爬虫類族(はちゅうるいぞく)

デッキの概要

 爬虫類族をメインに構築されたデッキ
 種族を統一することで次のようなカードが使えるメリットがある。

  1. 《オシャレオン》攻撃力500以下のモンスターサーチできる
  2. 《ダメージ=レプトル》《スネーク・ホイッスル》デッキからモンスター特殊召喚ができる
  3. 《スネーク・レイン》で一度に4枚までサーチして墓地を肥やせる
  4. 《毒蛇の供物》で2枚の除去が可能
  5. 《ライオ・アリゲーター》で全ての爬虫類族モンスター貫通能力付加
  6. 《スパウン・アリゲーター》リリースに使いエンドフェイズ蘇生
  7. 《カミソーリトカゲ》セット破壊効果の適用
  8. 《エーリアン・ブレイン》相手モンスターコントロール奪取
  9. 《ヴァイパー・リボーン》チューナー以外なら何でも蘇生可能
  10. 《邪龍アナンタ》《毒蛇王ヴェノミノン》特殊召喚コストや強化要員になる
  11. 《W星雲隕石》で、光属性限定だがリバース効果の再利用や、デッキから最上級モンスター特殊召喚ができる
  12. 《キングレムリン》メインデッキに入るモンスターならば全てサーチできる

 かつては《超進化薬》しか種族サポートがないため、種族統一デッキを組むメリットはなかった。
 しかし、第5期以降は、様々な爬虫類族サポートカードが増加し、エーリアンヴェノムといったカテゴリも登場。
 以降も《毒蛇の供物》《邪龍アナンタ》ワームの登場により、以前よりも遥かに強力な爬虫類族による種族統一デッキが組めるようになった。
 第8期には全ての爬虫類族サーチ可能なエクシーズモンスター《キングレムリン》も登場、強力なサーチ手段を得たことで回転力が上がった。

《邪龍アナンタ/Evil Dragon Ananta》
効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻   ?/守   ?
このカードは通常召喚できない。
自分のフィールド上及び墓地に存在する爬虫類族モンスターを
全てゲームから除外する事でのみ特殊召喚する事ができる。
このカードの攻撃力・守備力は、特殊召喚時にゲームから除外した
爬虫類族モンスターの数×600ポイントになる。
このカードが自分フィールド上に存在する限り、
自分ターンのエンドフェイズ時にフィールド上のカード1枚を破壊する。
《キングレムリン/King of the Feral Imps》 
エクシーズ・効果モンスター
ランク4/闇属性/爬虫類族/攻2300/守2000
レベル4モンスター×2
1ターンに1度、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから爬虫類族モンスター1体を手札に加える。
《毒蛇の供物/Offering to the Snake Deity》
通常罠
自分フィールド上の爬虫類族モンスター1体と
相手フィールド上のカード2枚を選択して破壊する。

デッキ構築に際して

モンスターカードについて

 爬虫類族モンスターは、基本的に単体でカード・アドバンテージを獲得できるものは少なく、個々の能力も決して高くない。
 一方でエクシーズモンスターである《キングレムリン》汎用性や、《邪龍アナンタ》などの専用フィニッシャーの爆発力は高い。
 どちらも基本的に下級モンスターありきのカードなので、これらをいかに円滑に利用できるかが、このデッキの主題となる。

下級モンスター

上級最上級モンスター

爬虫類族以外のモンスター
《キングレムリン》には縛りが存在しないので、他のモンスターも併用しやすい。
当然ながらデッキ全体として種族サポートカードは利用しにくくなり、一部は完全に切り捨てなければならなくなるので注意。

魔法・罠カードについて

デッキの種類

【水属性】

 爬虫類族の中でも属するモンスターが多く、サポートカードも豊富な水属性を中心としたデッキ
 《ガガギゴ》の存在から《レスキューラビット》などはこちらでも扱える。

 《アイスバーン》守備表示にしたモンスター《ライオ・アリゲーター》で狙ったり、《ウォーターハザード》からのエクシーズ召喚などが狙える。
 攻撃力の関係で《サルベージ》は扱いにくいが、《儀水鏡の反魂術》《ナーガ》コンボなどを組み込む事も可能。
 また《スクリーチ》効果を活かしやすく、《邪龍アナンタ》等の強化に繋げられる。
 これを重視するならば、水属性である《レプティレス・ガードナー》とのシナジーもある《強制転移》を扱うと良い。
 複数の《オシャレオン》墓地へ送る事で《バブル・ブリンガー》を利用する事もできる。

