基本的なデッキのテーマは「光属性」「除外」「ライフゲイン」「パーミッション」となる。
天使族の下級モンスターは防御系のイメージが強いが、上級モンスター・最上級モンスターは優秀な効果が多く種類も豊富。
ただ天使族専用の魔法カード・罠カードは現時点では数えるぐらいしかない。
下級モンスターの通常最高攻撃力としては《ウィクトーリア》・《ダーク・ヴァルキリア》等の1800が最高値。
だが《勝利の導き手フレイヤ》・《オネスト》らの戦闘補助カードを使用すれば攻撃力不足はある程度改善される。
制約条件付きアタッカーなら《アルカナフォースI−THE MAGICIAN》の攻撃力2200や《天空の使者 ゼラディアス》の攻撃力2100がいる。
一方、防御面では戦闘で破壊されない《マシュマロン》や《ジェルエンデュオ》・《アルカナフォース0−THE FOOL》が担当する。
天使族のリクルーターには《シャインエンジェル》・《コーリング・ノヴァ》の2種類がいるため、戦線維持は比較的容易。
上級モンスターは妥協召喚可能な《光神機−桜火》がおすすめである。
普通に生け贄召喚するも良し、妥協召喚で上級潰しの使い捨てアタッカーにするも良しと使い勝手が良い。
最上級モンスターを採用したい場合は、《ジェルエンデュオ》が戦線維持も兼ねて役立ってくれるはず。
天使族には効果の優れた最上級モンスターが豊富なため、選択に悩むだろう。
欠点らしい欠点といえば、モンスター除去や伏せ除去効果を持つモンスターが少ない点か。
それ故に自分のモンスターより強いモンスターを出された時に、魔法・罠で対処せざるを得ない場合が多い。
《大嵐》や《サイクロン》を使い果たした終盤に魔法や罠でロックをかけられると、全く身動きが取れなくなることも十分あり得る。
しかしモンスター除去に関しては《ダーク・ヴァルキリア》や《堕天使ゼラート》といった若干癖があるものの比較的高スペックで扱いやすいモンスターが増えたので改善の兆しがある。
その代わりに、味方を補助したり、相手の能力を邪魔するモンスターが多い。
また《オネスト》を筆頭に《緑光の宣告者》・《紫光の宣告者》・《朱光の宣告者》・《アルカナフォースXIV−TEMPERANCE》といった手札からの奇襲に長けているカードも多い。
あらゆるコンボの引き金になる《光神化》、【もけもけ】のキーカードである《怒れるもけもけ》、アルカナフォース用の《光の結界》等、癖の強いカードが多い。
ただこれらは専用のデッキを組む必要があるため、【天使族】だからといって無理に採用する必要も無い。
優秀な天使族の専用サポートは《神の居城−ヴァルハラ》・《奇跡の光臨》など。
《天空の聖域》については下記を参照。
【天使族】には多数のサポートが存在し、採用するカードによって多数のデッキに分岐する。
以下のようなデッキの混合も十分に考えられる。
光属性/天使族モンスターで統一したデッキ。
光属性/天使族には光属性と天使族のサポートカードも数多く存在するため、お互いをサポートし合うことができる。
専用リクルーターの《コーリング・ノヴァ》が存在し、光属性サポートの《シャインエンジェル》・《神聖なる魂》も無理なく採用できる。
2種のリクルーターからリクルートできる《オネスト》は大車輪の働きをしてくれるだろう。
(2種類のリクルーターが存在するメリットを最大限に生かしたタイプは、【リクルーター天使】参照。)
天使族統一ビートダウンを狙う場合は、攻撃力をサポートしてくれる《勝利の導き手フレイヤ》・《The splendid VENUS》を併用しよう。
また、《ジェルエンデュオ》の存在により、強力な最上級天使族を比較的容易に生け贄召喚していく事が可能なのも強み。
地属性ではあるが《天魔神 インヴィシル》の恩恵も一応受ける。
《天空の聖域》によって真価を発揮するモンスター群を活用するデッキ。
主な構成は、一撃必殺を狙うタイプか、他のデッキタイプの補助に分かれる。
前者は《裁きの代行者 サターン》・《力の代行者 マーズ》・《天空勇士ネオパーシアス》のライフゲイン軸を狙うタイプである。
しかし実戦で普通に回復として使えるのは《守護天使 ジャンヌ》・《ゾルガ》と天使用装備魔法《ダグラの剣》ぐらい。
《女神の加護》・《ドレインシールド》・《魔法の筒》などでライフ・アドバンテージを得るのもいいだろう。
後者は【リクルーター天使】を利用したタイプがある。
いずれも《天空の使者 ゼラディアス》を使い《天空の聖域》をサーチしよう。
《神の居城−ヴァルハラ》により、上級天使族を特殊召喚していくデッキ。
《アテナ》や《大天使クリスティア》と言った強力なモンスターを多用できる。
詳しい構築などは該当ページも参照。
