《天変地異》の効果で常にお互いのデッキトップを確認し、そこから互いの手札、デッキの内容、1ターン後の展開を読むという、非常に特殊なデッキ。
その正体は、一朝一夕には扱えないほど難解なコントロールデッキである。
一方的に自分が得をするわけではなく、相手にも自分の戦術の判断材料を与える点が他のデッキとは一線を画す。
特に手札はお互いに筒抜け同然になるので、通常のプレイングは最早無意味になると言っていい。
多種多様なコンボカードを備え、《降雷皇ハモン》さえフィニッシャーとして活躍させてしまうという、非常にインパクトが強いデッキでもある。
このデッキにとっての永遠のテーマは「情報戦」なのかもしれない。
とにかく《天変地異》と各種コンボカードのシナジーが強力。《天変地異》で得た「情報」を、そっくりそのままアドバンテージに変換する。
ありとあらゆる角度から「情報」を用いて徹底的に攻め立てる、極めて攻撃的なコントロールデッキである。
三枚積みの《天変地異》と、コンボカードの組み合わせがデッキの柱となる。
コンボカードの内、三枚積みが必須なのは安定性の都合で《デーモンの宣告》のみとなる。その他は好みの物を適量採用すれば良い。
《天変地異》のコンボ補助と《降雷皇ハモン》召喚に使える永続魔法、《カードトレーダー》を採用しても良い。
コンボカードのリストを見れば分かる通り、このデッキには必要モンスターというものがあまり無い。
よってモンスターは比較的自由に採用可能。
唯一採用を推奨するのが、冒頭でも紹介した《降雷皇ハモン》である。
《降雷皇ハモン/Hamon, Lord of Striking Thunder》 効果モンスター 星10/光属性/雷族/攻4000/守4000 このカードは通常召喚できない。 自分フィールド上に表側表示で存在する永続魔法カード3枚を 墓地に送った場合のみ特殊召喚する事ができる。 このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊し墓地へ送った時、 相手ライフに1000ポイントダメージを与える。 このカードが自分フィールド上に守備表示で存在する場合、 相手は他のモンスターを攻撃対象に選択できない。
通常のデッキでは重過ぎて使い物にならないが、毎ターン2〜3枚手札増加が当たり前のこのデッキでは話が違う。
墓地に送る?カードも上記の構築ならば《天変地異》と《デーモンの宣告》で最低でも計6枚あり、困ることは無い。
デメリットが消えれば、残るのは破格の攻撃力4000のみということになり、至高のフィニッシャーとして活躍してくれるだろう。
《デーモンの宣告》で調子に乗って引きすぎないように注意。
一枚500のライフコストは馬鹿にならず、気が付いたらライフが無い、では笑えない。
フィールドの圧迫が激しくなるが、《神の恵み》があれば安心してドローブースト出来る。
《デーモンの宣告》は「手札に加える」なので《神の恵み》の回復効果は起動しないが、安定して継続的回復ができるだけでもだいぶ違うのだ。
また《サイクロン》や《大嵐》、《氷帝メビウス》などでの除去にも注意。
《デーモンの宣告》の関係上《神の宣告》が入れづらいので他の対策を練る必要がある。
チェーン発動できないものは《マインドクラッシュ》で最小交換が出来る。《大嵐》、モンスターの効果はこちらで。
チェーンブロックを作るもの、特に《魔法効果の矢》が積まれたときは《封魔の呪印》も考えておこう。