*【伝説の都 アトランティス】 [#c5bb3b92]
#contents
**デッキの概要 [#w8c80821]
 [[STARTER BOX]]で登場した[[《海》]]を軸にした[[【水属性】]]。~
 ただし後に[[Mythological Age −蘇りし魂−]]で[[同名カード]]として扱い、[[レベル]]が少なくなる[[効果]]を持つ[[《伝説の都 アトランティス》]]が登場した。~
 [[シンクロ召喚]]が登場するまでの約7年もの間、[[《伝説の都 アトランティス》]]が[[《海》]]のほぼ[[上位互換]]であり続けた[[デッキ]]でもある。~
 このため【海】より【伝説の都 アトランティス】として認識されることが多い。~

 《海/Umi》
 フィールド魔法
 全ての魚・海竜・雷・水族モンスターの攻撃力と守備力は、
 200ポイントアップする。
 機械・炎族モンスターの攻撃力と守備力は、
 200ポイントダウンする。

 《伝説の都 アトランティス/A Legendary Ocean》
 フィールド魔法
 このカードのカード名は「海」として扱う。
 手札とフィールド上の水属性モンスターはレベルが1つ少なくなる。
 フィールド上の水属性モンスターは攻撃力と守備力が200ポイントアップする。

**デッキ構築に際して [#pe0bfb83]
 [[《海》]]の投入によって[[《海》]]に関連した[[カード]]を採用できるようになる。~
 また[[攻撃力]]と[[守備力]]のアップにより戦闘面で強くなるが、上昇値や[[水属性]]全体の[[攻撃力]]があまり高くないため、こちらはおまけ程度に考えた方が良い。~

 [[《伝説の都 アトランティス》]]を採用した場合はさらに[[水属性]][[モンスター]]の[[レベル]]が下がる[[効果]]が追加される。~

***[[《海》]]関連の代表的な[[モンスター]] [#bfe971e5]
 [[《海》]]関連[[モンスター]]のほとんどが第4期以前に登場しているので、現在の環境では合わない[[カード]]が多い。~
 これらは総じて終盤の[[フィニッシャー]]としては有効なものの序盤や中盤で[[アドバンテージ]]を稼ぎ辛く、本来の力を発揮しづらい傾向がある。~
 よってこれらを採用する場合第6期に登場した[[《コダロス》]]をはじめとする[[モンスター]]でサポートする必要がある。~
//(量が多いので一覧は該当ページ参照)

-[[下級モンスター]]
--[[《コダロス》]]~
[[《海》]]と[[相手]][[フィールド上のカード]]2枚を交換する複数[[除去]][[効果]]を持つ。~
[[墓地に送る]]なので[[無効]]化に強く、[[無効]]にされても[[ディスアドバンテージ]]は少ない。~
その[[効果]]から[[直接攻撃]]が容易なため[[ダイレクトアタッカー]]としても運用できる。~
[[攻撃力]]は高くはないが[[ダメージ]]としては十分で、[[《奈落の落とし穴》]]にもかからず[[リクルート]]・[[サルベージ]]に対応し使いまわすのが容易。~
[[汎用性]]の高さと、【伝説の都 アトランティス】においては[[除去]]が少ないことから、[[必須カード]]となる構築が多い。~

--[[《水陸両用バグロス Mk−3》]]~
[[カード]]単体でみると、破格の[[ダイレクトアタッカー]]となる[[モンスター]]。~
だが[[《伝説の都 アトランティス》]]の影響下でも[[攻撃力]]はあまり高くなく、下手な[[直接攻撃]]は[[シンクロ素材]]を残し反撃を許すことになってしまう。~
類似[[効果]]を持つ[[《サブマリンロイド》]]よりは使いやすいが、[[環境]]の変化や優秀な[[ロック]][[カード]]の規制が痛い。~
現在では採用するのであれば、[[コンボ]]による[[1ターンキル]]を狙うことになる。([[《水陸両用バグロス Mk−3》]]参照)
~

