*【魔法族の里】[#v7802f5c]

#contents

**[[デッキ]]の概要 [#q09edcc5]
 [[《魔法族の里》]]を用いて、[[相手]]の[[魔法カード]]を[[発動]]を阻止する[[コントロール]][[デッキ]]。~
 [[《魔法族の里》]]の[[効果]]を最大限利用するために、[[モンスター]]構成は[[【魔法使い族】]]をベースとして考える。~

 《魔法族の里/Secret Village of the Spellcasters》
 フィールド魔法
 自分フィールド上にのみ魔法使い族モンスターが存在する場合、
 相手は魔法カードを発動する事ができない。
 自分フィールド上に魔法使い族モンスターが存在しない場合、
 自分は魔法カードを発動することができない。

**[[デッキ]]構築に際して [#g38fa84d]
 まず、基本的には[[下級モンスター]]を中心とした[[【メタビート】]]のような構成が望ましい。~
 [[《魔法族の里》]]が起用されている状態で[[アドバンス召喚]]に成功しても、[[罠カード]]で全てが無に帰ってしまうことが多い。~
 そのため、基本的に[[上級モンスター]]の採用は見送るべきである。~
 また[[上級モンスター]]でなくとも[[《奈落の落とし穴》]]や[[《神の警告》]]を受け、場が空いてしまうことは避けたい。~
 [[《王宮のお触れ》]]等の採用も視野にいれ、完全な[[ロック]]を狙うつもりで構築するのも手だが、相手の[[モンスター効果]]には注意したい。~

 また、[[《見習い魔術師》]]や[[《水晶の占い師》]]といった[[リバース効果]]を持つ[[モンスター]]も避けるべきである。~
 [[《魔法族の里》]]は[[魔法使い族]]が[[表側表示]]で存在しなければ意味が無いため、[[裏側守備表示]]を基本とする[[リバース効果モンスター]]は基本的に戦術に貢献しない。~
 ただし全く貢献できないというほどではなく、[[効果]]使用後の[[リバース効果モンスター]]を[[《ディメンション・マジック》]]の[[リリース]]に使用するなど、[[下級モンスター]]を生かせる[[カード]]を投入するなどの工夫ができれば良い。~
//また、[[《THE トリッキー》]]を使う事で[[表側表示]]の[[魔法使い族]]を確保する戦法も存在する。~
//上記の点と一致していない。書くならモンスターカードのところで述べるべき。

***[[モンスターカード]]について [#fcee743f]
 [[魔法使い族]]である[[下級モンスター]]は豊富に存在する。~
 いくつか例を挙げて説明する。~

-[[闇属性]]・[[魔法使い族]]~
[[《闇の誘惑》]]・[[《カオス・ソーサラー》]]を使う上で必要だが、優秀な[[モンスター]]が多いため、不足することは少ないだろう。~

--[[《魔導戦士 ブレイカー》]]~
//言わずと知れた[[下級]][[アタッカー]]だが、1600ラインが優秀だったのは昔の話。~
//今では十分[[戦闘破壊]]されやすい値となってしまっているため、[[魔法・罠カード]][[破壊]]要員として使う時は隣に別の[[魔法使い族]]がいるときにしたい。~
//ブレイカーってそういう意味で強いんじゃ無いような
優秀な[[ステータス]]と[[効果]]を持つ[[下級]][[アタッカー]]。~
[[ノーコスト>コスト]]で[[相手]]の[[魔法・罠カード]][[除去]]できる点は十分評価に値し、できるだけ採用しておきたい[[魔法使い族]]である。~
一方で[[効果]]を使用してしまうと[[攻撃力]]が1600へ下がってしまう。~
決して低いという訳ではないが、戦闘破壊される危険性は高くなる。~
そのため、時には[[効果]]を使わず、そのまま[[攻撃力]]1900の[[下級モンスター]]として扱う事も考えたい。~

--[[《霊滅術師 カイクウ》]]~
強力な[[除外]][[効果]]を持つ[[カード]]。~
//加えて、この[[デッキ]]は[[コントロール]]系の[[デッキ]]なので[[相手]]の[[墓地]][[除外]]はより[[相手]]の行動を縛る事に繋がるためかなり優秀。~
//コントロールデッキだから優秀というつながりはおかしいのでは?
[[相手]]の[[墓地]][[除外]]はより[[相手]]の行動を縛る事に繋がるためかなり優秀。~
[[デッキ]]構成によほどの圧迫がない限りは可能な限り投入しても[[腐る]]ことはない。~
ただし、[[墓地]]をあまり利用しなかったり1900ラインの[[アタッカー]]を多く採用している様な[[デッキ]]には分が悪いという欠点も存在する。~

