*【&ruby(ヘイズビースト){陽炎獣};】 [#d76536ab]

#contents

**概要 [#pe7d664f]
 [[COSMO BLAZER]]で登場した[[陽炎獣]][[モンスター]]を中心とした[[デッキ]]。~
 [[ステータス]]こそ[[上級モンスター]]としてはかなり低いが、「[[相手]]の[[カードの効果]]の[[対象]]にならない」共通[[効果]]を持っており、これを多用する[[相手]]には[[サーチ]]経路の多さもあり有利に立ち回れる。~
 また専用[[エクシーズモンスター]]である[[《陽炎獣 バジリコック》]]を抱え、さらにこれの[[エクシーズ素材]]を追加し強力な[[耐性]]を与える事が可能である。~

 この二つの特色は相反する面もあるため、[[上級モンスター]]を多用する性質とあわせ[[手札事故]]や息切れになりやすく、[[相手]]に応じた選択が求められる。~


 《陽炎獣 バジリコック/Hazy Flame Basiltrice》
 エクシーズ・効果モンスター
 ランク6/炎属性/炎族/攻2500/守1800
 炎属性レベル6モンスター×2体以上(最大5体まで)
 1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
 相手のフィールド上・墓地のモンスター1体を選択してゲームから除外する。
 また、このカードが持っているエクシーズ素材の数によって、このカードは以下の効果を得る。
 ●3つ以上:このカードの攻撃力・守備力は、このカードのエクシーズ素材の数×200ポイントアップする。
 ●4つ以上:このカードは相手のカードの効果の対象にならない。
 ●5つ:このカードはカードの効果では破壊されない。


**[[デッキ]]構築に際して [#w205460e]
 [[《陽炎獣 グリプス》]]を展開の軸に据えるかどうかで構築方法は変化するため、決闘者各人の好みに応じて熟考されたい。~
 また、[[陽炎獣]]は全て[[レベル]]6[[モンスター]]で統一されているため、[[シンクロモンスター]]を採用する場合は[[レベル]]1か2の[[チューナー]]を採用するといいだろう。~
 ここでも[[《陽炎獣 グリプス》]]との兼ね合いを考える必要が出てくる点に注意。~

***各[[陽炎獣]]について [#z5601b20]
 [[エクシーズモンスター]]である[[《陽炎獣 バジリコック》]]以外([[エクシーズ素材]]の数によっては得られる)の[[陽炎獣]]はその共通効果によって、ある程度は[[相手]]の妨害を無視できる。~
 ただし、中心の[[陽炎獣]]は全て[[上級モンスター]]であるため、[[リリース]]軽減[[効果]]を持つ[[《陽炎柱》]]等で[[手札事故]]を回避しつつ、その穴を埋める[[下級モンスター]]や[[サポートカード]]の選択も重要になる。~

-[[《陽炎獣 グリプス》]]~
[[手札]]からの自己[[特殊召喚]][[効果]]を持ち、[[リリース]]要員・[[エクシーズ素材]]・[[《陽炎獣 ペリュトン》]]の[[コスト]]と、幅広く活躍できる。~
その分[[特殊召喚]]の制約は厳しく、採用する場合は[[《エフェクト・ヴェーラー》]]などの[[手札誘発]][[効果]]をもつ[[モンスター]]や他の優秀な[[ランク]]6[[エクシーズモンスター]]が採用しにくくなってしまうのが難点。~
そのため、[[純【炎属性】軸>【陽炎獣】#d4ad0f9d]]にしないのなら、採用枚数は控えた方がいい。~
また、[[特殊召喚]]が容易な[[レベル]]6[[炎属性]]の[[《怨念の魂 業火》]]が存在するため、[[陽炎獣]]である点を活かす気がないのなら、あちらを優先したほうがいい。~
[[《陽炎獣 サーベラス》]]に対応するため、[[ピン挿し]]でもある程度の安定性を得られるが、用途が基本的に[[ディスアドバンテージ]]を前提としている点はよく考える必要がある。~

