超時空戦闘機(ちょうじくうせんとうき)

デッキの概要

 グラディウサー感涙のカード《超時空戦闘機ビック・バイパー》《オプション》を並べ、《リミッター解除》で圧倒的攻撃力を叩き込むことに勝機を求めるデッキ
 さらにその後《ビクトリー・バイパー XX03》《ブルーサンダーT45》など新たな超時空戦闘機が出続けており、これを採用したバージョンもこのデッキの一種と考える。

《超時空戦闘機ビック・バイパー/Gradius》
通常モンスター
星4/光属性/機械族/攻1200/守 800
パワーカプセルにより、様々な能力を発揮する超高性能戦闘機。
《オプション/Gradius's Option》
効果モンスター
星1/光属性/機械族/攻   ?/守   ?
このカードは通常召喚できない。
自分フィールド上に「超時空戦闘機ビック・バイパー」が
表側表示で存在する場合に特殊召喚することができる。
このカードを特殊召喚する場合、自分フィールド上に表側表示で
存在する「超時空戦闘機ビック・バイパー」1体を選択しなければならない。
このカードの攻撃力・守備力は常に選択したモンスターと同じになる。
選択したモンスターがフィールド上に表側表示で
存在しなくなった時、このカードを破壊する。
《ビクトリー・バイパー XX03/Victory Viper XX03》
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1200/守1000
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した時、
次の効果から1つを選択して発動する。
●このカードの攻撃力は400ポイントアップする。
●フィールド上に表側表示で存在する魔法または罠カード1枚を破壊する。
●自分フィールド上に常にこのカードと同じ種族・属性・
レベル・攻撃力・守備力の「オプショントークン」を1体特殊召喚する。
《ブルーサンダーT45/Blue Thunder T-45》
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1700/守1000
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
自分フィールド上に「サンダーオプショントークン」
(機械族・光・星4・攻/守1500)を1体特殊召喚する。
このトークンはアドバンス召喚のためにはリリースできない。
《ロードブリティッシュ/Lord British Space Fighter》
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻1200/守 800
このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
次の効果から1つを選択して発動する。
●もう一度だけ続けて攻撃する事ができる。
●フィールド上にセットされたカード1枚を選択して破壊する。
●自分フィールド上に「マルチプルトークン」
(機械族・光・星4・攻/守1200)1体を特殊召喚する。

デッキ構築に際して

《超時空戦闘機ビック・バイパー》《オプション》を使う場合

 《超時空戦闘機ビック・バイパー》は低ステータス故に各種リクルーターサーチャーに対応しているためフィールドに出す事自体は容易である。
 《シャインエンジェル》《ジェイドナイト》が代表的。
 これらのモンスターは後述の《ビクトリー・バイパー XX03》にも対応しているため、こちらを採用する場合にもあわせて採用しておきたい。
 《ファルシオンβ》《スクラップ・リサイクラー》墓地に送り?通常モンスターサポートカード蘇生しても良いだろう。

 一方《オプション》は現時点でのサーチ手段が《RAI−MEI》《ワンチャン!?》しかなく、手札に加えるのはやや難しい。
 《封印の黄金櫃》《タイムカプセル》も場合によっては採用候補だろうか。
 墓地から《光の召集》サルベージするという手もあるが、ディスアドバンテージが大きいためあまり推奨はできない。

《ビクトリー・バイパー XX03》を使う場合

 こちらはトークンを利用するためキーカードが少なくて済むのが利点。
 その代わり低い攻撃力相手モンスター戦闘破壊しなければならないため、戦闘を補助するカードは多く投入したい。
 中でも重要なのは《オネスト》であり、ほぼ確実に戦闘破壊できるだけでなく、オプショントークン攻撃力も大幅に上げる事ができる。
 《団結の力》も奇襲性は無いがトークンを生成する効果の相性がよく、相手に与える総ダメージ量を飛躍的に増やす事ができる。
 《安全地帯》については魔法・罠カード除去に弱くなり、直接攻撃ができなくなるデメリットがあるものの、効果の関係上直接攻撃オプションに任せればいいため相性が良い。

