*カウンター [#top]

 単語としての「カウンター」には、「数えるための物や人」や「反対・反撃する」などの意味がある。~
 どちらもアルファベットで「Counter」と表記するが、この二つは全く違う意味で使われる。~
 後述の通り遊戯王[[OCG]]では両方の意味で用いられるため、混同しないよう注意したい。~

#contents

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*○○カウンター(公式用語)/Counter [#top2]
 特定の[[カードの効果]]などによって指定される[[カード]]に[[置く]]目印になります。~
 カウンターには様々な種類があり、それぞれのカウンターを必要とする[[カードの効果]]によって様々な[[効果]]が[[適用]]されます。~
 なお、基本的にそれぞれのカウンター自体に[[効果]]はありません。

 (公式ルールブック マスタールール2対応 バージョン 1.0 より引用)

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 [[カードの効果]]によって目印として[[カード]]の上に[[置かれる>置く]]もの。~
 [[魔力カウンター]]や[[ヴェノムカウンター]]などの多くの種類のカウンターが存在する。~
 カウンター自体は[[効果]]を持たないが、「乗っているカウンターの数×300ポイント[[攻撃力]]が上がる」「カウンターを取り除いて[[効果]]を[[発動]]する」など、様々な[[カードの効果]]に利用される。~
 カウンターが乗ったことを表す際には、おはじき等を[[カード]]の上に乗せる事が多い。~

-ルールについて。~

--カウンターは[[フィールド]]の[[表側表示]]の[[カード]]にのみ[[置く]]事ができる。~
カウンターの乗った[[カード]]が「[[フィールド]]から[[離れた>離れる]]」場合や「[[裏側表示]]になった」場合、乗っていたカウンターは全て取り除かれる。~

---「自身にカウンターを[[置く]]」[[効果]]でカウンターが乗っている[[カード]]は、[[《スキルドレイン》]]等で自身の[[効果]]が[[無効]]になると乗っていたカウンターは全て取り除かれる。~
これは、自身にカウンターを[[置ける>置く]]こと自体が[[効果]]であるためである。~

---逆に「どの[[モンスター]]([[カード]])にも乗せられるカウンター」は、カウンターを乗せた[[カード]]・乗せられた[[カード]]のどちらの[[効果]]が[[無効]]になっても取り除かれない。~
例として[[ヴェノムカウンター]]、[[ガードカウンター]]、[[警邏カウンター]]、[[ストリングカウンター]]、[[捕食カウンター]]などが該当する。~
//[[アイスカウンター]]、[[ヴェノムカウンター]]、[[Aカウンター]]、[[ガードカウンター]]、[[楔カウンター]]、[[警邏カウンター]]、[[ズシンカウンター]]、[[ストリングカウンター]]、[[フォッグカウンター]]、[[捕食カウンター]]、[[方界カウンター]]、[[鱗粉カウンター]]

---「そのカウンターに関する[[効果]]を持たない[[カード]]」に乗せられるかどうかはカウンターによって異なる。~

--名前のない「カウンター」について。~
[[魔力カウンター]]などの固有名詞を持たない、無名の「カウンター」も存在する。~
[[巨大戦艦]]などが[[効果]]処理に使用する。~

---''固有の名前を持たないカウンターは、原則として「自身の[[効果]]によって乗せたカウンター」しか[[効果]]処理に使用できない。''~
つまり、名前がないからといって汎用的に使えるわけではなく、ルール上は区別されている。~
例えば、[[《剣闘獣の檻−コロッセウム》]]は自身に(固有の名前のない)「カウンター」を置く[[効果]]と、自身に乗っているカウンターの数×100[[剣闘獣]]の攻守を上げる[[効果]]を持つ[[フィールド魔法]]である。~
カウンターの乗っていない[[《剣闘獣の檻−コロッセウム》]]に[[《マジック・ガードナー》]]の[[効果]]で「カウンター」を置いても、[[剣闘獣]]の攻守はアップしない。~
もちろん、[[《剣闘獣の檻−コロッセウム》]]に[[警邏カウンター]]などの固有の名前があるカウンターを置いても[[剣闘獣]]の攻守はアップしない。~

---例外として、「自身の[[効果]]で使用するカウンターを[[置く]]」[[効果]]を持つ他の[[カード]]に「カウンター」を置かれた場合は、そのカウンターを使用できる。~
現状、この[[効果]]を持つ[[カード]]は[[《巨大要塞ゼロス》]]のみである。