--[[《マーメイド・ナイト》]]~
[[攻撃力]]1700の[[2回攻撃]][[アタッカー]]となる[[モンスター]]。~
[[フィールド魔法]]に依存する割に強化しても不足気味の[[攻撃力]]が難点で、[[相手]]の場にこの[[カード]]の[[攻撃力]]を上回る[[アタッカー]]がいると[[効果]]を生かせないため単体では活躍させづらい。~
現在では[[《ニードル・ギルマン》]]によるさらなる強化や[[《コダロス》]]で[[モンスター]]を[[除去]]してしまうなど、[[2回攻撃]]の[[効果]]と相性の良い[[カード]]が増えたため多少使いやすくなったといえるだろう。~
この[[カード]]をメインに使うなら[[《強者の苦痛》]]など、[[汎用性]]の高い[[戦闘]]サポートも考慮したい~

-[[最上級モンスター]]~
--[[《海竜−ダイダロス》]]~
自身以外の[[フィールド]]上の[[カード]]をリセットし、無防備の相手を一方的に攻撃できる[[フィニッシャー]]。~
[[最上級]]ゆえうまく回れば[[ダメージ]]は大きいが、現[[環境]]では[[《天罰》]]などで[[無効]]化されることも多く、その場合[[ディスアドバンテージ]]となる。~
[[効果の発動]]に成功しても[[《奈落の落とし穴》]]で[[除去]]されるされることも多く、[[攻撃力]]も[[《冥府の使者ゴーズ》]]や[[《ゴヨウ・ガーディアン》]]などの[[シンクロモンスター]]に殴り負ける数値なのも辛い。~
総じて、類似の[[効果]]を持ちながらより使いやすい[[《コダロス》]]と比べて敬遠されがちである。

***[[シンクロ召喚]]について [#ve3d1829]
[[シンクロ召喚]]のギミックをうまく使うことで、これまでとは一線を画す戦術展開が可能になる。~
以前は展開力が非常に乏しいがために難しかった[[シンクロ召喚]]のギミックも、[[サポート>サポートカード]]の追加により取り入れられるようになった。~
ただし、[[《伝説の都 アトランティス》]]の影響下では全ての[[モンスター]]の[[レベル]]が下がってしまうので[[レベル]]調整が難しくなることに注意。~
そのため[[チューナー]]として運用するならば、なるべく[[《コダロス》]]と組み合わせたい。~
[[《コダロス》]]の[[除去]][[効果]]で[[シンクロ召喚]]を安全に行え、[[チューナー]]の[[効果]]を活用することで高[[レベル]]の[[シンクロモンスター]]を[[シンクロ召喚]]できる。~
[[《コダロス》]]の[[戦闘破壊]]されやすい欠点も補えるため両者は相性が良い。~
採用候補に挙がる[[チューナー]]としては主に以下の2つがある。~
また、[[《サルベージ》]]の[[発動]]条件も容易に満たせるためこちらも投入したい。~
//議論で決まった記述ですので削除しないでください

--[[《深海のディーヴァ》]]~
[[レベル]]3の[[海竜族]]の採用で最大[[レベル]]5まで[[シンクロ素材]]を調達できる[[チューナー]]で、自身の[[特殊召喚]]も可能なので[[レベル]]調整能力が高い。~
[[《伝説の都 アトランティス》]]の下では[[レベル]]が下がるが、元の合計[[レベル]]が高いためそこそこの[[チューナー]]としても運用できる。~
だがその場合単体での[[シンクロ召喚]]ができず、高[[レベル]]の[[シンクロモンスター]]も[[シンクロ召喚]]しづらいため、とても効率のよい運用とは言えない。~
むしろ、[[《伝説の都 アトランティス》]]の下では[[リクルート]]した[[《ニードル・ギルマン》]]や[[《シー・アーチャー》]]の[[効果]]を活用するべきだろう。~
その他[[《伝説の都 アトランティス》]]等が不足している状況で、この[[カード]]を使いまわし戦線を維持する運用も可能。~
総じて状況に応じて様々な運用が可能で、投入することで[[デッキ]]の柔軟性や可能性を大きく広げることが可能。~

