※04/03/01で《八汰烏》が禁止カードとなり、消滅しているが、現在でも《フェンリル》や《X−セイバー ウルベルム》などの類似効果モンスターは使用可能で、当然、完全消滅していないとは行かなくても、このデッキと全く同じコプセントを持つデッキが今も構築可能だが、いずれも使いづらさが目立つ。
登場の01/11/29から2年半以上の間、猛威を振るった。
相手のフィールド、手札を0にして《八汰烏》でドローをロックするデッキ。
こう書くと難しそうだがハンデス三種の神器に加え全体除去が豊富にあった時代の話である。
しかも、《八汰烏》は《黒き森のウィッチ》や《クリッター》で容易に手札へ加えることが出来た。
今で言えばオーバーキルの極みである。
《八汰烏/Yata-Garasu》 スピリットモンスター(禁止カード) 星2/風属性/悪魔族/攻 200/守 100 このカードは特殊召喚できない。 召喚・リバースしたターンのエンドフェイズ時に持ち主の手札に戻る。 このカードが相手プレイヤーに戦闘ダメージを与えた場合、 次の相手ターンのドローフェイズをスキップする。
言わずと知れた凶悪カード、《八汰烏》1枚によって手軽に詰ませられることに着目し、その直接攻撃を狙う。
とりあえず普通に戦闘を行い、相手の手札の減少を待って全体除去カードで敵の場を一掃する。
当時制限カードであった《サンダー・ボルト》や《ブラック・ホール》、混沌を制す者発売後は《混沌帝龍 −終焉の使者−》、場合によっては《激流葬》がその候補だ。
その時手札に、《八汰烏》があれば即座に召喚、無ければ(或いは《混沌帝龍 −終焉の使者−》を使用する場合は)この時の全体除去に《クリッター》や《黒き森のウィッチ》を巻き込み、その効果で《八汰烏》をサーチして召喚する。
後は《怒れる類人猿》辺りで相手のモンスターを殴り倒し、毎ターン《八汰烏》で攻撃すれば勝利である。
必要なカードがいずれも当時の必須カードである為、実質的に【スタンダード】に《八汰烏》を一枚突っ込んだだけ、或いは《八汰烏》が入っているデッキが当時の【スタンダード】だったと言っても過言ではない。
Mythological Age −蘇りし魂−での《八汰烏》のレアリティがノーマルだったのもそれに追い討ちをかけた。