--[[《熟練の黒魔術師》]]~
1900[[アタッカー]]の一体。~
後述の[[《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》]]とは違い大きな[[メリット]]こそないが、代わりに弱点も少なく扱いやすい[[モンスター]]である。~
安定性を求めるのであれば迷わずこちらを採用しよう。~
[[守備力]]もそこそこあるため[[表示形式]]変更にも強く、[[闇属性]]という恵まれた[[属性]]を持つ。~
[[魔力カウンター]]を乗せる[[効果]]は、下記の[[《魔導騎士 ディフェンダー》]]と[[コンボ]]することが可能。~
安定性は少し下がるが、[[《ブラック・マジシャン》]]を1枚くらい投入してみても面白い。~
//その際は[[デッキ]]の[[魔法使い族]]を[[闇属性]]に統一し、[[《闇の誘惑》]]や[[《闇次元の解放》]]を組み合わせていくと良い。~
//メタビート系のこのデッキに除外利用コンボを入れるのは難しい。

--[[《墓守の偵察者》]]~
[[リバース効果]]で[[同名カード]]を[[リクルート]]できる上、[[守備力]]2000は[[壁]]としてはかなり優秀。~
3枚目が[[腐る]]可能性もあるので、[[除去]][[効果]]をもつ[[《墓守の末裔》]]や[[守備力]]1900の[[《墓守の番兵》]]も同時に採用したい。~
ただし、[[裏側表示]]では[[《魔法族の里》]]に貢献できず、[[《抹殺の使徒》]]も受けてしまうので注意。~

--[[《召喚僧サモンプリースト》]]~
単純に[[魔法使い族]]が増えれば[[除去]]が困難になるため、それだけでも十分採用の価値はある。~
加えて[[《フレムベル・マジカル》]]等の[[チューナー]]を絡めて[[《スターダスト・ドラゴン》]]を[[シンクロ召喚]]すれば、[[《魔法族の里》]]をより守りやすくなる。~
ただしその際[[魔法使い族]]が居なければ、[[自分]]に[[ロック]]がかかることを忘れないように。~
また必然的に[[《魔法族の里》]]を守るために[[罠カード]]が増えがちなので、[[手札]]に[[コスト]]となる[[魔法カード]]を確保できない場合も考えられる。~
[[手札]]で[[腐った>腐る]][[《魔法族の里》]]や[[《テラ・フォーミング》]]辺りを[[コスト]]とできれば良いが、[[ステータス]]も抜群に高いというわけではなく[[《スキルドレイン》]]・[[《王宮の弾圧》]]・[[《王虎ワンフー》]]など弱点も多いため、不採用も選択肢の一つ。~

-[[光属性]]・[[魔法使い族]]~
[[《オネスト》]]の支援を受けられる。~
また、[[闇属性]]同様、[[《カオス・ソーサラー》]]の[[召喚]]に必要。

--[[《ライトロード・マジシャン ライラ》]]~
[[《魔導戦士 ブレイカー》]]と同じく[[魔法・罠カード]]を[[破壊]]できる[[カード]]だが、何より[[効果]][[使用]]後の[[守備力]]200では非常に心もとない。~
加えて[[攻撃力]]1700は[[下級モンスター]]としてはそれほど高くないので[[戦闘破壊]]される可能性はある。~
また[[効果]]の[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]があまり活かせず、むしろ[[《魔法族の里》]]が落ちる可能性もあり、長期維持は考えず、[[シンクロ召喚]]や[[《ディメンション・マジック》]]に利用する事も考えられる。~
しかし、[[魔法使い族]][[モンスター]]がなくなったら窮地に立たされるこの[[デッキ]]では、[[罠カード]]を[[破壊]]して安全に[[攻撃]]できることは大きい。~
[[《カオス・ソーサラー》]]を使う場合は[[光属性]]・[[闇属性]]の比率を見て[[《魔導戦士 ブレイカー》]]と使い分けるのが良いだろう。~
ただし前述の[[墓地肥やし>墓地を肥やす]]が明らかな[[デメリット]]となってしまう場合は、[[メインデッキ]]には投入せず[[サイドデッキ]]に1・2枚挿す、もしくは採用そのものを見送る事も考えられる。~