-[[《陽炎獣 サーベラス》]]~
[[攻撃力]]低下と引き換えの[[妥協召喚]][[効果]]と、被[[破壊]]時に[[ヘイズ]]を[[サーチ]]する[[効果]]を持ち合わせる。~
更に[[守備力]]も[[《真炎の爆発》]]に対応しており、エンジンや[[エクシーズ素材]]として柔軟に活用できるため、特に理由がなければ3枚[[積み>積む]]が推奨される。~
後半の[[サーチ]][[効果]]はどこから[[破壊]]されても[[発動]]するため、時には[[《連鎖破壊》]]等で[[自分]]から[[破壊]]する戦術を取るのもよいだろう。~

-[[《陽炎獣 ペリュトン》]]~
[[1ターンに1度]]、[[手札]]の[[炎属性]][[モンスター]]と自身を[[コスト]]に、[[デッキ]]から[[陽炎獣]]2体を[[リクルート]]できる。~
自身の[[特殊召喚]]に制限がかかっているものの、この[[カード]]1枚から[[《陽炎獣 バジリコック》]]へ繋げられる点は大きい。~
この[[カード]]を採用する場合、[[《陽炎柱》]]など即効性のある展開手段も確保したい。~

-[[《陽炎獣 ヒッポグリフォ》]]~
[[1ターンに1度]]、自分[[フィールド]]上の[[炎属性]][[モンスター]]をリリースする事で自身の[[攻撃力]]が上昇する[[効果]]を持っている。~
だが、元々の[[攻撃力]]が低い上に上昇幅も300と微々たるもので、要求する[[コスト]]とリターンが見合っていない。~
[[《陽炎獣 サーベラス》]]とともに[[《フレムベル・ヘルドッグ》]]や[[《真炎の爆発》]]に対応する[[陽炎獣]]として運用するといいだろう。~

-[[《陽炎獣 スピンクス》]]~
1[[ターン]]に1度、ランダム性の強い[[炎属性]][[モンスター]]の[[特殊召喚]][[効果]]を持つ。~
[[デッキトップ]]を操作する[[カード]]と併用しなければ成功させにくく、そうした[[カード]]を投入するとかえって事故率が上昇する恐れがある。~
特別損失が生じるわけではなく、維持すれば[[アドバンテージ]]も得やすい。~
[[アタッカー]]の基準値が低い[[デッキ]]に対しては特に有効であるため、展開手段さえ確保できれば扱いやすい。~
[[《炎王の急襲》]]から[[エクシーズ素材]]などに用いる場合、[[《陽炎獣 サーベラス》]]では無駄が多く、こちらを[[墓地]]に置くことで[[《炎王炎環》]]なども使いやすくなるため優先的に展開しても良い。~

-[[《陽炎獣 メコレオス》]]~
1[[ターン]]に1度、[[炎属性]][[モンスター]]を[[墓地に送る]]ことで自身に[[カード]]の[[効果]]による[[破壊]]に[[耐性]]を付与する事ができる[[効果]]を持つ。~
[[陽炎獣]]共通の[[対象]]に取れない[[効果]]と合わせて、非常に強固な[[耐性]]ではあるが、[[戦闘破壊]]には[[耐性]]が無く、[[攻撃力]]は2200と上級モンスターとしては低い数値。~
また、[[守備力]]も300と非常に低い上に[[フレムベル]]系のサポートカードを受けることが出来ない。~
もっとも、[[陽炎獣]]自体が[[戦闘破壊]]には弱い為、[[戦闘]]をサポートするカードを入れておく事で強固な[[耐性]]を生かす事ができるだろう。~

-[[《陽炎獣 バジリコック》]]~
強力な[[除去]][[効果]]に加え、[[エクシーズ素材]]の増加に伴って様々な追加[[効果]]を得られる、この[[デッキ]]の主力となる[[エクシーズモンスター]]。~
[[素材>エクシーズ素材]]が5つになれば[[《ハードアームドラゴン》]]を[[リリース]]した[[《オベリスクの巨神兵》]]並みの[[耐性]]を獲得できるが、基本的には無理に狙わず、召喚しやすい大型[[モンスター]]として運用する方がよい。~