--[[モンスタートークン]]と同じく、何をカウンターとして使用するかの決まりはない。~
おはじきや[[コイン]]などを載せてもいいし、[[スリーブ]]の異なる[[カード]]が使われる場合もある。~
特に使用するカウンターの数が多くなる場合、[[サイコロ]]の目でカウンターの数を計算すれば、場所がかさばらず数も数えやすくなる。~
---カウンターとして使用するための[[カウンター用カード]]も存在する。~

-カウンターを「乗せる」という表現について。~
[[OCG]]では特に「[[置く]]」と区別されずに長い間用いられてきたが、第9期からの[[テキスト]]から「[[置く]]」に表現が統一された。~
ただ、アニメ等でも用いられてきたこともあって、現在も口語的には「乗せる」の表現が使われることも多い。~
カウンターを上に置いた[[カード]]のことを「カウンターの乗った(乗っている)[[カード]]」と表現することについても同様で、現在は「カウンターが置かれている[[カード]]」に順次改められている。~

-原作・アニメにおいて―~
各作品にて、[[OCG]]化されていない[[カード]]に専用のカウンターが存在する。~
特に多用されたのは、アニメ5D'sのライディングデュエル専用の「スピードカウンター」であろう。~
ライディングデュエルのルールについては[[こちら>遊戯王ファイブディーズ オフィシャルカードゲーム]]を参照。~
--またアニメVRAINSにおける遊作 / Playmakerはカウンターを比較的多用しており、[[《リミット・コード》]]や[[《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》]]などが主な例である。
***カウンターの種類 [#list]
 ''太字''は2枚以上の[[カード]]に関連するカウンター。(同名カウンターである意味がないものは除く)~

 ※の付いた物は[[カウンター用カード]]が存在する。~
 また、◯が付いた物は[[KONAMI]]公式からその[[カウンター]]をイメージしたおはじきの様なカウンターが配布された事がある。~

//五十音順
--''[[アイスカウンター]]''
--[[アスリートカウンター]]
--[[雷カウンター]]
--[[ウサミミカウンター]]
--[[ヴァレルカウンター]]
--''[[ヴェネミーカウンター]]''
--''[[ヴェノムカウンター]]''
--''[[Aカウンター]]''
--[[炎星カウンター]]
--[[Emカウンター]]
--[[オーシャンカウンター]]
--[[皇の鍵カウンター]][[※>《皇の鍵》]]
--[[落魂カウンター]]
--''[[音響カウンター]]''
--[[ガードカウンター]]
--''[[壊獣カウンター]]''
--[[カオスカウンター]]
--[[カシコマリカウンター]]
--[[かっとビングカウンター]]
--[[カラクリカウンター]]
--''[[楔カウンター]]''[[※>《楔カウンター》]]
--[[クロニクルカウンター]]
--''[[黒羽カウンター]]''◯[[※>《黒羽カウンター》]]
--[[警邏カウンター]]
--[[ゲートカウンター]]
--''[[幻覚カウンター]]''
--[[幻魔カウンター]]
--[[強欲カウンター]]
--[[サイコカウンター]]
--[[サモンカウンター]]
--[[GGカウンター]]
--[[ジェネクスカウンター]]
--[[ジェムカウンター]]
--''[[シグナルカウンター]]''
--[[シャークカウンター]]
--''[[シャインカウンター]]''
--[[ジャンクカウンター]]
--[[ズシンカウンター]]
--''[[ストリングカウンター]]''
--[[Dカウンター]]
--[[ディフェクトカウンター]]
--''[[ディフォーマーカウンター]]''
--[[デステニーカウンター]]
--''[[時計カウンター]]''
--[[ドラゴニックカウンター]]
--[[ドングリカウンター]]
--[[燃焼カウンター]]
--[[ハイパーヴェノムカウンター]]
--[[倍々カウンター]]
--[[バルーンカウンター]]
--[[パンプキンカウンター]]
--[[ピースカウンター]]
--''[[フォッグカウンター]]''
--''[[武士道カウンター]]''
--[[フラワーカウンター]]
--[[プラントカウンター]]
--[[ホープ剣カウンター]]
--''[[方界カウンター]]''
--''[[捕食カウンター]]''[[※>《捕食カウンター》]]
--''[[魔石カウンター]]''
--''[[魔力カウンター]]''◯[[※>《魔力カウンター》]]
--''[[妖仙カウンター]]''
--[[鱗粉カウンター]]
--[[ワームカウンター]]

