《未来融合−フューチャー・フュージョン》と《オーバーロード・フュージョン》のコンボを使用した、《キメラテック・オーバー・ドラゴン》による1ターンキルデッキ。
07/03/01で切り札2枚と共に、サーチカードの《封印の黄金櫃》と除外メタ+爆発力増強の、《次元融合》が制限カードになったため、大幅に弱体化している。
《未来融合−フューチャー・フュージョン/Future Fusion》 永続魔法(制限カード) 自分のデッキから融合モンスターカードによって決められたモンスターを 墓地へ送り、融合デッキから融合モンスター1体を選択する。 発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に選択した融合モンスターを 自分フィールド上に特殊召喚する(この特殊召喚は融合召喚扱いとする)。 このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。 そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。
《オーバーロード・フュージョン/Overload Fusion》 通常魔法(制限カード) 自分のフィールド上または墓地から、 融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、 闇属性・機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。 (この特殊召喚は融合召喚扱いとする)
《キメラテック・オーバー・ドラゴン/Chimeratech Overdragon》 融合・効果モンスター 星9/闇属性/機械族/攻 ?/守 ? 「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。 このカードの融合召喚に成功した時、 このカード以外の自分フィールド上のカードを全て墓地へ送る。 このカードの元々の攻撃力と守備力は、 融合素材にしたモンスターの数×800ポイントの数値になる。 このカードは融合素材にしたモンスターの数だけ 相手モンスターを攻撃する事ができる。
《キメラテック・オーバー・ドラゴン》を速攻で出して殴るだけである。
このコンボに《ハリケーン》や《大嵐》などの伏せ除去を併せればほぼ完全な1ターンキルとなる。
《メテオ・ストライク》等で貫通を付ければ守備表示モンスターがいてもまったく関係ない。
《次元融合》を入れて爆発力を強化する戦術もある。
伏せ除去がないときはそのまま《キメラテック・オーバー・ドラゴン》を召喚し《人造人間−サイコ・ショッカー》や《マジック・キャンセラー》や《ブローバック・ドラゴン》などを帰還させれば、ロックすることもできる。
ただし、この場合重い上級モンスターをデッキに入れるため、制限カードである、《未来融合−フューチャー・フュージョン》を引けず、事故率が上がることを考えておきたい。
そのため、《封印の黄金櫃》は確実に必要となる。
なお、さらに事故率は上がるが、《魂吸収》でライフ回復できるギミックを仕込めれば《デビル・フランケン》の効果発動が容易になる。
しかし、《キメラテック・オーバー・ドラゴン》が出る時点で勝利は目前の為、事故率を考えると無理に組む必要はない。
それでも、《ドラゴン・ウォリアー》などを横に並べれば、攻撃の安全度が幾らか増すと思われる。
【次元ビートダウン】などの除外系デッキ対策にも有効。
【未来オーバー】のメタである《閃光の追放者》のメタになり、2006年の選考会ではこのタイプのデッキが上位に入っていることを考えると非常に有効な戦術であるといえるだろう。
代表的な「未来オーバー」は
などがある。
1と2、3と4、1と4はそれぞれ相性が良い組み合わせといえる。
特に1と2の組み合わせは《キメラテック・オーバー・ドラゴン》を召喚できなくても勝利できる要素が多くあり、汎用性が高い。
このデッキで最も重要なのは融合素材の機械族の選択。
ここではその一例を挙げてみる。
このようにさまざまなカードが揃っている。
自分の好みで選ぶとよいだろう。
1ターンキルデッキの宿命として初期手札に影響されやすいという面がある。
これには、ある程度の低速化を覚悟して《魔導雑貨商人》や《魔装機関車 デコイチ》などのデッキ加速モンスターを入れたり、《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》などのロックパーツで対処可能。
ただし、機械族で固めないと《キメラテック・オーバー・ドラゴン》の攻撃力は期待できなくなるのでバランスを見極めたい。
初歩的なところで、《キメラテック・オーバー・ドラゴン》や《次元融合》を使うにしても、特殊召喚されたモンスターが、《奈落の落とし穴》、《王宮の弾圧》などで対処されないように、1ターンキルデッキには不可欠な《ハリケーン》や《大嵐》は必須である。
また、墓地に依存するデッキあるため【次元帝】が相手の場合《次元の裂け目》《マクロコスモス》にも弱い。
前述したとおり《次元融合》で逆に利用するという選択が有効になる。
貫通を付与する場合、もし裏側守備表示モンスターが《アマゾネスの剣士》だった場合自分が即死する。
【アマゾネス】以外での採用はまずないが、そういう地雷カードが存在する事は覚えておこう。
また、《N・グラン・モール》や《フュージョニストキラー》、《スフィア・ボム 球体時限爆弾》にも無力となる。
対策としては、《メテオ・ストライク》の代わりに《流星の弓−シール》を投入する手がある。
【デッキ破壊】が相手であるなら《シールドクラッシュ》《抹殺の使徒》を決められるかどうかが勝負となる。
この二枚はデッキの爆発力を落とされるが、実際のところこの程度の対策しかない。
根本的なところで《昇霊術師 ジョウゲン》、《虚無魔人》、《異星の最終戦士》に対する対策が存在しない。
このカードを破壊できるカードを用意しておきたい。
特にこのデッキは、《未来融合−フューチャー・フュージョン》を発動させることを前提として構成されている。
例によって《封印の黄金櫃》でこのカードを手札に加えた際に《マインドクラッシュ》で落とされたりすると、その後はかなり苦しい戦いを強いられることになる。
そのため、相手のフィールド上に伏せカードが存在する時はうかつに発動しないほうが無難だろう。
しかし、だからといって警戒して発動しないで置くとチャンスを逃す事にも繋がる。
また、《王家の眠る谷−ネクロバレー》を駆使する墓守や、《霊滅術師 カイクウ》で墓地を封じられると、《オーバーロード・フュージョン》が使えない。
《霊滅術師 カイクウ》の誘発効果は任意なので、この除外を利用して《次元融合》も利用できない。