サレンダー/surrender

 自ら負けを認め、その時点でデュエルを終了させることを意味する非公式用語
 英語で「降伏・降参」を意味する「surrender」に由来する。

 遊戯王OCGのルールブックおよび公認大会規定には、降伏に関するルールは存在しない。
 しかし、実際には公式大会でも「自分がサレンダーを申し出て、相手がそれを承諾する」という両者の合意によってサレンダーが行われる事が多い。
 当然ながらこれは非公式のやり方なので、相手が合意しない限りは降参する事ができない
 なお、TCGにおいては公認大会規定にてデュエル中のどのタイミングでもサレンダーが可能な旨が定められている。

 サレンダーは一見無意味に思える行為だが、メリットとしては相手情報アドバンテージを与えない点がある。
 公式大会はマッチ戦で行われるため、自分デッキに入っているカードを多く露呈させると、次のデュエル相手に戦術を読まれやすくなってしまうのである。
 逆に、自分の勝ちがほぼ確定しているデュエル相手のサレンダーを拒否すれば、こちらが情報アドバンテージを得られるという事でもある。
 このため、サレンダーを拒否される事を前提に(もしくは拒否された後)自爆特攻などでわざとライフを0にするケースも見られる。

 なお、サレンダーを拒否されたために仕方なくデュエルを続行したところ逆転勝利できたという事例もあるため、優勢・劣勢に関わらず安易なサレンダーやその拒否は避けるべきと言えよう。
 しかしながら、時間が限られている公式大会などでは、無駄に長期戦を続けるのは大会の運営そのものに悪影響を及ぼすのも事実ではある。
 そのような状況では、互いに暗黙の了解としてサレンダー行為を認めて速やかに次のデュエルに移るのが一種のマナーでもあり、難しい所である。

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