戦士族を主体にしたデッキ。
古典的な【戦士族】は、《増援》でサーチし《切り込み隊長》で展開、《コマンド・ナイト》で全体強化、《ならず者傭兵部隊》・《異次元の女戦士》で除去、墓地の戦士族を《戦士の生還》でサルベージ。
サポートカードの豊富さを活かし、下級モンスターを主体としたアドバンテージ重視のデッキであった。
現在は他種族のサポートカードの充実や、《増援》の制限カード化からサポートカードが豊富という優位性が薄れた代わりに、上級モンスター不足をシンクロ召喚・エクシーズ召喚で補えるようになった。
非常にカテゴリの多い種族でもあり、【E・HERO】や【六武衆】などから強力なカードを適宜組み込むことでの強化も可能。
全種族中最多のモンスター数を誇ることから、様々な構築が可能となるデッキである。
《増援/Reinforcement of The Army》 通常魔法(制限カード) (1):デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。
《戦士の生還/The Warrior Returning Alive》 通常魔法 (1):自分の墓地の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。 その戦士族モンスターを手札に加える。
戦士族には優秀な下級モンスターが多く、また《増援》や《切り込み隊長》・《ゴブリンドバーグ》の効果対象が下級モンスターであることから、基本的に下級モンスターを多く採用していくことになる。
レベル2以下ならば《トゥルース・リインフォース》に対応していることも見逃せない。
優秀な下級モンスターが多数存在しているため、用途によって必要なカードを選ぶとよい。
現環境ではフィニッシャーになるような戦士族モンスターは融合・シンクロ・エクシーズモンスターと、エクストラデッキに集中している。
よってメインデッキに入る上級以上のモンスターは基本的にそれらへの中継ぎポジションが多く、事故性を抑えつつ各種素材となれるか、デッキの回転を向上させられる能力が優先基準と言える。
《増援》や《切り込み隊長》には対象外である代わり、《バルキリー・ナイト》に対応する事、リリース要員として《不死武士》を利用出来る事がメリットに挙がる。
《切り込み隊長》・《不死武士》・《ゴブリンドバーグ》・《フォトン・スラッシャー》など容易に特殊召喚できる下級モンスターが揃っているため、楽にシンクロ召喚やエクシーズ召喚を行える。
シンクロモンスターには《ギガンテック・ファイター》を筆頭に優秀なものが揃っており、《不死武士》や《一族の結束》の効果も阻害せず、《魔界闘士 バルムンク》以外は《バルキリー・ナイト》で蘇生可能。
戦士族エクシーズモンスターでまず欲されるのは、《No.39 希望皇ホープ》に重ねて出せる《SNo.39 希望皇ホープ・ザ・ライトニング》。多くの大型モンスターを鎧袖一触に屠れる高い制圧力を誇る。
専用のエクシーズモンスターにも《H−C エクスカリバー》・《機甲忍者ブレード・ハート》等が存在し、いずれもフィニッシャークラスの能力を持っている。
サーチカードである《増援》は必須カードだが、現在は制限カードのため、《増援》によるサーチを前提とした構成は厳しくなっている。
フォロー手段としては、カテゴリに属するモンスターを中心に採用して、《E−エマージェンシーコール》・《調律》などでカバーする方法がある。
《トゥルース・リインフォース》でリクルートしたり、《おろかな埋葬》などで墓地へ送った後に《戦士の生還》でサルベージするのも選択肢となる。
戦士族全体を強化する《連合軍》・《一族の結束》・《召魔装着》等といったものも優秀。
基本的に《一族の結束》の方が勝っており、他の種族のモンスターをどうしても投入したい場合のみ《連合軍》の採用を考えたい。
《連合軍》を使用する場合には、大量の戦士族モンスターを場に展開していくことになる。
《召魔装着》は少量ながら固定強化であり、また魔装戦士のリクルートも備えている上にフィールド魔法のため扱いやすい。
それらを除去されると辛いため、《魔宮の賄賂》・《神の宣告》などのカウンター罠を用意しておくと良いだろう。
闇属性・戦士族モンスターで統一したデッキ。
戦士族には闇属性のモンスターが多く、闇属性サポートカードも多数存在する。
カテゴリデッキである【黒蠍】や【D−HERO】もこれに該当する。
特定のモンスターを主軸としたデッキとしては、【不死武士】や【速攻の黒い忍者】が該当する。
光属性・戦士族モンスターで統一したデッキ。
戦士族には光属性のモンスターが多く、《フォトン・スラッシャー》や《E・HERO アナザー・ネオス》といった優秀なアタッカーを抱える。
カテゴリデッキである【サイレント・ソードマン】・【ネオスビート】・【E・HEROビート】(《E・HERO アナザー・ネオス》軸)もこれに該当する。
