*コンバットトリック [#y994a48b]
 [[攻撃力]]・[[守備力]]を変動させる[[効果]]を持ち、[[ダメージステップ]]に[[発動]]できる[[スペルスピード]]2以上の[[カード]]のこと。もしくは、その[[効果]]自体のこと。~
 [[攻撃力]]・[[守備力]]を変動させる[[効果]]を持ち、[[ダメージステップ]]に[[発動]]できる[[スペルスピード]]2以上の[[カード]]、もしくはその[[効果]]自体のこと。~
 名称は「[[戦闘]](combat)」における「仕掛け、企み(trick)」に由来する。~
 [[戦闘]]中に[[モンスター]]の[[攻撃力]]・[[守備力]]を変動させることによって、[[相手]]の意表を突いて計算を崩すことを目的とする。~

-[[相手]][[ターン]]や[[ダメージステップ]]にも[[発動]]できることから、[[装備魔法]]や[[ステータス]][[強化]]の[[通常魔法]]より強力とされる。~
[[装備魔法]]や[[通常魔法]]は、[[発動]]後に[[対象]]が[[除去]]される危険性があり、この場合ただ[[カード]]を消費するだけになってしまう。~
一方コンバットトリックの多くは、ほとんどの[[除去]][[カード]]が[[発動]]できない[[ダメージステップ]]中に[[発動]]できる。~
よって、[[発動]]後に妨害される可能性も低い。~

--ただし、[[除去]][[カード]]は非常に豊富であり、コンバットトリックよりもそれらを使った方が[[相手]]の[[モンスター]]を[[除去]]できることが多い。~
このため大会でのコンバットトリック採用率はあまり高くなく、攻守[[強化]]以外の性能が併載された[[フリーチェーン]][[カード]]の副次要素として活用されるケースが多い。

--例外的に、[[手札]]から[[発動]]する[[モンスター効果]]によるコンバットトリックは奇襲性が高いため重用されており、[[《オネスト》]]や[[《BF−月影のカルート》]]は[[強化]]数値の大きさも相まって[[制限カード]]に指定されたこともある。~
また、[[速攻魔法]]の[[《リミッター解除》]]も長期に渡り[[制限カード]]であったが、こちらの場合はその破壊力と[[デメリット]]故、むしろ[[1ターンキル]]用総攻撃[[カード]]として多用され、「[[戦闘]]の計算を崩す」というピンポイントな枠組みを越えるがためにコンバットトリックには見なされ難い例となってしまっている。~

-コンバットトリックにあたる[[カード]]は[[ダメージステップ>ダメージステップ#u0564557]]を参照。~
なお、[[相手]]の計算を崩す点が重要なため、[[公開情報]]になっている攻守増減[[カード]]をコンバットトリックと呼ぶことは少ない。~
たとえば[[《サイコ・コマンダー》]]は[[ダメージステップ]]に[[モンスター]]の攻守を下げる[[効果]]を持つが、この[[効果]]の存在は[[相手]]に知られた状態で[[戦闘]]が行われるためコンバットトリックには該当しない。

-広義では、[[2回攻撃]]・[[連続攻撃]]・[[直接攻撃]]・[[貫通]]等の「[[戦闘]]を有利にする[[効果]]を付与する[[カード]]」も含まれる。~
[[ダメージ計算]]を行わせなくする[[《猪突猛進》]]のような[[カード]]も、実質的には[[戦闘]]を介する[[効果]]という認識からコンバットトリックの一類とされやすい。~

-原作・アニメにおいて―~
アニメ・漫画では現実の[[OCG]]よりもコンバットトリックにあたる[[カード]]の登場頻度が高い傾向にある。~
[[除去]][[カード]]が少なく[[モンスター]]同士での[[バトル>戦闘]]が求められるため、[[デュエル]]の構成として便利な存在なのだろう。~
--アニメARC-Vに登場した雑誌「Dステップ」の[[《ヴァンパイア・ベビー》]]を紹介する記事の中でこの単語が使用されている。~
遊戯王シリーズの作品でコンバットトリックという言葉が直接用いられたのはこれが初めてである。~

-コナミのゲーム作品において―~
「デュエルリンクス」では[[OCG]]と異なり、[[モンスター除去]]・[[伏せ除去]]手段が少なめである。~
そのため[[《銀幕の鏡壁》]][[《分断の壁》]]といったコンバットトリック[[カード]]の採用率が非常に高くなる傾向にあった。

**関連リンク [#d29b90ab]
-[[ダメージステップ]]
-[[用語集]]