*【大逆転クイズ】 [#v924c846]
#contents

**概要 [#j886ff94]
 《大逆転クイズ/Reversal Quiz》
 通常魔法
 自分の手札とフィールド上のカードを全て墓地に送る。
 自分のデッキの一番上にあるカードの種類(魔法・罠・モンスター)を当てる。
 正解したら、相手と自分のライフポイントを入れ替える。

 《風魔手裏剣/Fuhma Shuriken》
 装備魔法
 「忍者」という名のついたモンスターのみ装備可能。
 装備モンスターは攻撃力が700ポイントアップする。
 このカードがフィールド上から墓地に送られた時、
 相手ライフに700ポイントダメージを与える。

 [[1ターンキル]][[デッキ]]の一つであり、[[《大逆転クイズ》]]と[[《黒いペンダント》]]・[[《風魔手裏剣》]]の[[コンボ]]での勝利を狙った[[バーン]][[デッキ]]。~
 自分の[[ライフポイント]]を能動的に減らし、[[《大逆転クイズ》]]の[[効果]]で[[ライフポイント]]を交換、[[コスト]]として[[《黒いペンダント》]]・[[《風魔手裏剣》]]を[[墓地へ送り>墓地へ送る]]、[[バーン]]で[[デュエル]]に勝利する。~
 [[【ダイヤモンドガイ】]]と組み合わせることもある。~

**[[デッキ]]構築について [#a36b6f62]
 まず[[《大逆転クイズ》]]を確実に成功させるために[[《鳳凰神の羽根》]]や[[《魔導書整理》]]などを大量に投入する。~
 もしくは[[デッキ]]内のカードの大部分を[[魔法カード]]にすることで、操作不要でほぼ確実に正解できる。~
 次に[[ライフポイント]]入れ替えのため、[[自分]]の[[ライフポイント]]を減らしていく。~
 最後に[[《大逆転クイズ》]]の直後に勝利できるように[[《黒いペンダント》]]や[[《風魔手裏剣》]]を入れる。~
 [[《アームズ・ホール》]]で[[サーチ]]するのも良い。~
 類似[[効果]]を持つ[[モンスターカード]][[《ヴォルカニック・バックショット》]]も候補に入る。~
 こちらは[[手札]]から[[墓地へ送られ>墓地へ送る]]ても[[発動]]するのがメリット。

-[[自分]]の[[ライフポイント]]を減らす[[カード]]~
[[《黒いペンダント》]]等によるとどめを行う事になるため「[[ライフ]]を500以下まで減らす」事が[[1ターンキル]]へのボーダーラインとなる。~
下記の[[カード]]単体では初期ライフ8000から500以下にできない場合も多いため、手段の併用が望ましい所。

--[[《神の宣告》]]~
[[ライフ]]の多いときは[[ライフ]]を大幅に削ることができ、少ないときでも[[相手]]の妨害ができる点で非常に優秀。~
[[自分]]の[[カード]]に対しても[[発動]]できるが、どうせなら[[相手]]の[[カード]]に使っておこう。

--[[《光の護封壁》]]~
これ1枚で[[ライフポイント]]を1000以下にできる。~
防御[[カード]]として使うことも可能だが、できれば詰めの局面で使いたい。~
伏せて1[[ターン]]待たないと使えないのが欠点。

--[[《検閲》]]~
こちらもこれ1枚で[[ライフ]]を500まで減らせるが、[[相手]]の[[スタンバイフェイズ]]で行うため防御手段が必須となる。~
[[《光の護封壁》]]同様1[[ターン]]待たないと使えない。

--[[《魔力の枷》]]~
[[手札]]1枚につき500[[ライフポイントを払う]]ことができる。~
払える[[ライフポイント]]は限られるが、微調整が効き、引いてすぐ使えるのがメリット。

--[[《血の代償》]]~
[[《王宮のお触れ》]]の影響下ならば、[[《検閲》]]と同様に使える。~
[[制限カード]]だが[[《王宮のお触れ》]]の代わりに[[《オネスト》]]でも可能。