 水属性爬虫類族には上級モンスターなども存在するが、エクシーズ召喚で補えるレベルの能力であるため、無理に採用する必要はない。

【伝説の都 アトランティス】

 上記【水属性】の派生であり、モンスター層の関係で従来はこちらと併用される事が多かった、《伝説の都 アトランティス》を中心としたデッキ
 《アトランティスの戦士》の存在から安定してサーチでき、全体強化もそれなりに有用だが、《キングレムリン》等がエクシーズ召喚しにくくなる。

 レベル5の水属性爬虫類族リリースなしで扱える点が最大のメリットであり、このデッキタイプの意義でもある。
 《ギガ・ガガギゴ》リリースなしで2650という極めて高い数値のアタッカーとなり、《召喚師のスキル》でもサーチできる。
 《闇の量産工場》サルベージできる点を活かすのであれば、《レスキューラビット》水属性以外のレベル爬虫類族を用いる事で共有および《キングレムリン》によるサーチが狙える。

 《マジオシャレオン》攻撃力こそ低いが特殊な攻撃回避効果を持ち、《心鎮壷》などと組み合わせる事でロックが可能になる。

【通常モンスター】

 《レスキューラビット》からリクルートできる《エーリアン・ソルジャー》等を利用したタイプ。
 《ヴェノム・コブラ》《トゥーン・アリゲーター》など低攻撃力を利用する事で、《ドラゴラド》からのエクシーズ召喚も狙える。
 《レスキューラビット》自体は通常の【爬虫類族】でも比較的組み込みやすいが、通常モンスターの総数を確保する事で、これのサポートカードが扱いやすくなる。
 《カゲトカゲ》サーチできるため、《闇の量産工場》と合わせ、毎ターンエクシーズ召喚を行う事も可能。
 《決戦の火蓋》との相性も良く、《キングレムリン》で後続を呼び込めばそのまま召喚できる上、除去されたエクシーズモンスター除外してしまえば《闇の量産工場》等も腐りにくい。

 変わった所で、エクシーズ素材として一時的に通常モンスターが保留される事を利用し、《究極封印神エクゾディオス》を展開した後強化する事も可能である。
 ディスアドバンテージは大きいが、《スネーク・レイン》とあわせれば凄まじい攻撃力を得られる。

デッキの派生

【ヴェノム】

 フィールド魔法《ヴェノム・スワンプ》ヴェノムモンスターを使い、ヴェノムカウンターによってロック除去を行うデッキ
 しかしヴェノムに属するモンスターが少なく、基本ステータスも低いのが難点で、シンクロ召喚によって容易にヴェノムカウンターをリセットできるようにもなってしまった。
 ヴェノム以外であれば自分モンスター攻撃力も下げてしまう《ヴェノム・スワンプ》と違い、除去は出来ないが相手だけパワーダウンさせる《強者の苦痛》の存在もあって、現環境で使っていくのは難しい。

【エーリアン】

 相手モンスターAカウンターを乗せ、それらを駆使してコントロール奪取除去をしながら戦うデッキ
 各種サポートカードAカウンターを必要とするが、その効果制限カード並みの威力を発揮する。
 また、【ヴェノム】と同じく【フィフティ・フィフティ】という形でロック的な性格も持っている。

【レプティレス】

 闇属性モンスターが中心になっており、その多くが攻撃力0に関する効果を持つレプティレスによるデッキ
 爬虫類族サポートだけでなく、強力な闇属性サポートカードも利用することができる。
 《レプティレス・スキュラ》を利用した転移軸、《レプティレス・ヴァースキ》特殊召喚することにしたものなど、デッキの型も複数存在する。

【ワーム】

 光属性で統一され、リバース効果モンスターを多く有するワームを軸としたデッキ
 種族だけでなく属性も統一されているため、《オネスト》使用でき、《御前試合》にも強いのが利点。
 軸に据えるワームによって様々な形になるのが特徴で、種類数に見合った非常に多くの構築・戦術のバリエーションを持っている。

爬虫類族恐竜族】混合型

 《超進化薬》を使う種族混合デッキ
 かつての爬虫類族の身の寄せどころであり、専ら《超進化薬》により恐竜族モンスターの糧となるしか、種族としての意義が見出せなかった。
 恐竜族としては、当時の下級モンスターのラインナップの酷さと自らの重さから、爬虫類族と組ませるのはそれなりに有効だった。
 現在では両者とも単独で構築でき、汎用性の低い《超進化薬》に依存する必要がなくなった。
 だが、エヴォルド及びエヴォルダーの登場により、かつてとは異なる形での種族混合デッキを組むことができるようになっている。→【エヴォル】

代表的なカード

関連リンク