*【&ruby(デクレアラー){宣告者};パーミッション】 [#a598721a]

 [[《緑光の宣告者》]]と[[《紫光の宣告者》]]の二体を駆使した[[パーミッション]]。~
 これらをそれぞれ三枚、さらに[[《神の宣告》]]を初めとする大量の[[カウンター罠]]を組み込むことで相手の動きを完全に封殺することを目的とした[[デッキ]]である。~
 [[【デッキ破壊1キル】]]に対する圧倒的な耐性を持っているのだが…~
 残念なことにその[[【デッキ破壊1キル】]]が現在は存在しない。~
 しかし、[[1キル>1ターンキル]]のような一枚のカードに依存した[[デッキ]]には、基本的に大体相性が良かったりする。~
 最近頭角を現してきた[[【未来オーバー】]]などの、[[1ターンキル]]の抑止力になるかが見物である。

 《緑光の宣告者/Green Declarer》
 効果モンスター
 星2/光属性/天使族/攻 300/守 500
 自分の手札からこのカードと天使族モンスター1体を墓地に送って発動する。
 相手の魔法カードの発動を無効にし、そのカードを破壊する。
 この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 《紫光の宣告者/Violet Declarer》
 効果モンスター
 星2/光属性/天使族/攻 300/守 500
 自分の手札からこのカードと天使族モンスター1体を墓地に送って発動する。
 相手の罠カードの発動を無効にし、そのカードを破壊する。
 この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 《死霊の巣/Skull Lair》
 永続罠
 自分の墓地に存在するモンスターから任意の枚数ゲームから除外する事で、
 その枚数と等しいレベルのフィールド上表側表示モンスター1体を破壊する。

**[[デッキ]]の基本戦術 [#o57c0572]
 基本的には、この[[デッキ]]は[[【エンジェル・パーミッション】]]と同じような動きをしていくことになる。~
 [[アタッカー]]には[[《光神機−桜火》]]と[[《神聖なる魂》]]を採用し、[[ドロー]]は[[《豊穣のアルテミス》]]で強化する。~
 特に[[《神聖なる魂》]]は[[《死霊の巣》]]と同じく[[墓地]]のカードの[[除外]]要員にして[[《サイバー・ドラゴン》]]では倒されない防御要員であるため非常に重要である。~

 宣告者をただ使い続けていると、すぐに[[手札]]がなくなってしまう。~
 そこで、[[《死霊の巣》]][[《神聖なる魂》]]で宣告者をゲームから[[除外]]し、[[《救済のレイヤード》]]で[[除外]]された宣告者を[[手札]]に戻すことにより、宣告者を何度も使いまわすことになる。~

 また、宣告者の性質上[[《シャインエンジェル》]]も使いやすい。~
 [[アルテミス>《豊穣のアルテミス》]]は呼べないが[[レイヤード>《救済のレイヤード》]]は[[サーチ]]できるのだ。~
 [[リクルーター]]のおかげで[[手札]]の回りは[[【エンジェル・パーミッション】]]より遥かに良い。~
 ついでではあるが、[[墓地]]のカードが増えるので[[《死霊の巣》]]でより強い[[モンスター]]を[[破壊]]できるおまけも見逃せない。~

 しかし、[[【エンジェル・パーミッション】]]に劣る点も存在する。~
 まずはこの[[デッキ]]においてもっとも恐ろしい相手となる[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]と[[《閃光の追放者》]]。~
 するこの[[デッキ]]は[[【エンジェル・パーミッション】]]とは違い、魔法や罠を宣告者の[[モンスター効果]]でカウンターする。~
 したがって[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]と[[《閃光の追放者》]]はこの[[デッキ]]の完全な[[メタカード]]として働くことになる。~
 一番最初に[[破壊]]しなくてはいけない[[モンスター]]の筆頭である。~

 [[カウンター罠]]の選択も[[【エンジェル・パーミッション】]]とは少し異なる。~
このデッキには[[《神の宣告》]]や[[《盗賊の七つ道具》]][[《誤作動》]]などのライフがコストの、それも[[《天罰》]]にカウンターできるカードを優先していれることになる。~

 本来はただのフェイントに過ぎない[[《誤作動》]]よりも[[《盗賊の七つ道具》]]のほうが強いのは周知の事実。~
 が、最も怖いカードが[[《マクロコスモス》]]と[[《王宮のお触れ》]]、[[《天罰》]]と、罠ばかりのこの[[デッキ]]では話が少々違ってくる。~
 [[《盗賊の七つ道具》]]は[[《神の宣告》]]との関係上3枚積むのは恐ろしく危険なため、[[《天罰》]]にカウンターできれば500ライフ発動できる[[《誤作動》]]も入る余地が有るのだ。~

