*【未来オーバー】 [#lb9d18d0]
#contents
**説明 [#q43c67ea]
 [[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]と[[《オーバーロード・フュージョン》]]の[[コンボ]]を使用した、[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]による[[1ターンキル]][[デッキ]]。~

 [[07/03/01>禁止・制限カード/2007年3月1日]]で切り札2枚が[[制限カード]]になり、さらに[[08/09/01>禁止・制限カード/2008年9月1日]]で[[除外]][[メタ]]と爆発力増強を兼ねた[[《次元融合》]]が[[禁止カード]]になったため、大幅に弱体化している。~
 [[10/09/01>禁止・制限カード/2010年9月1日]]の[[制限改訂]]で[[《サイバー・ドラゴン》]]は[[制限解除]]となったため、[[《サイバー・ドラゴン》]]が先に[[手札]]に来て[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]が腐ってしまう可能性は少なくなったと言える。~
 しかし、[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]・[[《オーバーロード・フュージョン》]]を早く[[手札]]に[[加え>加える]]られるに越したことはないため、[[《打ち出の小槌》]]や[[《リロード》]]などを用意しておきたい。~

 《未来融合−フューチャー・フュージョン/Future Fusion》
 永続魔法(制限カード)
 自分のエクストラデッキに存在する融合モンスター1体をお互いに確認し、
 決められた融合素材モンスターを自分のデッキから墓地へ送る。
 発動後2回目の自分のスタンバイフェイズ時に、選択した融合モンスター1体を
 融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
 このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
 そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。

 《オーバーロード・フュージョン/Overload Fusion》
 通常魔法(制限カード)
 自分のフィールド上または墓地から、
 融合モンスターカードによって決められたモンスターをゲームから除外し、
 闇属性・機械族の融合モンスター1体を融合デッキから特殊召喚する。
 (この特殊召喚は融合召喚扱いとする)

 《キメラテック・オーバー・ドラゴン/Chimeratech Overdragon》
 融合・効果モンスター
 星9/闇属性/機械族/攻   ?/守   ?
 「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
 このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
 このカードの融合召喚に成功した時、
 このカード以外の自分フィールド上のカードを全て墓地へ送る。
 このカードの元々の攻撃力と守備力は、
 融合素材にしたモンスターの数×800ポイントの数値になる。
 このカードは融合素材にしたモンスターの数だけ
 相手モンスターを攻撃する事ができる。

+[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]で[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]を選択。
+[[《サイバー・ドラゴン》]]を含む[[機械族]][[モンスター]]を可能な限り[[墓地]]へ落とす。
+次に[[《オーバーロード・フュージョン》]]で[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]を選択。~
墓地の[[機械族]][[モンスター]]を可能な限り[[除外]]して[[融合召喚]]。
+わずか1ターン、2枚の[[手札]]消費で[[攻撃力]]8000オーバー、しかも複数回攻撃可能な[[モンスター]]ができあがる。

 [[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]を速攻で出して[[殴る]]だけである。~
 なお、[[攻撃力]]が8000に到達するための[[融合素材]]はわずかに10枚と、普通に[[デッキ]]を構築する範疇で狙うことができる。~
 この[[コンボ]]に[[《ハリケーン》]]などの[[伏せ除去]]を併せればほぼ完全な[[1ターンキル]]となる。~
 しかし、現在では[[《大嵐》]]も[[禁止カード]]となり、[[1ターンキル]][[デッキ]]は苦境に立たされている。~
 [[《メテオ・ストライク》]]等で[[貫通]]を付ければ[[守備表示]][[モンスター]]がいてもまったく関係ない。~
 逆に、この手の[[1ターンキル]]の定番である[[《巨大化》]]・[[《リミッター解除》]]等は、[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]自体が8000を超えられるためなくても成立できる。~
 [[コンボ]]自体に使う[[カード]]が少ない分、同時に[[除去]]をうまくそろえる工夫をしたい。
 