--[[《魔導騎士 ディフェンダー》]]~
[[破壊]][[耐性]]に加え、[[守備力]]2000はかなり優秀な[[ステータス]]。~
[[魔力カウンター]]を多用しない構成であっても単体で十分機能する。~
加えて、[[《熟練の黒魔術師》]]・[[《クルセイダー・オブ・エンディミオン》]]による[[魔力カウンター]]補充と絡めた[[コンボ]]はかなり便利。~
無理に狙う必要は無いが、決まった時はかなり固い[[壁]]となる。~

--[[《クルセイダー・オブ・エンディミオン》]]~
[[攻撃力]]1900、[[光属性]]、[[デュアル]]という特徴を持つ[[魔法使い族]]。~
[[《魔導騎士 ディフェンダー》]]・[[《魔導戦士 ブレイカー》]]などに[[魔力カウンター]]を置ければ見返りも大きい。~
また[[リクルート]]先を採用していない[[《熟練の黒魔術師》]]・[[《熟練の白魔導師》]]に置くだけでも自身の[[単体強化]]は果たせる。~
しかし、[[《奈落の落とし穴》]]に落ちるリスクもあるので[[再度召喚]]は慎重に行いたい。~
ちなみに後述する[[《デュアル・サモナー》]]とは[[シナジー]]こそするが、この[[デッキ]]の性質上あまり[[コンボ]]は狙いに行くべきではないため、「できたらラッキー」程度に考えておこう。~

--[[《久遠の魔術師ミラ》]]~
高い[[攻撃力]]で、[[召喚]]時に[[ピーピング]][[効果]]を持つ[[メリット]][[アタッカー]]。~
[[効果]]だけ見ると[[《魔導戦士 ブレイカー》]]・[[《ライトロード・マジシャン ライラ》]]に見劣りしてしまうが、[[《奈落の落とし穴》]]を受け付けないのは魅力的。~
召喚反応罠に引っ掛かりにくいため[[《魔法族の里》]]の[[ロック]]が自分にかかってしまった時、解除しやすい。~
[[《スキルドレイン》]]中でも有効であるため、[[《スキルドレイン》]]や[[《オネスト》]]を扱う軸なら採用の余地はあるだろう。~
[[ファンデッキ]]になるが、「憑依装着」した[[霊使い]]や、[[《マジシャンズ・ヴァルキリア》]]も投入し、女性[[モンスター]]のみで固めるのも面白いだろう。~
//ミラは霊使いではないし、女性だけなら他のモンスターにもいえる。

--[[《昇霊術師 ジョウゲン》]]~
[[光属性]]・[[魔法使い族]]で、強力な[[特殊召喚]][[メタ]][[効果]]を持つ。~
[[ステータス]]の低さと[[除去]][[効果]]の[[手札コスト]]が[[ランダム]]なのが欠点だが、[[《オネスト》]]・[[《魔導騎士 ディフェンダー》]]の両者に守ってもらえる。~
恵まれた[[属性]]・[[種族]]で[[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]と差をつけていこう。~

-その他の[[魔法使い族]]~

--[[《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》]]~
[[トゥーン]]と名が付いてはいるが、[[召喚]]に[[《トゥーン・ワールド》]]は必要ないため問題なく投入でき、それどころか1900ラインに加えて[[ハンデス]][[効果]]持ちであり重宝される存在と言って差し支えない。~
[[召喚]]した[[ターン]]に[[攻撃]]はできないが、この[[デッキ]]は戦線維持が目的なので問題は無く、手早く[[魔法使い族]]を確保するため[[トゥーン]]である事を活かし[[《トゥーンのもくじ》]]を採用するのも良いだろう。~
戦線維持に適し[[効果]]も強力、と見れば相当強いのだが、[[召喚]]・[[反転召喚]]・[[特殊召喚]]した[[ターン]]に[[攻撃]]ができない[[デメリット]]が肝心なところで足を引っ張る可能性は捨てきれないため過信は禁物。~
[[守備力]]も低く、サポートを受けにくい[[地属性]]という点もややネックである。~
他の[[魔法使い族]]との兼ね合いは微妙だが、しかし大きな[[メリット]]を持っている事も確かである。~
この[[カード]]を中心に運用する場合、下に記す【魔法族の里】とはやや趣を異にする構築も必要となってくるだろう。~
//ここは《魔法族の里》という「カード」ではなく【魔法族の里】というデッキの意では?
//ループリンク
ちなみに、[[《トゥーン・ワールド》]]自体は単体では[[手札事故]]を誘発するため通常は投入を控えるが、引導[[火力]]として期待する、または[[直接攻撃]]を活かせる構築が取れるならば1枚忍ばせてみても良い。~
[[【トゥーン】]]も参照するとよいだろう。~

