遊戯王カードWiki - ゲームから除外する（取り除く）のバックアップ(No.19)

ゲームから除外する（取り除く）/Banish †

　使用済みのカードは基本的に全て墓地へ送られますが、カードの効果によってゲームから除外されてしまうとデュエルフィールドの外へ隔離され、除外されたカードに適用される効果を使用しない限り、このデュエル中では使用できなくなってしまいます。
　除外されたカードは次のデュエルからデッキに戻して使用します。

　（公式ルールブックマスタールール３対応バージョン 1.0 より引用）

ゲームから除外する（取り除く）/Banish

　「除外」「除外する」と略される。
　カードをデッキ・墓地・手札・フィールド・エクストラデッキのどれとも違う別の場所へ送ること。

除外されたカードを置く場所について。
除外は元々「そのデュエルで使えなくする」事を表していたため、デュエルフィールド上に除外したカードを置く場所はなく、公式に定められた場所も名称も存在しない。
便宜上、wikiなどでは「除外ゾーン」と呼ぶことがある。（非公式用語）
- 一般には除外カードをプレイヤーごとに分け、墓地の右隣か墓地の一番下に横向きに置かれる事が多い。
  2015年度の世界大会予選の大会規定では、除外カードを墓地に重ねて置く行為が「対戦相手に誤解を与える」違反行為として例示されている。
  墓地のカードと混ざらないようはっきり分けて置くのが無難だろう。
- 遊戯王5D's公式サイトのワンポイントレッスンTurn39では「除外されていると確認できる場所であれば、どこでも好きな所に置いていい」と解説されている。

「除外」されたカードの取り扱いについて
公開情報のため表側を上にして、お互いのプレイヤーが確認出来る場所に置かなければならない。
- セットされたカードが除外される場合、フィールド上から離れた後表側表示にして除外する。
  例外的に《タイムカプセル》や《光の封札剣》など「裏側表示で」除外する効果もある。
  この場合、裏側表示のまま除外し、公開情報とは扱わない。
  《銀河眼の光子竜》や《Ｄ－ＨＥＲＯデビルガイ》などの効果で裏側表示のまま除外された場合、裏側表示のまま戻すので注意。

「除外された自分のカード」「除外された相手のカード」かどうかは、除外されたカードの持ち主で決まる。
「誰が、フィールド上のどこから除外したか」は関係なく、そのカードの持ち主の除外カードに重ねて置く事が通例である。
例えば、コントロール奪取したモンスターを《亜空間物質転送装置》で除外した場合も元々の持ち主の除外カードとなる。

墓地からの「蘇生」に対応する言葉として、除外から特殊召喚することを「帰還」と呼ぶ。
- 《亜空間物質転送装置》など、「一時的な除外からフィールド上に帰ってくる」効果では「戻す」と表現されるものもある。
  これは特殊召喚と別物として扱われるので、「特殊召喚できないモンスター」も戻すことができ、特殊召喚のメタカードで妨害されることも無い。

《奈落の落とし穴》等、「破壊して除外」する効果は破壊できなかった場合除外もされない。
《次元幽閉》のように「除外するだけの効果」にチェーンして《王宮の鉄壁》を発動された場合、効果は不発になる。

同じ除外する行為にも、「コスト」と「効果」がある。
効果の場合は発動を無効にされると除外されないが、コストの場合は発動を無効にされても除外されたままとなる。
その他の違いはコストと効果参照。

相手の墓地のカードを除外するカードは「墓地利用対策」の一種として使われる。
相手の墓地利用カードを腐らせたり、墓地アドバンテージを稼ぐためである。
その中でもチェーン発動が可能な《Ｄ.Ｄ.クロウ》や《ロスト》は重宝される。

古くはVol.3の《墓掘りグール》やVol.5の《魂の解放》に始まる、歴史の長い要素である。
基本的に墓地のカードは使用済みのもう使えないカードであるが、《死者蘇生》を初めとした墓地利用カードが登場し、墓地アドバンテージの要素が確立されたことで、墓地を上回る使用不可なカードの状態として生まれた。
この頃はまだ「除外」されたカードに関しては回収する手段がなく、そのため「そのデュエル中使用できない。」と明記されており再利用はできなかった。
しかし、後にLabyrinth of Nightmare －悪夢の迷宮－で《奇跡の発掘》が登場した事で再利用が可能となった。
同パックにて、《墓荒らしの報い》や墓地のモンスターを除外することで特殊召喚されるモンスターなども登場。
それ以降も関連カードが増加し、除外の重要性が徐々に増していった。
- 「そのデュエルではもう使用できない」という表現は現在ではエラッタされているため、この旧テキストを持つカードも除外状態から再利用可能である。

一時期は帰還カードが生み出す大幅なアドバンテージが重要視され、墓地に匹敵するほどに重要な資源として扱われていた。
特に《次元融合》が現役の時代は、《混沌の黒魔術師》との併用であまりに容易にモンスターが帰還できてしまっていたため、「第二の墓地」と言っても過言ではない状況だった。
遊戯王5D's公式サイトのワンポイントレッスンTurn39でジャックが「除外とは、ズバリ第二の墓地だ！！」と明言している事にもうなずける。