**搭載ギミック [#x0e977ee]
 代表的な「未来オーバー」は

+序盤は[[ガジェット]]で[[デッキ]]を圧縮するタイプ
+序盤に[[《デビル・フランケン》]]で[[《サイバー・エンド・ドラゴン》]]や[[《サイバー・ツイン・ドラゴン》]]を[[召喚]]し大[[ダメージ]]を与えていくタイプ
+[[《サイバー・フェニックス》]]、[[《魔装機関車 デコイチ》]]、[[《魔導雑貨商人》]]で[[ドロー]]&[[デッキ圧縮]]していくタイプ
+[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]を[[召喚]]した後に[[《次元融合》]]で[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]や[[《マジック・キャンセラー》]]や[[《ブローバック・ドラゴン》]]を[[召喚]]し、[[ロック]]や[[除去]]するタイプ
+[[《人造人間−サイコ・リターナー》]]等の[[墓地]]送りで[[メリット]]となる[[機械族]]を[[デッキ]]から落として[[コンボ]]するタイプ~
++中でも[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]と[[《人造人間−サイコ・リターナー》]]を3枚ずつ同時に[[墓地へ送り>墓地に送る]]、[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]を3体並べて大[[ダメージ]]を狙うギミックは【未来リターナー】と呼ばれている
+[[《シンクロ・フュージョニスト》]]と[[《ジャンク・シンクロン》]]等の[[チューナー]]・[[シンクロモンスター]]を利用し、序盤を固めつつ素早く[[制限カード]]2枚を[[サーチ]]するタイプ
+[[《オーバーロード・フュージョン》]]と[[フィニッシャー]]の役目を[[《サイバー・エルタニン》]]に置き換えるタイプ
++3枚投入などで確率は上げられるが、[[光属性]]へとさらに構築を狭める他、[[墓地]]の素材([[除外]]はより多い16枚が必要となる。~
その代わり、こちらは出すと同時に[[《スターダスト・ドラゴン》]]などにも対処させずに敵を[[除去]]できる。~

 などがある。~
 基本的に[[機械族]]による展開や高[[攻撃力]]を狙う性質から、これらのどれか一つとしてではなく、複数のパターンを組み合わせることも可能である。~
 特に1と2の組み合わせは[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]を[[召喚]]できなくても勝利できる要素が多くあり、[[汎用性]]が高い。~
 必然的に[[【サイバー・ドラゴン】]]はこの[[デッキ]]のギミックを搭載でき、一切の無理もなく共存が可能である。~
 ただし現在[[《デビル・フランケン》]]、[[《次元融合》]]は[[禁止カード]]のため2と4は現在不可能となっている。~
 なお、扱いはやや変わるが、[[《次元融合》]]は[[《異次元からの帰還》]]でほぼ同じ戦術が取れる。~

**[[デッキ]]構築に際して [#mde1acb1]
 この[[デッキ]]で最も重要なのは[[融合素材]]の[[機械族]]の選択。~
 基本的に[[《サイバー・ドラゴン》]]と各種[[魔法・罠カード]]さえあればどの[[機械族]]でも[[デッキ]]は成立するため、この選択により[[デッキ]]は大きく変わる。~
 個々の性能もだが、それぞれの[[シナジー]]や[[モンスター]]同士での[[コンボ]]を考慮し選択したい。~
 ここではその一例を挙げる。~
-[[ドロー]]・[[デッキ圧縮]]
--[[《魔装機関車 デコイチ》]]
--[[《サイバー・フェニックス》]]
--[[《UFOタートル》]]
--[[《メカウサー》]]
--[[《レッド・ガジェット》]]
--[[《イエロー・ガジェット》]]
--[[《グリーン・ガジェット》]]
--[[《カードガンナー》]]
--[[《スクラップ・リサイクラー》]]
-[[除去]]
--[[《リボルバー・ドラゴン》]]
--[[《ブローバック・ドラゴン》]]
--[[《ルーレットボマー》]]
--[[《ドリルロイド》]]
-[[アタッカー]]
--[[《サイバー・ドラゴン》]]
--[[《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》]]
--[[《スチームロイド》]]
--[[《マシンナーズ・フォートレス》]]
-[[壁]]
--[[《機動砦のギア・ゴーレム》]]
--[[《バトルフットボーラー》]]
--[[《ジャイロイド》]]
--[[《サブマリンロイド》]]
--[[《サイバー・ヴァリー》]]
-[[ロック]]
--[[《マジック・キャンセラー》]]
--[[《人造人間−サイコ・ショッカー》]]
-その他
--[[《異次元の偵察機》]]
--[[《人造人間−サイコ・リターナー》]]
--[[機皇帝]]各種