-[[魔力カウンター]]や[[フォッグカウンター]]のように複数の[[カード]]が利用するカウンターと、[[Emカウンター]]や[[カシコマリカウンター]]のように1種類の[[カード]]のみが利用するカウンターがある。~
[[ワームカウンター]]は複数の[[カード]]が利用するが、それぞれが完全に独立した[[効果]]になっており、共通の名前を持つカウンターを使う意味がない。~
--「カウンター」というシステムの登場当初は[[魔力カウンター]]や[[Aカウンター]]等の、関連[[カード]]が複数存在するものが多かったが、第6期ごろからは単発のものも多い。~

//--1種類の[[カード]]にしか関連しないカウンターにも、その区別をするために名前が付けられている。~
//もし「カウンター」としか指定されていない場合、他の[[カード]]の[[効果]]で乗ったカウンターでも[[効果]]を使えてしまうので、当然だろう。~
//逆に、[[巨大戦艦]]は固有の名称を持たない「カウンター」を使用するため、[[サポートカード]]の[[《巨大要塞ゼロス》]]には「自身の効果で使用するカウンターを1つ置く。」という独特の[[テキスト]]が表記されている。~
//上に書いてるけど「カウンター」は自分の効果で置いたもの以外使えない裁定、ゼロスに関しては記述を上に移動

**関連カード [#card]
 ※特定の名前のカウンターのみに関連する[[効果]]を持つ[[カード]]は、上記の各カウンターのページを参照。

―種類を問わずカウンター全般に影響する[[カード]]~
-[[《ゲート・ブロッカー》]]

-[[《カウンタークリーナー》]]

―特定の名前を持たない「カウンター」に関連する[[カード]]~
-[[巨大戦艦]][[※>《カウンター》(巨大戦艦)]]


-[[《EMターントルーパー》]]
-[[《奇跡のジュラシック・エッグ》]]
-[[《ダーク・カタパルター》]]
-[[《デス・モスキート》]]
-[[《禰須三破鳴比》]]
-[[《バルーン・リザード》]]
-[[《ファイヤークラッカー》]]
-[[《BOXサー》]]

-[[《弾帯城壁龍》]]
-[[《メタル・シューター》]]

-[[《No.51 怪腕のフィニッシュ・ホールド》]]

-[[《熾天蝶》]]
-[[《ファイアウォール・ドラゴン・ダークフルード》]]

-[[《古代の機械城》]]
-[[《ウォークライ・オーディール》]]
-[[《おすすめ軍貫握り》]]
-[[《機巧伝−神使記紀図》]]
-[[《巨大要塞ゼロス》]]
-[[《剣闘獣の檻−コロッセウム》]]
-[[《ご隠居の大釜》]]
-[[《剛鬼死闘》]]
-[[《星遺物の導く先》]]
-[[《魂のペンデュラム》]]
-[[《ベアルクティ・ラディエーション》]]
-[[《マジック・ガードナー》]]

-[[《運命の囚人》]]
-[[《キックファイア》]]
-[[《削りゆく命》]]
-[[《B・F・N》]]
-[[《リミット・コード》]]
-[[《リンク・デス・ターレット》]]

―カウンターとして使える[[カード]]の一覧は[[カウンター用カード]]を参照。~

**関連リンク [#link]
-[[公式用語集]]
-[[公式ルールブック:https://www.yugioh-card.com/japan/howto/#rule_book]]

**FAQ [#faq]
Q:カウンターを使用する際、試合前に[[お互い]]に何をカウンターとして使うと事前に申告しなければ各種カウンターを使用することはできないのでしょうか。~
A:カウンターは使用者が用意している物であるなら事前に[[確認]]を取る必要はありません。(09/08/31)