***その他相性の良い[[モンスター]] [#j8628c33]
―[[炎属性]][[モンスター]]~
 [[《陽炎獣 グリプス》]]を採用する場合、その他の[[モンスター]]は出来る限り[[炎属性]]のみで固めたい。~
 [[《真炎の爆発》]]を絡める場合は、そちらも意識した選択を行おう。~

-[[フレムベル]]
--[[《フレムベル・ヘルドッグ》]]~
[[《炎王の急襲》]]と比べると[[召喚]]権を使い[[攻撃]]を通す必要があるなど扱いにくさはあるものの、単純にして強力な[[アドバンテージ]]獲得源であることに変わりはない。~
採用する場合は[[チューナー]]も織り交ぜ、戦術の選択肢を広げるとよいだろう。~

--[[《エンシェント・ゴッド・フレムベル》]]~
[[チューナー]]に[[炎属性]]、非[[チューナー]]に[[炎族]]の[[素材>シンクロ素材]]指定をもつ[[レベル]]7[[シンクロモンスター]]で、[[効果]]を使用しての打点要員として運用する。~
非[[チューナー]]には[[《陽炎獣 ヒッポグリフォ》]]と[[《陽炎獣 ペリュトン》]]が存在しているため、[[炎属性]]の[[レベル]]1[[チューナー]]を採用すれば[[シンクロ召喚]]が狙える。~

-[[ラヴァル]]
--[[《ラヴァル・ランスロッド》]]~
「[[《真炎の爆発》]]に対応した[[レベル]]6」という点が大きい。~
[[妥協召喚]]能力も兼ね備えており、対[[《ライオウ》]]要員の使いきり[[アタッカー]]から[[エクシーズ素材]]としてまで、安定した運用が可能。~

--[[《ラヴァルバル・ドラグーン》]]~
[[墓地肥やし>墓地を肥やす]][[効果]]を備えた[[レベル]]6[[シンクロモンスター]]。~
[[効果]]使用後には[[《陽炎獣 バジリコック》]]の[[エクシーズ素材]]にできるため、[[【ラヴァル】]]寄りの構築をするのであれば一考に値する。~
[[陽炎獣]]を[[シンクロ素材]]としづらいため、[[陽炎獣]]とその他の[[モンスター]]の比率を考えての構築が求められる。~
//ラヴァルを墓地に送りたいなら伝導場使えばいいし、わざわざエクシーズ素材揃えるためにシンクロ召喚する意味があるかな?ヘルドッグから繋ぐなら他の陽炎獣でいいはず。
//↑「【ラヴァル】寄りの構築をするのであれば」とある通り、ラヴァルとの混合を考える人への選択肢として解説するのはありだろう。実際にラヴァル型を組んでみたが、案外悪くはなかった。

--[[《ラヴァルバル・チェイン》]]~
[[守備力]]200の[[炎属性]][[モンスター]]を[[墓地へ送って>墓地へ送る]][[《真炎の爆発》]]への布石としたり、[[デッキトップ]]を操作して[[《陽炎獣 スピンクス》]]の[[効果]]へ繋げることができる。~
問題は[[ランク]]4であることで、[[レベル]]4[[モンスター]]と[[陽炎獣]]との投入バランスが重要となる。~

-[[《火舞太刀》]]~
[[破壊]]され[[墓地へ送られた]]時に[[相手]]の[[モンスター]]を[[破壊]]し[[効果ダメージ]]を与える[[効果]]を持つ[[下級モンスター]]。~
[[《炎王の急襲》]]で[[リクルート]]できる上、いかなる方法で[[破壊]]されても[[効果]]を[[発動]]するのでかなり優秀である。~
また、苦手とする[[《ヴェルズ・オピオン》]]や[[《大天使クリスティア》]]を突破できる。~