 このようにそれ自体が[[機械族]]の[[モンスター]]だけでもさまざまなカードが揃っている。~
 また[[《オーバーロード・フュージョン》]]との相性は悪いが、[[機械族]][[モンスター]]を[[光属性]]で統一し、[[《オーバーロード・フュージョン》]]の代わりに[[《サイバー・エルタニン》]]を採用することも出来る。

-[[機械族]]以外で相性のよい[[モンスター]]
--[[《シンクロ・フュージョニスト》]]~
[[制限カード]]を2枚必要とする[[コンボ]]だが、この[[カード]]は迅速にそれを[[サーチ]]することができる。~
この[[カード]]自体は[[機械族]]ではないため、[[特殊召喚]]を有する[[チューナー]]や、[[機械族]][[チューナー]]・[[機械族]][[シンクロモンスター]]を活用したい。~
[[《大嵐》]]禁止による穴を補うために[[除去]]を持つ[[シンクロモンスター]]が候補となる。~

-魔法・罠カード
--[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]・[[《オーバーロード・フュージョン》]]~
この二枚に関しては説明不要であろう。~
--[[《ハリケーン》]]・[[《サイクロン》]]・[[《トラップ・スタン》]]等、伏せカード対策~
どれだけ[[攻撃力]]の高い[[モンスター]]がいても[[《次元幽閉》]]等には歯が立たず、[[準制限カード]]に緩和された[[《魔法の筒》]]を発動されればこちらが即死しかねない~
[[コンボ]]を行う前にこれらを確実に除去しておくことが必要となる。~
また、[[モンスター]]の[[効果]]や[[《オネスト》]]に警戒するなら[[モンスター]]も[[除去]]し[[直接攻撃]]を狙うのも有効。~
--[[《封印の黄金櫃》]]・[[《タイムカプセル》]]~
[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]・[[《オーバーロード・フュージョン》]]の二枚が手札にこないと始まらないので、ピンポイントでサーチできるこれらのカードは採用したい。しかし両者ともタイムラグがある上に、前者は[[《マインドクラッシュ》]]で狙い撃ちにされ、後者はフィールドに残ったこのカードを破壊された場合、指定したカードが除外されたままという大きな弱点がある。マッチの二戦目以降では[[《マインドクラッシュ》]]などの対策カードが投入される危険性が高い。~
--[[《打ち出の小槌》]]・[[《リロード》]]・[[《強欲で謙虚な壺》]]等、ドロー系カード~
同じく[[コンボ]][[カード]]を[[手札]]にそろえるため、[[ドロー]]系の[[カード]]は採用したい。~
--[[《次元融合》]]・[[《異次元からの帰還》]]~
[[《オーバーロード・フュージョン》]]で除外したカードを特殊召喚できる。ただし前者は[[禁止カード]]、後者は[[制限カード]]であるため、これに頼った戦術は推奨できない。~

**この[[デッキ]]の弱点 [#f51fcc65]
 [[1ターンキル]][[デッキ]]の宿命として初期[[手札]]に影響されやすいという面がある。~
 これには、ある程度の低速化を覚悟して[[《魔導雑貨商人》]]や[[《魔装機関車 デコイチ》]]などの[[デッキ]]加速[[モンスター]]を入れたり、[[《グラヴィティ・バインド−超重力の網−》]]などの[[ロック]]パーツで対処可能。~
 [[ロック]]は[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]で自ら[[破壊]]できるが、[[表示形式]]変更は噛み合わないので注意。~
 また、[[機械族]]で固めないと[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]の[[攻撃力]]は期待できなくなる。