 また、どうしても[[《誤作動》]]なんて入れたくない人は[[《魂吸収》]]を入れるのがよいだろう。~
 [[《死霊の巣》]]の効果で[[除外]]した分だけ高速でライフが回復していくため、[[《盗賊の七つ道具》]]を3枚積むことも不可能ではなくなる。~

 次に入るのが[[《キックバック》]]や[[《天罰》]]、[[《攻撃の無力化》]]などの上の二つでは無効化できない物に対する[[カウンター罠]]である。~
 この中では特に[[《キックバック》]]と[[《天罰》]]が重宝することになるだろう。~

 ちなみに、魔法に対する[[カウンター罠]]は宣告者で十分なためもっとも優先度は低くなる。~
 とはいえ、魔法カードは有能なものが多いためカウンター用のカードは入れておきたい。~
 [[《マジック・ドレイン》]]と[[《マジック・ジャマー》]]がメインから入る余地があるのだが、[[デッキ]]の組み方によっては3枚積む必要はない。~
 [[《八式対魔法多重結界》]]はただでさえ宣告者の効果で無効化出来るのにあろうことか[[手札]]の[[魔法カード]]を捨てなくてはいけないため入れる必要はない。~
 しかし、宣告者よりも効率が良くなる可能性を持つ[[《封魔の呪印》]]だけはサイドからの採用候補である。~
 例えば[[【E・HERO融合】]]の[[《ミラクル・フュージョン》]]や[[【ドラゴン族】]]の[[《龍の鏡》]]を叩き潰してしまうのならば[[《封魔の呪印》]]の出番である。~
 コストも[[《マジックブラスト》]]でいくらでも使いまわすことが出来るため、それほど圧迫はしないだろう。~

 この[[デッキ]]の[[フィニッシャー]]は[[《光神機−轟龍》]]か[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]になるだろう。~
 [[《光神機−轟龍》]]は[[《奇跡の光臨》]]や一体の[[生け贄]]でいきなり出てくる[[攻撃力]]2900の[[貫通]]持ちなのでかなり使いやすい。~
 [[《裁きを下す者−ボルテニス》]]はやや使いにくいが、[[《王宮のお触れ》]]を割れるため非常に有能。~
 好みで選択しよう。~

**更なる派生 [#d73d16f9]
***[[終焉>《終焉のカウントダウン》]]宣告者型 [#fbe592dd]
 [[《終焉のカウントダウン》]]の効果を使って、勝利するまでひたすら耐え抜くデッキである。~
 相手の行動を阻害するのは簡単なのだが、余り決め手がない[[デッキ]]であるため確実な勝利は難しいこの[[デッキ]]は、このカードの併用でかなり勝率が上がる。~
 ただし、全力の相手の苛烈な攻めを防ぎきることができれば、の話だが。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#a3b56dce]
 上で述べたように[[《天罰》]]と[[《死霊騎士デスカリバー・ナイト》]]が最大の敵。~
 また、他のパーミッションと同様に[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《王宮のお触れ》]]も天敵となる。~
 [[《王宮のお触れ》]]は宣告者で止め、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]は相打ち覚悟の[[《光神機−桜火》]]で殴り倒してしまうのが一番だろう。~

 加えて、この[[デッキ]]は[[【エンジェル・パーミッション】]]とは異なり[[《閃光の追放者》]][[《マクロコスモス》]]などの無差別[[除外]]カードとは凄まじく相性が悪い。~
 [[墓地]]に行かなくなるために宣告者たちの[[効果]]が無効化されてしまい、[[デッキ]]が完全に止まってしまうのである。~
 ゆえに、この[[デッキ]]を使うときには絶対に無差別[[除外]]カードを[[《砂塵の大竜巻》]]などで早々に叩き壊すこと。~

**代表的なカード [#t6d46ec3]
-[[《豊穣のアルテミス》]]
-[[《救済のレイヤード》]]

-[[《緑光の宣告者》]]
-[[《紫光の宣告者》]]
-[[《神聖なる魂》]]
-[[《死霊の巣》]]

-[[《光神機−桜火》]]
-[[《光神機−轟龍》]]
-[[《裁きを下す者−ボルテニス》]]

**関連リンク [#v6f99aeb]
-[[【パーミッション】]]
--[[【ヴァンダルギオン】]]
--[[【エンジェル・パーミッション】]]
--[[【ドローゴー】]]

-[[デッキ集]]