-[[《怨念の魂 業火》]]~
[[特殊召喚]]しやすい[[レベル]]6の[[炎属性]]のため、[[エクシーズ素材]]として利用できる。~
上記の[[《火舞太刀》]]の[[効果]]を能動的に使用できるため、セットで採用するのが基本。~
また、この[[デッキ]]では、[[特殊召喚]]時に[[《陽炎獣 サーベラス》]]を[[破壊]]することで[[サーチ]]につなげる事もできる。~
上手く維持できれば、[[火の玉トークン]]で[[陽炎獣]]達の[[召喚]]をサポートする事も可能である。~

-[[《ブラック・ローズ・ドラゴン》]]~
[[シンクロ素材]]指定のない、[[炎属性]]の[[レベル]]7[[シンクロモンスター]]。~
全体除去からの[[《真炎の爆発》]]の流れは単純にして強力。~

-[[《クリムゾン・ブレーダー》]]~
[[シンクロ素材]]指定がない[[レベル]]8[[シンクロモンスター]]唯一の[[炎属性]]。~
[[エクシーズ召喚]]主体の現[[環境]]では[[効果]]を生かす機会は少ないが、全体的に[[攻撃力]]の低い[[陽炎獣]]を補うには十分な[[攻撃力]]を備える。~

―その他の[[モンスター]]~
 自身の[[効果]]で[[墓地]]や[[フィールド]]から移動できる[[モンスター]]が採用圏内となる。~

-[[《バトルフェーダー》]]~
[[手札事故]]を起こした時の防御役、[[墓地]]の[[属性]]統一を阻害しない[[リリース]]要員という2役をこなしてくれる。~

-[[《ゾンビキャリア》]]~
[[シンクロ召喚]]は勿論[[リリース]]役にもなり、[[《陽炎獣 スピンクス》]]との相性もいい。~
また効果を使用して[[フィールド]]を離れると[[除外]]され、[[《陽炎獣 グリプス》]]を阻害しなくなるので共存させやすい。~
[[制限カード]]なので、頼りきれない事に注意。~

***[[魔法・罠カード]]について [#t97545fc]
―[[陽炎獣]]の[[サポートカード]]~
 現在は2種類が存在しており、いずれも[[陽炎獣]]の[[アドバンス召喚]]のための[[リリース]]を1体減らす共通[[効果]]を持つ。~
 [[メインデッキ]]の[[陽炎獣]]は全て[[レベル]]6のため、発動していれば単純に[[リリース]]が必要なくなる。

-[[《陽炎柱》]]~
共通[[効果]]に加えて、[[手札]]か[[フィールド]]上に存在する[[陽炎獣]]を[[自分]]の場の[[エクシーズモンスター]]の[[エクシーズ素材]]とすることができる[[永続魔法]]。~
[[《陽炎獣 バジリコック》]]の追加[[効果]]を狙える他、[[蘇生]]させた[[エクシーズモンスター]]の[[効果]]を復活させることもできる。~
[[《陽炎光輪》]]と比べると即効性があるが、[[ディスアドバンテージ]]を負いやすい点に注意。

-[[《陽炎光輪》]]~
共通[[効果]]に加えて、[[フィールド]]のこの[[カード]]を[[墓地]]に送ることで、[[墓地]]の[[ヘイズ]]と名のつく[[カード]]を[[サルベージ]]できる[[永続罠]]。~
後半の[[サルベージ]][[効果]]を使うためには、この[[カード]]がすでに[[発動]]済みでなければならないため、あらかじめ[[発動]]させておく必要があることに注意。~
[[《陽炎柱》]]と比べて[[テンポ・アドバンテージ>アドバンテージ]]で劣るが、[[ディスアドバンテージ]]を回復させられる可能性がある点で勝る。~
特に[[《陽炎獣 グリプス》]]と[[《陽炎獣 ペリュトン》]]を再利用できるのは大きな評価点。~

―その他相性の良い[[魔法・罠カード]]~
 [[陽炎獣]]の[[召喚]]補助や[[戦闘]]補助、[[対象]]を取らない[[除去]]から[[陽炎獣]]を守るための[[カード]]を中心に採用する。~