--[[《究極・背水の陣》]]~
[[ライフポイント]]を一気に100まで減らす事ができる。~
これを活かすには、[[【六武衆】]]寄りの構成となるだろう。~

--[[自分]]の[[ライフポイント]]を減らす[[効果]]を持つ[[モンスター]]~
[[《ゲール・ドグラ》]]等の[[ライフポイント]]を[[コスト]]とする[[カード]]も、この[[デッキ]]ではそれが削れる[[メリット]]へと変わる。~
[[《地雷蜘蛛》]]や[[《ダーク・エルフ》]]ならば、[[ビートダウン]]を兼ねて[[ライフポイント]]を減らせる。~
[[壁]]として使用できる[[《クレボンス》]]や[[《メンタルプロテクター》]]等の[[サイキック族]]モンスターを投入してもよい。

 [[《大逆転クイズ》]]を[[ノーコスト>コスト]]で撃てる可能性のある[[《D−HERO ダイヤモンドガイ》]]も考慮しよう。~
 [[デッキトップ>デッキの一番上]]操作と[[ドロー]]加速を兼ねる[[《サイバー・ヴァリー》]]も面白い。~
 安定性は劣るものの、[[《ヴォルカニック・クイーン》]]で[[相手]]にも[[ダメージ]]を与えてもらうのも良い。~
 [[相手]]の[[モンスター]][[除去]]も同時に行える。

**この[[デッキ]]の弱点 [#u84f78b5]

-[[発動]]の妨害~
[[《大逆転クイズ》]]の[[発動]]を[[カウンター罠]]で防がれるとほぼ勝ち目は無くなる。~
この[[カード]]を[[発動]]する場合、[[自分]]の[[ライフポイント]]は残りわずかの状態であり、[[《大逆転クイズ》]]の[[コスト]]で場ががら空きになるので、即座に止めを刺されてしまうのである。~
通常の[[デッキ]]でも[[《神の宣告》]]が採用されていることは多いので、できれば[[《ハリケーン》]]や[[《サイクロン》]]で[[伏せ除去]]をしておきたい。~
この[[デッキ]]なら[[《旧神の印》]]も採用できるか。

-[[バーン]][[デッキ]]~
自分の[[ライフポイント]]を減らすこの[[デッキ]]ではあまりに分が悪い。~
先攻[[1ターンキル]]をしない限りはきわめて負ける確率が高い。~
また、[[《仕込みマシンガン》]]・[[《停戦協定》]]等を[[《大逆転クイズ》]]に[[チェーン]]されると、先に自分が[[ダメージ]]を受ける。~
[[《大逆転クイズ》]]の[[コスト]]の性質上[[カウンター]]もできず、それ一枚で敗北してしまう。

-[[除外]]~
[[《マクロコスモス》]][[《閃光の追放者》]]を出されていると、[[《大逆転クイズ》]]の[[発動]]自体できなくなる。~
[[《アームズ・ホール》]]が使えないのも痛いところ。~
とはいえ、一時的にでも除去のための[[カード]]があればその[[ターン]]のうちに決着をつけられるので、まだなんとかなる。

-[[《ブラックフェザー・ドラゴン》]][[《マテリアルドラゴン》]][[《ハネワタ》]]~
[[《黒いペンダント》]]や[[《風魔手裏剣》]]で止めを刺すことができなくなり、勝ち筋を完全に潰されてしまう。~
[[《ブラックフェザー・ドラゴン》]]は[[シンクロモンスター]]なので、いかなるデッキからも登場する可能性があるのも厄介。

**デッキの派生 [#d0a3a3cc]
***【&ruby(リューイーソー){緑一色};】 [#zf932cc3]
 [[デッキ]]の[[カード]]を全て[[魔法カード]]にしてしまい、[[《大逆転クイズ》]]の正答率を100%にする。~
 【大逆転クイズ】登場当初は不可能に近い構築法であったが、カードプールの増加がそれを可能にした。