--[[《フィッシュボーグ−ガンナー》]]~
自身を[[蘇生]]する[[効果]]を持つ。~
[[《伝説の都 アトランティス》]]があれば全ての[[下級モンスター]]が[[レベル]]3以下となり[[効果]]が使いやすく、[[シンクロ召喚]]に繋ぎやすい。~
[[《伝説の都 アトランティス》]]を常に[[フィールド]]に維持するタイプの[[デッキ]]で真価を発揮する。~
元の[[レベル]]が低いことが欠点で、ただ[[効果]]を使うだけでは高[[レベル]]の[[シンクロ召喚]]につながらない。~
[[《コダロス》]]による[[除去]]は[[レベル]]調整にもなり相性が良いものの、[[《伝説の都 アトランティス》]]を維持することにこだわらないのならば[[《深海のディーヴァ》]]の方が有用。~


***[[水属性]][[モンスター]]について [#jbee18c8]
-[[レベル]]4以下の[[モンスター]]~
[[《伝説の都 アトランティス》]]の下では[[レベル]]4[[モンスター]]も[[《レベル制限B地区》]]や[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]等をロックをすり抜けて攻撃が可能となる。~
また、[[《コダロス》]]の[[効果]]で[[《伝説の都 アトランティス》]]を能動的に[[除去]]しやすくなったため、[[シンクロ召喚]]をする際はこのレベル帯の重要性が高くなる。~

--[[《アトランティスの戦士》]]~
[[《伝説の都 アトランティス》]]を[[サーチ]]できる[[必須カード]]。~
[[アタッカー]]としても運用可能。~

--[[《グリズリーマザー》]]~
必要な[[モンスター]]の[[リクルート]]・[[リリース]]の確保など構築によって役割は異なるものの、どの構築でも非常に有用で実質[[必須カード]]となっている。~

--[[《ニードル・ギルマン》]]~
そこそこの[[攻撃力]]と[[全体強化]][[効果]]を持つ[[レベル]]3の[[海竜族]][[モンスター]]。~
[[《深海のディーヴァ》]]から[[リクルート]]した場合、[[全体強化]][[効果]]のおかげで高い[[ダメージ]]を叩きだせる。~
ほとんどの【伝説の都 アトランティス】と相性の良い[[モンスター]]を強化でき単体でも活用できるため、[[シンクロ素材]]目的ならば[[《シー・アーチャー》]]よりこちらを多く投入すべきだろう。~

--[[《シー・アーチャー》]]~
[[自分]]の[[場>フィールド]]の[[モンスター]]を装備し、[[攻撃力]]と[[耐性]]を得る[[レベル]]3の[[海竜族]][[モンスター]]。~
[[《深海のディーヴァ》]]から[[リクルート]]した場合、装備対象の調達ができるため高性能の[[アタッカー]]として運用できる。~
これと[[《深海のディーヴァ》]]はどちらも[[《精神操作》]]と相性がよい。~
一方、単体では場で腐っている[[モンスター]]を利用できる程度しか使い道がない。~

--[[《アビス・ソルジャー》]]~
[[《サルベージ》]]の存在から[[効果]]を使用しやすい。~
現[[環境]]では[[バウンス]]が強力に働き、[[攻撃力]]の高さから使いやすい。~

--[[《ペンギン・ナイトメア》]]~
[[バウンス]]と[[全体強化]]を併せ持つ。~

-[[レベル]]5[[モンスター]]~
[[《伝説の都 アトランティス》]]の下では高[[攻撃力]][[モンスター]]を[[リリース]]なしで[[通常召喚]]できるようになる。~
また、[[《ウォーターハザード》]]による[[特殊召喚]]も可能になる。~
[[魚族]]・[[海竜族]]・[[水族]]は[[《忘却の海底神殿》]]への対応が可能になる点も見逃せない。~

--[[《ギガ・ガガギゴ》]]~
[[レベル]]5の[[水属性]]では最大の[[攻撃力]]を持ち、大抵の[[下級]]と[[上級]]を[[戦闘破壊]]できる。~
[[《BF−疾風のゲイル》]]単体であれば[[戦闘破壊]]されない。~

--[[《ジェノサイドキングサーモン》]]~
[[攻撃力]]は[[《ギガ・ガガギゴ》]]に劣るが、こちらには[[《忘却の海底神殿》]]との[[シナジー]]がある。~