-[[《真炎の爆発》]]~
[[自分]]の[[墓地]]に存在する[[守備力]]200の[[炎属性]][[モンスター]]を可能な限り[[特殊召喚]]する[[通常魔法]]。~
[[シンクロ素材]]や[[エクシーズ素材]]の確保は勿論、大量展開からの[[1ターンキル]]も狙うこともできるため、序盤に[[腐る]]可能性を考慮してもフル投入が推奨される。~

-[[《血の代償》]]・[[《二重召喚》]]~
[[《陽炎獣 グリプス》]]以外を[[手札]]から展開する場合、[[召喚]]権を増やすこれらの[[カード]]は大いに役立つ。~
特に[[《陽炎柱》]]などの[[リリース]]軽減[[カード]]を併用している場合、[[陽炎獣]]は全て[[リリース]]無しで[[召喚]]できるため、展開補助として用意しておきたいところ。~

-[[《炎王の急襲》]]~
[[相手]][[フィールド]]上にのみ[[モンスター]]が存在する場合、[[炎属性]]の[[獣族]]・[[獣戦士族]]・[[鳥獣族]]を1[[ターン]]限定で[[リクルート]]する[[通常魔法]]。~
[[陽炎獣]]でこの[[カード]]に対応するのは[[《陽炎獣 サーベラス》]]・[[《陽炎獣 グリプス》]]・[[《陽炎獣 スピンクス》]]の3体である。~
また、[[効果]]が[[無効]]になり[[エンドフェイズ]]に[[自壊]]する[[デメリット]]があるため、[[《陽炎獣 サーベラス》]]の[[サーチ]][[効果]]を狙う以外はそのまま[[リリース]]や[[エクシーズ素材]]とするべきだろう。~

-[[《暴君の威圧》]]~
[[リリース]]を1体要求するが自分が持ち主の[[モンスター]]に[[罠>罠カード]][[耐性]]を与える[[永続罠]]。~
[[陽炎獣]]の共通[[効果]]により[[カードの効果]]の[[対象]]にならない上に[[《激流葬》]]や[[《奈落の落とし穴》]]などにも[[耐性]]を持たせることができる。~
[[相手]]の[[ターン]]に[[発動]]できる[[対象]]に取らない[[魔法カード]]はほとんどないため、自分の[[ターン]]では比較的安全に行動できるようになるだろう。~

-[[《オーバーレイ・リジェネレート》]]~
[[エクシーズモンスター]]の[[エクシーズ素材]]を1つ増やすことができる。~
同じく[[エクシーズモンスター]]の[[エクシーズ素材]]を増やすことができる[[《陽炎柱》]]と役割が被ることになるが、[[効果]]の[[発動]]に別の[[陽炎獣]]を必要とするあちらよりもこちらのほうが小回りが利きやすいため、[[《陽炎獣 バジリコック》]]の[[エクシーズ召喚]]を積極的に行いたい場合には4枚目以降の[[《陽炎柱》]]としてこちらの採用も考えられる。~

-[[《バーニングブラッド》]]・[[《強者の苦痛》]]~
全体的に[[ステータス]]の低い[[陽炎獣]]や要である[[《フレムベル・ヘルドッグ》]]をまとめて補助できるこれらの[[カード]]を投入しても損はない。~
どちらも一長一短だが、[[エクシーズモンスター]]が中心の現[[環境]]を考えた採用を心がけたい。~

