【戦士族】

デッキの概要

 戦士族を主体にしたデッキ
 古典的な【戦士族】は、《増援》サーチ《切り込み隊長》で展開、《コマンド・ナイト》全体強化《ならず者傭兵部隊》《異次元の女戦士》除去墓地戦士族《戦士の生還》サルベージ
 サポートカードの豊富さを活かし、下級モンスターを主体としたアドバンテージ重視のデッキであった。
 現在は他種族サポートカードの充実や、《増援》制限カード化からサポートカードが豊富という優位性が薄れた代わりに、上級モンスター不足をシンクロ召喚エクシーズ召喚で補えるようになった。
 非常にカテゴリの多い種族でもあり、【E・HERO】【六武衆】などから強力なカードを適宜組み込むことでの強化も可能。
 全種族中最多のモンスター数を誇ることから、様々な構築が可能となるデッキである。

 《増援/Reinforcement of The Army》
通常魔法(制限カード)
(1):デッキからレベル4以下の戦士族モンスター1体を手札に加える。
《戦士の生還/The Warrior Returning Alive》
通常魔法
(1):自分の墓地の戦士族モンスター1体を対象として発動できる。
その戦士族モンスターを手札に加える。

デッキ構築に際して

メインデッキモンスターについて

下級モンスター
 戦士族には優秀な下級モンスターが多く、また《増援》《切り込み隊長》《ゴブリンドバーグ》効果対象下級モンスターであることから、基本的に下級モンスターを多く採用していくことになる。
 レベル2以下ならば《トゥルース・リインフォース》に対応していることも見逃せない。
 優秀な下級モンスターが多数存在しているため、用途によって必要なカードを選ぶとよい。

上級モンスター
 現環境ではフィニッシャーになるような戦士族モンスター融合シンクロエクシーズモンスターと、エクストラデッキに集中している。
 よってメインデッキに入る上級以上のモンスターは基本的にそれらへの中継ぎポジションが多く、事故性を抑えつつ各種素材となれるか、デッキ回転を向上させられる能力が優先基準と言える。
 《増援》《切り込み隊長》には対象外である代わり、《バルキリー・ナイト》に対応する事、リリース要員として《不死武士》を利用出来る事がメリットに挙がる。

エクストラデッキモンスターについて

 《切り込み隊長》《不死武士》《ゴブリンドバーグ》《フォトン・スラッシャー》など容易に特殊召喚できる下級モンスターが揃っているため、楽にシンクロ召喚エクシーズ召喚を行える。

魔法・罠カードについて

 サーチカードである《増援》必須カードだが、現在は制限カードのため、《増援》によるサーチを前提とした構成は厳しくなっている。
 フォロー手段としては、カテゴリに属するモンスターを中心に採用して、《E−エマージェンシーコール》《調律》などでカバーする方法がある。
 《トゥルース・リインフォース》リクルートしたり、《おろかな埋葬》などで墓地へ送った後に《戦士の生還》サルベージするのも選択肢となる。

 戦士族全体を強化する《連合軍》《一族の結束》《召魔装着》等といったものも優秀。
 基本的に《一族の結束》の方が勝っており、他の種族モンスターをどうしても投入したい場合のみ《連合軍》の採用を考えたい。
 《連合軍》を使用する場合には、大量の戦士族モンスターを場に展開していくことになる。
 《召魔装着》は少量ながら固定強化であり、また魔装戦士リクルートも備えている上にフィールド魔法のため扱いやすい。
 それらを除去されると辛いため、《魔宮の賄賂》《神の宣告》などのカウンター罠を用意しておくと良いだろう。

デッキの種類

【闇属性】

 闇属性戦士族モンスターで統一したデッキ
 戦士族には闇属性モンスターが多く、闇属性サポートカードも多数存在する。
 カテゴリデッキである【黒蠍】【D−HERO】もこれに該当する。
 特定のモンスターを主軸としたデッキとしては、【不死武士】【速攻の黒い忍者】が該当する。

【光属性】

 光属性戦士族モンスターで統一したデッキ
 戦士族には光属性モンスターが多く、《フォトン・スラッシャー》《E・HERO アナザー・ネオス》といった優秀なアタッカーを抱える。
 カテゴリデッキである【サイレント・ソードマン】【ネオスビート】【E・HEROビート】《E・HERO アナザー・ネオス》軸)もこれに該当する。

 上記によるハイビートに加え、強力な戦士族ならび光属性縛りエクシーズ召喚が行える点が最大の特色。
 また光属性サポートカードとして《放浪の勇者 フリード》《ライトレイ ギア・フリード》《ライトイレイザー》を組み込む事ができる。
 前者二つは墓地アドバンテージを利用する事になるが、《ライトロード・パラディン ジェイン》《ライトロード・モンク エイリン》が扱えるためカバーしやすい。
 《ライトレイ ギア・フリード》墓地コストにはならないが、召喚条件のクリアや、他の除外ギミックには転用できるので《フォトン・リザード》を併用する手もある。
 サーチ先である《フォトン・スラッシャー》汎用性が高いので、先にドローしきってしまわない限り腐る心配はない。