--[[《お注射天使リリー》]]~
実質、[[攻撃力]]3400の[[魔法使い族]]として使えるため、非常に便利。~
これだけの[[攻撃力]]をもちながら[[《奈落の落とし穴》]]を無視できる点も魅力。~
ただし、[[ライフコスト]]が厳しいのでそれを気にする場合は避けるべきだろう。~
//使用する場合は、[[自分]]から突っ込まずに[[発動]]したい場面だけ[[発動]]する方が好ましい。~
使用する場合は、[[単体除去]]や引導火力の様な使い方が好ましい。

--[[《デュアル・サモナー》]]~
[[魔法使い族]]としては珍しく[[戦闘破壊]]そのものに[[耐性]]を有し、[[魔法使い族]]を維持する役目としては優れている。~
しかし2度以上の[[戦闘]]には持ち堪えられず、[[攻撃力]]もさほど高いわけではない。~
そのため、[[チューナー]]を組み込み[[シンクロ素材]]として運用して行くのが良いだろう。~
[[水属性]]・[[魔法使い族]]であるため[[チューナー]]縛りがある[[シンクロモンスター]]にも割りと対応している点は使い勝手が良い。~
もう1つの[[デュアル]]をサポートする能力に関しては、残念ながら[[《魔法族の里》]]と[[デュアル]]の[[シナジー]]が特に見込めないため、生かされる事はほとんどないだろう。~

-[[半上級モンスター]]~
以下は[[上級モンスター]]の部類に入るが、自身の[[効果]]で[[特殊召喚]]もしくは[[妥協召喚]]可能である[[カード]]である。~
[[アドバンス召喚]]ほどのリスクを伴うわけではないので、十分採用候補に成りえる。

--[[《カオス・ソーサラー》]]~
強力な[[除去]][[効果]]を持つ[[魔法使い族]][[モンスター]]であり、尚且つ上記で述べた[[下級モンスター]]の[[魔法使い族]]のほとんどが[[光属性]]か[[闇属性]]のどちらかに分類されている。~
そのため、よほどかたよった構成にしない限りこの[[カード]]が[[手札事故]]を招く事はあまり無い。~
故に十分な採用候補の1枚である。~
しかし、[[《次元の裂け目》]]で[[墓地]]利用を封じたり、[[属性]]がどちらかに偏っている場合はあまり向かない。~
[[墓地]]依存率が高くなってしまうのもネックである。~
その場合は採用を見送るか、[[サイドデッキ]]に入れておくべきだろう。~

--[[《THE トリッキー》]]~
[[上級モンスター]]でありながら[[下級モンスター]]のごとく[[特殊召喚]]が可能な[[カード]]。~
[[手札]][[コスト]]も、その時必要のない[[カード]]を選んでいけばさほど痛くはない。~
[[攻撃力]]2000ならば大抵の[[下級モンスター]]に負ける事はないので安心。~
欠点は[[特殊召喚]]した後は[[バニラ]]同然なところだろうか。~
また、現[[環境]]では2000では安心とは言い切れず、[[除去]]を食らうと[[アドバンテージ]]で確実に損してしまう。~

--[[《太陽の神官》]]~
上記の[[《THE トリッキー》]]とは対を成す様な[[ステータス]]を持つ。~
[[《奈落の落とし穴》]]に落ちない[[壁]]が欲しいのならこちらを使おう。~
[[光属性]]という点で[[《クルセイダー・オブ・エンディミオン》]]らとの相性も良い。~
後半の[[効果]]はこの[[デッキ]]では活かし辛いので無視しても構わない。~

