スイスドロー/Swiss Draw

 別名「スイス式」・「スイスラウンド(Swiss Round)」・「スイストーナメント(Swiss Tournament)」とも呼ばれる大会の開催形式の一つ。
 勝敗にかかわらず同じ試合数をこなすのが基本であり、定義や順位の決め方等ついてはTCGの元祖「マジック:ザ・ギャザリング(MTG)」の「スイスドロー」形式(外部サイト)に基づいている。
 大会参加者全員と対戦する「総当たり」戦とは異なり、次の対戦相手は「自分と同戦績の相手」となっている。
 (例えば4回戦目を戦う時、それまでの戦績が1勝2敗なら1勝2敗の相手と、3勝0敗なら3勝0敗の相手と戦う)

 大会の形式上、上位入賞又は優勝を狙うのならばほぼ全勝が求められる為、一般的に(決勝トーナメントまでに)2敗した時点で上位に残ることは難しい仕様となっている。
 その為2敗がトーナメントから棄権する引き際となっており、多くのプレイヤーは予選で2敗した時点でその次の対戦には参加しない場合が多い。
 もちろん、予選での対戦前に不参加・棄権の意思表示を示したい場合は審判・大会運営スタッフにその趣旨を伝えるのがマナーである。
 しかし、中には2敗した時点で審判・大会運営スタッフへ報告無く、勝手に不参加・棄権するプレイヤーもいる為、こうしたマナー違反は一種の問題行為として位置づけられている。

 非公式の大会やイベント等での「トーナメント」は予選で「スイスドロー」形式を行うのが常態化している為、一般的な「トーナメント」というとこの「スイスドロー」形式と「シングルエリミネーション」形式を併用したものを指す場合が多い。
 所謂「シングルエリミネーション」形式に比べ「まぐれ優勝」が減る・実力の近い者と戦えるため、純粋にゲームを楽しみやすいなどといったメリットがある。
 反面、全ての試合が終了しないと次の対戦表を作れないため、時間が掛かる欠点を構造的に抱え込んでいる。
 

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