--[[《巨大戦艦 クリスタル・コア》]]~
[[戦闘破壊]]されない[[効果]]と[[表示形式]]を変える[[効果]]を持つ。~
[[相手]]の[[攻撃]]を防ぎ、返しの[[ターン]]で[[戦闘破壊]]を狙える。~

--[[《シャーク・ザ・クルー》]]~
[[相手]]の[[カード]][[効果]]によって[[破壊]]された時、[[デッキ]]から2体の[[水属性]][[モンスター]]を[[リクルート]]できる。~
[[全体除去]]への抑制として役立つだろう。~

--[[《カタパルト・タートル》]]~
[[攻撃]]後の追撃、及び[[相手]]の[[ライフ]]が少ない時は[[フィニッシャー]]として使うことができる。~
[[攻撃力]]が低いため[[アタッカー]]としては使えず、[[ダメージ]]効率もあまりよくないが、[[リクルーター]]に対応している点は[[効果]]に合っているともいえる。~

-[[レベル]]7[[モンスター]]~
こちらは[[《伝説の都 アトランティス》]]の下で[[リリース]]を1体減らすことができる。~
[[《海竜−ダイダロス》]]の代用とすることも考えられるが、専用構築を要する場合が多い。~

--[[《超古深海王シーラカンス》]]~
[[攻撃力]]が3000になり、[[魚族]]を[[特殊召喚]]できる。~
[[効果]]を生かすには[[デッキ]]に大量の[[魚族]]が必要となるので、必然的に[[【魚族】]]寄りの構築となる。~

--[[《氷結界の虎将 ガンターラ》]]~
[[氷結界]][[モンスター]]を1[[ターン]]に1度[[蘇生]]できる。~
[[《氷結界の龍 トリシューラ》]]・[[《氷結界の龍 ブリューナク》]]等の[[蘇生]]も可能なため、[[シンクロ召喚]]のギミックを含んだタイプの[[デッキ]]では大いに役立つ。~

***[[魔法・罠カード]]について [#te23e035]
-[[魔法カード]]~
--[[《海》]]~
[[《伝説の都 アトランティス》]]と違い、[[レベル]]が下がる[[デメリット]]がない。~
[[強化]]の対象が若干異なることから、[[シンクロ召喚]]を考慮しなくともこちらの方が相性の良い構築もある。~
ただし、最大の難点として[[《アトランティスの戦士》]]に対応していない点があげられる。~
可能な限り少ない[[ディスアドバンテージ]]で[[《海》]]として扱う[[カード]]を安定供給できるかが重要となるこの[[デッキ]]において、この難点は上記の性能の違いによる[[メリット]]をはるかに上回るのだ。~
このため現状ではまだ[[《伝説の都 アトランティス》]]との完全交替は難しいといえるだろう。~

--[[《伝説の都 アトランティス》]]~
[[《海》]]に加え、[[手札]]・[[フィールド]]の[[水属性]]の[[レベル]]が下がる[[効果]]を持つ。~
一部の構築では、この点が[[メリット]]になる。~
[[《海》]]と違い、[[《アトランティスの戦士》]]に対応しているという大きな[[メリット]]を持つ。~
このため[[《海》]]を投入する場合でも、最低1枚はこちらを入れることが望ましい。~

--[[《テラ・フォーミング》]]~
[[《海》]]・[[《伝説の都 アトランティス》]]・[[《擬似空間》]]を[[サーチ]]できる[[魔法カード]]。~
[[《アトランティスの戦士》]]の存在はあるが、[[フィールド魔法]]がなければ始まらない[[デッキ]]であるため、多少[[手札]]でかさばるくらい[[サーチ]]手段があるほうがちょうどいい。~
また、[[《アトランティスの戦士》]]は[[アタッカー]]としても運用できるうえ、[[《コダロス》]]の登場で投入する優先度は上がった。~
[[《次元の裂け目》]]等が存在しても発動できるのが利点で、採用できるだけ採用するのが望ましい[[必須カード]]。~

