「魔力カウンターを乗せることが出来るカード」をフルに活用し、攻め立てるデッキ。
魔力カウンターの乗るモンスターを中心に戦っていく。
(該当モンスターについては魔力カウンターを参照。)
魔力カウンターの乗るモンスターは総じて魔法使い族が大半を占めるため、【魔法使い族】の戦術を取り入れられることが魅力である。
また、デッキの約半数近くを魔法カードが占めることになるのも特徴といえる(後述)。
2008年3月1日の制限改訂で、魔力カウンター系カードで一番強力と思われる《魔導戦士 ブレイカー》と、魔法カードをサルベージする《聖なる魔術師》が禁止になってしまった。
これにより、【魔法使い族】並びにこのデッキは、現段階では弱体化してしまったといえる。
このデッキは、魔力カウンターが乗るモンスターを何度も使いまわすのが目的となる。
それには、当然ながら「魔力カウンターを乗せる効果を持つカード」を採用しなければならない。
手軽に乗せることが出来れば何でもいいのだが、その中で特にお薦めしたいのが《見習い魔術師》である。
場に出るだけで他のカードに魔力カウンターを乗せられる上、戦闘で破壊されればリクルーター効果が発動するため、損失なく運用できるのだ。
魔力カウンター専門の効果を持つカードとしてならば、《魔草 マンドラゴラ》や《漆黒のパワーストーン》が比較的優秀。
しかし、如何せんカウンターを乗せるだけなので、多めに積むことは事故に繋がりかねない。
その辺りの調整は自分のデッキとよく相談するべきだろう。
また、「魔法カードの発動により魔力カウンターの乗るカード」が多いため、デッキは必然的に魔法カードに頼る構築にしなければならない。
とはいえ魔力カウンターが乗れば何でもいいため、通常魔法、速攻魔法、永続魔法等種類は問わず、幅広い構築にすることができる。
《地割れ》《地砕き》等の手軽な除去カードから、《エネミーコントローラー》や《レベル制限B地区》でも乗るため、様々な状況下でも乗せることができる。
上記の通り、このデッキには魔法カードが必要不可欠。
ここでは、どのような魔法カードを採用すればいいのかを記述する。
もちろん、以下のタイプを複数採用するデッキ構築でも全然問題無い。
通常魔法による除去と、速攻魔法で場の調整を行い、あまりコンボを意識せず魔力カウンターを溜めるというもの。
現段階では最もポピュラーかつ無難なデッキ構築であり、またプレイングもしやすいと言える。
凝ったカードをあまり採用せず、デッキ構築の幅も広がる。
用意するものは永続魔法と、魔法・罠カードを手札に戻す効果を持つカード。
一度永続魔法を発動し、そのあと発動したカードを手札に戻すことで再利用しようというタイプ。
バウンスに《ハリケーン》を用いれば、《ハリケーン》自身が魔法カードなので、効率よく魔力カウンターが溜められる。
しかし、《ハリケーン》は制限カードであるため、スピードは遅まるものの
《トルネード・バード》の採用を強いられる。
これによりデッキ構築は、《レベル制限B地区》や《平和の使者》でロックした後、バウンスカードでロック解除する【フィフティ・フィフティ】型が適任と言える。
こちらはスピードを重視したタイプ。
魔法カードの発動で、更にデッキから魔法カードをサーチすることで、デッキ圧縮も兼ねながら、魔力カウンターを乗せることができる。
この戦術で最も有効活用できると思われるカードが《トゥーンのもくじ》である。
これを3枚積むことで、いとも簡単に《熟練の黒魔術師》や《王立魔法図書館》の効果を発動できる。
「しかし、《トゥーンのもくじ》だけではディスアドバンテージになってしまうのでは」、と悩む方もいるだろう。
そんなときは、同じくトゥーンカードである《トゥーン・ヂェミナイ・エルフ》をお薦めする。
このカードは《トゥーン・ワールド》がなくても活躍できる上、《ディメンション・マジック》で特殊召喚も可能である。
《トゥーンのもくじ》だけでは足りない、という場合なら、《精神統一》《テラ・フォーミング》《融合賢者》も少なからず利用できる。
《精神統一》は《トゥーンのもくじ》の下位互換ではあるものの、魔法カードに変わりはないので、どちらかといえば有効。
《テラ・フォーミング》では、採用するフィールド魔法は《魔法族の里》がいいだろう。
それ以外でならば、《ダーク・ヴァルキリア》《熟練の黒魔術師》《魔法の操り人形》を強化する《ダークゾーン》か、《魔導獣 ケルベロス》・サイレント・マジシャンを強化する《シャインスパーク》あたりか。
《融合賢者》の場合、何を融合召喚すればいいのか悩みどころだが、《熟練の黒魔術師》 《熟練の白魔導師》の存在から、《超魔導剣士−ブラック・パラディン》の融合召喚が見込める。
が、どちらかといえばファンデッキと呼ばれてしまうだろう。
魔法カードをサルベージする魔法カードを採用するのも悪くない。
《泉の精霊》《融合回収》《魔法再生》《魔法石の採掘》と一見サルベージするカードは豊富であると思える。
しかし、前二つは装備魔法と融合召喚でディスアドバンテージとなり、後者も同様手札が増えるわけではないので、デッキ構築が難解なものとなる。
《アームズ・ホール》と《混沌の黒魔術師》を採用し、《D・D・R》でフィールドに《混沌の黒魔術師》を居座らせる戦術は強力かつ効率がいい。
当然、《早すぎた埋葬》をサーチ・サルベージして《D−HERO ディスクガイ》を蘇生する定番の戦略も絡められる。
デッキ構築は大きく変わってしまうが、《次元融合》と《サイバー・ヴァリー》を使って無限ループすることで魔力カウンターを溜めるのもいいだろう。
先述した通り、モンスターが魔法使い族で固まっているためにデッキ構築は自然とこちらへ傾く。
元々【魔法使い族】から派生したデッキなので、当然といえば当然なのだが。
魔力カウンターに比重を置いて攻める【魔法使い族】、《熟練の黒魔術師》に頼る【ブラック・マジシャン】等これに当てはまる。
魔力カウンターの溜まりにくい《サイレント・マジシャン LV4》の弱点を、《漆黒のパワーストーン》などで克服するデッキ。
それなりに特化しておけば、グングンと魔力カウンターは溜まっていく。
そして、召喚された《サイレント・マジシャン LV8》に《王宮のお触れ》なども組み合わせれば、最早かなう敵などごくわずかである。
強力な儀式モンスター《伝説の爆炎使い》を軸に戦うタイプのデッキ。
しかし、ただでさえカードを消費する儀式召喚の上に魔力カウンターを3つ乗せるのは割と難しい。
《トゥーンのもくじ》などで素早く魔力カウンターを乗せたい。
強力なバーンカード《バベル・タワー》を駆使したタイプのデッキ。
魔力カウンターを3つ乗せれば擬似的な魔法封じになるが、こちらも魔法カードが使えなくなる点は要注意。
扱いづらいカードではあるが、速攻魔法を多く起用することで上手く効果を使用できる。
詳しくは《バベル・タワー》のページを参照のこと。
既にこのカードをノーコストで発動できるカードが存在するこのご時世で、あろうことかマジメにこのカードを発動させようというタイプ。
元々ファンデッキ性の高い【魔力カウンター】が更にファンデッキ度を増した感じである。
しかし、何と言っても10個分の魔力カウンターなど早々に集まるものではない。
構築難度のかなり高いデッキである。