《ブルーサンダーT45》《ロードブリティッシュ》を使う場合

 上記のモンスター攻撃力の高いトークンを生成することを重視するのに対し、この2体はトークン攻撃力が固定されている。
 そのため爆発力は無いが、《オネスト》《シャインスパーク》などのサポートカードを共有でき、単体でも活躍できるため、このデッキの重要な戦力になる。
 トークン攻撃力を大幅強化できる《暴走闘君》も優秀だが、肝心の戦闘機を強化できないのが難点か。

 《ブルーサンダーT45》元々の攻撃力が高く、サポートカード無しでも単体でアタッカーになりうる。
 トークン攻撃力も一定とはいえ高め。
 欠点は《シャインエンジェル》《ファルシオンβ》などによるサポートを受けられない点か。

 《ロードブリティッシュ》連続攻撃セット破壊トークン生成という3つの効果を有しており、《ビクトリー・バイパー XX03》に勝るとも劣らない性能を誇る。
 《ビクトリー・バイパー XX03》と同様、《オネスト》《オイルメン》との相性も抜群である。
 連続攻撃によって効果も連続して発動できるので、総じてアドバンテージを稼ぎやすい。

共通

 《超時空戦闘機ビック・バイパー》以外は相手モンスター戦闘破壊するのが効果トリガーとなるため、攻撃力を補強できるカードが重要になる。
 《収縮》《団結の力》でも良いが、光属性機械族の豊富なサポートカードも是非活かしたい。
 また戦闘破壊トリガーアドバンテージを稼ぐことができるので《奇跡の軌跡》なども選択肢に入るだろう。

 まず奇襲性が高く、戦闘を強力に補佐する《オネスト》はかなり相性がいい。
 現在は準制限カードなので《ビクトリー・バイパー XX03》を始めとした各戦闘機との連携は相手にとって大きなプレッシャーとなるだろう。
 光属性サポートカードが共有できるので、それらも活かして積極的に手札に加えたいところ。

 《オネスト》サルベージ手段としては、《ダッカー》《死者転生》《光の召集》の3枚が候補となる。
 いずれも有用だが、それぞれの特性を理解した上での運用が望ましい。

 《シャインエンジェル》《コーリング・ノヴァ》の採用も検討される。
 両者は自身や互いをリクルートして戦線を維持するのは勿論、主軸となる各戦闘機、《オネスト》サーチ手段として非常に有効である。
 当然、お家芸の自爆特攻も強力であり、すぐさまデッキから各戦闘機を戦闘に参戦させる事ができる。

 なお、各戦闘機も生成するトークンもすべて機械族なので、上記の天使族モンスター等を採用せず、機械族に統一して《一族の結束》を採用するのもいいだろう。

 《団結の力》《リミッター解除》戦闘の強力な補助となり、1ターンキルにも役立つ。
 《リミッター解除》自壊はするものの、高い攻撃力を持つ《オプション》オプショントークンを生成する事ができる。

 このデッキに限っては《フォース》《光子化》も有用なカードになり得る。
 発動タイミングが前者は自分ターン、後者は相手攻撃宣言時と扱いにくいが、その効果自体は《オネスト》に比肩すると言っても過言ではない。
 主な欠点としては、どちらも対象をとる(指定する)効果である事、発動攻撃宣言ダメージステップまでの間に妨害される箇所が多い事が挙げられる。

 《強制転移》は攻めの起点となる優秀なカードである。
 戦闘破壊耐性を持つモンスター守備表示モンスター除去すると同時に、こちらから各戦闘機の標的となるモンスター送りつける事ができる。
 《シャインエンジェル》《コーリング・ノヴァ》《ジェイドナイト》、生成した各種トークンと交換要員には困らないだろう。

 表示形式を変更する《月の書》《エネミーコントローラー》も良い。
 どちらも攻めにも守りにも使え、戦闘破壊の補助としても有用である。
 また、《エネミーコントローラー》コントロール奪取効果も、トークンリリースを確保出来るため相性が良い。

