《スケープ・ゴート》と《突然変異》で《サウザンド・アイズ・サクリファイス》を特殊召喚するコンボデッキ。
当時は全体除去が軒並み禁止・制限カードに指定されており、羊トークンが一掃される事が少なく、これをコストにする等のコンボも行いやすかった。
そこで残りの弱点である全体攻撃や貫通攻撃に対抗する手段として、《サウザンド・アイズ・サクリファイス》を採用していたのである。
【カオス】の名を持つが、《カオス・ソーサラー》は採用せず、制限カードであった《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》をフィニッシャーとして1枚のみ採用する構築が多い。
《突然変異/Metamorphosis》 通常魔法(禁止カード) 自分フィールド上モンスター1体を生け贄に捧げる。 生け贄に捧げたモンスターのレベルと同じレベルの 融合モンスターを融合デッキから特殊召喚する。
コンボに使われるカード以外で採用されるモンスターカードは以下の通り。
CYBERNETIC REVOLUTION登場後はより攻撃的なカードが選択されることもあった。
キーカードのほとんどが禁止・制限カードに指定される。
猛威を振るっていたこのデッキを潰すための改正であったと言っても過言はないだろう。
しかし、《カオス・ソーサラー》を代用する事で似たコンセプトのデッキは組めた。
《カオス・ソーサラー》、《サウザンド・アイズ・サクリファイス》、《月読命》が禁止カードとなる。
そのため、代用すら困難となった。
《カオス・ソーサラー》が制限緩和される。
カオスとシンクロ召喚を併用した同様のコンセプトのデッキも組まれるようになったが、やはりかつての爆発力は再現できない。
前者改訂により《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》が制限緩和され、《カオス・ソーサラー》とデッキに共存できるようになる。
更に後者改訂により《月読命》も制限緩和され、かつての構成カードが帰りつつある。
しかしそれは相対的なパワーダウンと同義であり、デッキコンセプト上においてはより厳しい環境推移であると言わざるを得ないだろう。
10年の時を経て、《サウザンド・アイズ・サクリファイス》が制限緩和される。
名に冠される《突然変異》こそ禁止カードのままだが、《簡易融合》を軸とする【簡易カオス】は十分構築できる状況となった。