Mythological Age −蘇りし魂−で登場した《伝説の都 アトランティス》を軸にした【水属性】。
レベル5・7を多用すれば【死皇帝の陵墓】のごとく戦え、レベル4を多用すれば【フィフティ・フィフティ】も組める。
また、《海》のギミックも拝借できるため、デッキ構築・戦略の幅も広い。
《伝説の都 アトランティス/A Legendary Ocean》 フィールド魔法 このカードのカード名は「海」として扱う。 手札とフィールド上の水属性モンスターはレベルが1つ少なくなる。 フィールド上の水属性モンスターは攻撃力と守備力が200ポイントアップする。
高速でフィールド魔法を発動する必要があるので、《アトランティスの戦士》や《テラ・フォーミング》の投入が基本となる。
また、《海竜−ダイダロス》・《コダロス》の効果や、それ以外の方法で墓地に落ちたこのカードをサルベージするために、《マインフィールド》を数枚採用するのも有りかもしれない。
《伝説の都 アトランティス》は3種の効果を持つが、その中で一番重要なのはこの効果である。
手札とフィールド上の水属性モンスターはレベルが1つ少なくなる。
レベル5の上級モンスターをリリース無しで通常召喚、レベル7の最上級モンスターをリリース一体で通常召喚できるメリットは限りなく大きい。
別の利用法としてレベル4のモンスターがフィールド上でレベル3扱いとなるのを利用できる。
《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》《レベル制限B地区》をすり抜けて、半ば一方的に攻撃できるメリットも見逃せない点である。
また、《海》として扱う効果は《水陸両用バグロス Mk−3》・《マーメイド・ナイト》・《コダロス》・《海竜−ダイダロス》の効果発動に貢献する。
《忘却の海底神殿》も《海》として扱う効果を持っており、《コダロス》を使う場合などには4枚目以降の《伝説の都 アトランティス》として活躍できることがある。
《伝説の都 アトランティス》の効果でレベルが下がることにより、《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》・《レベル制限B地区》をすり抜けて攻撃できるようになるのが、このレベルに該当するモンスターの最大の利点だろう。
同じく《伝説の都 アトランティス》の効果で直接攻撃が可能になる《水陸両用バグロス Mk−3》や《サブマリンロイド》との相性は抜群である。
また、《ハイドロプレッシャーカノン》も多くのモンスターに装備できるようになる。
こちらは《伝説の都 アトランティス》の効果で2回攻撃できるようになる《マーメイド・ナイト》に装備することでアドバンテージを稼げる。
他には、レベル3以下の水属性モンスターに戦闘・効果による破壊に対する耐性を付与する《海竜神の加護》も強力なサポートカードとなる。
また、《フィッシュボーグ−ガンナー》が蘇生し放題になることにも注目したい。
ただし《伝説の都 アトランティス》によってレベルが下がってしまう点は、シンクロ召喚の際には不利に働きやすいため注意。
レベル3+《フィッシュボーグ−ガンナー》では《アームズ・エイド》しか出せないため、シンクロ素材が複数必要になることも多い。
その他、《アトランティスの戦士》はもちろん必須カードとなる。
非常に強力な除去効果を持つ《コダロス》も是非採用したい。
ただし効果を使いすぎるとデッキの《伝説の都 アトランティス》が枯渇してしまうことがあるため、《転生の予言》や《マインフィールド》で繰り返し使い回せるようにしておきたいところ。
レベル5の水属性で強力な攻撃力を持つモンスター、例えば《ギガ・ガガギゴ》などをリリースなしで通常召喚できるようになる。
また、《ウォーターハザード》による特殊召喚も可能になり、通常モンスターの《ギガ・ガガギゴ》・《ジェノサイドキングサーモン》なら《悪魔への貢物》にも対応できる。
魚族・海竜族・水族は《忘却の海底神殿》への対応が可能になる点も見逃せない。
その強大な攻撃力を誇るモンスターを並べて速攻でビートダウンを狙う単純ながら強力なギミック。
こちらはリリースを1体減らすことができる。
かつては全体除去効果を持つ《海竜−ダイダロス》が有力だったが、カードプールが増えた現環境では力不足に感じるところがある。
《裁きの龍》などと違い通常召喚が主となるため、他のモンスターを展開してラッシュをかけるのも難しい。
《伝説の都 アトランティス》影響下で攻撃力3000となる《超古深海王シーラカンス》も有力である。
これを採用する場合、デッキに大量の魚族が必要となるため、自然と【魚族】寄りの構築となるだろう。
氷結界モンスターを1ターンに1度蘇生できる《氷結界の虎将 ガンターラ》も面白い。
《氷結界の龍 グングニール》・《氷結界の龍 トリシューラ》・《氷結界の龍 ブリューナク》等の蘇生に使うことができるため、シンクロ召喚が可能ならば大いに役立つ。
その他の水属性モンスターも、《伝説の都 アトランティス》で攻撃力が上がることや、豊富な水属性サポートカードを共有できることから、採用する意味は十分にある。
また、このデッキでは《竜巻海流壁》も活用できるが、水属性デッキはビートダウン型が多く、結果フィールドががら空きになることは少ないため、この効果をあまり必要としない。
【雲魔物】や【ドローゴー】では、ダメージ軽減のために採用されることがあるかもしれない。
第2期のMythological Age −蘇りし魂−で《伝説の都 アトランティス》は登場しているが、当初はカードプールが乏しかった。
レベル5は《伝説のフィッシャーマン》、レベル7は《水魔神−スーガ》が最強モンスターであった。
上級モンスター主体の割りには打撃力に欠け、《ウォーターワールド》と下級モンスターを主体にした方が手札事故も少なかった。
当時の利点は《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》や《竜巻海流壁》を駆使した【フィフティ・フィフティ】を組める事だった。
このデッキが大きく強化されたのは《海》関連が多数登場した第3期の暗黒の侵略者である。
エースアタッカーの《ギガ・ガガギゴ》やフィニッシャーの《海竜−ダイダロス》が登場し、大躍進を遂げた。
さらに後の第4期にこのデッキをテーマとしたストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−が登場。
その後長らく強化は無く、第6期にシンクロ召喚の登場で、《伝説の都 アトランティス》のレベルを下げてしまう効果はデメリットが目立つようになった。
しかし、ANCIENT PROPHECY・ABSOLUTE POWERFORCEにてシナジーのあるカードが大量に追加され、大幅に強化されることとなった。