 《未来サムライ》《神剣−フェニックスブレード》《D・D・R》などを絡めた帰還ギミックも利用できる。
 この場合《カオスエンドマスター》から展開できる《黄金のホムンクルス》《混沌空間》を絡めるのも面白い。
 ただし上記《ライトレイ ギア・フリード》とは相性が悪いので、併用するならば《異次元からの埋葬》などを用いたい。

【地属性】

 地属性戦士族で統一したデッキ
 戦士族には地属性モンスターが多く、地属性サポートには《荒野の女戦士》がいる。
 地属性戦士族統一のカテゴリには【アマゾネス】が存在する。
 また、LVモンスターミスティック・ソードマンシリーズは全て地属性戦士族である。

 《ならず者傭兵部隊》《サイバー・ジムナティクス》といったモンスター除去が豊富。
 その他にも《切り込み隊長》《ヒーロー・キッズ》等、特殊召喚関係のモンスターが多い。
 《共闘するランドスターの剣士》《連合軍》《ガイアパワー》《一族の結束》といった全体強化を多数使用し、爆発的な攻撃力を得るデッキも組める。

デッキの派生

【インヴォーカーブレード】

 以下の手順で1ターンキルを狙うレベル3とレベル4の複合エクシーズ召喚デッキ

  1. フィールドレベル戦士族《M.X−セイバー インヴォーカー》を揃える。
  2. 《M.X−セイバー インヴォーカー》効果によって《H・C エクストラ・ソード》リクルート
  3. レベル戦士族とあわせ《機甲忍者ブレード・ハート》エクシーズ召喚し、《H・C エクストラ・ソード》効果攻撃力を1000アップ。

 この2体で合計攻撃力が8000(1600+3200×2)となるため、高い突破力を持ち、また複数のエクシーズモンスターを使い分けられる柔軟性も併せ持つ。
 《一族の結束》等は基本的に採用されず、他種族モンスターも幅広く登用される。
 一方で展開に複数のカードを消費するため持久力は低く、先を見据えたエクシーズモンスターの選択や、大量展開のタイミングの見極めなど、プレイヤーのプレイングセンスを問われるデッキでもある。

 《H・C エクストラ・ソード》は上記の通り、《M.X−セイバー インヴォーカー》を経由できるため、必要なのは《M.X−セイバー インヴォーカー》自身を展開できるカードと、もう1体のレベル戦士族である。
 1枚でランク3に対応する《魔界発現世行きデスガイド》と、《フォトン・スラッシャー》を用いればこの条件は達成できる。
 《終末の騎士》《闇・道化師のペーテン》コンボが有用であり、こちらはレベル戦士族特殊召喚するか、《終末の騎士》《切り込み隊長》から展開する事で条件を満たせる。
 《闇・道化師のペーテン》ランク3のエクシーズモンスターと相性がよく、エクシーズ素材として複数回利用する機会を得やすい。
 ほか《終末の騎士》に対応するものとして、《BF−精鋭のゼピュロス》《ネクロ・ガードナー》を併用すると、より汎用的に扱えるようになる。

 《機甲忍者ブレード・ハート》などのエクシーズ召喚には利用できないが、《召喚僧サモンプリースト》も相性が良い。
 《H・C エクストラ・ソード》から《No.101 S・H・Ark Knight》《No.106 巨岩掌ジャイアント・ハンド》エクシーズ召喚するだけでも高い制圧力を発揮できる。
 RUM等ある程度使用状況を選ぶ魔法カードを利用できるようになる点も強力。
 ただし、《エフェクト・ヴェーラー》などに対する弱さは他の展開手段よりも顕著である。

 《召喚僧サモンプリースト》の採用にかかわらず、《簡易融合》は優先的に利用したい。
 二つのランクを利用し、レベル4が戦士族である必要のあるこのデッキでは、エクストラデッキの圧迫以上の恩恵を受けられる。

 エクシーズ召喚には携わらないが、《M.X−セイバー インヴォーカー》からリクルートできる地属性戦士族エクシーズ召喚にも転用できるため扱いやすい。
 《ならず者傭兵部隊》は貴重な除去能力を備えており、《フォトン・スラッシャー》と組み合わせる事で柔軟な動きが可能である。
 あちらとは相性が悪いものの、《ガガガガードナー》も採用候補になる。

このデッキの弱点

 様々な効果を持つ優秀な下級モンスターのおかげで、特に目立った弱点は無い。
 強いて挙げるならば、エクストラデッキモンスターに打点を任せる場合には特殊召喚を封じられた際、若干打点不足に陥ってしまいやすいところや、メジャー故に種族メタがやや多めなところだろう。

代表的なカード

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