--[[《霧の王》]]~
[[上級モンスター]]だが[[リリース]]無しでの[[召喚]]が可能なこの[[カード]]もまた[[魔法使い族]]。~
基本的に[[サイドデッキ]]向けの[[モンスター]]だが、あらゆる[[リリース]]を封じてしまえる[[効果]]の影響範囲は意外と広い。~
真っ先に思い浮かぶ[[帝]]以外にも[[《スターダスト・ドラゴン》]]や[[《スレイブタイガー》]]・[[《クロス・ソウル》]]や各種[[ウイルス]]なども封じる事が可能。~
この[[カード]]の[[レベル]]は7であり、それ故同じ[[魔法使い族]]である[[《創世の預言者》]]によって[[サルベージ]]も可能。~
後はその低い[[ステータス]]が問題だが、上述の[[《THE トリッキー》]]や[[《デュアル・サモナー》]]を使うなどして補いたい。

//-[[魔法使い族]]以外の[[モンスター]]~
-[[魔法使い族]]以外の[[モンスター]]~
--[[《カオス・ソルジャー −開闢の使者−》]]~
[[下級モンスター]]の[[魔法使い族]]のほとんどが[[光属性]]か[[闇属性]]なら採用を検討できる。~
[[戦士族]]のため[[《カオス・ソーサラー》]]と違って[[《魔法族の里》]]には対応していないが、打点が高いため[[《スキルドレイン》]]を採用するならこちらを優先しても良い。~


***[[魔法・罠カード]]について [#wc98adc5]
 投入している[[モンスター]]が[[下級]]ばかりなので、[[相手]]の[[上級モンスター]]等を[[破壊]]するのには少々厳しい。~
 また、現[[環境]]では[[魔法カード]]に頼らずとも[[下級]]の限界点である[[攻撃力]]2000を超えてくるケースは珍しくない。~
 そのためどうしても[[上級モンスター]]の対処は[[魔法・罠カード]]に頼るしかない。~
 そのため、基本的にこのスペースは[[除去]]系もしくは[[ロック]]系の[[カード]]で固めた方がいいだろう。~

 基本的には[[魔法カード]]はすでに存在する[[魔法使い族]]の維持手段を中心にした方がいい。~
 こちらの[[魔法使い族]]がいなくなったら自分が[[魔法カード]]を封じられるからだ。~
 特に[[フリーチェーン]]の[[速攻魔法]]は攻守両面で役立つ。~

-[[魔法カード]]~

--[[《魔法族の里》]]・[[《テラ・フォーミング》]]~
まずは[[デッキ]]の主軸となる[[《魔法族の里》]]とそれを[[サーチ]]する[[《テラ・フォーミング》]]は可能な限り採用した方が良いと思われる。~
しかし[[手札]]に3枚来て[[腐る]]可能性や、[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]等の他の[[フィールド魔法]]も採用する場合、[[罠カード]]中心の[[デッキ]]に分が悪いことからそれぞれ2枚で止める場合もある。~
[[自分]]がどちらを重点的に抑えたいかに任せることとなるのだが、[[自分]]が魔法を[[ロック]]された最悪の場合の突破法の一つである[[フィールド魔法]][[セット]]という道を開けておくために、やはり[[キーカード]]である[[《魔法族の里》]]は可能な限り採用しよう。~
言うまでもなく[[フィールド魔法]]と[[サーチ]][[カード]]の多用はスピードアップと事故率が比例していくため、如何にして[[手札事故]]を抑えるかもこの[[デッキ]]の課題となる。~

--[[《地砕き》]]・[[《抹殺の使徒》]]~
[[壁]][[モンスター]]を確実に[[除去]]できる。~

--[[《闇の誘惑》]]~
[[闇属性]][[モンスター]]の多いこの[[デッキ]]で利用できる数少ない[[手札]]交換手段。~
[[除外]]する[[モンスター]]は[[手札]]でだぶついた[[《墓守の偵察者》]]などが良いだろう。~

