DUEL TERMINAL −シンクロ覚醒!!−で登場した氷結界をメインに置いたデッキ。
属するモンスターは全て水属性で、相手の行動を制限する効果を持ったモンスターが多いのが特徴。
《氷結界の紋章》と二種のモンスター効果による蘇生で、各種ロック効果を使い分け相手の行動を抑制する。
シンクロ召喚もスムーズに行え、特に氷結界の強力なものを使いまわせる点も特色の一つである。
しかし、2012/09/01の制限改訂で《氷結界の龍 ブリューナク》が禁止カードになっている。
《氷結界の伝道師》 効果モンスター 星2/水属性/水族/攻1000/守 400 自分フィールド上に「氷結界」と名のついたモンスターが表側表示で存在する場合、 このカードは手札から特殊召喚する事ができる。 この効果で特殊召喚するターン、 自分はレベル5以上のモンスターを特殊召喚できない。 また、このカードをリリースする事で、 「氷結界の伝道師」以外の自分の墓地に存在する 「氷結界」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
《氷結界の虎将 ガンターラ》 効果モンスター 星7/水属性/戦士族/攻2700/守2000 1ターンに1度、自分のエンドフェイズ時に発動できる。 自分の墓地から「氷結界の虎将 ガンターラ」以外の 「氷結界」と名のついたモンスター1体を選択して特殊召喚する。
《氷結界の紋章》 通常魔法 自分のデッキから「氷結界」と名のついたモンスター1体を手札に加える。
―展開の起点となる氷結界
―同時展開を前提とする氷結界
―単体で機能する氷結界
あくまでフィールドで発動するための条件であって、基本的に他の氷結界との同時展開が望ましいことには変わりない。
―その他の相性のいいモンスター
―相性のいいシンクロモンスター
―相性のいいエクシーズモンスター
シンクロモンスターの採用枚数との兼ね合いもあるので、なるべく汎用性の高いエクシーズモンスターを優先的に採用したい。
それ以外では水属性専用の《バハムート・シャーク》の他、《氷結界の武士》などを複数採用した場合は《機甲忍者ブレード・ハート》なども候補に挙がる。
また、《氷結界の虎将 ガンターラ》で蘇生したレベル7の氷結界と共にランク7のエクシーズ召喚を狙うこともできる。
魔法使い族には《氷結界の軍師》や《氷結界の大僧正》といった比較的有用な効果を持つモンスターが多く、種族サポートも優秀。
《ワンダー・ワンド》によるドロー加速の他、《氷結界の紋章》を扱えるので《ディメンション・マジック》も発動しやすい。
ロックデッキの特性を活かして《魔法族の里》でコントロール色を強めるのも良い。
魔力カウンターを主軸とする場合、《マジカル・コンダクター》や《魔法都市エンディミオン》を併用し、《氷結界の紋章》などでカウンターを貯めて展開していく。
このためチューナーには《マジカル・コンダクター》に対応する《氷結界の風水師》を優先し、《アーカナイト・マジシャン》等のシンクロ召喚をサポートしたい。
当然ランク4のエクシーズ召喚を狙う場合ならば《氷結界の軍師》などもそのまま採用できるだろう。
《ミラクルシンクロフュージョン》から《覇魔導士アーカナイト・マジシャン》に繋ぐ事も容易であり、打点不足も補える。
それ以外では各種魔導書との併用も検討できる。
《ヒュグロの魔導書》や《魔導書廊エトワール》でステータスの低めな氷結界の打点を補強でき、《トーラの魔導書》ならば耐性を与えられる。
《魔導法士 ジュノン》や《ゲーテの魔導書》は氷結界に不足していた除去能力を補うことができるので採用候補として申し分ない。
また、《魔導書士 バテル》は水属性のサポートカードも併用可能となる。
《氷結界の水影》等のレベル2以下の水族氷結界を《湿地草原》で強化しつつ攻めるデッキ。
詳細は該当ページ参照。
レベル4の氷結界を主軸にランク4のエクシーズ召喚に特化させたタイプ。
《氷結界の伝道師》の制約にかかる事がないので特殊召喚効果も存分に活用でき、即効性と突破力を高めやすい。
そのため上級・最上級モンスターやシンクロモンスターの採用は極力控え、デッキもビートダウン寄りの構築となる。
氷結界には《氷結界の軍師》の他、《機甲忍者ブレード・ハート》などのエクシーズ素材にできる《氷結界の武士》も複数枚採用しておきたい。
《フォトン・スラッシャー》や《E・HERO バブルマン》も採用候補となり、後者は《増援》だけでなく《サルベージ》を《氷結界の伝道師》と共有できる。