--[[《サルベージ》]]~
[[《コダロス》]]はもちろん[[《深海のディーヴァ》]]や[[《グリズリーマザー》]]を2枚回収できる[[必須カード]]。~
以前よりも大幅に回収先が増え[[事故]]要因になりにくくなったため、フル投入しても問題ないだろう。~
[[《強欲なウツボ》]]の[[発動]]サポートにもなる。~

--[[《擬似空間》]]~
[[墓地]]に存在する[[《海》]]のコピーが可能。~
[[デッキ]]・[[手札]]の[[《海》]]を温存できる。~
[[フィールド]]に維持するメリットは薄いが、[[《コダロス》]]の[[コスト]]としては最適。~
[[墓地]]に[[《海》]]等があるのならば[[《テラ・フォーミング》]]で優先的に[[サーチ]]してもよい。~
[[《海竜−ダイダロス》]]を投入する場合は、[[効果]]の発動回数が少なくなるためこの[[カード]]まで要求されることは少ない。~

--[[《ハイドロプレッシャーカノン》]]~
[[戦闘破壊]]の[[ビートダウン]]に[[手札破壊]]のギミックを加えられる[[カード]]。~
[[《伝説の都 アトランティス》]]の場合は、[[レベル]]4以下の[[水属性]][[モンスター]]に装備できるようになる。~
しかし筆頭装備候補となる[[《マーメイド・ナイト》]]の場合強化しても[[攻撃力]]が低いため[[戦闘破壊]]が難しく、他の装備対象についてもほぼ使い捨ての運用になり[[ディスアドバンテージ]]になりやすい。~
とくにこだわりがなければ、[[戦闘破壊]]に成功すれば[[戦闘ダメージ]]も発生しやすく、[[直接攻撃]][[効果]]が活きる[[《追い剥ぎゴブリン》]]を採用した方がよい。~

--[[《ウォーターハザード》]]~
[[水属性]]の[[下級モンスター]]を展開できる[[カード]]。~
この[[デッキ]]では、[[レベル]]5以下の[[水属性]][[モンスター]]を[[特殊召喚]]できる。~
複数の[[モンスター]]を展開するのに便利であり、[[アドバンス召喚]]や[[シンクロ召喚]]の[[サポート>サポートカード]]にもなる。~

-[[罠カード]]~
--[[《忘却の海底神殿》]]~
[[カード名]]が[[《海》]]となるため、[[《海》]]関連[[モンスター]]の[[効果]][[発動]]の[[サポート>サポートカード]]になる。~
[[レベル]]を下げることがなく、もうひとつの[[効果]]によって[[モンスター]]を守れるため[[シンクロ召喚]]との相性が良い。~
[[モンスター]]を守る[[効果]]は使い勝手自体はあまり良くないが、[[《海》]]として扱うおまけとしてみれば及第点といえる。~
どうしても[[レベル]]を下げる[[効果]]を必要としない限りは、少ない[[デメリット]]で[[《海》]]として扱えるこの[[カード]]は[[必須カード]]となるだろう。~

--[[《海竜神の加護》]]~
[[レベル]]3以下の[[水属性]]に[[破壊]][[耐性]]を付ける[[カード]]。~
[[《伝説の都 アトランティス》]]の場合は、[[レベル]]4以下に[[耐性]]を付けることができる。~
[[レベル]]4以下[[モンスター]]軸の[[ビートダウン]]で活用できる。~

**[[デッキ]]タイプの分類 [#ae7ef75c]
 上記の[[カード]]を全て採用するわけにはいかないため、[[デッキ]]タイプ別に採用されやすい[[カード]]を挙げると共にコンセプトもまとめる。~
 ただし、[[《コダロス》]]による[[コントロール]]型以外は単一のコンセプトで統一するには候補が不足気味であるため他の[[デッキ]]タイプのギミックを[[タッチ]]する事も考慮したい。~

