタンバイフェイズ時にこのカードが墓地に存在し、
 自分フィールド上に魔法・罠カードが存在しない場合、
 このカードを自分フィールド上に特殊召喚する事ができる。
 この効果は自分フィールド上に「黄泉ガエル」が
 表側表示で存在する場合は発動できない。

 [[スタンバイフェイズ]]に[[墓地]]から[[特殊召喚]]する[[起動効果]]を使う。~
 [[自分]]の[[フィールド]]上に[[魔法・罠カード]]が存在すると[[効果]]を発動できないので、[[罠カード]]の選択肢が狭まる。~
 [[《おろかな埋葬》]]で[[デッキ]]から[[墓地に送る]]ことで[[サーチ]]が可能。~

***[[《ダンディライオン》]] [#o1cb9314]
 《ダンディライオン/Dandelion》
 効果モンスター(制限カード)
 星3/地属性/植物族/攻 300/守 300
 このカードが墓地へ送られた時、自分フィールド上に「綿毛トークン」
 (植物族・風・星1・攻/守0)を2体守備表示で特殊召喚する。
 このトークンは特殊召喚されたターン、生け贄召喚のための生け贄にはできない。

 [[墓地に送られた]]時に[[発動]]する[[トークン]]を生成する[[誘発効果]]を使う。~
 [[破壊]]された時、[[手札]]から捨てられた時、[[生け贄]]に捧げられた時と幅広い場面で[[効果]]を発揮する。~

***[[《冥府の使者ゴーズ》]] [#m5256641]
 《冥府の使者ゴーズ/Gorz the Emissary of Darkness》
 効果モンスター(制限カード)
 星7/闇属性/悪魔族/攻2700/守2500
 自分フィールド上にカードが存在しない場合、
 相手がコントロールするカードによってダメージを受けた時、
 このカードを手札から特殊召喚することができる。
 この方法で特殊召喚に成功した時、
 受けたダメージの種類により以下の効果を発動する。
 ●戦闘ダメージの場合、自分フィールド上に「冥府の使者カイエントークン」
 (天使族・光・星7・攻/守?)を1体特殊召喚する。
 このトークンの攻撃力・守備力は、この時受けた戦闘ダメージと同じ数値になる。
 ●カードの効果によるダメージの場合、受けたダメージと同じダメージを
 相手ライフに与える。

 自身を[[特殊召喚]]し、[[トークン]]を生成する[[誘発効果]]を使う。~
 [[戦闘ダメージ]]を受けるために、[[フィールド]]上に[[カード]]を出さない[[プレイ]]をすることもあるだろう。~

***[[壁]][[モンスター]] [#te8e1b0b]
 [[戦闘]]で[[破壊されない]][[モンスター]]を採用する事が多い。~
 [[《魂を削る死霊》]][[《マシュマロン》]][[《ジェルエンデュオ》]]はその代表。~

***[[特殊召喚]]可能な[[モンスター]] [#r216be8d]
 [[召喚条件]]の緩い[[特殊召喚]]可能な[[モンスター]]を採用する事が多い。~
 [[《サイバー・ドラゴン》]][[《マジック・ストライカー》]][[《俊足のギラザウルス》]][[《デビルズ・サンクチュアリ》]]がその代表。~
 [[属性]]を統一し、[[《ギガンテス》]][[《水の精霊 アクエリア》]]等を採用するのも手。

***[[リクルーター]] [#fa3c96ac]
 [[墓地に送られた]]、[[リバース]]時に[[デッキ]]から[[モンスター]]を[[特殊召喚]]する[[モンスター]]を使う。~
 [[《素早いモモンガ》]][[《墓守の偵察者》]]はその代表だろう。~

***[[罠モンスター]] [#y6e365f9]
 [[モンスターカード]]になる[[罠カード]]を使う。~
 [[《死霊ゾーマ》]]や[[《メタル・リフレクト・スライム》]]がその代表。~
 [[《王宮のお触れ》]]や[[除去]]に弱い。~