《豊穣のアルテミス》や《裁きを下す者−ボルテニス》などのカウンター罠とのシナジーを生かすパーミッションデッキ。
《智天使ハーヴェスト》や《人造天使》が活躍するとしたら、このデッキになる。
《天空の聖域》との組み合わせはデッキ枚数の関係で採用は控えたほうがいい。
もっとも、《天空聖者メルティウス》を主軸とする場合は否応なく《天空の聖域》を採用していく必要があるが。
《緑光の宣告者》《紫光の宣告者》《朱光の宣告者》を採用した、パーミッションデッキ。
型にはまれば、チェーンに乗る効果はほぼ無効にできるようになる。
しかし、いずれもディスアドバンテージカードなので《光神テテュス》や《天空騎士パーシアス》などで手札を補充しないと厳しいことになる。
光神機の自壊デメリットを《門前払い》とのコンボで回避するデッキ。
手札事故の確率が高い、相手ターンでは自分のフィールドはがら空きになるなどの欠点がある。
水属性/天使族で統一されたデッキ。
《コイツ》以外は全て雲魔物なので、【雲魔物】と言って良い。
雲魔物は戦闘破壊に強く、《雲魔物−ストーム・ドラゴン》という専用特殊召喚モンスターがいる。
そのため、《グリズリーマザー》や《水の精霊 アクエリア》のような水属性サポートはほぼ必要ない。
《雲魔物−ニンバスマン》のアドバンス召喚及び攻撃力アップのメリットがある程度である。
表側攻撃表示ではサンドバッグになりやすいので《伝説の都 アトランティス》や《ウォーターワールド》で強化すると良い。
(《天空の聖域》で戦闘ダメージを0にするのも良いが、水属性を生かす場合はこれらを使うのも有効。)
また、攻撃力が低いことから、ほぼ全ての雲魔物が《サルベージ》の対象になっている。
戦闘破壊には元々強いため、全体除去を撃たれた後のリカバリーなどに有効である。
《もけもけ》を中心としたデッキ。
《怒れるもけもけ》と《キング・もけもけ》がキーカード。
《天魔神 インヴィシル》は《王宮の勅命》効果が効率よく、【エンジェル・パーミッション】でも活躍する。
一時代を築いたカオス系の代役として登場したが、召喚条件が厳しい。
デッキは儀式系になるため、《高等儀式術》・《マンジュ・ゴッド》・《センジュ・ゴッド》は必須である。
コイントスによって効果を決定するアルカナフォースを主力とするデッキ。
アルカナフォースは全て光属性・天使族であるため【天使族】のギミックを組み入れやすい。
アルカナフォース専用カード《光の結界》は必須である。
優れた効果を持つ天使族上級モンスター、最上級モンスターを主軸にするデッキ。
特に最上級モンスターは召喚するだけでフィールドを容易に制圧でき、大きなアドバンテージを得ることができるため、デッキの攻撃力は非常に高くなる。
天使族の戦闘を補助する《The splendid VENUS》、貫通の《天空勇士ネオパーシアス》・《光神機−轟龍》、蘇生の《アテナ》と優秀なカードが多いので選択肢にも困らない。
下級モンスターに《ジェルエンデュオ》を採用することで、《神の居城−ヴァルハラ》等のサポートカードへの依存率も少なくなる。
単体でも壁として運用可能なので、手札事故の軽減に貢献してくれるだろう。
また、総じてレベル8に優秀なモンスターが多いため、《トレード・イン》の採用も検討できる。
天使族上級モンスターをフィールドに展開する上で、何度も使えてデメリットの少ない《神の居城−ヴァルハラ》は非常に有効に機能する。
また、《光神化》からの《地獄の暴走召喚》による最上級モンスターの大量展開も1ターンキル級のダメージを与えることができる。
これら主軸となるサポートカードについては、下記を参照。
《アルカナフォース0−THE FOOL》と《群雄割拠》を組み合わせたロックデッキ。
《アルカナフォース0−THE FOOL》を攻撃表示で相手フィールドに送りつけ、《群雄割拠》で相手モンスターの召喚を封じる。
あとは守備表示にできない《アルカナフォース0−THE FOOL》をサンドバッグにするだけである。
《群雄割拠》は「セット」と「反転召喚以外のリバース」を封じることはできないが、《アルカナフォース0−THE FOOL》のみを攻撃すれば、他のモンスターを戦闘でリバースさせる心配はない。
《シャインエンジェル》・《コーリング・ノヴァ》は共に《アルカナフォース0−THE FOOL》をサーチでき、なおかつ送りつけ戦術と相性がよい。
またアルカナフォースも、裏の効果を得てしまった場合にそのデメリットを相手に押し付けることができる。
デッキの大半を天使族で染めることでこちらが《群雄割拠》の効果を受ける心配はない。
《ジャンク・アタック》と天使族リクルーターを用いて相手にバーンダメージを与え1ターンキルを目指すデッキ。