鳥獣族はBF、ミスト・バレー、そして風属性をサポートするモンスターが大半を占める。
ドラグニティとの関連性が深く、ドラゴン族との接点もある。
カード単体では《D.D.クロウ》が存在し、メインから墓地を睨むことのできる種族でもある。
鳥獣族カテゴリは優秀な一方で、鳥獣族全体のサポートとなると数・質共に全種族中でもかなり不遇。
《ゴッドバードアタック》こそ種族サポートでもトップクラスに強力であるが、その他は扱いが難しいものばかりである。
鳥獣族モンスターを多数投入し、後方から《ゴッドバードアタック》で援護し、ビートダウンするのが【鳥獣族】の標準となるだろう。
【風属性】など他の要素を絡め、種族サポートの数の少なさを補いたい。
《ゴッドバードアタック/Icarus Attack》 通常罠 自分フィールド上に存在する鳥獣族モンスター1体をリリースし、 フィールド上に存在するカードを2枚選択して発動する。 選択したカードを破壊する。
また、鳥獣族ではないサポートモンスターがいるのも特徴の一つ。
《暗黒のマンティコア》や《激昂のミノタウルス》は鳥獣族以外でも獣族や自身の種族である獣戦士族のサポートモンスター。
この2種類はタッチすることで戦線の維持や戦闘の補助となってくれる。
このデッキで最も重要なのは鳥獣族の選択。
ここではその一例を挙げてみる。
―ドロー
―ライフ関係
―その他
見ての通り実戦で活躍が見込まれるモンスターがかなり限られてくる。
まず、下級モンスターからは《BF−疾風のゲイル》と《ハーピィ・クィーン》をメインに採用したい。
前者は鳥獣族モンスターの戦闘に貢献する上、チューナーなためシンクロ召喚も狙うことが可能。
後者は《ハーピィの狩場》のサーチが可能であり、下級鳥獣族モンスターの中では攻撃力が最も高いので、純粋なアタッカーとして使用できる。
サーチの際に墓地が肥えるので、《ダーク・シムルグ》の特殊召喚に貢献するのも地味な利点だが無視できない。
その他の下級モンスターとしては、《ハーピィ・レディ1》《霞の谷の戦士》《霞の谷のファルコン》《有翼賢者ファルコス》あたりが比較的優秀。
後述する【サモンプリースト】の要素を入れるならば、《聖鳥クレイン》の採用も考えられる。
上級モンスターからは、制限経験のある《風帝ライザー》や、簡単に特殊召喚が可能な《ダーク・シムルグ》、半上級モンスターである《BF−暁のシロッコ》あたりから選択するのが無難。
BFの登場もあり、鳥獣族モンスターだけで《ダーク・シムルグ》を特殊召喚することが容易になったため、採用を検討できる。
鳥獣族モンスターの強力なサポートカードである《ゴッドバードアタック》はできる限り積みたい。
鳥獣族モンスターで統一する意味は、ほとんどこのカードがあるためと言っても過言ではないだろう。
【ハーピィ】の要素を取り入れるのなら《ハーピィの狩場》の採用を検討できるが、無理に投入する必要はない。
《BF−疾風のゲイル》がギリギリ《奈落の落とし穴》に引っかかるようになってしまったりと、一応のデメリットはある。
《ゴッドバードアタック》《ハーピィの狩場》との相性がいい《魔封じの芳香》の採用も可能。
《ダーク・シムルグ》と一緒に立てるだけで、そこそこのロックが完成する。
ただし、自分の魔法カードも制限されてしまうので注意。
非常に扱いやすいチューナーである《霞の谷の戦士》《BF−疾風のゲイル》が問題なく投入出来るので、シンクロ召喚の要素も自然に取り入れることが可能。
その場合《スワローズ・ネスト》で、非チューナーモンスターをこれらのチューナーモンスターに切り替えることができるのも鳥獣族デッキならではの芸当である。
さらに強力なモンスターが揃っている鳥獣族の剣闘獣の採用も考えられる。
鳥獣族の《剣闘獣ベストロウリィ》《剣闘獣エクイテ》《剣闘獣ガイザレス》はどれも扱いやすく、手軽にアドバンテージを取る優秀なモンスター。
《剣闘獣の戦車》と共にいくつか投入することも十分可能である。
ただし鳥獣族は専用のサポートカードが少なく、展開力や墓地からの蘇生などといった特殊召喚に長けているとは言いがたいので、投入するカードは他との兼ね合いによって決めることになるだろう。
キーカードが罠カードに依存しているため、《王宮のお触れ》を張られてしまうとかなり厳しくなる。
特に《ゴッドバードアタック》の発動を阻害されると大幅なディスアドバンテージになり、戦況をひっくり返されることもしばしば。
幸い、《ハーピィの狩場》をはじめとする魔法・罠を除去するカードは豊富なので速やかに除去したい。
亜種には豊富なサポートカードで固めた【ハーピィ】・【BF】、《暗黒のマンティコア》や《激昂のミノタウルス》等の獣族・獣戦士族モンスターを混合した【ビースト】がある。
鳥獣族の中でも特に闇属性・鳥獣族で統一されたBFを軸にしたタイプ。
詳しくは【BF】を参照。
鳥獣族には風属性をサポートするモンスターが多く、風属性の鳥獣族も豊富に存在しているので、【風属性】の要素を組み込みやすい。
特に攻撃力と効果で《シルフィード》に劣る《風の精霊 ガルーダ》が活躍できるのはこのデッキくらいのものである。
ハーピィ関連は風属性の鳥獣族であるため【ハーピィ】はこのデッキの派生にもなる。
このタイプでは《ハーピィ・レディ1》を優先したい所。
フィールド魔法の《ハーピィの狩場》を軸にした【鳥獣族】。打撃力と伏せ除去力を向上させたタイプ。
詳しくは【ハーピィ】を参照。
《烈風の結界像》を採用し、【メタビート】にしたタイプ。
《スターダスト・ドラゴン》を止められないのは怖いが、風属性というのはマイナー属性であるため、特殊召喚され難い。
《強者の苦痛》よりは《一族の結束》で強化した方が、鳥獣族としては利益が大きい。
1枚張ってあれば《烈風の結界像》が1800となり、通常召喚された下級モンスターともある程度戦えるようになる。
《BF−黒槍のブラスト》が2500貫通、《有翼賢者ファルコス》が2500バウンスとなる。
【サモプリターボ】とも呼ばれる。
【サモンプリースト】から派生した【鳥獣族】。《聖鳥クレイン》を中心に鳥獣族モンスターが投入される。
また、【ハーピィ】との相性も悪くない。《ハーピィの狩場》の効果は特殊召喚に対応し、《召喚僧サモンプリースト》のコストにもできるからだ。
《霞の谷の戦士》を持ってきてシンクロ召喚に繋げることもできる。
ただし、《召喚僧サモンプリースト》は現在、準制限カードなので何らかの代替手段が必要となる。