***[[コントロール奪取]] [#r1636362]
 [[相手]][[モンスター]]の[[コントロール]]を得る[[魔法カード]]を使う。~
 [[《洗脳−ブレインコントロール》]]がその代表。~
 [[《エネミーコントローラー》]]や[[《強制転移》]]が使われることもある。~
 [[コスト]]や[[転移>コントロール転移]]対象には[[《スケープ・ゴート》]]や[[《黄泉ガエル》]]が便利。~

**[[生け贄召喚]]のアドバンテージ [#f2b175a9]
 上記のように、[[生け贄召喚]]には[[ボード・アドバンテージ]]を失う危険がある。~
 つまり、それを取り返したり軽減することはこのような[[デッキ]]では重要なのだ。~

***1体生け贄 [#v9564216]
 [[通常召喚]]の権利を行使してしまうが、[[自分]]の[[フィールド]]上の[[モンスター]]の数は変わらないため、[[攻撃]]の回数は減らない。~
 [[上級モンスター]]を出すことで[[自分]]の[[フィールド]]上の戦力が強化されるため、[[ボード・アドバンテージ]]は失われない。~
 また、[[カード・アドバンテージ]]を失う代わりに能動的に[[墓地を肥やす]]ことができるので、[[蘇生]][[カード]]等による展開を行いやすい。~

 [[生け贄召喚]]の[[メリット]]がある[[上級モンスター]]では[[帝]]が代表的。~
 [[生け贄召喚]]で[[効果]]が[[発動]]し[[アドバンテージ]]が稼げ、高い[[攻撃力]]も魅力となる。~
 また、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]などの[[ルール介入]]型[[モンスター]]は[[フィールド]]にあるだけで[[相手]]にプレッシャーをかけられ、強力である。~
 純粋に高い[[攻撃力]]を求めるなら[[《フロストザウルス》]]や[[《偉大魔獣 ガーゼット》]]も採用候補だろう。~
 また、[[ハンド・アドバンテージ]]を得られる[[《天空騎士パーシアス》]][[《地獄将軍・メフィスト》]]も良い。~

 [[手札]]で[[腐る]]ことがないように上記の[[生け贄]]ギミックを採用する。~
 「[[帝]]」の場合は損失を確実に取り返せるため、[[ハンド・アドバンテージ]]を失う[[《デビルズ・サンクチュアリ》]]も充分に有効である。~

 もちろん、[[カード・アドバンテージ]]が全てではなく、終盤では[[相手]]の[[ライフ]]を削るスピードが重要である。~
 そのバランスを見極めるのが必要である。~

***2体以上生け贄 [#c3161c1c]
 失う[[ボード・アドバンテージ]]は大きく、何も考えずにやるのはリスクが大きい。~
 [[《冥界の宝札》]]ならば失った[[ボード・アドバンテージ]]の代わりに[[ハンド・アドバンテージ]]を得られるが、[[《冥府の使者ゴーズ》]]や[[《黄泉ガエル》]]と競合する為扱いが難しい。~

 [[最上級モンスター]]と[[生け贄]]確保のバランスが大きな問題となる。~
 [[妥協召喚]]できるものを採用して隙を見て[[生け贄召喚]]を狙う構築が安定する。~
 [[《神獣王バルバロス》]][[《可変機獣 ガンナードラゴン》]]は[[妥協召喚]]できる代表例。~
 [[最上級モンスター]]の中で有力なのが[[《光と闇の竜》]]である。~
 その[[効果]]は[[生け贄]]2体の[[ディスアドバンテージ]]を回復してお釣りがくるほど強力。~

 3体[[生け贄]]のものはリスクが大きいため、[[召喚]]に成功したら一気にトドメを刺したい。~
 その場合リスクを軽減する[[ダブルコストモンスター]]も採用したい。~