--[[《一族の結束》]]・[[《強者の苦痛》]]・[[《魔導師の力》]]~
[[攻撃力]]変化系[[カード]]は[[下級]][[魔法使い族]]の戦線維持にうってつけ。~
[[《一族の結束》]]は[[《地砕き》]]に頼らず[[壁]]を倒せるようになる一方、[[種族]]縛りによって[[《オネスト》]]や[[《ライオウ》]]が採用できなくなるのが欠点。~
[[《強者の苦痛》]]は[[《一族の結束》]]と逆に、構成の自由度は上がるが[[壁]]対策の課題は残る。~
[[《魔導師の力》]]は1体にしか[[効果]]がない代わり、他2枚に比べて爆発的な[[攻撃力]]を得られるのが魅力。~
どれを何枚採用するかは構築によって考えたい。

--[[《次元の裂け目》]]~
[[《カオス・ソーサラー》]]を除き、この[[デッキ]]は[[墓地]]に依存しにくいので採用できる。~
ただし、[[《エフェクト・ヴェーラー》]]を使えなくなる点には注意。~

--[[《禁じられた聖槍》]]・[[《収縮》]]~
戦闘補助のみならず、[[《魂を削る死霊》]]の処理・[[《奈落の落とし穴》]]の回避もできる。~
もともと[[魔法使い族]]が存在する、もしくは[[魔法使い族]]の[[召喚]]成功時に使いたい[[カード]]なのでアンチ[[シナジー]]にはなりにくい。~
[[《王宮のお触れ》]]の[[サイドデッキ]]投入を考え、[[罠カード]]を減らしたい場合に重宝する。~

--[[《ディメンション・マジック》]]~
単体での使用は2:1交換で[[ディスアドバンテージ]]となるが、[[フリーチェーン]]ゆえに[[サクリファイス・エスケープ]]で[[《次元幽閉》]]や[[《奈落の落とし穴》]]を回避した上で[[モンスター]][[除去]]ができるのはやはり優秀。~
しかし、[[魔法使い族]]を[[特殊召喚]]するメリットが薄い、または[[魔法使い族]]の採用枚数が少ない場合は控えた方が良いだろう。~

--[[《デュアルスパーク》]]~
[[《チューンド・マジシャン》]]や[[《クルセイダー・オブ・エンディミオン》]]を[[リリース]]して、[[単体除去]]と[[ドロー]]が行える。~
ただし[[《魔法族の里》]]のためにも、[[フィールド]]上の[[魔法使い族]][[モンスター]]は欠かさないようにしたい。~

-[[罠カード]]~
[[罠カード]]も[[魔法カード]]と同じく、[[《魔法族の里》]]による[[ロック]]の維持を中心に考える。~
[[《王宮のお触れ》]]で[[魔法・罠カード]]を完全封殺といいたい所だが、現環境下では[[効果モンスター]]の存在が非常に怖い。~
そのため[[サイドデッキ]]よりな[[カード]]である。~
また[[《スキルドレイン》]]については後述する。~

--[[《トラップ・スタン》]]・[[《盗賊の七つ道具》]]~
罠カードで[[魔法使い族]]が[[除去]]されないよう、それらへの対策は重要。~
[[《魔法族の里》]]で[[《サイクロン》]]で[[伏せ除去]]されにくいため、多めに積みたい。~
これらの[[カード]]がない時は、[[《聖なるバリア−ミラーフォース−》]]・[[《激流葬》]]などの[[全体除去]]に備えて[[手札]]に[[魔法使い族]]をキープしておくとよい。~

--[[《奈落の落とし穴》]]・[[《王宮の弾圧》]]・[[《神の宣告》]]・[[《神の警告》]]~
[[相手]]の[[魔法使い族]]を許してはならず、こちらの[[魔法使い族]]を守る必要があるこのデッキのとって、[[召喚]]反応型[[罠カード]]はとくに重要。~
ただし、[[《王宮の弾圧》]]は[[《カオス・ソーサラー》]]・[[《ディメンション・マジック》]]を阻害するので注意。~

--[[《群雄割拠》]]~
相手の[[シンクロ召喚]]と[[魔法使い族]]の[[召喚]]を同時に対策できる。~
[[魔法使い族]]だけで構築するなら[[《一族の結束》]]とともに投入したい。~