-[[《御前試合》]]~
[[《陽炎獣 グリプス》]]を最大限に活かす構築にする場合、必然的に[[メインデッキ]]の[[モンスター]]が[[炎属性]]に固まることになるため、それに習ってこの[[カード]]も採用しやすくなる。~
[[属性]]がバラけがちな[[シンクロモンスター]]や[[エクシーズモンスター]]を多用する[[デッキ]]に対してかなり強く、さらに[[【ゼンマイ】]]や[[【六武衆】]]のように中心となる[[モンスター]]の[[属性]]がバラけている[[デッキ]]が相手ならばより高い拘束力を発揮する。~
自らにも[[効果]]が適用されるため、こちらも[[炎属性]]以外の[[シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]の使用が制限されるが、その問題も[[《陽炎獣 バジリコック》]]や[[ラヴァル]]・[[フレムベル]]の[[シンクロモンスター]]・[[エクシーズモンスター]]等を中心に採用していればさほど気にならないものである。~
その反面、[[【ライトロード】]]のように[[属性]]を統一した[[デッキ]]が相手である場合は[[腐る]]ことも少なくないため、基本的には[[サイドデッキ]]に投入することとなる。~

-[[《星に願いを》]]~
[[守備力]]200の[[モンスター]]同士で[[レベル]]を共有できる。~
[[《フレムベル・ヘルドッグ》]]から[[《陽炎獣 サーベラス》]]を[[リクルート]]すれば[[ランク]]4、6の二種類に手を広げることができる。また、[[《ゾンビキャリア》]]も[[守備力]]200なので[[ランク]]2の[[エクシーズモンスター]]にも繋がる可能性がある。~

-各種[[コンバットトリック]]~
[[陽炎獣]]は[[耐性]]こそ持つものの、全体的に[[ステータス]]が低いために[[戦闘破壊]]されやすいため、こうした[[カード]]でサポートしたい。~
特に[[《禁じられた聖槍》]]・[[《収縮》]]は苦手とする[[《奈落の落とし穴》]]の回避にも使える。~

-[[《スターライト・ロード》]]・[[《大革命返し》]]~
[[陽炎獣]]の共通[[効果]]では防げない[[《ブラック・ホール》]]や[[《激流葬》]]などの全体[[除去]]から守る役割をもつ。~
基本的には楽に[[アドバンテージ]]を稼ぐことができる前者が優先されるが、[[デッキ]]を[[炎属性]]で統一したい場合は[[《トラップ・スタン》]]や[[《神の警告》]]に[[チェーン]]されない後者の採用も十分考えられる。~
ただ、いずれも[[カウンター]]できる[[カード]]の種類にバラつきがある上、当然ながら[[陽炎獣]]を展開できていない状況ではこうした使い方も期待できないため、[[相手]]によって[[発動]]のしやすさが左右されるこれらの[[カード]]は[[サイドデッキ]]への採用に留めておいて、[[メインデッキ]]には[[《神の宣告》]]を始めとしたより[[汎用性]]の高い[[カウンター罠]]を優先して投入するほうが安定しやすい。~

**戦術 [#h3bd45c7]
 いずれの場合でも、[[《陽炎獣 バジリコック》]]に[[耐性]]を付加できれば強力な[[フィニッシャー]]となるが、序盤での展開は難しい。~
 よって、[[《陽炎獣 グリプス》]]や[[《陽炎獣 ペリュトン》]]、[[カテゴリ]]外の[[レベル]]6[[モンスター]]による[[《陽炎獣 バジリコック》]]の連続展開を用い、[[除去]]を利用するか、[[《陽炎獣 サーベラス》]]を軸に共通[[耐性]]による[[ビートダウン]]で消耗を狙い、隙を突いて[[《真炎の爆発》]]などで[[エクシーズ召喚]]を狙う戦術のどちらかをとる事になる。~

 前者の場合、展開する段階での妨害を受けやすく、また返しの[[ターン]]では無防備になりやすい事から、[[除去]]を多用し[[モンスター]]を継続的に供給するものに弱い。~
 後者の場合、[[相手]]の[[攻撃力]]が高い場合や、[[対象]]をとらない[[効果]]を軸としていた場合には、展開に他の[[カード]]が最低1枚以上必要な点からも苦戦を強いられる。~
 両者を使い分ける事もできなくはないが、構築の段階である程度の偏りがあるため、消費の大きい動きを行う場合は特に[[相手]]の妨害を考慮する必要がある。

