RETURN OF THE DUELISTで登場した「先史遺産」と名のついたモンスター群を中心としたデッキ。
高いサーチ能力と優秀な専用エクシーズモンスターを擁する。
切り札《No.33 先史遺産−超兵器マシュ=マック》による1ターンキルも可能。
14/02/01以降の環境では主流デッキの1つに数えられている。
《先史遺産ネブラ・ディスク》 効果モンスター 星4/光属性/機械族/攻1800/守1500 このカードが召喚に成功した時、デッキから「先史遺産ネブラ・ディスク」以外の 「オーパーツ」と名のついたカード1枚を手札に加える事ができる。 また、このカードが墓地に存在し、自分フィールド上に存在するモンスターが 「先史遺産」と名のついたモンスターのみの場合に発動できる。 このカードを墓地から表側守備表示で特殊召喚できる。 この効果を発動するターン、自分は「オーパーツ」と名のついたカードの効果しか発動できない。 「先史遺産ネブラ・ディスク」の効果は1ターンに1度しか発動できない。
《先史遺産クリスタル・スカル/Chronomaly Crystal Skull》 効果モンスター 星3/光属性/岩石族/攻 900/守 600 自分フィールド上に「先史遺産」と名のついたモンスターが存在する時、 自分のメインフェイズ時にこのカードを手札から捨てて発動できる。 自分のデッキ・墓地から「先史遺産クリスタル・スカル」以外の 「先史遺産」と名のついたモンスター1体を選んで手札に加える。 「先史遺産クリスタル・スカル」の効果は1ターンに1度しか使用できない。
《先史遺産クリスタル・ボーン/Chronomaly Crystal Bones》 効果モンスター 星3/光属性/岩石族/攻1300/守 400 相手フィールド上にモンスターが存在し、 自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、 このカードは手札から特殊召喚できる。 この方法で特殊召喚に成功した時、 自分の手札・墓地から「先史遺産クリスタル・ボーン」以外の 「先史遺産」と名のついたモンスター1体を選んで特殊召喚できる。
《先史遺産ゴールデン・シャトル/Chronomaly Golden Jet》 効果モンスター 星4/光属性/機械族/攻1300/守1400 1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に発動できる。 自分フィールド上の全ての 「先史遺産」と名のついたモンスターのレベルを1つ上げる。
―主力となる先史遺産
どのような構築でも入る先史遺産は以下の4枚である。
―その他の先史遺産
基本的に上記のモンスターだけで「サーチ」「展開」「レベル上昇」というこのデッキの動きは完結している。
特定の要素を強化したい時には以下のモンスターを検討してもよいだろう。
―エクシーズモンスター
《先史遺産クリスタル・ボーン》から容易に出せるランク3と、《先史遺産モアイ》や《先史遺産ゴールデン・シャトル》などでレベル5を確保しやすい性質を活かしたランク5が主力となる。
―その他相性の良いモンスター
《先史遺産ネブラ・ディスク》や《先史遺産技術》が先史遺産以外のモンスターを阻害する性質を持つ。
特に《先史遺産ネブラ・ディスク》は使用する機会が多く、発動するタイプの効果を持つ先史遺産以外のモンスターは使い勝手が悪い。
《エフェクト・ヴェーラー》《増殖するG》の様な相手ターンに使用するカード、あるいは永続効果や召喚ルール効果を持つモンスターは制約を受けにくい。
―先史遺産のサポートカード
いずれも《先史遺産ネブラ・ディスク》でサーチできるため、投入枚数は少なめでも十分な働きをする。
―その他相性の良い魔法・罠カード
《先史遺産ネブラ・ディスク》の自己再生を使用するターンは先史遺産以外の魔法・罠カードが使用できない。
よって、自分ターンに使用する魔法カード類は使い勝手が悪く、罠カードや速攻魔法で相手ターンに除去を撃つ事が重要となる。
幸いにしてモンスターカードがあまりスペースを取らないデッキなので、《神の宣告》《強制脱出装置》《奈落の落とし穴》などの汎用性のある除去罠は可能な限り搭載したい。
その上で余裕があれば以下のカードを検討してもよい。
アドバンテージ源兼エクシーズ素材兼下級アタッカーの《先史遺産ネブラ・ディスク》が非常に重要。
デッキの潤滑油になる事はもちろん、墓地に1枚あるだけで相手にエクシーズモンスターがいつでも出てくるというプレッシャーを与えられるので、多少の無理をしてでも早めに手札に加えたい。
除去カードが豊富な状況なら、《先史遺産ネブラ・ディスク》→《先史遺産クリスタル・スカル》→《先史遺産ネブラ・ディスク》のサーチを繰り返す事で【除去ガジェット】のような動きで戦える。
あるいは《先史遺産−ピラミッド・アイ・タブレット》でハイビートに移行することも、《セイクリッド・プレアデス》を立ててコントロール気味に動くことも、パーツを集めて1ターンキルへ移行することも可能。
手札の状況と相手のデッキタイプによって柔軟に戦術を変えられる事が強みである。
基本的な1ターンキルパターンは以下の通り。
場と墓地の状況に条件はあるが、必要な手札はわずか2枚である。
条件:手札に《先史遺産クリスタル・ボーン》