**[[デッキ]]の種類 [#ua25e681]
***[[【帝コントロール】]] [#k44e2d1c]
 [[《雷帝ザボルグ》]][[《氷帝メビウス》]][[《炎帝テスタロス》]][[《地帝グランマーグ》]][[《風帝ライザー》]][[《邪帝ガイウス》]]を採用した[[デッキ]]。~
 [[生け贄召喚]]成功時に[[発動]]する[[誘発効果]]を武器に戦う。~

//***【次元帝軸上級多用】 [#k813b3a3]
// [[《次元の裂け目》]]・[[《マクロコスモス》]]と[[《異次元の生還者》]]・[[《異次元の偵察機》]]の[[コンボ]]によって[[生け贄]]を確保する[[デッキ]]。~
// 安定性が低い代わりに、[[除外]]によって[[相手]]の戦術を大きく狂わすことができる。~
// その性質上、[[デッキ]]に入る[[カード]]は他の【生け贄召喚】とはかなり異なっている。~
// 詳しくは[[【次元帝】]]を参照。
//【次元帝軸上級多用】統合の意味をなからしめるためコメントアウト
***[[【冥界軸最上級多用】]] [#g36a452b]
 [[《冥界の宝札》]]によって[[生け贄召喚]]時の[[ディスアドバンテージ]]を軽減[[デッキ]]。~
 減らない[[手札]]と[[最上級]]のモンスターの[[攻撃力]]が利点。~

***[[【レティキュラント】]] [#v928b56b]
 [[《ゼータ・レティキュラント》]]の[[トークン]]生成[[効果]]に着目した[[デッキ]]。~
 [[相手]]の[[モンスター]]を[[除去]]しつつ[[生け贄]]を確保することができる。

***3体[[生け贄]][[最上級モンスター]] [#te62f3be]
 [[《神獣王バルバロス》]]、もしくは[[《ギルフォード・ザ・ライトニング》]][[《モイスチャー星人》]]を採用した[[デッキ]]。~
 3体[[生け贄]]に成功した時の[[効果]]の強力さがウリ。~

***【三邪神】 [#gf1ffad4]
 [[三邪神]]を採用した[[デッキ]]。~
 上記の3体[[生け贄]][[最上級モンスター]]とほぼ同じだが、こちらは[[召喚]]時に[[アドバンテージ]]を取ることはできないため、コストパフォーマンスの面ではやや劣る。~
 ただし、[[闇属性]]のため、サポートが豊富であり、[[特殊召喚]]が容易な[[《ダブルコストン》]]を使えば素早く[[召喚]]可能。~
 [[三邪神]]はそれぞれ[[効果]]を生かせる[[デッキ]]ジャンルが異なるため、全て採用すると無理が生じやすい。~
 しかしファンデッカーなら夢の共闘を狙いたいところ。 

***[[【光と闇の竜】]] [#g36a452a]
 [[特殊召喚]]できない[[《光と闇の竜》]]を採用した[[デッキ]]。~
 [[カードの効果]]を[[無効]]にする[[効果]]と[[蘇生]][[効果]]を活かす。~

***上級軸[[【古代の機械】]] [#v168e2a0]
 [[《古代の機械巨人》]][[《古代の機械獣》]]を採用した[[デッキ]]。~
 [[《歯車街》]]や[[《古代の機械城》]]などの生贄補助が豊富である。~
 [[《トロイホース》]]を採用するという手もある。~

***[[【上級スピリット】]] [#efa8b708]
 [[《火之迦具土》]][[《八俣大蛇》]][[《砂塵の悪霊》]][[《偉大天狗》]]を採用した[[デッキ]]。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#v173371d]
 基本だが、[[上級モンスター]]には[[手札事故]]が付きもの。~
 [[《生贄封じの仮面》]]に弱い点もある。

//**代表的なカード
//-[[]]

**関連リンク [#l77790f8]
-[[【儀式召喚】]]
-[[【正規融合】]]

-[[【帝コントロール】]]
-[[【光と闇の竜】]]

-[[デッキ集]]