 全体強化ができる《シャインスパーク》は非常に強力だが、光属性モンスターを多くのデッキで見かける現環境では扱いに留意したい。
 また《イージーチューニング》を使えば対応できる攻撃力の範囲が大幅に増える上に、上昇は永続的に続くので後続の《オプション》オプショントークンの強化も見込める。
 この際採用するチューナー《ジェイドナイト》からサーチできる《ハイパー・シンクロン》《ロード・シンクロン》がよいだろう。
 攻撃力の上昇値も大きく、《ジェイドナイト》からは各戦闘機やアドバンテージを稼げる《ジェネクス・ニュートロン》もサーチでき相性がよい。
 ただし《ハイパー・シンクロン》を使う場合、効果の関係上ドラゴン族シンクロモンスターが使用できない。
 その他戦闘補助カードとしては《プライドの咆哮》《収縮》が挙げられる。

 機械族専用のユニオンモンスターを採用するのも面白い。
 戦闘によって効果発動できる《オイルメン》《トライゴン》は特に相性が良い。

 光属性機械族除外して特殊召喚する《サイバー・エルタニン》は強力な除去カードとして働く。
 ただし相手モンスターを一掃してしまうため、各戦闘機の効果を活かせなくなる。

 各戦闘機が生成したトークンを利用し、《ナチュラル・チューン》《ライトニング・チューン》シンクロ召喚を行うという手もある。
 実質ディスアドバンテージを被らないため、狙ってみるのも面白いだろう。

 デッキの主軸がレベル4であることを踏まえ《召喚僧サモンプリースト》の採用も考えられる。
 両戦闘機を特殊召喚できるほか、チューナー搭載時の積極的なシンクロ召喚や、攻撃力の低さをバックアップできる《オネスト》の間接的なサーチなど、攻守両面での活躍が見込める。

 なお、シンクロ召喚を狙うためにチューナーシンクロモンスターを無理に採用せずに、エクシーズモンスターを採用するのもありである。
 上述したとおりデッキの主軸がレベル4なので、種類が豊富なランク4を投入すれば安定したデュエルを進めることが出来るだろう。

 上記にも書いた通り、《安全地帯》を採用するのも面白いだろう。
 《超時空戦闘機ビック・バイパー》直接攻撃できないのは辛いが、元ネタのように安全地帯から《オプション》直接攻撃ができ、自壊も防げる。
 同様に、直接攻撃する必要が無い《ビクトリー・バイパー XX03》も相性が良く、上記と同様オプショントークン自壊を防げるので、安全地帯からオプショントークン攻撃できる。

1ターンキルについて

《超時空戦闘機ビック・バイパー》《オプション》1ターンキルを考える

 意外と少ないカードで可能であることに気が付くが、相手フィールドの状況を考えればそうは問屋が卸さないのは明白。
 《シャインスパーク》《収縮》などのその他の攻守増減効果もうまく使って勝利に導く算段を考えよう。

《ビクトリー・バイパー XX03》《パワーカプセル》1ターンキルを考える

 相手フィールドがガラ空きの時、または破壊可能なモンスター1体いる場合

 これら計算は、《超時空戦闘機ビック・バイパー》と何ら変わらない。
 しかし、相手フィールド上に破壊可能なモンスターが1体いても、《ビクトリー・バイパー XX03》効果でそのバトルフェイズ中にオプショントークンを一つ増やせるが故に、同じ計算が可能であるという点がこちらの大きな利点である。

このデッキの弱点

 局所的なところでは、《王虎ワンフー》《キメラテック・フォートレス・ドラゴン》《閃光を吸い込むマジック・ミラー》等が挙げられる。
 変わったところでは《禁じられた聖槍》にも弱く、《団結の力》等の多くのサポートカードが死に札と化する上に攻撃力も大きく下がってしまう。

 また、戦闘の立ち回りが肝のため、相手モンスターの質に依存するのが潜在的な弱点である。
 単純に守備力の高いモンスターを出されただけで、場が硬直してしまう事もあるだろう。
 戦闘破壊に耐性を持つモンスターや、中途半端に高い攻撃力を持ち戦闘破壊を物ともしないリクルーターも天敵と言える。
 大量の除去カードを展開できるデッキ、特に対【ガジェット】アドバンテージの面でも相当の劣勢を強いられる事になる。
 《レベル制限B地区》《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》を擁するロックデッキは勿論、最初から戦闘を放棄している各種バーンデッキも苦手である。
 これらに対抗するため、《サイクロン》《大嵐》等の必要最低限の除去カードデッキサイドデッキに投入しておきたい。

代表的なカード

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