*【&ruby(デクレアラー){宣告者};パーミッション】 [#v6da2b76]

#contents

**デッキの概要 [#wa3c0e4a]
 [[《緑光の宣告者》]]・[[《紫光の宣告者》]]・[[《朱光の宣告者》]]の3種類の[[宣告者]]を駆使した[[パーミッション]][[デッキ]]。~
 [[宣告者]]の[[効果の発動]]には[[手札]]の[[天使族]]が必要なため、[[デッキ]]構成は[[【天使族】]]となる。~
 また、[[モンスター]]を主体とすることから[[罠カード]]主体の[[【パーミッション】]]ではなく、[[【クロック・パーミッション】>【カウンタービート】]]の形式となりやすい。~

-その奇襲性から、先攻[[1ターンキル]]を防ぐ事の可能な数少ない[[デッキ]]であった。~
かつては[[【ドグマブレード】]]のような環境を脅かす程の[[1ターンキル]][[デッキ]]が出現した時、その抑止力になる可能性を秘めた[[デッキ]]とされていた。~
その後、[[《エフェクト・ヴェーラー》]]や[[《ハネワタ》]]等、[[手札誘発]]の増加もあって、この[[デッキ]]でなくとも対抗手段を持てる場合が増えている。~

 《緑光の宣告者/Herald of Green Light》
 効果モンスター
 星2/光属性/天使族/攻 300/守 500
 自分の手札からこのカードと天使族モンスター1体を墓地に送って発動する。
 相手の魔法カードの発動を無効にし、そのカードを破壊する。
 この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 《紫光の宣告者/Herald of Purple Light》
 効果モンスター
 星2/光属性/天使族/攻 300/守 500
 自分の手札からこのカードと天使族モンスター1体を墓地に送って発動する。
 相手の罠カードの発動を無効にし、そのカードを破壊する。
 この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

 《朱光の宣告者/Herald of Orange Light》
 チューナー(効果モンスター)
 星2/光属性/天使族/攻 300/守 500
 このカードと天使族モンスター1体を手札から墓地へ送って発動する。
 相手の効果モンスターの効果の発動を無効にし破壊する。
 この効果は相手ターンでも発動する事ができる。

**[[デッキ]]の構築において [#x06cd510]
***[[モンスターカード]]について [#z3806e97]
 [[宣告者]]の[[効果]]の関係上[[モンスター]]の大半を[[天使族]]にする必要があり、かつ[[モンスター]]の比率を高めにする必要がある。~
 また、[[宣告者]]の[[効果]]が基本的に[[ディスアドバンテージ]]になるため[[《光神テテュス》]]等の[[アドバンテージ]]を得られる[[カード]]の採用が好ましい。~

-[[宣告者]]~
自身と[[手札]]の[[天使族]][[モンスター]]を[[墓地へ送る]]事で、それぞれ対応する[[カードの発動]]と[[効果]]を[[無効]]にする。~
ただの[[【天使族】]]にこれらの[[カード]]を投入するだけでも運用は可能となる。~

--[[《緑光の宣告者》]]~
[[魔法カード]]に対応する[[宣告者]]。~
[[魔法カード]]は[[ドロー]]して直ぐに使える[[カード]]であり、[[《死者蘇生》]]や[[《精神操作》]]等の強力な[[制限カード]]を多く持つ。~
よって、基本的に[[カウンター]][[対象]]となるのはそのような[[制限カード]]だろう。~
もちろん、特定の[[魔法カード]]を主軸にしている[[デッキ]]も多いため臨機応変に対応すると良い。~

--[[《紫光の宣告者》]]~
[[罠カード]]に対応する[[宣告者]]。~
[[罠カード]]は1度伏せなければ使えないが、その分強力な[[カード]]が多い。~
また、[[《王宮のお触れ》]]や[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]の関係上、特定の[[デッキ]]でない限り[[《激流葬》]]等の[[パワーカード]]しか投入されていない場合が多い。~
よって、[[カウンター]][[対象]]は限られてくる事が多いため[[カウンター]]しきれないという事態はあまり無いだろう。~