 自ら[[ライフポイント]]を削る[[カード]]が少なくなるので、ある程度は[[相手]]の[[攻撃]]を誘う必要もある。~
 [[《暗黒の扉》]][[《平和の使者》]]などで[[ソフトロック>ロック]]をかければ少しは調節できるか。~
 [[《エクトプラズマー》]]を使うのもよい。~
 [[相手]][[モンスター]]の除去と自分[[ライフ]]調節の両方を行える。~
 もちろん、[[《検閲》]]で一気に[[ライフポイント]]を削るのもよい。

 [[《神の宣告》]]など、[[魔法カード]]以外の有用な[[カード]]を少しは混ぜることもある。~
 とはいえ、あまり多すぎると外す確率も高くなるので、最高でも5〜6枚程度にとどめたい。

-[[デッキ]]名の由来は麻雀における役の一つ「緑一色」で、自分の手牌が索子の2,3,4,6,8と字牌の發(全て絵柄に使われている色が緑のみの牌)で成立する。~
[[魔法カード]]のカード枠の色が緑色なのでこれに関連付けているというわけである。~

***[[サイキック族]]軸 [#sc9d0a04]
 [[ライフポイント]]を増減する[[効果]]を多く持つ[[サイキック族]]を軸とする。~
 その中でも[[ターン]]中に[[効果]]の[[発動]]回数に制限のない[[《メンタルマスター》]]を用いる。~
 [[サイキック族]][[モンスター]]を投入する際は、事故率の低下と[[《大逆転クイズ》]][[発動]]後の成功率を上げるため、[[《メンタルマスター》]]2枚を含めて13枚、もしくは14枚程度が望ましい。~

 基本的に[[サイキック族]][[モンスター]]は、[[《メンタルマスター》]]の[[効果]]の[[発動]][[コスト]]として用いるため何でも良い。~
 ただ、[[《メンタルマスター》]]以外に[[ライフポイント]]を調整できる[[《ディストラクター》]]、[[《パワー・インジェクター》]]は入れておいて損はないだろう。~
 また、それ以外の[[カード]]は全て[[魔法カード]]で統一すること。~
 [[手札交換]]ができる[[《打ち出の小槌》]]、[[《手札抹殺》]]等が良いだろう。~
 [[《クレボンス》]]を採用している場合は、[[《闇の誘惑》]]や、[[《ダーク・バースト》]]などを投入しても面白い。~
 他、展開用として[[《ワン・フォー・ワン》]]、[[《脳開発研究所》]]等の採用も検討できる。~

 なお、通常の【大逆転クイズ】でほぼ[[必須カード]]とされている[[《鳳凰神の羽根》]]、[[《魔導書整理》]]などは、この[[デッキ]]での優先度は低い。

 以下、具体的な運用方法を記載する。~

+手札に[[《大逆転クイズ》]]、[[《風魔手裏剣》]]もしくは[[《黒いペンダント》]]、そして[[サイキック族]][[モンスター]]1体と[[《緊急テレポート》]]を揃える。~
(当然「[[サイキック族]][[モンスター]]1体+[[《緊急テレポート》]]」の部分は、「[[サイキック族]][[モンスター]]1体+[[《メンタルマスター》]]+[[《脳開発研究所》]]or[[《二重召喚》]]」・「[[サイキック族]][[モンスター]]2体+[[《ワン・フォー・ワン》]]」等でも代用可能。)~
+手札の[[カード]]を使用して[[通常召喚]]・[[特殊召喚]]を行い、[[フィールド]]上に2体の[[サイキック族]][[モンスター]]を並べる。~
この時、[[フィールド]]上の2体の[[サイキック族]][[モンスター]]のうち、1体だけが[[《メンタルマスター》]]となるようにすること。~
これは、[[《メンタルマスター》]]の[[効果]]では、[[《メンタルマスター》]]を[[リリース]]することができないためである。~
+[[《メンタルマスター》]]の[[効果]]を使用して[[デッキ圧縮]]を行いつつ[[ライフ]]を削り、[[《風魔手裏剣》]]もしくは[[《黒いペンダント》]]を伏せて[[《大逆転クイズ》]]を使用。[[宣言]]する[[カード]]は[[魔法カード]]で良い。~