手札か墓地に《先史遺産ゴールデン・シャトル》とレベル3先史遺産(少なくともどちらか1枚は手札)
自分の墓地に《先史遺産ネブラ・ディスク》
自分のフィールドにモンスターが存在しない
相手のフィールドに攻撃力2800以上のモンスター
これが基本的なパターンだが、実際には攻撃力2800のモンスターが存在しなくとも1ターンキルまで持っていける事は少なくない。
たとえば、相手モンスターが1体しか存在しない場合は《No.36 先史遺産−超機関フォーク=ヒューク》の直接攻撃が見込めるため、相手モンスターの攻撃力は1800以上なら1ターンキルが成立する。
ここで紹介したのは最も基本的かつ手札消費の少ないパターンである。
とにかく《No.36 先史遺産−超機関フォーク=ヒューク》または《ゴルゴニック・ガーディアン》と《No.33 先史遺産−超兵器マシュ=マック》を並べれば即死級のダメージを与えられるので、そこまでの過程はどのような方法でも構わない。
《先史遺産モアイ》や《先史遺産ゴルディアス・ユナイト》、《先史遺産都市バビロン》などを搭載したデッキであれば、キルパターンは飛躍的に増加する。
自分のデッキで可能な1ターンキルの布陣を入念に確認しておこう。
《No.33 先史遺産−超兵器マシュ=マック》を軸に据えた1ターンキルに近いタイプ。
先史遺産にこだわらずランク5を並べやすい構成にしておき、《ミニマム・ガッツ》で相手モンスターを弱体化させ、《No.33 先史遺産−超兵器マシュ=マック》の効果と攻撃で一気にゲームエンドに持ち込む。
《ミニマム・ガッツ》が引けない場合に備えて、《魔界の足枷》を採用したり、《ガガガマジシャン》と《ガガガガール》とのコンボを用意するのもいい。
《No.36 先史遺産−超機関フォーク=ヒューク》と《ゴルゴニック・ガーディアン》が登場した事により、以前より安定してコンボを成功させることができるようになった。
通常の【先史遺産】に比べてコンボ前提のデッキ構成になるので爆発力はあがるが手札事故の危険性もあがる。
【金華猫】のランク5エクシーズ軸ならば、自然な流れでコンボが狙え、事故の危険性も少ない。
優秀な全体強化である《先史遺産−ピラミッド・アイ・タブレット》を活用し、下級先史遺産によるビートダウンを主軸に据えたデッキ。
《先史遺産マッドゴーレム・シャコウキ》は《先史遺産−ピラミッド・アイ・タブレット》影響下では攻撃力2500の貫通効果持ちになり、《先史遺産−ピラミッド・アイ・タブレット》を複数枚採用することにより《先史遺産アステカ・マスク・ゴーレム》の特殊召喚も狙いやすい。
《先史遺産ネブラ・ディスク》によって《先史遺産−ピラミッド・アイ・タブレット》のサーチが可能となり、安定度が増した。
《先史遺産ネブラ・ディスク》単体で攻撃力2600のアタッカーとなれるため、従来の【先史遺産】の構築にも自然にビートダウン要素を組み込むことが出来る。
《先史遺産ネブラ・ディスク》こそ利用できないが、特化するならば採用する先史遺産を岩石族に統一し、《一族の結束》を併用することで全体強化を合計6枚積めるため、より爆発力は向上する。
岩石族の先史遺産だけではモンスター枚数が不足しがちなため、岩石族コアキメイルなどの汎用性の高い岩石族を採用し補完するといいだろう。
先史遺産以外の採用モンスターについては【岩石族】も参照のこと。
エクシーズ召喚主体の従来の先史遺産と180度異なるデッキタイプであるため、《ライオウ》や《群雄割拠》といったメタが刺さりにくいのが強みである。
ただし永続魔法に依存するためそちらへのメタが刺さりやすくなるので一長一短と言えるだろう。
《No.36 先史遺産−超機関フォーク=ヒューク》と《ゴルゴニック・ガーディアン》の攻撃力ダウン効果が対象を取る効果のため、「効果の対象にならない」耐性を持つモンスターに手が出せない状況が生じうる。
できれば《神の警告》などで潰しておきたいが、《セイクリッド・ヒアデス》+《セイクリッド・トレミスM7》、《No.19 フリーザードン》+《FA−クリスタル・ゼロ・ランサー》など、こうしたモンスターを対象を取らない効果や打点で潰せるエクシーズモンスターは用意しておきたい。
先史遺産はエクシーズ召喚を基本戦術にしており、さらにエクシーズ素材となる先史遺産は皆ステータスが低い。
よって特殊召喚を妨害する《大天使クリスティア》、低ステータスメタの《王虎ワンフー》や《魔のデッキ破壊ウイルス》は相性が悪い。
また《ライオウ》はエクシーズ召喚だけでなく、中核となる《先史遺産ネブラ・ディスク》・《先史遺産クリスタル・スカル》なども妨害する天敵である。
こうしたメタ系の効果を持つモンスターは《先史遺産−ピラミッド・アイ・タブレット》を貼ってハイビートに移行する事である程度対抗できる。
《マクロコスモス》などの無差別除外もやや苦手で、《先史遺産クリスタル・スカル》は効果を発動できず、《先史遺産ネブラ・ディスク》の自己再生や《先史遺産クリスタル・ボーン》の蘇生効果にも悪影響が出る。
《マクロコスモス》影響下でも《先史遺産−ピラミッド・アイ・タブレット》によるハイビートは可能なので、戦術を切り替えて対処したい。
メインとなる先史遺産は光属性に偏っているため、《閃光を吸い込むマジック・ミラー》が刺さるのは致命的。
相手ターンでも使える貴重な魔法・罠除去カードである《サイクロン》は3枚搭載して間違いはないだろう。