 [[マッチ]]2戦目以降は、[[陽炎獣]]の共通[[効果]]を意識した[[相手]]は「[[対象]]をとらない[[除去]]」を増やしてくることが考えられる。~
 しかし、それらは[[カウンター罠]]を含めて[[発動条件]]が設定されているものが多く、[[《撲滅の使徒》]]で一網打尽を狙うことができる。~
 また、[[陽炎獣]]は[[自分]]の[[対象]]を取る[[効果]]は受け付けるため、こちらは[[《強制脱出装置》]]などの、[[汎用性]]の高い[[対象]]を取る[[カード]]で[[陽炎獣]]を支援することもできる。~

**[[デッキ]]の種類 [#f3b62b35]
***純[[【炎属性】]]型 [#d4ad0f9d]
 [[《陽炎獣 グリプス》]]を生かすための構築と言ってもよい、【陽炎獣】の基本型。~
 [[ラヴァル]]・[[フレムベル]]との混合が行いやすく、[[《火霊術−「紅」》]]も無理なく採用できる。~
 [[《陽炎獣 バジリコック》]]の[[エクシーズ素材]]のかさ上げも狙いやすいが、他の[[属性]]の[[モンスター]]の採用が厳しくなるのが問題となる。~

***[[《聖刻龍−トフェニドラゴン》]]採用型 [#ge1d0557]
 [[《聖刻龍−トフェニドラゴン》]]と[[《レッド・ドラゴン》]]を採用し、より展開力を高めたタイプ。~
 [[《陽炎獣 グリプス》]]を採用していないので、[[汎用性]]の高い[[ランク]]6[[エクシーズモンスター]]や[[手札誘発]][[効果]]を持つ[[モンスター]]を扱いやすくなる。~
 [[《セイクリッド・トレミスM7》]]や[[《陽炎光輪》]]で[[墓地]]の[[陽炎獣]]を使いまわすのもよいだろう。

***[[《陽炎獣 サーベラス》]]軸 [#m4052676]
 積極的な[[エクシーズ召喚]]は狙わず、[[陽炎獣]]の共通[[耐性]]を活かした[[ビートダウン]]を行いつつ、消耗後の[[《真炎の爆発》]]による制圧を狙う。~
 必要な[[陽炎獣]]は[[《陽炎獣 サーベラス》]]3枚と、[[《陽炎獣 ヒッポグリフォ》]]・[[《陽炎獣 グリプス》]]の[[ピン挿し]]が検討できる程度で、[[デッキ]]スペースに融通を利かせやすい。~
 [[《陽炎獣 サーベラス》]]の[[特殊召喚]]手段が豊富であり、自身の[[サーチ]]を活かす機会も多いため[[《陽炎光輪》]]を併用しても[[腐る]]事は少ない。

 [[妥協召喚]]時の[[攻撃力]]には不安が残るため、[[《フレムベル・ヘルドッグ》]]からの[[リクルート]]や、[[戦闘破壊]]・[[《炎王の急襲》]]で[[墓地]]に置かれた状況からの[[蘇生]]を狙う。~
 [[炎王]]や[[《火舞太刀》]]と併用すれば、[[《炎王炎環》]]や[[《リビングデッドの呼び声》]]も使いやすくなる。~
 [[《陽炎獣 サーベラス》]]を立たせ続けるのが基本なので、[[《炎王炎環》]]以外にも[[《激流葬》]]や[[《猛突進》]]などを躊躇なく[[発動]]できる。~

 [[耐性]]こそ失うが、[[妥協召喚]]時の[[弱体化]]をクリアできる[[《スキルドレイン》]]も優秀。~
 [[《ラヴァル・ランスロッド》]]の[[自壊]]も防げるので都合が良い。~
 [[下級モンスター]]に[[攻撃]]された場合や、[[相手]]の[[モンスター効果]]に対して[[発動]]すればその時点で[[1:1交換]]が成立する。~
 その後[[《サイクロン》]]などで[[破壊]]されてもこちらに不利益は発生しないどころか、[[相手]]はさらに消耗し、こちらの[[耐性]]および[[《真炎の爆発》]]からの[[エクシーズ召喚]]も通常通りに利用できるため、非常に有利な取引になる。~
 とはいえ、こちらに少なからず影響が出ている事も確かであり、[[【暗黒界】]]などこれを苦にしないものが[[相手]]だと自分の首を絞める恐れもあるので注意。~