***[[《コダロス》]]による[[コントロール]]型 [#e2cb5eaa]
 [[《コダロス》]]による複数[[除去]]を行うタイプ。~
 [[【水属性】]]で採用される[[レベル]]4以下の[[モンスター]]を主力にできることから構築の自由度が高い。~
 通常より[[《海》]]として扱える[[カード]]が[[フィールド]]から離れやすいが、数を多く投入するため、他の[[《海》]]関連の[[カード]]の[[効果]]も十分に生かせる。~
 が、[[《海》]]や[[《伝説の都 アトランティス》]]の維持にはこだわらないため[[レベル]]を下げる[[効果]]は生かしづらい。~
 これは[[シンクロ召喚]]を狙う上では好都合で、[[《深海のディーヴァ》]]との相性は抜群。~
 その他、[[《コダロス》]]であらかじめ[[伏せカード]]を[[除去]]する、[[《ウォーターハザード》]]で展開をサポートするなど、[[シンクロ召喚]]への布石が豊富。~
 構築に成功すれば、現在の[[環境]]でもある程度戦える実力を持つ。~

***[[レベル]]5[[モンスター]]軸の[[ビートダウン]]型 [#ie334ed6]
 [[《ギガ・ガガギゴ》]]・[[《ジェノサイドキングサーモン》]]・[[《巨大戦艦 クリスタル・コア》]]等で[[ビートダウン]]するタイプ。~
 [[《伝説の都 アトランティス》]]が来ない場合の保険として[[《黄泉ガエル》]]等の投入もある。~
 [[全体強化]]の[[効果]]も相まって[[下級モンスター]]には簡単に殴り負けない[[数値>ステータス]]となる一方[[除去]]手段に乏しく、[[攻撃力]]が高いだけで戦術が物足りないと感じることが多いだろう。~
 何より、メインとなる[[水属性]]・[[レベル]]5の[[モンスター]]の選択肢が少なすぎることが最大の問題。~
 さらに、より強力な[[上級モンスター]]を[[召喚]]できる[[【死皇帝の陵墓】]]の登場もあって、このタイプは衰退してしまった。~

***[[レベル]]4以下[[モンスター]]軸の[[ビートダウン]]型 [#ae5e2fed]
 [[《水陸両用バグロス Mk−3》]]や[[《マーメイド・ナイト》]]を採用したタイプの[[ビートダウン]]。~
 また、[[《フィッシュボーグ−ガンナー》]]の[[自己再生]]が容易となる[[メリット]]もあり、[[シンクロ召喚]]に繋げる事もできる。~
 基本的に[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]・[[《レベル制限B地区》]]等を採用し、[[自分]]のみが[[攻撃]]できるようにする。~
 しかし、[[10/09/01>禁止・制限カード/2010年9月1日]]の環境において[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]と[[《レベル制限B地区》]]は共に[[制限カード]]であり、全体的に[[アタッカー]]に対抗できる[[カード]]が少ないためこのタイプは主流ではなくなっている。~

***[[《暗黒大要塞鯱》]]による[[除去]]型 [#d1866bc8]
 [[《暗黒大要塞鯱》]]や[[《砲弾ヤリ貝》]]・[[《魚雷魚》]]を軸としたタイプ。~
 [[《砲弾ヤリ貝》]]・[[《魚雷魚》]]は通常の[[ビートダウン]]には不向きな[[カード]]であり、[[コントロール]][[デッキ]]の要素が強い。~
 単体では役に立たないことから、[[《砲弾ヤリ貝》]]と[[《魚雷魚》]]は複数[[積む]]必要は余りない。~
 複数[[積む]]よりもこれらを[[リクルート]]できる[[《グリズリーマザー》]]を採用した方が[[事故]]を回避しやすい。~
 理論上[[《伝説の都 アトランティス》]]がなくとも機能するが、その場合別途[[リリース]]要員の確保が必要になり現実的ではない。~
 現環境ではかなり強引に狙わないとまともに機能しないことも多く、構築が難しくなっている。~
 しかしそれ以上に[[《コダロス》]]でより簡単に[[除去]]が実現できるようになったことが構築難度を大幅に跳ね上げている。~