 先攻でこの[[コンボ]]が決まれば、''相手[[ターン]]に移ることなく[[ライフポイント]]を0にできる''という、文字通りの[[1ターンキル]]が完成する。~
 基本となるギミックが[[墓地]]に依存しない点も、このデッキの評価を上げる。~
 しかし、[[10/03/01>禁止・制限カード/2010年3月1日]]現在、主要パーツの[[《メンタルマスター》]]、[[《緊急テレポート》]]、[[《ワン・フォー・ワン》]]は[[制限カード]]に指定されているため、大幅に弱体化してしまった感は否めない。~
 しかし、[[《名推理》]]や[[《念動収集機》]]等を用いても[[フィールド]]上にキーカードを揃えられる。~
 構成上[[モンスター]]が多く必要になってしまうが、[[《ワン・フォー・ワン》]]も採用に値する。~
 また、[[《風魔手裏剣》]]もしくは[[《黒いペンダント》]]は、フル投入で[[デッキ]]に6枚積んでいることになる。~
 つまり、[[必須カード]]が[[《大逆転クイズ》]]、[[《メンタルマスター》]]を除いて全てデッキに4枚以上積めるのとほぼ同義である。~
 対策として使えるのも[[《ライフ・コーディネイター》]]、[[《ハネワタ》]]、[[《緑光の宣告者》]]、[[《エフェクト・ヴェーラー》]]程度しか存在しない。~

**備考 [#g6b1a749]
-コナミのゲーム作品において―~
[[エキスパート2006>ゲーム付属カード#r0b1b660]]では、[[《創造の代行者 ヴィーナス》]]の[[効果]]が[[デッキ]]に[[《神聖なる球体》]]がなくても[[発動]]することができた。~
そのため、このソフトを使用したワールドチャンピオンシップ2006のGBA大会において、このことを利用した【大逆転クイズ】が決勝デュエルを二連取し優勝した。~
この[[デッキ]]の問題はただ一つ、「[[自分]]のライフの調整が難しい」ことであるため、それを[[《創造の代行者 ヴィーナス》]]1枚で達成した【大逆転クイズ】は最強の[[1ターンキル]][[デッキ]]として猛威をふるったのだ。~
この結果が危険視されたのか、[[WORLD CHAMPIONSHIP 2007>ゲーム付属カード#zc3eaab5]]の世界大会専用の[[禁止・制限カード]]リストでは[[《大逆転クイズ》]]が[[禁止カード]]に指定されてしまった。~
同様に[[WORLD CHAMPIONSHIP 2008>ゲーム付属カード#qe1d54fb]]で配信される特殊な[[禁止・制限カード]]リストでも[[《大逆転クイズ》]]が[[禁止カード]]に指定されている。~
また[[TAG FORCE4>ゲーム付属カード#f08ef23e]]では、「自分のライフ100・相手のライフ16000」で行われるハンデデュエル(ハンデ最大)をこなす事で一気に信頼度を稼ぐことが可能である。~
つまりこの【大逆転クイズ】を使用すれば、ライフ調整を行わずに開幕1ターンキルを行え、信頼度の荒稼ぎが可能となる。~

--遊戯王ONLINE DUEL EVOLUTIONでは、シングル[[デュエル]]形式のイベントが殆どのため、これら[[1ターンキル]][[デッキ]]の採用率が高い。~
[[【デミスドーザー】]]が既に規制されている[[環境]]なので、この[[デッキ]]が[[【ベン・ケイ1キル】]]と並んで[[1ターンキル]]枠の主流を占めていた。~
しかし、あまりにも蔓延しすぎたためか2008年5月の制限改訂において[[《大逆転クイズ》]]は[[禁止カード]]に指定されてしまった。

**代表的なカード [#w03ec87b]
-[[《大逆転クイズ》]]

-[[《風魔手裏剣》]]
-[[《黒いペンダント》]]

-[[《光の護封壁》]]
-[[《ゲール・ドグラ》]]
-[[《検閲》]]

**関連リンク [#l5d3791e]
-[[1ターンキル]]
-[[デッキ集/バーン・デッキ破壊・特殊勝利]]

-[[デッキ集]]