 その他、[[獣族]]を供給できる点から[[《幻獣の角》]]が、[[上級モンスター]]を供給できる点から[[《クロス・ソウル》]]が利用できる。

**[[デッキ]]の派生 [#wa4b5e63]
***【陽炎ジュラック】 [#e6150bae]
 [[《フレムベル・ヘルドッグ》]]の代わりとして、[[《ジュラック・グアイバ》]]を中心とした[[ジュラック]]を採用した型。~
 [[ジュラック]]の[[リクルート]][[効果]]を駆使して[[リリース]]確保を行ったり、強力な[[効果]]を備えたエヴォルカイザーの[[エクシーズ召喚]]を狙える。~
 [[《エヴォルカイザー・ラギア》]]で場を抑えつつ、[[《陽炎獣 バジリコック》]]などで相手を追い込んでいく。~
 また、[[《陽炎柱》]]と[[《エクシーズ・リボーン》]]を合わせれば、[[蘇生]]したエヴォルカイザーの[[効果]]再利用も狙える。~


**この[[デッキ]]の弱点 [#c37de647]
***[[特殊召喚]]封じ [#n74f00bb]
 [[エクシーズ召喚]]の準備、並びに[[エクシーズ召喚]]自体を封じられると、その低[[攻撃力]]と[[カード]]の重さも相まって戦線を維持できなくなる危険が極めて高い。~
 相手が[[ビートダウン]]だった場合、[[陽炎獣]]の低[[攻撃力]]を狙われてそのまま力負けしてしまう可能性が高い。~
 特に、[[《陽炎獣 サーベラス》]]の[[サーチ]][[効果]]を妨害する[[《ライオウ》]]や、[[除去]]しても[[デッキトップ]]に戻り、[[特殊召喚]]も容易な[[《大天使クリスティア》]]、[[《侵略の汎発感染》]]を[[サーチ]]してしぶとく居座る[[《ヴェルズ・オピオン》]]辺りは要注意である。~

***その他 [#dab1bb63]
 何度も言うように、[[上級モンスター]]が中心の[[デッキ]]のため、[[手札事故]]が起こりやすい。~

 [[墓地]]にさほど依存しないため[[《マクロコスモス》]]などはあまり影響を受けないが、[[《真炎の爆発》]]を採用する場合は注意を払う必要がある。~
 [[陽炎獣]]の共通[[効果]]により[[《エフェクト・ヴェーラー》]]や[[《ブレイクスルー・スキル》]]などの[[効果]]を[[無効]]にするような[[カード]]は恐れる必要がないが[[《スキルドレイン》]]は警戒しておきたいところ。~
 また、[[《激流葬》]]や[[《奈落の落とし穴》]]などの[[召喚反応型>召喚・反転召喚・特殊召喚に成功した]][[罠カード]]は[[対象を取らない>対象をとる(指定する)効果]]ものが多いので、注意が必要である。

//**この[[デッキ]]の歴史
//カードプールの変化でデッキ構築が著しく変化している場合、それに触れる

**代表的なカード [#b877705a]
-[[《陽炎獣 サーベラス》]]
-[[《陽炎獣 ペリュトン》]]

-[[《陽炎獣 バジリコック》]]

-[[《陽炎光輪》]]

**サンプルレシピ [#x397f4f0]
-【陽炎獣】~
「かーどビング通信」デッキレシピサンプル~
http://www.yugioh-card.com/japan/topics/?20121213~

**関連リンク [#hf4666b7]

-[[陽炎獣]]
-[[ヘイズ]]

-[[デッキ集]]

-[[【炎属性】]]