**このデッキの弱点 [#zaf646b1]
 [[《海》]]として扱う[[カード]]に依存した[[デッキ]]構成となるために、[[《海》]]を[[破壊]]されると戦術が崩壊してしまうことになる。~
 特に[[《伝説の都 アトランティス》]]を中心にする場合[[上級モンスター]]が[[手札]]に溜まって[[手札事故]]を起こしたり、[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]・[[《レベル制限B地区》]]で[[自分]]の[[モンスター]]が[[攻撃]]できない状態に陥る。~
 [[《海》]]を中心とした構成であれば上記のような極端な[[手札事故]]にはなりにくいものの、そもそも[[《海》]]の存在を前提とした[[効果]]の[[モンスター]]が中心となるためこれがないと[[カード]]パワーの問題で押し切られやすい。~
 とはいえ現在は[[《海》]]の[[同名カード]]や[[サーチ]]手段がかなり充実したため、上記の事態に陥る可能性は大幅に減ったといえる。~
 [[《海》]]の存在にかかわらず[[モンスター]][[効果]]を[[無効]]にする[[《スキルドレイン》]]もかなり厄介である。~
 [[除外]]に弱い[[カード]]が多いため、[[《マクロコスモス》]]等も弱点となるだろう。~
 [[フィールド魔法]]に比重を置くため、どうしても[[除去]][[罠カード]]の採用枚数が少なくなる。~
 これによって、速攻型の[[デッキ]]も苦手とする。~

**デッキの変遷 [#c91213b9]
 [[《伝説の都 アトランティス》]]は登場当時は、[[カード]]プールが乏しかった。~
 [[レベル]]5は[[《伝説のフィッシャーマン》]]、[[レベル]]7は[[《水魔神−スーガ》]]が最強[[モンスター]]であった。~
 [[《海》]]関連も[[《伝説のフィッシャーマン》]]と[[《深海の戦士》]]の2枚のみであり、[[魔法カード]]の[[効果を受けない]][[モンスター]]である。~
 当時としては「[[モンスター除去]][[魔法カード]]に[[耐性]]がある[[デッキ]]」は珍しかったが、打撃に欠けていた。~
 [[《ウォーターワールド》]]と[[下級モンスター]]を主体にした方が[[手札事故]]も少なく、打点も高かった。~

 この[[デッキ]]が大きく強化されたのは[[《海》]]関連が多数登場した、第3期の[[暗黒の侵略者]]である。~
 エース[[アタッカー]]の[[《ギガ・ガガギゴ》]]や[[フィニッシャー]]の[[《海竜−ダイダロス》]]等が登場し、大きな変革が起きた。~
 その後、[[ファラオの遺産]]で[[《レベル制限B地区》]]が登場したことで[[【フィフティ・フィフティ】]]の戦術も確立されていく。~
 さらに第4期にこの[[デッキ]]をテーマとした[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]]が登場。~
 [[選考会]]での結果こそないが、この時期はある程度の地位を確立していた。~
 これは、この時点では飛びぬけて優秀な[[アタッカー]]が少なく[[下級モンスター]]の[[効果]]が刺さりやすかったことや、[[ロック]]手段の枚数に対して解除方法も限られていたためだろう。~

 しかし、その後は長らく強化は無く頭打ちを迎え、[[《レベル制限B地区》]]や[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]の[[制限強化]]などによって[[デッキ]]は衰退の一途をたどることになる。~
 さらに第6期に[[シンクロ召喚]]の登場で、[[《伝説の都 アトランティス》]]の[[レベル]]を下げてしまう[[効果]]は[[デメリット]]が目立つようになった。~
 しかし、[[ANCIENT PROPHECY]]・[[ABSOLUTE POWERFORCE]]にて[[シナジー]]のある[[カード]]が大量に追加され大幅に強化された。~
 特に優秀な[[除去]]要員の[[《コダロス》]]の登場と、[[シンクロ召喚]]することを前提にした構築ができる程に展開力が強化されたことが大きい。~
 とはいえ[[シンクロ召喚]]が台頭する現[[環境]]ではまだ展開力が十分とはいえず、大会などの[[主流デッキ]]には及ばない感が否めず、復権を果たしたとは言いづらい。~

**代表的なカード [#qf2d7651]
-[[《伝説の都 アトランティス》]]

-[[《アトランティスの戦士》]]
-[[《コダロス》]]
-[[《忘却の海底神殿》]]~

**関連リンク [#oc50aec2]
-[[ストラクチャーデッキ−海竜神の怒り−]]

-[[【水属性】]]
-[[デッキ集]]