//**戦術 [#ic8fe587]
//プレイング・動かし方について。

**[[デッキ]]の種類 [#p8415a29]
***[[《スキルドレイン》]]軸 [#g7d4b0b2]
 [[魔法カード]]と[[効果モンスター]]を封じる型。~
 現[[環境]]下でこれら二つを封じてしまえば殆どの[[デッキ]]が対抗手段を失う。~
 [[罠カード]]の採用率が低下の一途をたどっているからだ。~
 更に[[《スキルドレイン》]]下で[[《月の書》]]・[[《エネミーコントローラー》]]をチェーンして効果を通す、といった行動も封殺できるため戦闘破壊以外においては強固なロック性能を誇る。

 元々[[効果]]のことを考えなければ1900ラインの[[魔法使い族]]は4枚存在する。~
 [[《ヂェミナイ・エルフ》]]・[[《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》]]・[[《熟練の黒魔術師》]]・[[《クルセイダー・オブ・エンディミオン》]]が該当する。~
 しかし無理にそれらを全て3積みにする必要は無く、[[《魔導戦士 ブレイカー》]]や[[《霊滅術師 カイクウ》]]等の優秀な[[魔法使い族]]も[[《スキルドレイン》]]が来ない時の保険と考えれば採用すべきであろう。~
 また[[魔法使い族]]の唯一の[[デメリット]][[アタッカー]]である[[《ダーク・エルフ》]]も採用できなくはない。仮に[[《スキルドレイン》]]が[[発動]]していなくても、比較的許容できる[[デメリット]]であるのもありがたい。~
 もちろん、[[Sin]][[モンスター]]や[[《神獣王バルバロス》]]を投入し、この[[デッキ]]に欠ける打点を補ってもよい。~

***[[デュアル]]軸 [#wa1c9761]
 [[デュアル]][[モンスター]]の[[《クルセイダー・オブ・エンディミオン》]]・[[《チューンド・マジシャン》]]と[[《デュアルスパーク》]]を用いる型。~
 場の[[魔法使い族]]を減らしてしまうが、相手の除去にチェーンして[[ドロー]]しつつ、厄介な[[壁]]や[[罠カード]]を潰せるのは大きい。~
 [[《スキルドレイン》]]との親和性が高いところもポイント。~

***[[光属性]]軸 [#m61bdfc9]
 [[魔法・罠カード]]だけでなく[[《オネスト》]]も用いて[[魔法使い族]]を守る型。~
 [[ダメージ計算]]時に[[発動]]するため阻止されにくい点も評価に値する。~

 [[光属性]]に絞っても[[下級]]で優秀な[[魔法使い族]][[モンスター]]は十分存在する。~
 [[アタッカー]]の[[《クルセイダー・オブ・エンディミオン》]]・[[《久遠の魔術師ミラ》]]・[[《創世の預言者》]]や、[[壁]]の[[《魔導騎士 ディフェンダー》]]・[[《熟練の白魔導師》]]、[[除去]]役の[[《ライトロード・マジシャン ライラ》]]がそうだ。~
 [[攻撃力]]を度外視するなら[[《マジカルフィシアリスト》]]や[[《ものマネ幻想師》]]あたりも採用の余地があるだろう。~
 少々癖はあるが、[[《平穏の賢者》]]や[[《白い泥棒》]]なども[[《オネスト》]]を使って[[効果]][[発動]]を狙える。~
 [[メタ]][[モンスター]]の[[《昇霊術師 ジョウゲン》]]や[[《ライオウ》]]も[[光属性]]であるため相性は悪くない。~
 [[《オネスト》]]同様に戦闘補助ができる[[《禁じられた聖槍》]]・[[《収縮》]]も同じく役に立つだろう。~
 また[[上級]]ではあるが[[《カオス・マジシャン》]]も[[光属性]][[魔法使い族]]なので採用を考えられなくはない。また、大穴だが強力な[[効果]]を持つ[[《時の魔術師》]]を1枚くらい忍び込ませてみるのも面白い。~
 [[光属性]]かつ[[魔法使い族]][[シンクロモンスター]]である[[《アーカナイト・マジシャン》]]の[[召喚]]も、余裕があれば狙って行くと良い。~