《氷結界の伝道師》の蘇生対象を確保するため、やはり序盤の墓地肥やしが重要となる。
《氷結界の軍師》の他、《おろかな埋葬》や《瀑征竜−タイダル》の効果の併用で複数の氷結界を墓地へ送っておきたい。
エクシーズ素材として墓地へ送られるなどで蘇生対象が枯渇することは少ないが、素材3体のエクシーズ召喚の場合も踏まえると多めに墓地へ送ると良い。
手札の《氷結界の伝道師》を使い切った後は《サルベージ》で回収し、フィールドに氷結界が残っている場合は特殊召喚して更に展開していく。
《浮上》や《リビングデッドの呼び声》など、純【氷結界】で使用していたカードももちろん採用圏内である。
ランク4のエクシーズ召喚先には素材縛りのないものが多く、効果の汎用性の高さからも選択肢が豊富。
それ以外でも《バハムート・シャーク》や大量展開と相性の良い《深淵に潜む者》は採用しやすく、RUMを併用することで更に選択肢を増やせる。
《CNo.39 希望皇ホープレイV》の除去バーンや《CNo.106 溶岩掌ジャイアント・ハンド・レッド》の無効化は氷結界にとって貴重な効果である。
難点は大量展開ゆえの手札消費の荒さ、全体除去された場合の切り返しの弱さだろう。
《スターライト・ロード》などで守りたいところだが、《氷結界の伝道師》の自己特殊召喚効果を使用したターンは《スターダスト・ドラゴン》を召喚できない。
氷結界は《氷結界の虎王ドゥローレン》などのシンクロ召喚を狙うにあたり、召喚権確保の問題から魔法・罠カードに依存しがちである。
《氷結界の紋章》からチューナー・非チューナーの調達は容易なものの、手札消費の激しさやコンボ要素の面が強いのは否めない。
この点を《ヒーローアライブ》からのリクルート及び、《E・HERO エアーマン》のサーチによってカバーするのが本タイプとなる。
《E・HERO エアーマン》は《リビングデッドの呼び声》や《氷結界の虎王ドゥローレン》との相性が良い。
《氷結界の虎王ドゥローレン》などのシンクロ素材として特殊召喚効果を持つ《E・HERO バブルマン》を調達できるのも強みである。
また、切り返しの一手として《ミラクル・フュージョン》から《E・HERO アブソルートZero》が利用できるのも魅力。
サーチカードを多用できるためモンスターを手札に溜め込みやすく、《超融合》で任意の氷結界を墓地へ送れる上に不足気味な除去能力も補える。
その他、《D−HERO Bloo−D》との併用で《氷結界の虎将 グルナード》と《トレード・イン》を共有し、《戦士の生還》で繰り返し利用できる。
これら2体は直接採用する枚数を抑えてもサーチが容易なので、フル投入でも負担になりにくい。
蘇生カードのフル活用とロック効果によるフィールドの維持で《D−HERO Bloo−D》のリリース要員を揃えることも難しくない。
また、《デステニー・ドロー》でデッキ回転力の向上、《D−HERO ディアボリックガイ》でシンクロ素材・エクシーズ素材の確保も可能となる。
《E・HERO アブソルートZero》はD−HEROでも素材にできるため、これを融合召喚しつつ墓地発動のD−HEROと高レベル氷結界を墓地に送り、《氷結界の伝道師》の通常召喚から蘇生を行うという芸当も可能。
《大天使クリスティア》や《虚無魔人》などの特殊召喚を封じるカード、《スキルドレイン》といった効果を無効にするカードに弱い。
また、氷結界のモンスターは基本フィールド上に他の氷結界と名のつくモンスターがいなければ発動されない永続効果を持つ。
そのため《地砕き》等の除去カードで一挙に効果が失われてしまう恐れがある。
《氷結界の大僧正》で上手く対処していきたいがモンスター効果には無力であり、《ブラック・ローズ・ドラゴン》等の全体除去には非常に弱い。
現時点でモンスター効果に対しての耐性を付与できる氷結界は《氷結界の御庭番》の対象をとるモンスター効果のみ。
一度態勢が崩れると単体の非力さが如実に現れるので、《スターライト・ロード》や《デモンズ・チェーン》で止める必要があるだろう。
また、除外にも弱いので注意が必要である。
特に、対象を取らず重要な墓地アドバンテージをも奪い取る《氷結界の龍 トリシューラ》は最大の天敵である。
《連鎖除外》や《奈落の落とし穴》には細心の注意を払うとともに、《王宮の鉄壁》や《異次元からの埋葬》をサイドに入れておくのもいいだろう。
なお、《奈落の落とし穴》は破壊を介する除外であるため《氷結界の大僧正》で回避できる。