エンドフェイズ/End Phase †
ターンの終了を宣言し、フィールド上に「エンドフェイズに〜する」と書かれているカードが存在する場合、そのカードの処理をこのフェイズで行います。
このフェイズ終了時にターンプレイヤーの手札が6枚を超えている場合、自分で6枚になるようにカードを選んで墓地に捨てます。
(公式ルールブック バージョン 1.0 より引用)
- 旧式テキストに多い、「ターン終了時に〜する」という効果もエンドフェイズ中に処理を行う。
違和感を覚えるかもしれないが、フェイズ終了時に処理を行うわけではない。
こうした記述の見られるカードは、再録される際には「エンドフェイズに〜する」と書き換えられている。
- アニメGXの「十代&明日香vs剣山&レイ」戦において、明日香がレイのエンドフェイズに速攻魔法《プリマの光》を発動させたかった様だが、気が付いたらレイはターンを終了させており、発動しそびれた。
当然OCGでは確認を取らないとダメである。
- アニメ5D'sの「クロウvsボマー」戦では、ボマーがしつこい位に「ターンを終了するのか」と訊いていた。
いわゆる敵サイドの人物であり、威圧する目的もあったのだろうが、なんとも律儀である。
ちなみにボマーの意識が地縛神に乗っ取られた後、クロウの《BF−孤高のシルバー・ウィンド》の効果の処理中であったのにも関わらず、勝手に「我のターン」と進行していた。
「クロウvsブレイブ」戦においては、ブレイブが《極神皇トール》の自己再生効果になぞらえ、エンドフェイズを神々の黄昏に例えた。
エンドフェイズ時に複数ある効果処理について †
エンドフェイズに生じる強制効果、任意効果の処理やコストの支払いなどは、優先権を持つプレイヤーから、好きな順番で処理できる。
これらの効果はチェーンを組まず、1つずつ別々に処理を行う。
ただし、《砂漠の光》で複数のリバース効果を同時に発動させた時のように同時に複数のカードが発動した場合は、チェーンを組んで処理をする。
処理の順番はチェーンブロックを作るか作らないかは関係なく、好きな順に行うことができる。
例えば、妥協召喚した《ミストデーモン》のコントロールを《エネミーコントローラー》で奪った場合、《ミストデーモン》の自壊(チェーンブロックを作る誘発効果)と、「エンドフェイズ時にコントロールを戻す効果」(チェーンブロックを作らない)は、それぞれ任意の順番で処理を行う事ができる。(12/05/05)
エンドフェイズに行うべき処理が全て終わるまで、処理は続けられる。
全ての処理が終った後に、次のターンへ移る。
「強制効果だから先に処理しなければならない」といった決まりもなく、エンドフェイズに処理しなければならない効果がある場合でも優先権の放棄は可能。
また、エンドフェイズに生じる強制効果等の処理を後回しにして、先にクイックエフェクト等を発動する事もできる。
しかしお互いに続けて優先権を放棄した場合は、ターンプレイヤーから先にその効果を処理しなければならない。(09/10/28)
- エンドフェイズに入った直後、優先権はターンプレイヤーにある。
ターンプレイヤーはこのタイミングでエンドフェイズに発動できる効果を発動させたり、エンドフェイズに必ず行う処理やコストの支払いを行ったりできる。
ただし、エンドフェイズに必ず発動する強制効果、エンドフェイズに必ず行う処理やコストの支払いがあったとしても、それを行わず優先権を放棄することができる。
ターンプレイヤーの優先権が放棄された場合、優先権は非ターンプレイヤーに移る。
非ターンプレイヤーもここで何らかの発動・処理・コスト支払いを行なってもいいし、行わずに優先権を放棄してもよい。
以下の例は、エンドフェイズ突入後お互いに優先権を放棄した状態から始まる。
- お互いに「エンドフェイズに必ず行う処理」がない場合。
- 手札調整の確認を行い、ターン終了。
上記の優先権の確認は「エンドフェイズ終了に伴うお互いの優先権放棄確認」という形になる。
- ターンプレイヤーに「エンドフェイズに必ず行う処理」がある場合。
- お互いに優先権を放棄したあと、優先権がターンプレイヤーに戻ってくる。
ここで「エンドフェイズに必ず行う処理」をターンプレイヤーは行わなければならない。
- 「エンドフェイズに必ず行う処理」の処理終了後、優先権はターンプレイヤーにある。
ここでターンプレイヤーが優先権を放棄し、相手も優先権を放棄すれば、手札調整の後ターン終了となる。
もちろんここで何らかの任意効果を発動する事も可能である。
- ターンプレイヤーに「エンドフェイズに必ず行う処理」が複数ある場合。
- 「エンドフェイズに必ず行う処理」が複数ある場合、処理する順番は処理を行う者が自由に選んでよい。
- 1つの処理が終了した後の優先権はターンプレイヤーにある。
当然ここで「エンドフェイズに必ず行う処理」を行なってもよい。
ここで優先権の放棄を選択し、相手も優先権の放棄を選択した場合、残っている「エンドフェイズに必ず行う処理」の内1つを選んで処理を行う。
