天使族という種族を利用したデッキ。サポートカードの数も天使族の数も多く、これからも期待できる種族である。
サポートが数多く登場したのは天空の聖域やENEMY OF JUSTICEであった。
《ムドラ/Mudora》 効果モンスター 星4/地属性/天使族/攻1500/守1800 自分の墓地に存在する天使族モンスター1体につき、 このカードの攻撃力は200ポイントアップする。
墓地を肥やす事を考えればフィニッシャーになるのは《ムドラ》であり、基本は【ムドラ】と言ってもいいデッキになる。
しかし、下の記した【天使族】の分類にあるように、デッキが多数に分岐されるため、【天使族】の必須カードとは言い切れない。
このデッキで最も重要なのは天使族モンスターの選択。
ここではその一例を挙げてみる。
まずは妥協召喚可能な上級モンスター《光神機−桜火》。
普通に生け贄召喚するも良し、妥協召喚で上級潰しの使い捨てアタッカーにするも良しと使い勝手が良い。
下級モンスターの攻撃力としては《デュナミス・ヴァルキリア》《ヒステリック天使》《智天使ハーヴェスト》の1800が最高。
単純にビートダウンを狙うのならば、この他に《天空騎士パーシアス》を使用。
《シャインエンジェル》や《コーリング・ノヴァ》から《勝利の導き手フレイヤ》を展開することで、全体の攻撃力上昇が図れる。
また、最上級モンスターを採用したい場合は、《ジェルエンデュオ》が戦線維持も兼ねて役立ってくれる。
天使族には効果の優れた最上級モンスターがそこそこ充実しているため、何を採用するかはデッキと相談しよう。
あとは下級モンスターに《阿修羅》《ケルベク》《マシュマロン》あたりを採用しておけばデッキとしての弾は揃った感じである。
《聖獣セルケト》は、罠カードが即時発動できる《王家の神殿》を活用した凶悪コンボ・融合デッキを含むデッキ内のあらゆるモンスターの特殊召喚…と独特の効果を持つため、一風変わったデッキが作れる。
だが06/09/01の制限改訂で《王家の神殿》が禁止カードに指定されたため、実質使い物にならなくなってしまったのは悲しい。
(《スキルドレイン》すれば《聖獣セルケト》を場に出すことだけは可能)
入手困難なところで《きまぐれの女神》は増強効果もろとも2倍にする。
なので装備魔法と《スーパースター》《シャインスパーク》と使うと運が良ければとんでもないアタッカーになる。
最後に、天使族というと《アイツ》《コイツ》《ソイツ》《ドイツ》だが、《ソイツ》《ドイツ》はユニオンとして活躍の目はあるだろうが、《アイツ》《コイツ》の通常運用は難しい。
《コイツ》を《強制転移》して《ニードルバンカー》を狙うデッキを作っても面白いが、勝率には物足りなさが出てしまうだろう。
【天使族】には多数のサポートが存在し、採用するカードによって多数のデッキに分岐する。
以下のようなデッキの混合も十分に考えられる。
天使族には光属性のモンスターが多く、【光属性】の要素を組み込みやすい。
専用リクルーターの《コーリング・ノヴァ》が存在し、自身も天使族の《シャインエンジェル》・《神聖なる魂》を活躍させやすい。
また、《コーリング・ノヴァ》の効果を最大限に引き出すなら、《天空の聖域》と《天空騎士パーシアス》の採用は必須である。
《天空の聖域》は同じく光属性・天使族の《天空の使者 ゼラディアス》でサーチを狙える。
また、光属性が増えれば《シャインスパーク》を採用したビートダウンにする事もできる。
《ムドラ》が地属性である事は残念だが、【天使族】である以上投入するのに問題はないだろう。
2種類のリクルーターが存在するメリットを最大限に生かしたタイプは、【リクルーター天使】参照。
また、《ジェルエンデュオ》で最上級天使族を生け贄召喚、《神の居城−ヴァルハラ》で特殊召喚を狙うタイプも存在する。
《シルフィード》は有力なカードだが風属性を必要とする事が辛く、以下のように風属性の天使族に優良カードは存在しない。
《勝利の導き手フレイヤ》や《ダグラの剣》、《シャインスパーク》等で強化するデッキ。
独自のデッキで強化を狙うのも悪くは無いが、他の天使族デッキの派生と組み合わせる事でより強力となる。
厳密な強化というわけではないが、《神聖なる魂》《The splendid VENUS》で攻撃力に差を付けてやるとより一層強力になるだろう。
《裁きを下す者−ボルテニス》を採用した、パーミッションデッキ。
汎用性の高い《豊穣のアルテミス》も同じく天使族であるため、高いシナジーがある。
《智天使ハーヴェスト》や《人造天使》が活躍するとしたら、このデッキになる。
《緑光の宣告者》《紫光の宣告者》を採用した、パーミッションデッキ。
《天罰》を加えれば、チェーンに乗る効果はほぼ無効にできるようになる。
しかし、いずれもディスアドバンテージカードなので手札を補充しないと厳しいことになる。
スピードを速めるために《光神化》か《神の居城−ヴァルハラ》で《地獄の暴走召喚》のコンボも有効。
攻撃力が半分になったモンスターを生け贄召喚に使ってしまえるとなおよい。
夢は最上級モンスターをこの効果で出して3体並べることだろうが、3体の最上級モンスターを入れてバランスを取るのは難儀だろう。
実用性はともかく、《スーパースター》を《地獄の暴走召喚》するのも面白い。
《創造の代行者 ヴィーナス》と《神聖なる球体》のコンボを使う手も考えられる。
《アギド》の蘇生効果も多少は活躍するかもしれない。
天使族は回復をする効果を持つものが多数いる。
しかし、実戦で普通に回復として使えるのは《守護天使 ジャンヌ》《ゾルガ》と天使用装備魔法《ダグラの剣》ぐらい。
《そよ風の精霊》《踊る妖精》《ヒステリック天使》《吸収天児》《ロイヤルナイツ》などの効果は多大なる期待は出来ない。
回復手段は他を採用するべきだろう。
《慈悲深き修道女》は、《融合呪印生物−光》(天使族ではない)を採用すると、すぐに《聖女ジャンヌ》の召喚に繋げられる。
《サイバー・ドラゴン》との相性も良い《融合呪印生物−光》なので活躍は見込める。
《心眼の女神》を使って天使族に染めたい気もするが、他に《融合》ないしは《フュージョン・ゲート》を必要とする。
何より《サイバー・ドラゴン》の融合に使えないのが致命的で現段階での利用は厳しいだろう。
従来の【エンジェル・パーミッション】に加えて、《救済のレイヤード》を採用したタイプ。
《死霊の巣》、《魂を喰らう者 バズー》、《次元の裂け目》、《マクロコスモス》等で天使族を除外していく。
《ゼータ・レティキュラント》と《閃光の追放者》《光の追放者》などは相性が非常によい。
除外を軸に据えたデッキで活躍が見込めるであろう。
除外といえば《カオス・ソーサラー》がいる。
天使族に偏ると闇属性に難儀するのだが、《ゼータ・レティキュラント》は珍しい闇属性の天使族である。
《次元融合》や《異次元からの帰還》だけでなく《奇跡の光臨》を採用したデッキ。