Q:「カウンターを置く」と[[テキスト]]に記されていない[[効果]]を管理するため、カウンターを用いることはできますか?~
  例えば、[[《光の護封剣》]]の[[ターン]]経過、[[1ターンに1度]]しか[[特殊召喚]]できない「[[霊獣使い]]」を[[特殊召喚]]したか否かなどを、[[カード]]にカウンターを乗せて数えることはできますか?~
A:[[ショップデュエル]]の場合、基本的には『ショップデュエル大会規定 4、禁止事項と大会中のマナー』の『17.[[デュエルフィールド]]上に、デュエルの進行に必要の無い物を置く。』にもある通り、[[カード]]の[[効果]]処理以外を理由に、[[カード]]にカウンターを[[置く]]事はできません。~
  何らかの理由により、やむを得ず[[効果]]処理以外の目的で[[カード]]の上にカウンターを[[置き>置く]]使用したい場合には、まずは対戦開始前に対戦相手および審判と相談し、その判断に従ってください。(14/10/31)

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*カウンター(デュエル用語) [#top3]
 [[カウンター罠]]の略。~
 転じて「[[魔法・罠カード]]の[[発動]]」や「[[モンスターの召喚]]や[[効果]]」等を[[無効]]にする行為を指す。~

-「ハード・カウンター」、「ソフト・カウンター」という種別がある。~
ハード・カウンターは、「[[モンスターの召喚]]」や「[[効果モンスター]]・[[魔法・罠カード]]の[[発動]]」のいずれかを[[コストを払い>コストを払う]]さえすれば状況によらず[[無効]]にできるものを指し、ソフト・カウンターは、[[発動条件]]や[[カード]][[対象]]範囲の限定された、状況次第で[[無効]]にできるものを指す。~
前者には[[《神の宣告》]]・[[《ブローニング・パワー》]]・[[《ポリノシス》]]・[[《神罰》]]・[[《虚無を呼ぶ呪文》]]等、後者には[[《神の警告》]]・[[《天罰》]]・[[《魔宮の賄賂》]]・[[《マジック・ジャマー》]]・[[《盗賊の七つ道具》]]等が挙げられる。~
遊戯王[[OCG]]には後者の数が圧倒的に多く、[[《昇天の黒角笛》]]・[[《畳返し》]]・[[《ツタン仮面》]]・[[《フォースフィールド》]]・[[《トラップ・ジャマー》]]等は、[[無効]]にできる[[カード]]対象の範囲が非常に狭い。~
ハード・カウンターは対応できる[[カード]]が多く強力である一方、大きな[[コスト]]のかかる[[重い]][[カード]]が多く、ソフト・カウンターは対応できる[[カード]]が少なく限定的だが、[[コスト]]が軽い。~
[[ノーコスト]]の[[カウンター罠]]には[[1:1交換]]可能な[[カード]]も存在している。~

-「確定カウンター」、「不確定カウンター」という種別もある。~
確定カウンターは確実に[[無効]]にでき、不確定カウンターは条件によって[[無効]]にできるものを言う。~
遊戯王[[OCG]]においては、不確定カウンターは[[《マジック・ドレイン》]]を除けば存在しない。~
ただし[[ギャンブル]][[カード]]等で不確実ながら[[相手]]の行動を妨害するものはこの範疇に含まれるとも言える。~

-具体的な[[カード]]の例については、「[[カウンター罠]]」・「[[無効]]」参照。~

**関連リンク [#link3]
-[[カウンター罠]]

-[[パーミッション]]

-[[無効]]
-[[効果を受けない]]

-[[用語集]]

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*カウンター(デュエル用語) [#top4]
 格闘技において、パンチしてきた相手に対し逆にパンチを叩き込む技術であり、相手との相対速度を利用して普通のパンチ以上の[[ダメージ]]を相手に与えることができる。~
 [[デュエル]]においては上記から転じて、[[ダメージステップ]]時に[[《突進》]]や[[《収縮》]]等で[[攻撃力]]を変動させ、[[相手]]の[[攻撃]]を返り討ちにする事([[コンバットトリック]])を指す場合がある。~
-[[《カウンターパンチ》]]・[[《カウンターマシンガンパンチ》]]・[[《クロスカウンター》]]は、ボクシングの「カウンター」をモチーフとした[[カード]]である。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメでは[[《次元幽閉》]]などの[[攻撃]]してきた[[モンスター]]を[[除去]]することを指して使われることもある。~
また、アニメZEXAL&ruby(セカンド){II};に登場したアリトは自らの[[デッキ]]を「カウンターデッキ」と称しており、[[バトルフェイズ]]中の[[罠>罠カード]]の応酬や[[カウンター罠]]を重視した[[デッキ]]構築を行なっていた。~

**関連リンク [#link4]
-[[用語集]]