- 「エンドフェイズに必ず行う処理」がなくなるまでこれを繰り返す。
「エンドフェイズに必ず行う処理」がなくなったら、お互いの優先権放棄を確認した後、手札調整を行いターン終了となる。
- 非ターンプレイヤーに「エンドフェイズに必ず行う処理」がある場合
- お互いに優先権を放棄し、更にターンプレイヤーが優先権を放棄した後、「エンドフェイズに必ず行う処理」を行う事になる。
- 処理終了後の優先権は非ターンプレイヤーにある。
非ターンプレイヤー→ターンプレイヤー→非ターンプレイヤーと優先権を放棄した後、手札調整を行いターン終了となる。
- 「エンドフェイズに必ず行う処理」が複数ある場合、処理する順番は処理を行う者が自由に選んでよい。
『ターンプレイヤーに「エンドフェイズに必ず行う処理」が複数ある場合』と同様、非ターンプレイヤー効果処理→非ターンプレイヤー優先権放棄→ターンプレイヤー優先権放棄→非ターンプレイヤー効果処理…を繰り返す。
「エンドフェイズに必ず行う処理」がなくなったら、お互いの優先権放棄を確認した後、手札調整を行いターン終了となる。
- お互いに「エンドフェイズに必ず行う処理」がある場合
- 互いに優先権を放棄した後に強制的に処理を行うのはターンプレイヤー→非ターンプレイヤーの順。
- ターンプレイヤーの「エンドフェイズに必ず行う処理」が複数ある場合、それらを全て処理した後で非ターンプレイヤーの「エンドフェイズに必ず行う処理」の強制的な処理が始まる。
例えば、《月読命》と《阿修羅》をターンプレイヤーが、《八俣大蛇》と《火之迦具土》を非ターンプレイヤーがコントロールしていたとする。
お互いに優先権を可能な限り放棄し続けた場合、《月読命》と《阿修羅》の効果をターンプレイヤーが任意の順に発動させた後、《八俣大蛇》と《火之迦具土》の効果を非ターンプレイヤーが任意の順に発動させる事になる。
「エンドフェイズに必ず行う処理」がなくなったら、お互いの優先権放棄を確認した後、手札調整を行いターン終了となる。
- 上記の長い説明は、「お互いに優先権を放棄し続けた場合」の話である。
実際にはその過程でお互いに優先権が移り続けているので、これを行使すればかなり自由な順序で処理を行うことができる。
ただし、「エンドフェイズに必ず行う処理」より後に任意に発動する効果が使える事だけは覚えておこう。
- エンドフェイズに行う処理の種類について。
以下は、ここで扱われる順番を入れ替えられる処理の種類の分類である。
これらの中にはチェーンブロックを組まないものの他、そもそも「単独の効果扱いではない(効果外テキストや残存効果)」など分類の難しいものも含まれている。
これらは「順番を変えることができる処理」として一つ一つ独立しており、上記で扱われている内容はまさにこれらの処理の順番のルールの話である。
関連リンク †
FAQ †
Q:手札枚数の調整を行った後にクイックエフェクトを発動することはできますか?
A:いいえ、できません。(12/08/08)
Q:手札枚数の調整を行ったことにより発動した《暗黒界の書物》や《ダンディライオン》の効果に対してカードをチェーンすることはできますか?
A:はい、できます。(12/08/08)
Q:手札枚数の調整を行ったことにより発動した《暗黒界の書物》や《ダンディライオン》の効果によってモンスターが特殊召喚されたタイミングやその後のタイミングでカードを発動することはできますか?
A:調整中(12/08/08)
Q:ターンプレイヤーの自分フィールド上には、《エフェクト・ヴェーラー》によって効果が無効になった《アルカナフォースXXI−THE WORLD》、《光神機−桜火》2体、その他モンスター2体が存在します。
エンドフェイズ、互いに最善の手順で処理を行うと、その手順の詳細と結果はどうなりますか?
A:自分は優先権を放棄します。相手も優先権を放棄します。
自分は強制処理である1体目の《光神機−桜火》を自壊させます(自壊後、優先権は自分にあります)。
自分は優先権を放棄します。相手も優先権を放棄します。
自分は強制処理である2体目の《光神機−桜火》を自壊させます(自壊後、優先権は自分にあります)。
自分は優先権を放棄します。相手も優先権を放棄します。
自分は優先権を放棄します。相手は強制処理である《エフェクト・ヴェーラー》の効果の適用を終了させます。
自分は《アルカナフォースXXI−THE WORLD》の効果を発動できます。(12/09/21)
Q:自分の《魔導教士 システィ》を対象に相手が《エフェクト・ヴェーラー》の効果を発動しました。
エンドフェイズにどのように効果処理を行いますか?
A:ご質問頂きました状況の場合、ターンプレイヤーから先に処理を行うか否か選択し、次に相手プレイヤーが処理を先に行うか否か選択します。
その際に、お互いに処理を先に行わないと宣言した場合、必ず処理を行う必要がある相手の《エフェクト・ヴェーラー》の処理が先に行われ、その後《魔導教士 システィ》の効果を処理する事ができます。(13/02/14)