おおよそ、除外の効力は墓地へ落とすことよりも強いとされる。
墓地のカードを再利用したり蘇生したりするカードがこのゲームでは基本であるが、除外されたカードを再利用するカードは墓地利用のカードよりも限られている。
特に、《異次元からの埋葬》に対応していない魔法・罠カードは、除外ゾーンから直接手札に回収できるカードが《原初の種》と罠カードに対応しない《パラレル・セレクト》《アルマの魔導書》しか存在しない。
中でも《パラレル・セレクト》は、シンクロモンスターを発動条件で必要としているためかなり重い。
モンスターカードにしても除外版《死者転生》のような使い勝手のいいカードは、光属性に限定された《救援光》やサイキック族に限定された《サイコパス》程度のものである。
それ以外の方法で手札に加えるには、《異次元からの埋葬》等で墓地に戻してサルベージするか、《次元融合》等でフィールドに呼んでからバウンスする程度である。
また除外そのものに耐性があるモンスターが少ない為《奈落の落とし穴》や《次元幽閉》等が「手軽に相手モンスターを除外出来る」罠カードとして比較的高い評価を得ている根拠にもなっている。

過去の記述は「ゲームから取り除く」だった。
「除外」という言葉を初めて用いたのは、《ファイヤーソーサラー》である。
勘違いされがちだが、第３期への移行を境に変更されたわけではない。

征竜の登場を境に「ゲームから」の記述がなくなり「除外する」と書かれるようになったカードが現れ始め、第９期からは完全に「除外する」で統一されるようになった（《アーティファクト－ロンギヌス》、《ワイトプリンス》）

英語版では「Remove from play」と表現していたが、2011年7月から「Banish」という表現に変わった。
同じく「Remove」という言葉で表現されていたフィールドから離れる/Leaves the fieldとの混同を避けるためだろう。
- これに関連して、以前の表現の影響で「除外する」ことを「リムーブ?」と表現したりもする。

原作・アニメにおいて―
原作においての登場は《破壊竜ガンドラ》が使われた２回のみである。
そのほかは「ゲームから取り除く」という言い回しをしている。
いずれも除外されたカードを再利用していないため、本当の意味で「ゲームから除外」されている。
アニメではデュエルディスクに除外ゾーンが存在しないため、服やズボンのポケットにしまっている。
アニメオリジナルの「KCグランプリ編」の「海馬vsジーク」戦は珍しくデュエルリングを使用して行われているため、海馬は除外されたカードを卓上に置いているが、この例外を除けばもれなくポケット行きとなる。
一方で、「取り除く」と発言していながら、実際には墓地へ送っているようなシーンも時々見られた。

アニメGXにおいては「除外」という言葉が頻繁に使われている。
除外効果を有するカードが多くなったからだろう。
加えて、除外されたカードをポケットに入れる描写も見られる。
実際にポケットに入れると、カードが折れたり確認を求められた時などに面倒が起きる場合があるので注意したい。

アニメ5D'sにおいては、カードが除外される際、そのカードが黒い渦の中に消えていく描写がなされる。
墓地から消えてなくなるという事を表わしているのだろう。
ただあくまでイメージ映像であり、実際にそれらのカードをどこに保管しているかは不明である。
しかし、「遊星vs瓜生」戦、「アキvsミスティ」（１戦目）では除外したカードをズボンやスカートの後ろポケットにしまい込んだ描写があった。

アニメZEXALでは「遊馬vsトロン」戦等を見る限り墓地にいるモンスターが自身のモンスター効果で除外される場合、墓地にいる状態で効果を発動する描写と、一旦プレイヤーのフィールド上に現れて効果を発動する描写の二通りが存在する。

漫画ZEXALでは《Ｎｏ.９５ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴン》の効果によってカードが除外された際にお互いのデュエルディスクにある除外ゾーンらしき場所にカードを送っていた。

アニメではカードが「墓地でも手札でもデッキでもない場所」に送られる場合、好き勝手な名前がつけられることがある。
たとえば《フューチャー・ヴィジョン》や《Ｄ－ＨＥＲＯデビルガイ》等の効果でモンスターを一時的に除外する際、「モンスターを未来に飛ばす」と言った表現が使われていた。
そうした効果がOCG化される場合、一律に除外効果となる。

コナミのゲーム作品において―
ゲームのフィールドでは、墓地の上や右に「除外ゾーン」とでも言うべき箇所が存在している。
実際DM6ではここを「除外ゾーン」と呼んでいた。

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FAQ †

Ｑ：コントロールを奪った相手のモンスターを《亜空間物質転送装置》で除外しました。自分は《Ｄ・Ｄ・Ｒ》で除外したモンスターを特殊召喚できますか？
Ａ：元々の持ち主が自分のモンスターではないので、コントロールを奪った後に除外した相手モンスターを《Ｄ・Ｄ・Ｒ》で特殊召喚できません。(12/01/12)

Ｑ：自分ターン中に、自分のモンスターのコントロールを相手が奪いそのモンスターを《亜空間物質転送装置》で除外されました。除外されたモンスターを自分の《Ｄ・Ｄ・Ｒ》で特殊召喚できますか？
Ａ：除外されているのは元々の持ち主が自分のモンスターなので、特殊召喚できます。(12/01/12)

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