--[[《朱光の宣告者》]]~
[[モンスター効果]]に対応し、[[チューナー]]でもある[[宣告者]]。~
[[モンスターカード]]は[[デッキ]]の大部分を占め、[[デュエル]]の中心となる[[カード]]である。~
よって、[[カウンター]]対象の見極めが難しく、最も扱いが難しい[[宣告者]]であろう。~
しかし、逆に扱える様になれば最も頼りになる強力な[[宣告者]]でもある。~
[[シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]は基本的に2体以上の[[モンスター]]から生み出される[[モンスター]]であるため、[[2:2交換>1:1交換]]以上になる可能性もある。~

--[[《神光の宣告者》]]~
全ての[[効果]]に対応し、[[儀式モンスター]]である[[宣告者]]。~
上記3体と異なり[[フィールド]]上に存在しなければ[[効果]]を使えず、性質が異なっている。~
よって、[[デッキ]]の構築の際はこの[[カード]]に特化した構築が必要となる。~
→[[【神光の宣告者】]]~

-[[《光神テテュス》]]~
この[[デッキ]]では[[デッキ]]の[[天使族]]比率が上がることを利用し、この[[カード]]で[[ドロー]]加速が狙える。~
詳しくは[[《光神テテュス》軸>【宣告者パーミッション】#f7c4262c]]を参照。~

-[[《センジュ・ゴッド》]]・[[《マンジュ・ゴッド》]]~
[[召喚]]時に[[デッキ]]から[[儀式モンスター]]を[[サーチ]]できるため、[[宣告者]]の[[コスト]]を維持しつつ[[フィールド]]に[[モンスター]]を展開できる。~
[[儀式モンスター]]の[[天使族]]はどちらも[[《トレード・イン》]]に対応する[[モンスター]]であるため比較的安定する。~
詳しくは[[《門前払い》軸>【宣告者パーミッション】#f7c4562c]]参照。~

-[[《次元合成師》]]~
[[モンスター]]が多いこの[[デッキ]]では、被[[破壊]]時の[[サルベージ]][[効果]]が生きやすくなる。~
[[攻撃力]]も上昇後は1800と[[アタッカー]]としても申し分無い。~

***[[魔法・罠カード]]について [#o1564952]
 この[[デッキ]]では[[宣告者]]が[[カウンター罠]]の代わりとなるため、[[【エンジェル・パーミッション】]]と異なり[[カウンター罠]]を採用する必要はあまりない。~
 基本的に制約がかかるのは[[モンスターカード]]のみであるため、[[魔法・罠カード]]はあまり気にせずに構築できる。~
 しかし、投入枚数に関しては少なめに抑えると良いため、所謂[[必須カード]]のみか[[モンスター]]の補助程度が妥当である。~

-[[《神の居城−ヴァルハラ》]]・[[《死皇帝の陵墓》]]~
[[《光神テテュス》]]・[[《大天使クリスティア》]]等の[[上級モンスター]]を少ない消費で[[特殊召喚]]でき、この[[デッキ]]に不足しがちである打点を補助できる。~
こうした僅かな[[アドバンテージ]]の意識がこの[[デッキ]]には必要である。~

-[[《貪欲な壺》]]~
[[宣告者]]は1度[[発動]]するだけで2体の[[モンスター]]が[[墓地]]に貯まる。~
よって、[[宣告者]]を使い回す意味も込めて[[《貪欲な壺》]]を採用すると良い。~

-[[《門前払い》]]~
単純だが「[[モンスター]]による[[ビートダウン]]」と「[[宣告者]]の[[コスト]]の維持」を実現できる。~
たとえ[[手札]]に[[宣告者]]以外の[[モンスター]]が1体しかいなくとも、[[ダメージ]]を与えるだけでその[[モンスター]]が[[手札]]に帰って来るため相性が良い。~
[[《センジュ・ゴッド》]]・[[《マンジュ・ゴッド》]]・[[光神機]]等の相性が良い[[天使族]][[モンスター]]が多いのも嬉しい。~
詳しくは[[《門前払い》軸>【宣告者パーミッション】#f7c4562c]]を参照。~

