ペンデュラム召喚を狙わない異色のペンデュラムモンスターカテゴリ、魔導獣を用いた【魔力カウンター】系デッキ。
ペンデュラムモンスターを魔法カードとして発動する事をトリガーに魔力カウンターを貯め、それをリソースに戦う。
《魔導獣 マスターケルベロス/Mythical Beast Master Cerebrus》 ペンデュラム・効果モンスター 星8/光属性/魔法使い族/攻2800/守2800 【Pスケール:青4/赤4】 このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。 このカードを破壊し、デッキからレベル7以下の「魔導獣」効果モンスター1体を手札に加える。 【モンスター効果】 (1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを2つ置く。 (2):自分フィールドに魔力カウンターが4つ以上存在する場合、 このカードは効果では破壊されない。 (3):1ターンに1度、自分フィールドの魔力カウンターを4つ取り除き、 相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。 そのモンスターを除外する。 このカードの攻撃力は相手ターン終了時まで、除外したそのモンスターの元々の攻撃力分アップする。
《魔導獣 キングジャッカル/Mythical Beast Jackal King》 ペンデュラム・効果モンスター 星6/闇属性/魔法使い族/攻2400/守1400 【Pスケール:青4/赤4】 このカード名のP効果は1ターンに1度しか使用できない。 (1):もう片方の自分のPゾーンにカードが存在しない場合に発動できる。 このカードを破壊し、自分のEXデッキから「魔導獣 キングジャッカル」以外の 表側表示の「魔導獣」Pモンスター1体を特殊召喚する。 【モンスター効果】 (1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、 自分または相手が魔法カードを発動する度に、このカードに魔力カウンターを2つ置く。 (2):1ターンに1度、相手モンスターの効果が発動した時、 自分フィールドの魔力カウンターを2つ取り除いて発動できる。 その発動を無効にし破壊する。
魔導獣共通のペンデュラムスケールとペンデュラム効果の発動条件から、このデッキではペンデュラム召喚のためではなく魔力カウンターを貯めるトリガーとしてペンデュラムモンスターの魔法カードとしての発動を狙う。
ペンデュラム召喚は基本的に度外視する事になる。
このデッキは《魔導獣 マスターケルベロス》の特殊召喚および維持が重要な戦術となっておりエクストラデッキの重要度は低い。
そのため、《百万喰らいのグラットン》や《浮幽さくら》などにエクストラデッキを割きやすいとも言える。
エクストラデッキを使うのであればペンデュラムモンスターテーマであることを活かしたリンク召喚や、チューナーを搭載してシンクロ召喚を行いたい。
チューナーには《EMオッドアイズ・シンクロン》を起用すると、ペンデュラムゾーンを空けながらシンクロ召喚に繋げられる。
とにかく魔法カードを発動して魔力カウンターを貯めるのが重要なので、できるだけ魔法カードを起用し罠カードは最低限としたい。
防御カードが必要な場合も、できれば罠カードより速攻魔法を使いたいところである。
【魔力カウンター】の項目も参考にされたし。
―サーチ・サルベージ・ドロー系魔法カード
サーチ・サルベージ・ドローを行う魔法カードは、手札枚数を減らさず魔法カードの発動回数を稼ぐことができるため、重要な役割を担う。
―その他
魔力カウンター生成効率の良い《魔導獣 マスターケルベロス》・《魔導獣 キングジャッカル》を速攻で立てて、魔力カウンターを稼ぐのが第一目標となる。
ルートは《魔導獣 マスターケルベロス》のペンデュラム効果で《魔導獣 キングジャッカル》をサーチ→《魔導獣 キングジャッカル》のペンデュラム効果で《魔導獣 マスターケルベロス》を特殊召喚する方法が1つ。
もう1つが《魔導獣 ジャッカル》を召喚し魔力カウンター3つを貯めてリクルートする方法である。
後は適宜《魔導獣 ガルーダ》でバウンスを行いつつ、《魔導獣 マスターケルベロス》・《魔導獣 キングジャッカル》の性能で押し切る。
基本ギミックは単純であり、《魔導獣 マスターケルベロス》と《魔導獣 キングジャッカル》の2枚があれば【魔導獣】として最低限の動きはできると言える。
魔法カードについても《ペンデュラム・パラドックス》以外に必須カードと言えるものはないので、プレイヤーによって構築の幅は広い。
フィールドに出ている魔力カウンターをリソースとする都合上、魔力カウンターの数が少ないと打てる手が少ない事が相手に筒抜けとなる。
相手にターンを回す際には、最低限《魔導獣 ガルーダ》の手札誘発効果が使用可能となる3個以上の魔力カウンターをフィールドに残しておきたいところである。
次のラインが《魔導獣 マスターケルベロス》が破壊耐性を得られる4個、次は《魔導獣 ガルーダ》の効果を使用しても《魔導獣 マスターケルベロス》の耐性が維持できる7個がラインとなる。
また特定のカードに魔力カウンターが集中していると、そのカードが除去されただけで戦略が瓦解する危険性がある。
幸い魔導獣は自分フィールド全体からコストとなる魔力カウンターを選べるので、うまく残数を分散したい。
《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》との相性の良さを生かし、そのサポートカードやオッドアイズを更に投入したタイプ。
《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》をサーチできる《螺旋のストライクバースト》や、オッドアイズに対応する《天空の虹彩》が投入候補となる。
オッドアイズとしては、ペンデュラムゾーンを空けながらシンクロ召喚に繋げられる《EMオッドアイズ・シンクロン》、比較的緩い条件で特殊召喚でき《オッドアイズ・ボルテックス・ドラゴン》に繋げられる《EMオッドアイズ・ディゾルヴァー》が候補に挙がる。
《魔導獣 マスターケルベロス》の出しやすさを強みとするこのデッキだが、ペンデュラム召喚を放棄しているためそのルートが《魔導獣 キングジャッカル》と《魔導獣 ジャッカル》の2つに絞られている。
このため、マストカウンターは比較的見切られやすいと言える。
《魔導獣 マスターケルベロス》等の魔法カード1枚につき2個の魔力カウンターを生成できるモンスターが居ないと魔力カウンター生成効率がガタ落ちするため、そのままゲームエンドになりかねない。
また展開力も低めであり、特殊召喚封じ・墓地封じ・モンスター効果封じなどの主要なメタカードも刺さる。
魔力カウンターが載っているモンスターのモンスター効果が無効になると、魔力カウンターが置けなくなるだけでなく、既にのっている魔力カウンターも全て取り除かれてしまうので注意したい。