上記によるハイビートに加え、強力な戦士族ならび光属性縛りのエクシーズ召喚が行える点が最大の特色。
また光属性のサポートカードとして《放浪の勇者 フリード》や《ライトレイ ギア・フリード》、《ライトイレイザー》を組み込む事ができる。
前者二つは墓地アドバンテージを利用する事になるが、《ライトロード・パラディン ジェイン》・《ライトロード・モンク エイリン》が扱えるためカバーしやすい。
《ライトレイ ギア・フリード》の墓地コストにはならないが、召喚条件のクリアや、他の除外ギミックには転用できるので《フォトン・リザード》を併用する手もある。
サーチ先である《フォトン・スラッシャー》の汎用性が高いので、先にドローしきってしまわない限り腐る心配はない。
《未来サムライ》や《神剣−フェニックスブレード》と《D・D・R》などを絡めた帰還ギミックも利用できる。
この場合《カオスエンドマスター》から展開できる《黄金のホムンクルス》や《混沌空間》を絡めるのも面白い。
ただし上記《ライトレイ ギア・フリード》とは相性が悪いので、併用するならば《異次元からの埋葬》などを用いたい。
地属性・戦士族で統一したデッキ。
戦士族には地属性のモンスターが多く、地属性サポートには《荒野の女戦士》がいる。
地属性・戦士族統一のカテゴリには【アマゾネス】が存在する。
また、LVモンスターのミスティック・ソードマンシリーズは全て地属性・戦士族である。
《ならず者傭兵部隊》や《サイバー・ジムナティクス》といったモンスター除去が豊富。
その他にも《切り込み隊長》や《ヒーロー・キッズ》等、特殊召喚関係のモンスターが多い。
《共闘するランドスターの剣士》・《連合軍》・《ガイアパワー》・《一族の結束》といった全体強化を多数使用し、爆発的な攻撃力を得るデッキも組める。
《M.X−セイバー インヴォーカー》の効果によって《H・C エクストラ・ソード》をリクルートし、レベル4戦士族とあわせ《機甲忍者ブレード・ハート》のエクシーズ召喚を狙うレベル3とレベル4の複合エクシーズ召喚デッキ。
この2体で合計攻撃力が8000となるため、高い突破力を持ち、また複数のエクシーズモンスターを使い分けられる柔軟性も併せ持つ。
《一族の結束》等は基本的に採用されず、他種族モンスターも幅広く登用される。
一方で展開に複数のカードを消費するため持久力は低く、先を見据えたエクシーズモンスターの選択や、大量展開のタイミングの見極めなど、プレイヤーのプレイングセンスを問われるデッキでもある。
《H・C エクストラ・ソード》は上記の通り、《M.X−セイバー インヴォーカー》を経由できるため、必要なのは《M.X−セイバー インヴォーカー》自身を展開できるカードと、もう1体のレベル4戦士族である。
1枚でランク3に対応する《魔界発現世行きデスガイド》と、《フォトン・スラッシャー》を用いればこの条件は達成できる。
《終末の騎士》と《闇・道化師のペーテン》のコンボが有用であり、こちらはレベル3戦士族を特殊召喚するか、《終末の騎士》を《切り込み隊長》から展開する事で条件を満たせる。
《闇・道化師のペーテン》はランク3のエクシーズモンスターと相性がよく、エクシーズ素材として複数回利用する機会を得やすい。
ほか《終末の騎士》に対応するものとして、《BF−精鋭のゼピュロス》や《ネクロ・ガードナー》を併用すると、より汎用的に扱えるようになる。
《機甲忍者ブレード・ハート》などのエクシーズ召喚には利用できないが、《召喚僧サモンプリースト》も相性が良い。
《H・C エクストラ・ソード》から《No.101 S・H・Ark Knight》や《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》をエクシーズ召喚するだけでも高い制圧力を発揮できる。
RUM等ある程度使用状況を選ぶ魔法カードを利用できるようになる点も強力。
ただし、《エフェクト・ヴェーラー》などに対する弱さは他の展開手段よりも顕著である。
《召喚僧サモンプリースト》の採用にかかわらず、《簡易融合》は優先的に利用したい。
二つのランクを利用し、レベル4が戦士族である必要のあるこのデッキでは、エクストラデッキの圧迫以上の恩恵を受けられる。
エクシーズ召喚には携わらないが、《M.X−セイバー インヴォーカー》からリクルートできる地属性・戦士族はエクシーズ召喚にも転用できるため扱いやすい。
《ならず者傭兵部隊》は貴重な除去能力を備えており、《フォトン・スラッシャー》と組み合わせる事で柔軟な動きが可能である。
あちらとは相性が悪いものの、《ガガガガードナー》も採用候補になる。
様々な効果を持つ優秀な下級モンスターのおかげで、特に目立った弱点は無い。
強いて挙げるならば、エクストラデッキのモンスターに打点を任せる場合には特殊召喚を封じられた際、若干打点不足に陥ってしまいやすいところや、メジャー故に種族メタがやや多めなところだろう。