Mythological Age −蘇りし魂−で登場した《伝説の都 アトランティス》を軸にした【水属性】、《海》デッキ。
《伝説の都 アトランティス/A Legendary Ocean》 フィールド魔法 このカードのカード名は「海」として扱う。 手札とフィールド上の水属性モンスターはレベルが1つ少なくなる。 フィールド上の水属性モンスターは攻撃力と守備力が200ポイントアップする。
高速でフィールド魔法を発動する必要があるので、《アトランティスの戦士》や《テラ・フォーミング》の投入が基本となる。
また、《海竜−ダイダロス》・《コダロス》の効果や、それ以外の方法で墓地に落ちたこのカードをサルベージするために、《マインフィールド》を数枚採用するのも有りかもしれない。
《伝説の都 アトランティス》を採用した場合は以下のような利点がある。
これらの事を考慮したデッキ構築が望まれる。
《レベル制限B地区》や《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》を採用する場合に重要となるレベル域。
《伝説の都 アトランティス》をサーチする《アトランティスの戦士》の他に、必須のカードはない。
レベル5の水属性で強力な攻撃力を持つモンスター、例えば《ギガ・ガガギゴ》などをリリースなしで通常召喚できるようになる。
また、《ウォーターハザード》による特殊召喚も可能になり、通常モンスターの《ギガ・ガガギゴ》・《ジェノサイドキングサーモン》なら《悪魔への貢物》にも対応できる。
魚族・海竜族・水族は《忘却の海底神殿》への対応が可能になる点も見逃せない。
こちらはリリースを1体減らすことができる。
かつては全体除去効果を持つ《海竜−ダイダロス》が有力だったが、カードプールが増えた現環境では力不足に感じるところがある。
《裁きの龍》などと違い通常召喚が主となるため、他のモンスターを展開してラッシュをかけるのも難しい。
その他の水属性モンスターも、《伝説の都 アトランティス》で攻撃力が上がる事や、豊富な水属性サポートカードを共有できる事から、採用する意味は十分にある。
また、このデッキでは《竜巻海流壁》も活用できるが、水属性デッキはビートダウン型が多く、結果フィールドががら空きになることは少ないため、この効果をあまり必要としない。
【雲魔物】や【ドローゴー】では、ダメージ軽減のために採用されることがあるかもしれない。
上記のカードを全て採用するわけにはいかないため、デッキタイプ別に採用されやすいカードを挙げると共にコンセプトもまとめる。
それぞれのデッキタイプを忠実に守るか折衷するかは、環境及びプレイヤーの考え方次第である。
また、同じ《伝説の都 アトランティス》を軸にしている以上、他のデッキタイプのギミックを少しだけ拝借(タッチ)する事もできる。
《ギガ・ガガギゴ》・《ジェノサイドキングサーモン》・《巨大戦艦 クリスタル・コア》等でビートダウンするタイプ。
全体強化の効果も相まって下級モンスターには簡単に殴り負けない数値となる。
特に《ギガ・ガガギゴ》と《ジェノサイドキングサーモン》は《BF−疾風のゲイル》単体に処理されない点で強力。
《水陸両用バグロス Mk−3》や《マーメイド・ナイト》を採用したタイプのビートダウン。
《ハイドロプレッシャーカノン》や《海竜神の加護》による手札破壊や破壊耐性を付与できる。
また、《フィッシュボーグ−ガンナー》の自己再生が容易となるメリットもあり、シンクロ召喚に繋げる事もできる。
もしくは《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》・《レベル制限B地区》を採用したタイプ。
前者は破格のダイレクトアタッカーと2回攻撃モンスターによる速攻型のデッキであり、後者は【フィフティ・フィフティ】のギミックによるコントロールを行える。
両者のギミックを採用する場合も当然ながらある。
《コダロス》・《海竜−ダイダロス》・《海竜神−ネオダイダロス》等による複数除去・全体除去を行うタイプ。
《伝説の都 アトランティス》がフィールド上になくなりやすい事が上記のタイプと異なる。
レベル5以上のモンスターは最小限にとどめて、レベル4以下のモンスターを軸にした戦い方をする。
また、他の《海》関連のカードの効果を生かし難い。
《暗黒大要塞鯱》や《砲弾ヤリ貝》、《魚雷魚》を軸としたタイプ。
《砲弾ヤリ貝》、《魚雷魚》は通常のビートダウンには不向きなカードであり、コントロール的な要素が強い。
《サルベージ》等で使い回す形となる。
《伝説の都 アトランティス》に依存したデッキ構成となるために、《伝説の都 アトランティス》を破壊されると戦術が崩壊してしまうことになる。
上級モンスターが手札に溜まって手札事故を起こしたり、《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》・《レベル制限B地区》で自分のモンスターが攻撃できない状態に陥る。
第2期のMythological Age −蘇りし魂−で《伝説の都 アトランティス》は登場しているが、当初はカードプールが乏しかった。
レベル5は《伝説のフィッシャーマン》、レベル7は《水魔神−スーガ》が最強モンスターであった。
《海》関連も《伝説のフィッシャーマン》と《深海の戦士》の2枚のみであり、魔法カードの効果を受けないモンスターである。
当時としては「モンスター除去魔法カードに耐性があるデッキ」は珍しかったが、打撃に欠けていた。
《ウォーターワールド》と下級モンスターを主体にした方が手札事故も少なく、打点も高かった。
下級を主体にした場合は《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》を駆使した【フィフティ・フィフティ】を組める事だった。
このデッキが大きく強化されたのは《海》関連が多数登場した、第3期の暗黒の侵略者である。
エースアタッカーの《ギガ・ガガギゴ》やフィニッシャーの《海竜−ダイダロス》等が登場し、大きな変革が起きた。
その後、ファラオの遺産で《レベル制限B地区》が登場したことで【フィフティ・フィフティ】の戦術も確立されていく。
さらに第4期にこのデッキをテーマとしたストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−が登場。
究極的なフィニッシャーの《海竜神−ネオダイダロス》が登場し、【水属性】というテーマはこの時点でほぼ完成してしまった。
しかし、その後は長らく強化は無く、第6期にシンクロ召喚の登場で、《伝説の都 アトランティス》のレベルを下げてしまう効果はデメリットが目立つようになった。
だが、ANCIENT PROPHECY・ABSOLUTE POWERFORCEにてシナジーのあるカードが大量に追加され、大幅に強化されることとなった。