2006年6月22日発売。
BEFOREストラクチャーデッキ−烈風の覇者−
NEXTストラクチャーデッキ−機械の叛乱−
略号は「SD09」。
北米市場を意識した事もあってか、新カードが8枚も収録されている。
だが、その内容はいささか統一性に欠けるものであるといわざるを得ない。
GBゲーム「DM4」の特典カードのうち5種類が復刻されているかと思えば、何故か《ゴブリンのその場しのぎ》や《誤作動》等が収録されていたりもする。
また、「POWER OF THE DUELIST」で初登場したばかりの恐竜族モンスターが、まとめて全種類入っているのは如何なものか。
さらに、これまで殆どのストラクチャーデッキに入っていた、《早すぎた埋葬》や《リビングデッドの呼び声》が入っていないのも大きな難点。
もっともこれは、おそらくは新規カード《化石発掘》の立場を配慮してのことであろう。
《巨大化》と《フォース》が入っている点から見ても、テーマはおそらく「上級モンスターを特殊召喚し、攻撃力を大幅に上げて殴る」といったところであろうか。
コナミとしては、絶版になって久しい希少カードの流通調整等の目的もあったのかもしれない。
だが、強引に絶版カードをねじ込んでいる為に、その弊害として収録カード同士のシナジーがかなり希薄になってしまっている。
それに、テーマとの関連性が見いだせない《催眠術》や《マジックアーム・シールド》を収録するよりも、初心者に配慮した必須カードを入れて欲しいところである。
しかしこのデッキ自体はモンスターだけでもかなり強力なカードが多く、ストラクチャーデッキのなかでは十分に優秀である。
改良の余地が残された面白いデッキともいえよう。
《強奪》が収録されなかったため一方では酷評されたストラクチャーデッキだが、果たして《強奪》は禁止カードとなった。
「定番カードが突然ストラクチャーデッキに収録されなくなると危ない」という法則は確立されたといえるだろう。
※レアリティ無表記のカードはNormal
※カードのレアリティについては各リンク参照
略号 | カード名 | 枚数 |
SD09-JP001 | 《超伝導恐獣》 Ultra | 1 |
SD09-JP002 | 《大くしゃみのカバザウルス》 | 1 |
SD09-JP003 | 《セイバーザウルス》 | 1 |
SD09-JP004 | 《猛進する剣角獣》 | 1 |
SD09-JP005 | 《俊足のギラザウルス》 | 2 |
SD09-JP006 | 《暗黒ドリケラトプス》 | 1 |
SD09-JP007 | 《ハイパーハンマーヘッド》 | 2 |
SD09-JP008 | 《暗黒恐獣》 | 1 |
SD09-JP009 | 《ディノインフィニティ》 | 1 |
SD09-JP010 | 《ハイドロゲドン》 | 2 |
SD09-JP011 | 《オキシゲドン》 | 1 |
SD09-JP012 | 《暗黒プテラ》 | 1 |
SD09-JP013 | 《暗黒ステゴ》 | 1 |
SD09-JP014 | 《究極恐獣》 | 1 |
SD09-JP015 | 《奇跡のジュラシック・エッグ》 | 1 |
SD09-JP016 | 《ベビケラサウルス》 | 1 |
SD09-JP017 | 《大進化薬》 | 1 |
SD09-JP018 | 《テールスイング》 | 1 |
SD09-JP019 | 《ジュラシックワールド》 | 1 |
SD09-JP020 | 《セベクの祝福》 | 1 |
SD09-JP021 | 《フォース》 | 1 |
SD09-JP022 | 《催眠術》 | 1 |
SD09-JP023 | 《サイクロン》 | 1 |
SD09-JP024 | 《巨大化》 | 1 |
SD09-JP025 | 《大嵐》 | 1 |
SD09-JP026 | 《ライトニング・ボルテックス》 | 1 |
SD09-JP027 | 《打ち出の小槌》 | 2 |
SD09-JP028 | 《狩猟本能》 | 1 |
SD09-JP029 | 《生存本能》 | 1 |
SD09-JP030 | 《大噴火》 | 1 |
SD09-JP031 | 《大地震》 | 1 |
SD09-JP032 | 《マジックアーム・シールド》 | 1 |
SD09-JP033 | 《攻撃の無力化》 | 1 |
SD09-JP034 | 《ゴブリンのその場しのぎ》 | 1 |
SD09-JP035 | 《誤作動》 | 1 |
SD09-JP036 | 《化石発掘》 | 1 |