-[[《光の召集》]]~
[[手札]]を全て[[墓地]]の[[光属性]][[モンスター]]に変える[[カード]]。~
終盤に[[墓地]]にたまった[[宣告者]]を全て[[サルベージ]]すれば、[[相手]]はたまったものではないだろう。~

**[[デッキ]]の種類 [#g09756de]
***[[《光神テテュス》]]軸 [#f7c4262c]
 [[《光神テテュス》]]による[[宣告者]]並びに[[宣告者]]の[[コスト]]となる[[天使族]]の確保を狙ったもの。~
 [[《光神テテュス》]]の[[効果]]により[[ドロー]]した[[カード]]を見せる必要があるため[[宣告者]]の利点である「奇襲性」は失われる。~
 しかし、1度[[宣告者]]を[[発動]]した時点で以降も[[相手]]は[[宣告者]]を警戒するため、さほど気にならないだろう。~
 [[宣告者]]の最大の弱点である[[ディスアドバンテージ]]を打ち消せ、「[[宣告者]]が[[手札]]にある」という事が[[相手]]への抑止力ともなる。~

-[[モンスター]]について~
[[《光神テテュス》]]を場に出すための[[《神の居城−ヴァルハラ》]]を[[サーチ]]できる[[《ヘカテリス》]]、[[《光神テテュス》]]を補助する[[《オネスト》]]等、[[手札誘発]]の[[モンスター]]群をさらに増やす。~
これにより場に[[《光神テテュス》]]を維持できれば[[パーミッション]]に必要十分な[[ドロー]]を延々と繰り返すことが出来る。~
その他の[[天使族]]については自由度が高く、各自で選択すれば良いだろう。~

-[[魔法・罠カード]]について~
[[《光神テテュス》]]の関係上、あまり多くの投入はお薦めできない。~
しかし、[[《光神テテュス》]]を場に出すための[[《神の居城−ヴァルハラ》]]や[[《死皇帝の陵墓》]]等は採用する価値が十分にある。~

//--[[《打ち出の小槌》]]・[[《手札断殺》]]~
//前述の通り[[《光神テテュス》]]の欠点は[[情報アドバンテージ]]を失い[[宣告者]]の利点である「奇襲性」が失われる事である。~
//しかしこれらの[[カード]]を用いれば[[宣告者]]を[[ドロー]]しても[[宣告者]]を見せる事無く[[《光神テテュス》]]の[[効果]]で[[ドロー]]を継続できる。~
//リロードだと手元に来た宣告者を戻す形になるので、打ち出の小槌の方がいいのではないでしょうか?
//↑恐らく《光神テテュス》の効果にチェーンすることを想定していたのだと思いますが、そもそも《光神テテュス》の手札公開はコストでありチェーンしたところで防げない上に、仮にコストでなかったとしてもドローしたカードを見せなければならないため別の場所に紛れさせてしまったら効果の発動が出来なくなると思われるので丸ごとコメントアウトしました。

***[[《門前払い》]]軸 [#f7c4562c]
 [[《門前払い》]]によって[[召喚]]時に[[天使族]]を[[サーチ]]できる[[《センジュ・ゴッド》]]・[[《マンジュ・ゴッド》]]を使い回すことによる[[宣告者]]の[[コスト]]の維持と、[[光神機]]等の[[ビートダウン]]を両立させたもの。~
 [[モンスター]]の比率が多くなりがちなこの[[デッキ]]において、[[モンスター]]の比率を抑える事ができるのが特徴。~
 [[《門前払い》]]の維持も[[宣告者]]によって容易になる。~

-[[モンスター]]について~
[[《センジュ・ゴッド》]]・[[《マンジュ・ゴッド》]]から[[サーチ]]できる[[天使族]][[モンスター]]は[[《破滅の女神ルイン》]]・[[《天界王 シナト》]]・[[《神光の宣告者》]]の3体。~
また、[[雲魔物]]も[[召喚]]時に[[カウンター]]をのせる[[カード]]が多いため採用が見込める。~

--[[《破滅の女神ルイン》]]・[[《天界王 シナト》]]~
どちらも3枚積むと[[手札事故]]の危険があるためそれぞれ2枚ずつ入れるなどしてうまく調整すると良いだろう。~
[[《トレード・イン》]]の[[コスト]]としても使えるが、[[宣告者]]と相談しつつうまく使って行きたい。~