 初歩的なところで、[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]や[[《次元融合》]]を使うにしても、[[特殊召喚]]された[[モンスター]]が、[[《奈落の落とし穴》]]、[[《王宮の弾圧》]]などで対処されないように、このデッキのような[[1ターンキル]]デッキに魔法罠除去カードは必須である。~

 また、[[墓地]]に依存する[[デッキ]]であるため[[【次元帝】]]等が相手の場合[[《次元の裂け目》]][[《マクロコスモス》]]にも弱い。~
 前述したとおり[[《次元融合》]]で逆に利用するという選択が有効になるが、[[《次元融合》]]は現在禁止であるため[[罠カード]]の[[《異次元からの帰還》]]を使用することになる。~
 ただし、この種の相手ならば相手の[[除外]]も潤沢なため、相手に[[帰還]]をさせない[[メリット]]はある。~

 [[貫通]]を付与する場合、もし[[裏側守備表示]][[モンスター]]が[[《アマゾネスの剣士》]]だった場合自分が即死する。~
 [[【アマゾネス】]]や一部の[[【戦士族】]]以外での採用はまずないが、そういう[[地雷]]カードが存在する事は覚えておこう。~
 また、[[《N・グラン・モール》]]や[[《フュージョニストキラー》]]、[[《スフィア・ボム 球体時限爆弾》]]にも無力となる。~
 対策としては、[[《メテオ・ストライク》]]の代わりに[[《流星の弓−シール》]]を投入する手がある。~
 [[《魔法の筒》]]なんか使われたら目も当てられない。

 [[【デッキ破壊】]]が相手であるなら[[《シールドクラッシュ》]][[《抹殺の使徒》]]を決められるかどうかが勝負となる。~
 この二枚は[[デッキ]]の爆発力を落としてしまうが、実際のところこの程度の対策しかない。~
 こちらも[[墓地]]を肥やすとはいえ、[[【ライトロード】]]等と異なり[[魔法カード]]が落ちると苦しくなるため、こうした相手は都合が悪い。

 特にこの[[デッキ]]は、[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]を発動させることを前提として構成されている。~
 例によって[[《封印の黄金櫃》]]でこのカードを[[手札]]に加えた際に[[《マインドクラッシュ》]]で落とされたりすると、その後はかなり苦しい戦いを強いられることになる。~
 そのため、相手のフィールド上に[[伏せカード]]が存在する時はうかつに発動しないほうが無難だろう。~
 だからといって警戒して発動しないままでは、勝機を逃す事にも繋がる。ある程度の思い切りは必要。

 根本的なところでは、[[《昇霊術師 ジョウゲン》]][[《虚無魔人》]][[《異星の最終戦士》]][[《フォッシル・ダイナ パキケファロ》]]などの[[特殊召喚]]封じに極めて弱い。~
 また、[[《王家の眠る谷−ネクロバレー》]]を駆使する[[墓守]]や、[[《霊滅術師 カイクウ》]]で[[墓地]]を封じられると、[[《オーバーロード・フュージョン》]]が使えない。~
 [[《霊滅術師 カイクウ》]]の[[誘発効果]]は任意なので、この[[除外]]を利用して[[《次元融合》]]も利用できない。

**サンプル[[デッキ]]レシピ [#p639be7d]
-備考
--http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=88~
2006年度日本代表最終選考会5位
--http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=86~
2006年度日本代表最終選考会7位
--http://yugioh-fr.jugem.jp/?eid=85~
2006年度日本代表最終選考会8位
--どちらも([[遊戯王フロンティア:http://kiros.seesaa.net/]])より

**代表的なカード [#ecd886c6]
-[[《サイバー・ドラゴン》]]
-[[《キメラテック・オーバー・ドラゴン》]]

-[[《オーバーロード・フュージョン》]]
-[[《未来融合−フューチャー・フュージョン》]]

**関連リンク [#g5307846]
-[[【未来融合】]]
--[[【未来龍】]]

-[[【機械族】]]
-[[【サイバー・ドラゴン】]]

-[[デッキ集]]