**[[デッキ]]の派生 [#jcc33f02]
 投入する[[カード]]によってがらりと構築が変わる場合もある。~
 それを以下で説明する。~

***【里メタビ】 [#nf267289]
 [[【メタビート】]]に[[《魔法族の里》]]を組み込んだ形。~
 [[《霊滅術師 カイクウ》]]はそもそも[[【メタビート】]]で主に使われているので無理なく採用できる。~
 他の[[カード]]は基本的に1900ラインを確保できる[[《魔導戦士 ブレイカー》]]や[[《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》]]に厳選した方がいいかもしれない。~
 また、必然的に[[魔法使い族]]が減るので、[[《魔法族の里》]]及び[[《テラ・フォーミング》]]の採用枚数を減らすか場の[[魔法使い族]]の守りをより強固にしなくてはならない。~

***【里安地ジョウゲン】 [#f60d7ae8]
 [[《安全地帯》]]で[[《昇霊術師 ジョウゲン》]]を守り、[[魔法カード]]と[[特殊召喚]]に対策する。~
 [[《魔法族の里》]]で[[《安全地帯》]]を[[《サイクロン》]]から守れる一方、[[《魔導戦士 ブレイカー》]]や[[《ライトロード・マジシャン ライラ》]]を出されると窮地に陥るが、[[《魔導騎士 ディフェンダー》]]や[[《オネスト》]]も使って[[《昇霊術師 ジョウゲン》]]を守っていく。~
 しかし、「[[相手]]が[[特殊召喚]]に依存する」という前提でピンポイント[[メタ]]を張った[[デッキ]]なため、[[【メタビート】]]にはまったく効き目がないので注意。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#g4ed9ca7]
-[[魔法カード]]に依存しない[[デッキ]]~
当たり前だが、[[罠カード]]や[[モンスター効果]]中心の[[デッキ]]に[[《魔法族の里》]]の効き目は薄く、ひとたび[[魔法使い族]]を[[除去]]されると窮地に陥る。~
しかし、[[【メタビート】]]のように[[魔法カード]]より[[罠カード]]の比率が大きいデッキが多いのも現状。~
[[モンスター]]対策はもちろん、[[罠カード]]を[[除去]]・[[カウンター]]できる[[カード]]も多く用意したい。~

-相手の[[魔法使い族]]~
[[相手]]に[[魔法使い族]]がいれば、それだけで[[《魔法族の里》]]は無意味になる。~
[[【墓守】]]や[[【ライトロード】]]はもちろんのことだが、他の[[デッキ]]においても[[汎用性]]の高い[[魔法使い族]]の採用率は非常に高い。~
[[《魔導戦士 ブレイカー》]]・[[《霊滅術師 カイクウ》]]・[[《ライトロード・マジシャン ライラ》]]・[[《墓守の偵察者》]]・[[《カオス・ソーサラー》]]・[[《TG ハイパー・ライブラリアン》]]などがそうである。~
滅多に見ないものの、[[【種族操作】]]が相手ならばより絶望的だ。~

-その他の弱点~
[[《魔法族の里》]]が存在すれば基本的に[[フィールド魔法]]を[[発動]]される心配は無いのだが、[[《歯車街》]]などの上書き[[セット]]による[[効果の発動]]だけは防ぐ事ができない。~
こちらの[[《魔法族の里》]]が[[破壊]]される事はないが、[[《古代の機械巨竜》]]の様な強力[[モンスター]]の[[特殊召喚]]を許してしまう点には注意が必要である。~
この[[デッキ]]は[[下級モンスター]]が主力ではあるのだが、[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]や[[《D・バインド》]]などの[[攻撃]][[ロック]]系[[永続罠]]に弱い[[モンスター]]が多いため、それらへの対応も必要となる。~

 強力な[[デッキ]]ではあるが、この様に弱点自体は多いので思い切って2戦目以降[[《魔法族の里》]]を捨て、[[ビートダウン]]へと移るのも一つの手。~
 維持のお手軽さでは[[《ナチュル・ビースト》]]に分があるため、こちらならではの構築が求められる。~

** サンプルレシピ[#x94306a4]
-【里メタビ】~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=1448~
地区代表決定戦九州地区(一般の部)ベスト8進出/08.11.30~

-【里メタビ】~
http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=1385~
地区代表決定戦関西2地区(一般の部)ベスト32進出/08.11.29~

**代表的なカード [#wc4713e9]
-[[《魔法族の里》]]

-[[《魔導戦士 ブレイカー》]]
-[[《霊滅術師 カイクウ》]]

**関連リンク [#q2297a45]
-[[【魔法使い族】]]
-[[【メタビート】]]

-[[デッキ集]]