--[[光神機]]~
[[《光神機−桜火》]]は[[リリース]]なしで[[召喚]]できる2400打点であり、[[《門前払い》]]と相性が良い。~
[[《光神機−轟龍》]]は1体の[[リリース]]を要求するものの、2900打点を持つため多くの[[モンスター]]の[[戦闘破壊]]が可能となる。~
[[【門前払い光神機】]]も参照。~

--[[雲魔物]]~
その多くが[[召喚]]時に[[カウンター]]を乗せ、[[カウンター]]を取り除く事で様々な[[効果]]を[[発動]]する。~
[[宣告者]]で対処できない「既に[[発動]]している[[カード]]」の[[除去]]をこなせ、[[《門前払い》]]によって[[効果]]の使い回しができる。~

***[[《異次元の境界線》]]軸 [#j19aca95]
 [[《異次元の境界線》]]で[[攻撃]]を[[ロック]]し、[[自分]]は[[《転生の予言》]]や[[《迷犬マロン》]]等を使って[[相手]]の[[デッキ切れ]]を待つというもの。~
 [[魔法カード]]を必要としない[[宣告者]]や[[カウンター罠]]で[[《異次元の境界線》]]を守りつつ[[ロック]]を続けられ、[[《光神テテュス》]]によりそれらの[[カード]]も引きやすくなる。~
 ただし、[[《神の居城−ヴァルハラ》]]の採用が難しくなるため、[[《ジェルエンデュオ》]]等で[[リリース]]を確保した方が良いだろう。~

 なお、[[相手]]も[[デッキ切れ]]を防ぐ[[カード]]を投入していると止めを刺せないが、[[《D.D.クロウ》]]をメインに1枚採用する事で解決するので必ず投入したい。~
 [[《リビングデッドの呼び声》]]や[[《黄泉ガエル》]]等[[メタ]]対象に困る事は無いので[[腐る]]心配が不要である。~

 しかしながら、[[汎用>汎用性]][[除去]]が蔓延している現[[環境]]では[[カウンター]]し切るのは難しいため、[[《異次元の境界線》]]は容易に[[除去]]されてしまうだろう。~
 [[ロック]][[デッキ]]自体が衰退している現[[環境]]で戦うのは厳しい構築と言える。

**この[[デッキ]]の弱点 [#v3294267]
***[[ディスアドバンテージ]] [#i91964b5]
 何度も述べているが[[宣告者]]の[[効果]]は[[ディスアドバンテージ]]となる。~
 プレイングにおいては[[マストカウンター]]の見極めが大事だが、[[デッキ]]構成は[[ディスアドバンテージ]]を軽減することを念頭に構築すべきである。~
 [[《貪欲な壺》]]はもとより、[[ドロー]]加速[[効果]]を持つ[[《天空騎士パーシアス》]]や[[《光神テテュス》]]等を採用したい。~

***[[除外]] [#f8f696fa]
 [[宣告者]]の[[効果]][[発動]]には自身を[[墓地へ送る]]事が必要なので、全体[[除外>ゲームから除外する(取り除く)]][[カード]]等の[[墓地へ送る]]事ができなくなる[[カード]]に弱い。~

***その他 [#tc6354ac]
 [[パーミッション]]が追いつかない[[【フルバーン】]]を始めとした[[バーン]][[カード]]を多用する[[デッキ]]にはほぼ勝てない。~
 [[バーン]][[カード]]全てを[[カウンター]]するなど到底無理な話である。~
 また、[[【スタンダード】]]等の[[カウンター]]対象が絞れない[[デッキ]]にも[[宣告者]]がうまく機能せず不利になりやすい。~
 さらに、[[《紫光の宣告者》]]の[[効果]]は[[スペルスピード]]が2なので[[カウンター罠]]を打ち消すことができないことにも注意。~

**代表的なカード [#t6d46ec3]
-[[宣告者]]

**関連リンク [#v6f99aeb]
-[[【エンジェル・パーミッション】]]
-[[【天使族】]]
-[[【神光の宣告者】]]

-[[デッキ集]]